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 「蓮とイデアも、すまないな。ああいった事はこれからも起きるかもしれないが、俺達は不老長寿だ。舐められる訳にはいかない。俺達を不老長寿だと分かって嫌がらせをしてきたという事は、俺達に加護を与えた神々も侮辱しているって事になるんだ」


 「つまり、アタシ達が反撃をしないと加護を与えて下さった神々まで舐められるって事なのさ。これで反撃しなかったら、アタシ達が神罰を受けかねないんだよ。だから今回のように殺す事になるのさ」


 「れんも分かってる。それに神様をばかにするのはダメだよ。そんなの許しちゃいけないし、皆をばかにするなんてもっとダメなんだから!」


 「そうだね。何より神様から神罰を受けるという事が怖ろしすぎるから、絶対に容赦しちゃいけない。とにかく、何としても報復しないと」


 「まあ、ギルド内の事だけではなく、まだ何かするつもりのようですけどね。アルドが何をするつもりなのかは、ここバウラを出てから聞きましょうか。誰が聞いているか分かりませんしね」



 俺達はバウラの門で登録証を見せて出る。門番は怪訝な表情をしていたが、俺達を止めるまではしなかった。ここで止めていれば……何ともならないな。俺達はバウラを出た後、西へと木像で走って行く。


 ある程度進んだら降りて収納し、カマクラを作る。中に入って閉じたら、【光球】を使い照らしながら神水の樽を出して冷やす。それをコップに入れて飲みながら、今後の展開を話していく。



 「とりあえず、今日の夜にギルドで武器を抜いた奴等を全員殺し、受付嬢とクズ傭兵共を聖人に変えてくる。あの連中はこっちに罪を擦り付けてくるだろうしな。それと本部への魔鳥便だ」


 「魔鳥便か……。いったい何を書くんだ? 今回あった事を書くのだろうが、それだけでは無いような気もする。しかし、他に書いて上手くいきそうな事はあったか……?」


 「バウラのギルドか、それとも傭兵ギルド全体が俺達に喧嘩を売ってきたのか声明を出せ。俺達はどちらでも良い。敵が決まれば此方は全面戦争を開始する。そう書けば良いだけだ」


 「「「「「「「「「うわぁ……」」」」」」」」」


 「それは酷い。竜でさえ怯えて逃げる魔法……しかも広い範囲の敵を殲滅するような、そんな魔法が使える相手に喧嘩を売る訳が無いよ。間違いなくバウラのギルドを切り捨て……そういう事かぁ」


 「成る程。傭兵ギルドが全面戦争を回避するには、バウラのギルドを畳んで撤退すれば良いだけです。そして、バウラからギルドが無くなったところで、傭兵ギルド本部は痛くも痒くもありません」


 「それ以前に、大々的に宣伝して容赦無く切り捨てると思うよ。あの総長と副長もアルドとの全面戦争なんて絶対に望まないだろうし、何より不老長寿に喧嘩を売ったのが根本的な原因だしね」



 カマクラの中で色々話していたが、子供達は限界なのか舟を漕いでいる。慌てて革を敷き、その上に子供達を寝かせていく。3匹もいつもの位置に寝転がったので、【昏睡】を使い深く眠らせた。


 そうなれば襲い掛かってくるのが女性陣。この後バウラへ行く必要があるのでキメて寝かせたら、カマクラの入り口を壊して外に出る。入り口を閉じたら一息吐き、木像に乗ってバウラに進む。


 バウラの門前に着いたら隠密の4つの技を使い、【念動】を使って壁を越える。さて、中に入ったので作戦開始だ。まずは食堂で俺達の料理に薬を入れた奴、そいつの魂魄反応を探し……見つけた。


 住宅街のような区画に反応があったので、素早く窓から建物に入り寝ている標的を殺害。そのまま放置する。不老長寿だろうが何だろうが、料理に薬を入れた時点でアウトだ。殺されても文句を言う権利は無い。


 さっさと窓から出たら、今度は傭兵ギルドの受付だ。あの受付嬢共の魂魄反応を1つ1つ探し出し、侵入しては白い枷で聖人に変えていく。変える前に情報収集をしているのだが、話す内容に大した差は無い。


 ただの受付嬢であり、仕事をしていただけだ。とはいえ、裏で金を抜いたりとかは当たり前の様にしていたのでアウト。手癖の悪い犯罪者が普通ってどうよ? コレが傭兵ギルドの受付嬢なんだぜ?。


 ギルド云々ではなく、蛮族国家が原因なんだろうなぁ。1部には元男爵家の受付嬢とかが居たが、コイツらは傭兵の依頼料を抜き取ったりしていた。本当に碌な事をしないな。貴族だからか? それとも蛮族だからか?。


 呆れてくるものの、どっちでも変わらない気がするので考えるのを止めよう。受付嬢は全員聖人に変えたので、ここからは傭兵だ。簡易宿舎に行き、外から【昏睡】を使って深く眠らせる。


 建物に侵入して1人1人に話を聞いていくも、碌でもない連中ばっかりだな。どんどんと聖人に変えていくのだが、途中で俺達に武器を抜いた奴が居たので、そいつらは首を切り落としておく。一応【浄化】はしておくか。


 邪気を増やしたい訳では無いので、綺麗にしておくのは当然だな。あと病気を蔓延させる気も無いし。そんな事を考えながらもダメな奴等は聖人に変えていき、俺達に武器を抜いた奴は殺していく。時間が掛かるが仕方がない。


 頑張って処分していき、大方終わった頃には結構な時間が経っていた。何と言っても、多くの宿にも侵入したし、集めた情報から住宅街にも行ったからな。これでおそらく全てが終わった筈だ。さっさと帰って寝よう。


 最後に<浄化の三道具>を使って吸引と【浄化】を行ったら、町を出て木像に乗りカマクラまで戻る。中に入ると皆は寝ていて問題は何も無かったようだ。蓮が寝返りで移動していたので元の位置に戻してやり、俺も寝転がる。


 今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界702日目>



 おはようございます。今日は帰る日なんですが、ガイアルムに帰った後で王女組を探すべきでしょうか? 一応カイリに話しておいた方が良い気がするが、世直しをしている筈なので何処に居るか分からない。


 まあ探すにしても、王都マルドーで魔鳥便を送ってからだけど。早めに傭兵ギルドの本部に魔鳥便で正しい情報を送っておかないと、下らない事をする奴が現れたりするんだよ。それほどのミラクルバカが世の中には居るからな。


 神水を飲みながらゆっくりしていると、最初に起きたのは蓮だった。朝の挨拶をした後で、ボーッとしている蓮に冷たい神水を渡す。美味しそうに一口飲んだ後、何故か俺の胡坐の上に座った。またか?。


 蓮は時折こうやって俺に甘えてくるんだよな。まあ、元は庶子とはいえ清華家のお嬢様だ。父親に甘えるなんて無かったんだろう。今は甘えられるから甘えているんだろうと思うが、いちいち野暮な事は聞かないから分からない。


 掘り下げる必要の無いところは、掘り下げなくていい。蓮と2人ボーッとしていると、突然動き出してトイレに行った。そういえば朝からボーッとしているだけだったな。……おっとエリアが起きたか。


 エリアに今は蓮が入っていると言うと、理解したのか神水を飲み始めた。蓮がトイレから出てきたので、交代でエリアが入る。蓮に浄化魔法を使ったか確認してから【浄化】したら、俺はカマクラの外に出る。


 エリアと蓮も出てきたので朝食作りを2人にも任せる。エリアにはサーサの麦飯を炊いてもらい、蓮には椎茸と松茸の出汁の野菜スープを作ってもらう。今日はシンプルに暴食竜の唐揚げだ。やたら2人とも喜んでるなぁ。


 サラダとマヨネーズは先に作るとして、今は2人とも料理に集中してくれ。3人で料理をしていると、カマクラの入り口が壊れ皆が出てきた。朝の挨拶をした後で、料理を多少手伝ってもらったら完成したので配膳していく。


 配膳も全て終わったので早速食べようか。それじゃあ、いただきます。



 「竜のお肉はいつ食べても、どんな料理にしても美味しいね。唐揚げも美味しいよ。それでも塊焼きが今まで食べた中で、1番美味しいかな?」


 「うん。でもね、唐揚げもおいしいよ。これは噛むと竜のあぶらがでてくるし、そとがわはサクサクだし。揚げてある脂も違うから」



 相変わらずの2人で何よりだが、毎回評価されているように感じるな。素人に多くを期待しないでくれるか?。



 ▽▽▽▽▽


 1397終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2412枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2301枚

 大銅貨2529枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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