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1395




 色々話をしていた間にも、皆が貨幣を数えるのを手伝ってくれたので早めに終わった。内訳は白金貨18枚、大金貨317枚、金貨344枚、大銀貨109枚、銀貨622枚、大銅貨444枚。銅貨は何故か1枚も無かった。


 数えるのを手伝ってくれた御礼に大金貨を10枚ずつ渡そうかと思ったら断られた。数えただけなのに多過ぎるとの事。仕方なく、大金貨1枚ずつを渡した。これでも多いと言われたが、パーッと使えばいい。そう言っておいた。


 渡した金は獣のような連中が持っていたものだしな。そう言うと理解してくれた。蛮族と言われても仕方がない連中が溜めこんでいた物だ、適当に使って世の中に還元するぐらいで丁度良い。俺はそう思う。


 部屋の中を片付けて、忘れ物が無いかを確認したら宿を出る。その際、宿の従業員を見て全員が理解したらしいが、誰も声を出す事無くスルーした。食堂に行き、大銅貨14枚を支払って朝食を注文したら席に座る。


 適当に雑談をしていると朝食が運ばれてきたので、さっさと食べて店を出た。そのまま町を出て少し離れたら、木像に乗って東へと進んで行く。エウノ、サッコ、ベンブを越えて、元王都バウラに到着した。


 バウラの外に列は殆ど無いが、寂れているのか、それとも朝だからかは分からない。俺達は最後尾に並ぶも直ぐに順番が回ってきた。登録証を見せて中に入ると、まずは宿に行って部屋を確保する。


 色々な宿に行くものの、大部屋が空いていたのは小さい宿だけだった。大通りから外れた所にある小さな宿を10日間、金貨1枚で貸し切りにする。宿の主人も了承したので、これで俺達以外の宿泊客は居なくなった。


 ここは元蛮族国家だからな、何があっても良い様に備えておかないといけない。むしろ貸し切りにする程度で守りやすくなるなら、金貨1枚は安いだろう。とりあえず休む場所を確保できたので、傭兵ギルドに行くか。


 俺達は傭兵ギルドに行き、入り口の扉を開く。中に入るとこちらに視線が集まるが、無視して受付嬢の所へ歩いて行く。帝国から俺達に依頼があった事と手紙が送られてきた事を言い、その手紙を出した。


 受付嬢は「少々、お待ち下さい」と言って、手紙を持って2階へと上がって行く。俺達は適当に待っているが、周りから相当の敵意と悪意が向けられている。どうやら先に掃除した方が良いかね? 何かそんな気がする。


 受付嬢が戻ってきて俺達を案内するので、2階のギルドマスターの部屋へとついて行く。受付嬢が入った後に入り、薦められたソファーに座る。座ったとしても、この室内の連中程度なら簡単に勝てるな。



 「よく来てくれた。私がここのギルドマスターをしているサリューだ。そちらに居るのはサブマスターのジルワ。さて、バウラ近郊のダンジョンを攻略してくれという依頼が、帝国から不老長寿に出たのは聞かされている。しかしな……」


 「我々としては不老長寿にもしもの事があっては困る。それ故に許可出来んというのが正直なところだな。ギルドマスターは仰り難いであろうから、私から言っておこう」


 「そうか、ならそれでいい。俺達は傭兵だし、傭兵がダンジョンに入る事は認められている。お前達に止める権利など無い。そもそも、ここに来てやったのは一応の筋を通す為であり、それ以上もそれ以下も無いからな」


 「ここの馬鹿ギルドは不老長寿を舐めた。それで終わる話さ、下らない。さっさと行こうか。阿呆の相手をするほどアタシ達は暇じゃ無いからねぇ」



 そう言ってさっさと部屋を出る。そもそも俺達が帝国の顔を立ててやる理由も無ければ、傭兵ギルドの顔を立ててやる理由も無い。1階へと続く階段を下りていると、ギルドマスターの部屋から笛の音が聞こえた。


 その瞬間、1階の傭兵が俺達に対して武器を抜いて構える。成る程なー。意外と言ったら何だけど、よく訓練されているじゃないか。そう思いながら、魔力と闘気と念力の威圧を味方以外に撒き散らしながら、悠々と歩いて外に出る。漏らすなよ、汚い。


 武器を抜いた奴等は殲滅しても良かったんだが、それよりも世の中の役に立ってもらおうか。もちろん聖人としてだが、こちらが何もしなくても襲ってくるだろう。返り討ちで聖人にしてしまえばいい。


 俺達はバウラを出て、南東にあるダンジョンへと向かう。適当に流しながら情報収集をして、本番は明日だな。皆にもそう言って、今日はゆっくりと攻略する事にした。ダンジョン街へと入り、迷宮紋に乗る。


 1層は草原でウサギ系の魔物を狩る連中が見える。そんな中、多くの傭兵が北に行っているのが分かった。なので北に行き、転移紋に乗って2層へ。2層も着ただろうと進んでいると北北東にズレていた。これって……。


 案の定3層は北東だったので、最早正解が分かってしまった。4層に進むと荒地に変わっていたが、転移紋は東北東だった。5層は東、6層は東南東。7層は森で南東、8層は南東南、9層は南。


 そして10層は山だった。この辺りで鉄は掘られているのか、其処彼処で人間種の気配がする。俺達は鉄を掘る気は無いので更に進んで行く。10層は南西南、11層は南西、12層は西南西。


 13層は洞窟で西、14層は西北西、15層は北西。16層は洞窟で北西北、17層は北、18層は北東北。19層に到着したが、そろそろ昼食にしよう。また山の地形だが、そこまで近くに魔物は居ない。


 方角が簡単だから助かるが、何かこのまま攻略出来そうな勢いだな。そんな事を話しながらサーサの麦飯を炊き、イカと蛸と亀肉の炒め物に、卵と野菜のスープを作る。スープは子供達に任せているが、特に問題無く作るだろう。


 なんだかんだと言って、ウチの子供達は料理をしてきてるから、安心して任せられる。麦飯の蒸らしも終わったので配膳して食べ始めたのだが、子供達は炒め物に喜んでいるようだ。



 「たこが美味しい! 魚醤も良いけど、そのままも良い。竜の脂が美味しいから、何も掛けなくても美味しいの。やっぱり蛸は美味しい!!」


 「そうなんだね。ボクは亀の肉かな? 何とも言えない味が噛むと出てくるからね、コレが堪らないよ。ボクが好む味ってコレなのかなぁ……」


 「さて、それは分からないわね。前にも言ったけど、貴方達はまだまだ色んな物を食べてみないと分からないのだから、決めてしまうには早いわ。私達だって初めて食べる物はあるくらいだし」


 「そうだな。大人どころか不老長寿でも初めて食べる物はある。急いで決める必要はどこにも無いさ。ゆっくりでいい。もしかしたら明日、更に好きな物に出会うかもしれないんだ。人生なんて、そんなものだとも言える」


 「「………」」



 子供達は真剣な顔で聞いているが、コレ、食べ物の話なんだぜ? どこか真剣になる要素あったかな? ……まあ、いいや。それよりも亀肉の滋味が出ていて美味しいな。ダリアもツバキも割と気に入っているようで何よりだ。


 とはいえ、悲しいけど伝えなければいけない。本日を以て、イカと蛸と亀肉は終了です。……愕然とし過ぎじゃね? 特に蓮。蛸が好きなのは分かるが、これで終わりなのは間違い無いぞ。だって、もう無いし。


 ついでに、その最後の蛸の多くを食べたじゃないか。そう言うと、蓮はそっと目を逸らした。いや、皆知ってるからな。別に食べるのはいいが、無い物は無い。これで終了でーす。


 海の地形があれば獲ってやるけど、それまではお預けな。そう言って蓮を落ち着かせる。このままだと1人で獲りに行きそうな、そんな気がするので止めておこう。


 勝手に動かないように注意しておかないと。……アレ? これって普通に子育ての苦労な気がする。今、何となく気付いたけど。メルとアルメアも加わって色々言ってくれているので助かった。


 流石に勝手な行動はマズい。身体強化が使える以上は、俺の【探知】の範囲の外に出かねない。そうなると見つけるのが難しくなる。誘拐なんて事になったら皆がブチギレるから、勝手な行動は止めてくれよ?。



 ▽▽▽▽▽


 1395終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨374枚

 大金貨1643枚

 金貨2412枚

 大銀貨1582枚

 銀貨2301枚

 大銅貨2543枚

 銅貨355枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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