表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1408/1948

1407




 <女帝>は激しくお怒りだが、怒りながら俺の左手から血を吸っている。いつも多少だし、1度吸えば60日は問題無いらしいので楽なんだが……。とはいえ必要以上に吸われるんだよな。4、5滴で良い筈なのに。


 献血などに比べれば遥かに少ない量なんだが、誰かさん達姉妹はなかなか離してくれない。挙句、傷口を舐め回したり、ねぶったりするから痛いんだよ。60日に1度くらいだから我慢すんだけどさー、今日は長いな。



 「姉上、怒りながらなら長く吸っても問題無い訳ではありませんよ! 絶対にワザとでしょう!! ズルいです!」


 「そんな事ある訳無いだろう! シュライアじゃあるまいし! だいたい私が起きてくる前に、どれだけ主様から吸ってたんだい? それを聞かせてもらおうじゃないか!」



 面倒になったので、【房中術】と【極幸】を使ってディープキスをしておく。姉妹共々幸せに撃沈しているが、放っておけば回復するだろう。皆も面倒臭いのか放っておいている。非常にどうでもいい事で喧嘩されても困るしな。


 部屋の片付けをしているとノロノロと起き上がってきたので、準備をするように言っておく。ゆっくりとだが覚醒してきたのか、今は普通に動けているな。こっちを恨みがましい目で見ているけど。だったら喧嘩するなと言いたい。


 食堂に下りて大銅貨13枚を支払い、朝食を注文したら女将さんに話しておく。草原へ行く事と、宿のキャンセルに返金不要。いつも通りだが、長く町に滞在出来ないなぁ。神命があるから仕方ないんだけど……。


 この星に降り立った最初の頃は違ってたけど、色々分かるようになってくると、やるべき事もまた明確になるからな。こればっかりは、どうしようもない。朝食を食べながら、そんな事を話していた。邪気の浄化だけは、絶対にしなきゃいけない事だ。


 朝食後、宿を出て門番の所まで行く。登録証を見せて外に出ると、少し離れてから木像に乗る。まずはルーデル町の北にあるサーサの村まで行く。インディカ米のサーサとは何の関係も無いが、何故か親近感を覚えるらしいエリア。よく分からない。


 サーサの村を越え、西に進みベルーザの村へ。かつては2日かけてベルーザの村に来たっていうのに、今や半日掛からず来れるんだから速いよなー。それはそうと、中に入って食堂に行こう。村の門番に登録証を見せて中に入る。


 食堂に行き大銅貨13枚を支払って食事をした後、村としては大きいベルーザ村の傭兵ギルドへ行く。中に入り、受付嬢に草原のダンジョンの位置を教えてほしいと言うと、何故か微妙な表情をされた。


 突っ込んで聞くと、2氏族の居留地近くにあるので迂闊に喋れないらしい。ならギルドマスターに不老長寿が来たと言ってきてくれ。ギルドマスターから直接聞く。そう言ったら、血相を変えて直ぐにギルドマスターの所に行った。


 ダナ達はニヤニヤしながら待っているが、やはり【気配察知】を使っていたか。俺達がギルドに来て少ししてから離れたが……まあ、いいか。どうせ皆が楽しそうに指摘するだろうし、俺がいちいち言う必要は無いな。


 受付嬢が呼ぶので2階に上がる。扉を開けてくれたので中に入り、いつぞやのギルドマスターとサブマスターに挨拶した。今回は立場を入れ替えたりはしないらしい。



 「緊急時でもなければ、あんな事はしないわよ。それよりも不老長寿の皆さんが、どうしてこんな田舎のギルドに来たのかしら? 草原のダンジョンの位置が知りたいと聞いたけど……」


 「それよりも不満になってないかい? アタシ達がギルドに来たから途中で止めただろう? それまで乳繰りあってたじゃないか。ここのギルドは暇で良いねぇ」


 「な!? な、な……な、ぜ………」


 「私達は気配を感じ取る技が使えるのですよ。このギルドに来た当初、気配の上で別の気配が激しく踊ってましたしね。なので、すぐに分かるんです。私達は貴女達にあった事があるんですよ? ナニをしているかなんて分かって当たり前でしょう」


 「随分激しかったみたいだけれど、ちゃんと不満は解消しておかなきゃ駄目よ? 真昼間から盛るのは良い事とは言えないし、そこまで不満が溜まっているなら何か問題があるのではないかしら?」


 「いえ、そういう事ではないの。昨夜出来なくて、お互いに我慢してたのよ。でも耐えられなくて私の方が……って私達の事はいいのよ! それよりもダンジョンの位置でしょう!? 1つはセム氏族の土の季節の場所に、2つ目はウォルガ氏族の火の季節の居留地にあるわ!」


 「成る程。何となく分かった。すまないな、色んな意味で邪魔をして。情報が聞けたから俺達はもう行くよ。後は存分に乳繰り合ってくれ」



 受付嬢が微妙な顔をしているが、俺達はさっさとギルドを出る。後ろから何か聞こえた気がするが、きっと気のせいだろう。そのまま傭兵ギルドを出た俺達は村の入り口に行き、門番に登録証を見せて外に出る。


 少し離れてから木像に乗り、先ずはセム氏族の移動ラインまで進む。草原の各氏族は南北に移動するだけだから、東西に移動したりはしない。つまりラインを合わせれば、後は南北の移動だけで済む。


 木像に乗ってひたすら西に行くが、ここでは事故が起きないので、皆が最高速を出して遊んでいる。それにしても速いなと思っていたら、北の方に微かに人間種の反応があった。【探知】の範囲ギリギリだったので北に行って調べる。


 すぐに反応が増えたので、間違いなくセム氏族の居留地だろう。となると、ここから真っ直ぐ南に行けば、ダンジョンが見つかる筈だ。皆に説明し、一気に南へと下って行く。【探知】と【空間把握】で邪気の集まっている場所を探すのだが、見つからない。


 もっと南なのかと移動していると、夕日が出て来て少し経った辺りで見つけた。それなりに離れた場所に墓っぽいのもあるので、おそらくここがセム氏族の土の季節の居留地なんだろう。近くにカマクラや焼き場を作ろう。


 作ったら直ぐに夕食の用意をするんだが、今日は簡単に済ませるか。プレーンの饅頭を作り、味付けしたチーズと野菜のスープという簡単料理にした。たまには肉が無くても構わないだろう。皆に聞いても問題無いらしいし。


 夕食作りを終えて食べていると、近くに邪生が現れたので【浄化】しておく。こちらにきたのはビッグラビットだったので、心臓だけ抜き取ったら穴を掘って【浄炎】で焼く。【粉砕】して埋めたら、心臓を13等分にして食べさせる。


 特に変化は無く、子供達の魔力や闘気が多少増えたぐらいだ。俺達もほんの僅かに増えたが、誤差の範囲という程度しか増えない。こればっかりは仕方ないんだろうし、諦めるしかないな。


 夕食後、さっさとカマクラに入って入り口を閉じる。子供達とトランプで遊んでいたが、眠たくなってきたようなので革を敷いて上に寝かせる。ダリアとフヨウも寝かせて【昏睡】を使ったら、女性陣を寝かせよう。


 【房中術】【絶頂】【法悦】のコンボで寝かせたら、皆を綺麗に【浄化】する。<浄化の三道具>で吸引するも、それなりの量でしかなかった。やはり砂漠や草原だと邪気が留まり難いんだろう。


 ダンジョンを攻略したら、さっさと西に移動した方が良いな。そうと分かれば、さっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界709日目>



 おはようございます。今日はダンジョン攻略になるでしょう。微妙に雨が降ってるっぽいけど、ダンジョン攻略に支障は無い。朝の日課を終わらせたので、カマクラの中で朝食の用意をするか。そう思い、サーサの麦飯を炊く。


 麦飯を炊いている横で麦茶を淹れていると、蓮が起きてきたので朝の挨拶をする。いつものようにトイレの後、浄化魔法の事を聞いて【浄化】してから麦茶を出す。土鍋以外見当たらないので変な顔をしているが、説明すると理解したらしい。


 楽しみにしているのは良いんだが、五月蝿くしないようにな。皆はまだ寝ているんだし。



 ▽▽▽▽▽


 1407終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2407枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2279枚

 大銅貨2282枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ