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 <異世界706日目>



 おはようございます。今日は子供達を連れて狩りに行こうかと思います。身体強化や魔法の訓練ばかりだと飽きるだろうし、大森林の方へは行かずに狩りをするなら問題無いだろう。朝の日課を終えた後、麦茶を淹れながら考え事をしていたらツバキが起きた。


 神水を水皿に入れてやり飲ませながら、淹れた麦茶を冷やしてコップに入れる。ゆっくりと飲んでいると、イデアが起きたらしく部屋を出た。戻ってきたイデアに浄化魔法の事を聞いた後、【浄化】してから麦茶を渡す。


 2人と1匹で静かな時間を過ごしていると、神経衰弱の札を求めてきたので出してやる。昨日と同じ様に相手をしてやるも、やっぱり苦労をしているな。それでもアバウトに広く覚えているからか、上手くペアにしているようだ。


 結局、それは皆が起きてくるまで続き、今は蓮と交代してゆっくりしている。俺はずっと続けるの? 【空間把握】で見えているとはいえ、何処を捲ると効果的かは難しいしさ。それなりに大変なんだけどなぁ……。


 ある程度の相手をしてから部屋を片付け、食堂に移動する。大銅貨14枚を支払い朝食を注文したら、席についてダラダラ待つ。最近はイデアを見る奴も減ってきた。と言うか、あからさまに見る奴は減ったのでイデアは楽になったようだ。


 ジロジロ見られて良い気分の奴なんて居ないし、今まではそうやってストレス溜まってたからなぁ。子供にストレスを与える事が良い事の筈が無いから、止めてほしかったんだが、ようやく治まったらしい。時間は掛かったが、普通に暮らせそうだ。


 朝食後、子供達と3匹を連れて川の近くの道を遡る。森の拠点の近くで狩りをするのだが、近くに魔物の気配は無い。やはり人が多いからか、魔物は逃げているようだ。2人には【気配察知】を教えているので、気配を感じ取りながら移動する。


 ゴブリンの気配を察知したのか蓮がイデアに話し、2人は警戒を強める。短槍を持って近付いてくるゴブリンの方角を警戒していると、ゴブリンが飛び出して襲ってきた。2人は即座に後ろに下がり、短槍で牽制する。


 木の棒を持っているだけなので嫌がっているが、嫌がっているだけで効果が無い。そうしている内に隙を見つけたのか、【土柱】の魔法で股間を強打した。雌のゴブリンだったので、そこまでのダメージにはなっていない。


 それでも隙が大きく出来たので、足を何度も刺して使えなくする。頭が下がれば2人の勝ちだ。下がった頭を何度も突き刺して勝利した。俺は2人を褒めて、穴を掘ったら一気に血抜きをして【冷却】して収納する。2人は座りこんでしまった。


 仕方ないなと思いつつ、周囲の警戒は怠らないようにと言っておいた。【気配察知】が使えれば、周囲の警戒も楽なので子供達でも大丈夫だろう。使わなければ何の意味も無いが……。疲れているのは分かるが使って警戒しような、蓮。


 昼までにゴブリンを3体と、コボルトを1体狩って町へと帰る。町の解体所に着くと、俺の登録証を出して査定をしてもらう。ジャロムさんと……誰だ? 身長の高い若い女性が居るぞ? 初めて見るけど、こんな女性居たっけ?。



 「お久しぶりです。色々あって随分遅れましたけど、顔を見せに来ました」


 「随分久しぶりなのも事実だが、先に紹介しておこう。ここに居るのはウィアン、ワシの曾孫だ。まだ19でな、親元を離れルーデル町にやってきた。ここは今も発展しているからな、仕事もある。王都は大変なようなので呼んだのだ」


 「成る程、王都民だったんですね。ゴブリン4体とコボルト1体だけで申し訳ないんですが、お願いします」


 「それは問題ありませんが、妙に傷が多いですね? ……もしかして、そこの子供達ですか? あんまり褒められた事ではありませんが、何か理由が?」


 「この子は蓮、目の色を見てもらえば普通と違うのは分かるでしょう。そしてこの子はイデア。新しく作られた呪人族の始祖であり不老長寿です。この容姿でもあるので、誰に狙われるか分かりませんからね。色んな意味で、力をつけさせないといけないんですよ」


 「……成る程。金色の眼の子供と、1つの種族の始祖ですか。色々な意味で、普通では居られない子供達でしょうね。それはそうと、全部で大銅貨18枚です」


 「それで、お願いします。……あの、すみませんね。ウチのツバキが勝手に懐いているみたいで」


 「いえ……私はいいのですが、この子はいったい何で私を好むのでしょう? 先ほどから足下をずっとウロウロしていますし。可愛いから構わないと言えば、構わないのですが」


 「ツバキ、あまり他人様に迷惑をかけるのは良くないぞ。さっきから……まさかとは思うが、ツバキはこの人と居たいって事か?」


 「ブルッ!!」


 「うん? どういう事だ? この小さい白い猪は、ここに居たいと言っておるのか? 獲物と間違われなければ良いがな。しかもウィアンに懐いているという事は、曾孫が気に入ったという事かの?」


 「ブルルッ!」


 「そうみたいですね。ツバキは大森林のかなり南の方で見つけたんですよ。邪生になりかけていたところを助けたんですが、それ以降ついてくるようになりましてね。白い色の通り、浄化魔法が得意なんですよ。それと頭が良いので、こっちが言った事は伝わります」


 「そうなんですか!? それは凄い……。私は1人暮らしをしているので一緒に住むのは問題無いのですが、食べる物とか気を付ける事とかありますか?」



 俺はツバキに関する色々な事を伝え、最後に金貨1枚を渡しておいた。ツバキは何でも食べるが、同居人が増えれば色々な物にお金は掛かるからな。せっかくなので、解体所で浄化魔法を使って働いてもらえばいいと笑っておいた。


 実際、ツバキは目の前で【神聖八重浄化】を使ってドヤ顔をしていたが、ダリアとフヨウに怒られていた。俺は【聖浄】ぐらいで止めておくように言っておく。変な傭兵がツバキの誘拐や拉致を考えないとも限らない、なので気を付けろ。そう、念を押す。


 最後に挨拶をして解体所を後にした。大銅貨18枚を半分にして、蓮とイデアに渡しておく。そのまま宿に戻り、食堂で大銅貨10枚を支払って昼食を注文する。ダナ、シュラ、ディルの3人以外は宿の部屋に居たようだ。


 下りてきた皆にツバキは解体所のウィアン、ジャロムさんの曾孫が預かる事になった事を伝えておく。ツバキが気に入ったからなんだが、メルはジャロムさんの曾孫に驚いていた。巨人族もそれなりに子供が出来難い種族だかららしい。


 昼食後、子供達を連れて訓練場に行く。魔法の練習だが、子供達は割と真剣に魔法の練習をしている。今日の狩りで、自分達には色んなものが足りていないと分かったらしい。そういう風に誘導したんだが、ちゃんと理解してくれたようで何よりだ。


 属性魔法や浄化魔法を練習しているが、横に居て勝手に学んでいる連中が枯渇していたりするのに、ウチの子供達は未だ魔法を使いながら練習している。魔力は使って鍛えなければ増えないが、肉体能力と違って鍛えない奴が多い。


 横でバテていたり、倒れている連中を指差しながら2人に教える。2人も見て直ぐ分かるからだろう、神妙な面持ちで頷いた。その後も練習し、夕方になったので宿へと戻ろう。と思ったら、入り口からダナ達が出てきたので一緒に帰る。


 宿に入り、大銅貨13枚を支払ったら返されて、狼肉の煮込みを薦められた。なので大銅貨13枚をプラスして渡しておく。今日は余りそうなんだろうが、従業員で食べればいいのに。そう思ったら、それでも余る時に薦めているそうだ。


 通りで薦められるのが珍しい筈だ。今まで疑問に思ってた事が解消されてスッキリしたところで、ゆっくり食事を待とう。夕食が運ばれてきたので食事をしていると、町長とウィアンがやってきたがスルーする。


 声を掛けられても面倒だろうし、こちらも食事中だしな。それにしても町長と一緒に居るのは初めて見るけど、ウィアンが来たのはつい最近なんだろうか? そんな事を考えながら食事を終えて部屋に戻った。



 ▽▽▽▽▽


 1403終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2409枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2279枚

 大銅貨2335枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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