1404
部屋に戻って子供達と遊んでいると、ダナからツバキが居ない事を問われたのでウィアンの所に行った事を伝える。ダナは分かっていなかったので、食堂で見た巨人族の女性の所に行った事を伝えると妙な顔をした。
「食堂に巨人族なんて居たかい? エリア以外の巨人族だろ? ……そんな奴、居たかねぇ」
「町長と一緒に居たけど、巨人族としては小柄かな? 身長も2メートルにギリギリ届いたくらいだし。シュラと殆ど変わらず、エリアより小さいからなぁ。巨人族と思わなかったんじゃないか? ジャロムさんの曾孫だったよ」
「おや? ジャロムの曾孫ですか……。今まで聞いた事は無かったですけど、近くに住んでいたんですかね? まあ、プライベートの事なんてわざわざ話したりしませんし、いちいち踏み込んだりしませんから知りませんでしたよ」
「何でも王都に住んでいたらしいんだけど、今のルーデル町は活気があるから来たんだってさ。何故か分からないけど、そのウィアンにやたら懐いてな。それで預けてきた。解体所で働いてるみたいだし、ツバキには浄化魔法で手伝う話をしておいたよ」
「それなら邪険にはされないだろうな。解体所も浄化魔法が使える者を雇っている筈だが、ツバキはそれを軽く越えるだろう。妙な嫉妬を受けるかもしれないが、そこは向こうが何とかするだろうし問題あるまい」
「そうだね。カエデ、マートル、ガウラ、アベリア、ツバキ。色んなのを助けたけど、その御蔭で今も生きているんだしね。カエデは違うけど……。案外、邪気に苦しんでいる白い魔物って多いのかな?」
「どうだろうね? そもそも主様と共に居るようになってからだよ、ツインホワイトが邪気にやられると知ったのは。それまで白い魔物が邪気に負けるなんて考えても居なかったね。実際にそんな姿を見た事も無かったし」
話題の渦中であるダリアさんは、胡坐を掻いている俺の太腿にじゃれついて遊んでいる。完全に猫の姿だが、こう見えて人間種と同じぐらいの知能を持つんだぜ? とてもそうは見えないけどさ。今も皆の視線を気にせずに遊んでるし。
気にしなさ過ぎなので、目の前に移動させてブラッシングを始める。直ぐにうっとりし始めるのは変わらないが、今日は早めに撃沈しそうな感じだ。森歩きでリフレッシュしたのか、午後からも機嫌が良かったんだよな。
そうしていたら撃沈したので布団に寝かせてやる。子供達2人は狩りの緊張もあったのか、書き取りをしながら舟を漕いでいた。メルとアルメアが布団に寝かせてやり、フヨウが定位置に行ったので【昏睡】を使う。
子供達の安らかな寝顔とは違う、性欲塗れの顔に連れて行かれながら、全員をキメて寝かせていく。最後に残ったメルが満足するまで上で踊っていたが。結構長かったなぁ。終わったので全員を綺麗にしたら、<浄化の三道具>を取り出す。
使用するものの、やはり大して吸引する事は無かった。そう簡単には大気中の邪気も流れてこないか……。本格的に何処かへ浄化しに行った方がいいな。とはいえ、何処に行くかと問われたら、草原の西なんだよなー。
気合い入れていく必要があるし、どうするか? どのみち行く必要がある場所なのは間違い無いんだが。とりあえず、悩んでないで寝るか。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界707日目>
おはようございます。今日も一日暇ですが、傭兵ギルドの答え次第ではこれからの予定が変わるので、今のところは返事を待つしかありません。全面戦争にはならないだろうが、部分的な対立は十分にあり得る。
俺達不老長寿に面目はあるが、当然ながら傭兵ギルドにも面目がある。完全にこちらの要求を呑むかどうかは不透明だが、コレに関しては当然でもあるので仕方ない。俺達としては不老長寿を舐めると全面戦争だぞ、と見せておかないといけないからな。
それに対して傭兵ギルドがどうするかは、傭兵ギルドの考えだ。もし全面戦争になったら、町の不良傭兵は即座に聖人にしていこう。次々に聖人にしていき、最後の最後に最前線へ行って、総長と副長に死体か聖人のどちらが良いか聞くか。
朝の日課を終わらせ、麦茶を淹れて冷やして飲んでいるとダナが起きてきた。ニンマリした後に満足するまでキスをしてから部屋を出て行った。最近コレ多いけど、何かあったのかな? 話し合いで決まったとか?。
女性陣だけで話し合いをしていると、俺には分からないからなー。っと、戻ってきたので麦茶を入れるか。2人で飲みながらゆくりしているのだが、俺の体を触ったりキスしたりと好き勝手にしている。スイッチ入れてないから無駄なんだけど……。
結局、皆が起きてくるまでダナは俺にちょっかいを掛け続けていた。何かが満足したらしいが、何かは知らないし聞く気も無い。部屋を片付けてから食堂に移動し、大銅貨13枚を支払って朝食を注文した。
席に座って雑談しながら待っていると、朝早くからヴェルがやってきた。俺達の横のテーブルに座ると、すぐに話を始める。
「昨夜帰る前に魔鳥便が来たのですが、傭兵ギルドはバウラのギルドを畳んで撤退させる事に決まったそうです。傭兵ギルドとしては不老長寿の方々と全面戦争などする気は無く、喧嘩を売ったのはバウラの者達であり、傭兵ギルドの総意ではない。との事です」
「まあ、そうなるだろうねえ。そもそもバウラの傭兵ギルドが帝国憎しでやった事だし、そんな下らない事に傭兵ギルドが巻き込まれても困るだろうさ。だいたい元バロッサの連中は何様のつもりだろうね? 元バロッサの国民である前に自由民だろうに」
「そのうえ帝国に負けて内戦が起き、国は崩壊して帝国に吸収されたんですよ? 今は帝国の国民でしょうに。未だにバロッサのつもりなのか、それとも蛮族なのかは知りませんけど、頭が悪過ぎます」
「バウラはバロッサの首都だったから、余計に自分達は上だという思いが強いんじゃないかしら。国が崩壊する事の意味をまったく理解していないと思うわ。国が無い以上、今までの自分達を保証するものなんて無いのよね」
「貴族が貴族ではなく平民になっている時点で、本来は気付くべきなのだが……。王都だったのもかつてであり、今は帝国の1地方都市程度でしかないというのにな。特権階級とでも思っていたのだろう」
「その特権意識を支えていた国がなくなったんだから、特権も纏めて無くなっているんだけどねー。あそこのギルドマスターとサブマスターは、ずっとあんな感じの事をしてきたんだと思うよ。だから凝り固まったんだろうね」
「それほどの特権意識でもないと、ダナさん達を敵に回したりはしませんか。それにしてもバカ過ぎると思いますが、居なくなった連中なんてどうでもいいですね。そういう事なんで、全面戦争とか止めて下さい」
「そもそも、こっちにはする気が無いっての。ただ、かつての不老長寿と神様の面目を背負っている以上は、絶対に引かないだけだ。引いたら俺達に神罰が落ちかねない。そんな怖い事、出来る訳が無いだろう」
「………」
神罰に関しては何も言えんわな。自分には落ちないとはいえ、下らない事を言えば俺達にボコられるかもしれないし。そうなると余計に何も言えないだろう。さて……朝食も終わったし、これからどうしよう?。
傭兵ギルドの問題は片付いた。邪気を減らす為の行動を開始しなきゃならないんだが、やはり草原の西に行くしかないか……。とりあえず、皆に話して様子見だな。嫌がらないなら、行ってみるか。
「傭兵ギルドの事が片付いて何よりだが、これからどうする? 町に留まっていたのはギルドの事があったからなんだが、そろそろ邪気に関する事を始めた方が良いかもしれない。俺としては草原の西かと思うんだが」
「草原に行くのかい? まあ、今は木像があるから良いけどさ……。あれ? あそこってダンジョンがあった筈だし、それも攻略していく必要があるね。何処にダンジョンがあるかは各氏族の所に行って聞けば済むだろうけど」
「そうですね。あそこの各氏族はアイテムバッグを持っていましたし、ダンジョンは複数あるのでしたか? ダンジョンについて、聞いたような聞いていないような……」
俺も2年前の事だし、1度しか行ってないから忘れかけてる。どうだったかな……?。
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1404終了時点
大白金貨64枚
白金貨374枚
大金貨1643枚
金貨2409枚
大銀貨1582枚
銀貨2279枚
大銅貨2322枚
銅貨355枚
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




