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 蓮とイデアを布団に寝かせ、俺も布団に寝転がる。最近気温も上がっているので、掛け布団は要らないぐらいだ。なので今日は無くした。子供達も蹴飛ばしている事があるので、無くても問題無いだろう。


 部屋と体を綺麗にしたのだが、昨日三道具を使っていないのを思い出して起き上がる。アイテムバッグから<浄化の三道具>を取り出して、邪気を吸引し【浄化】する。多少は吸い込んだが、多少だけだった。これならしなくても良かったか?。


 まあ、汚いより綺麗な方がいいので気にしないでおこう。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界697日目>



 おはようございます。今日は領都で浄化魔法を教える4日目です。魔力と浄化魔法だけなら早く済むので助かるな。とはいえ、それでも5日ほどは拘束されてしまうが、この程度ならしょうがないんだろう。少しの間は請けたくない仕事だ。


 朝の日課を終えて麦茶を淹れているが、昨日に続き今日も雨か。季節の変わり目で雨が降りやすいんだろうかね? でも風の季節の後半というだけで、火の季節にはまだ早いし……。分からないけど、単に雨が降ってるだけだろう。


 昨日【聖浄】を使える者は何人か居たので、今日はそれがどこまで増やせるかといったところか。聖人連中は自主練でもしているのか、次の日に上手くなってきている気もする。


 練習自体は休みながらやらせているのだが、眠る前にギリギリ枯渇を起こさないように使ってから寝ているのかもしれない。ストイックな奴じゃないとしない厳しいやり方だが、聖人どもならやっている気もするし。難しいところだ。


 皆と朝の挨拶をし、部屋を片付けてから食堂に移動する。大銅貨6枚を支払い朝食を食べたら、神殿に走っていく。素早く本殿へと行き、【乾燥】と【凝水】で乾かす。少しゆっくりしていると、神官が続々と集まってきた。


 今日も本殿で教えているが、昨日よりも【聖浄】が使えるようになった者が増えている。誰かが出来ると自分も出来ると思うのか、それとも毎日の修行に効果があるのか。まあ、ここまでの魔法なら短期間でも使えるようにはなる。


 問題はここから先だが、大半の者にとってここから先は【聖潔】以外に必要なのか疑問がある。そもそも【聖浄四重浄化】や【神聖八重浄化】を使える必要なんて無い。【浄封】や【浄戒】だって特に使わない魔法だ。


 もっとも人間種を助けるであろう【聖潔】の難易度が高いのだが、こればっかりはどうしようもない。体の中の毒素や病原菌を浄化する魔法が、そんなに簡単な筈もないので当たり前の事だ。最終的には1人か2人は使えないと困るので頑張ってくれ。


 そんな事を話しながら教えていき、昼になったので昼食作りを始める。サーサの麦飯を炊きながら野菜と蟹のスープを作ってもらい、俺は海老やイカや蛸を素揚げにしていく。パン粉は無いのでフライにはしない。


 出来上がったら食べていくのだが、やはり蓮のテンションが高い。いつも通りと言えば、いつも通りなんだけどさ。昼食後、ゆっくりしていると神官達が集まってきたので、午後からの練習を始める。……気合いが入っているのが多いな。


 午前の連中に【聖浄】が使える者が増えた事が原因だったらしいが、焦ったり気合いを入れたところで使える訳じゃない。なので、基本を意識してしっかりと使うように言っていく。聖人じゃない奴等も流されているのか、頑張っているようだ。


 夕方まで教えていったが、どうやら明日で終わりそうだと安堵する。神殿を後にした俺達は歩いて領都へと戻った。雨は止んでいたが、先ほどまで降っていたからか水溜りが沢山あり、それを避けて宿へと戻っていく。


 食堂で大銅貨6枚を支払い、夕食を注文したら席に座ってゆっくりしよう。雑談して待っていると運ばれたきたので食事をし、終わったら部屋に戻る。蓮とイデアは早速昨夜の続きをするようなので、トランプを渡しておいた。


 神水を飲みながらゆっくりとしていると、メルとアルメアが魔法の練習をするのが見える。1つ1つの魔法を丁寧に使い、自分が本当に使い熟せているのか調べているらしい。俺の魔法も見せると、やはり荒が目立つ事に気付いたようだ。


 精密に緻密に、そして素早く使い、完全に制御する。当たり前だが簡単な事ではないし、咄嗟にそれが出来るかと言えば難しい。反射で出来るレベルまで引き上げないと駄目なんだが、そんな事が出来るのは魔神だけだ。


 下らない悪戯なんかもする神だが、そこはそれ、魔力や魔法を司る神だけはあるんだよ。ただ、権力闘争などのドロドロが好きで、悪戯好きなんだよな。……いやいや余計な一言じゃなくて、ちゃんと魔神を表してるからさ。何も間違って無いよ?。


 そんな下らない話をメルとしていたら、子供達は寝てしまっていたらしい。アルメアに言われるまで気付かなかった。子供達を布団に寝かせ、フヨウを横に置いたら【昏睡】を使って完全に寝かせる。


 2人を【精気】のみで大満足させて寝かせたら、俺もさっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界698日目>



 おはようございます。今日はおそらく、領都で浄化魔法を教える最後の日です。朝の日課を終わらせたら、麦茶を淹れて飲……今日は驚くほど早いなー、蓮。まだ飲んでもいないのに起きるとは。


 トイレから戻ってきた蓮に浄化魔法の事を聞き、【浄化】した後で麦茶を渡す。そうしているとイデアが起き、女性陣もフヨウも起きた。皆で雑談しながらダラダラした後、いつもの時間辺りに食堂へ移動する。


 大銅貨6枚を支払い朝食を食べたら、神殿へと向かう。今日は晴れているので楽に移動し、宿舎の前には既に神官がそれなりに居た。俺は【聖浄】を使える者を集め、実際に使わせる。使えた者は合格として、練習から除外した。


 当たり前だが使えない者が優先であり、使える者は合格なんだから練習は終わりだ。まだ使えない者の邪魔をするんじゃない。そう言って、練習場所から離す。通常の浄化をする仕事があるんだから、そっちをちゃんとしろ。今度は実戦訓練だ。


 使える奴がしつこいので、已む無くそう言っておいた。残った者達には変わらず練習をさせ、駄目な所を指摘し直させていく。昼までには3分の2が【聖浄】を使えるようになった。残りは3分の1だから、特に問題も無く終わるだろう。


 昼食は蟹の炊きこみと亀肉の唐揚げに、野菜と卵のスープだ。蟹は塩茹でしてから炊きこむのだが、別に難しくはない。亀肉の唐揚げはアルメアに任せている。そこまで難しくはないし、多少失敗しても問題無く食べられる。


 昼食が出来たので食べていくが、アルメアがちょっと凹んでいる。焦げたりしたのが目立つからだが、そこまで大きな失敗でもない。子供達も美味しそうに食べているし、特に問題無いんだがなぁ。何より、最初から完璧なんて無理だぞ?。


 皆からの言葉で楽になったのか、その後は普通に食べていた。昼食後、後片付けを終えたら再び訓練だ。夕方まで頑張らせた御蔭で、全員が【聖浄】を使えるようになった。【集中】を使ったが、バレていないので問題無し。


 宿舎の方に行き、神殿長を呼んでもらう。何故か副神殿長も来たがスルーして、全て終わった事を伝える。報酬として金貨2枚と証明書を貰い、俺達は神殿を後にした。


 やっと解放されたかー。……疲れたけど、これで依頼は終わりだ。


 特に聖人の相手は大変だったよ。矢鱈に持ち上げてくるから、こっちが無駄に疲れるんだよな。浄神だけ崇めててくれ、俺の方にまで来るな。何回そう思ったか……面倒臭い。傭兵ギルドへの道を歩きながら、心の中で愚痴を溢す。


 ギルドの入り口を開けて中に入ったら、適当な列に並んで順番を待つ。鬱陶しい連中が居るが、今のところは喧嘩を売ってこないのでスルー。順番が来たので3人の登録証を出し、神殿の仕事を終わらせた事を報告した。


 俺とアルメアにランクを上げるように言ってくるが、俺達は上げる気が無いので聞き流す。ギルドを出ようとすると、俺達の方に近付いてくる奴が居る。何故か分からないが悪意や敵意が無い。


 どういう事だ?。



 ▽▽▽▽▽


 1388終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1957枚

 大銀貨1405枚

 銀貨1507枚

 大銅貨1959枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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