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 夕食後、さっさと部屋に戻りゆっくり休む事にした。聖人の相手はいちいち疲れるし、微妙におかしな事を言ってくるので始末に負えない。確かに俺は浄神の使徒と言えるが、過剰に持ち上げようとしていて辟易してくる。


 浄化魔法を教えたらさっさとルーデル町に帰ろう。本当に面倒臭い。内心のそういったものを表情に出さないようにしながら、子供達とトランプで遊ぶ。何度か遊んでいると、子供達が舟を漕ぎ始めたので布団に寝かせて【昏睡】を使う。


 今日も2人はリクエストをしてきたので、望み通りに撃沈した。メルは上で踊ってるからいいのだが、まさかアルメアがダナと同じ様な事を言ってくるとは思わなかったな。ちょっと驚いた。それは横に置いといて、部屋と体を綺麗にしておこう。


 その後、<浄化の三道具>を使うも、そこまで吸引できなかった。人は多いものの、近くにダンジョンが無いからかな? 殆ど邪気は溜まっていない。じゃあ、俺もさっさと寝よう。今日も1日お疲れ様でした。



 <異世界695日目>



 おはようございます。今日は浄化魔法を教える2日目です。昨日で大体把握できたけど、神官連中は素人よりはマシという程度でしかなかった。ある意味で予想通りなので、そこまで苦労無く教えられるだろう。


 ウチの女性陣や知り合いみたいに鍛える必要が無く、浄化魔法に特化した事を教えるだけなので、そこまで苦労はしない。身体強化を教える訳でもないし、闘気や念力の扱いを教える訳でもない。なら、そこまで時間は掛からないだろう。


 朝の日課を終わらせ、麦茶を淹れて飲んでいるとアルメアが起きてきた。少しボーッとしていたが、俺の顔を見つけると直ぐに近付いてきて、情熱的にキスをしてくる。どうやら昨夜の1戦は、思っている以上に良かったらしい。


 ダナが悦ぶ気持ちがよく分かるそうだ。そう言いながら満足するまでキスをした後、部屋を出て行った。アルメアってあんなキャラだっけ? ……まあ、いいや。人って変わっていくものだし、気にする必要も無いか。


 アルメアが戻ってきたので麦茶を入れると、蓮が起きて部屋を出て行った。アルメアがまたキスをしようとしていたが、イデアも起きたので諦めたようだ。イデアが部屋を出た後も、大人しく麦茶を飲んでいる。


 その後、直ぐにフヨウとメルも起きたので、揃ったところで朝の挨拶をした。部屋を片付け、食堂に下りて大銅貨6枚を支払い朝食を注文する。いつもの女の子が持ってきてくれるようだが、足取りが変だ。


 倒れそうになったので、慌てて【念動】を使い助け、直ぐに手で支えてやると熱がある事が分かった。どうやら親は休んでいるように言ったらしいが、無理をして働いていたようだ。無理をすると却って色々な人に迷惑をかけるんだがなぁ。


 俺はアイテムバッグから神薬を取り出して飲ませる。体が急速に回復するので、神丹を口に入れ神血を飲ませた。皆がジト目で見てくるが、俺はスルーする。女の子が回復したので、俺は無理をしないように言っておいた。


 女の子は謝っていたが、俺は気にするなと言いテーブルへと戻る。皆には色々言われたが、俺は気にせずに使うと宣言した。そもそも俺達は病気に罹る可能性も低いし、誰かを助けるのは悪い事じゃない。そうだろう?。



 「それはそうだけど、神血まで必要かしら? 毎回思うけど、神血を飲ませる意味って無いわよね? にも関わらず、何故飲ませるのかしら」


 「そんなの減らないからに決まってるじゃないか。それにおかしな奴には飲ませてないし、仮に飲ませても才能が開花するだけだ。そこまで危険な飲み物でもない。努力が必要な以上は、飲んだだけではな」


 「まあ、そうなんだけど、色々な才能を持つ者が出てきたりするかもしれないね。あの子もどんな才能が有るか分からないし。変な才能じゃなきゃいいんだけど……」



 朝食後、俺達は神殿へと移動する。さっきの女の子の事は気にしなくてもいい。どんな才能が開花しても、それを伸ばすかどうかは本人次第だ。体を動かす事1つとっても、努力しなければ大成しない。神血は、あくまでも才能を開花させるだけだ。


 神殿に到着後、昨日と同じ宿舎の前に行くと、既に多くの神官が待っていた。俺は挨拶をした後、すぐに教え始める。まずは昨日の復習として、魔力を正確に把握するところから。それが出来れば、次は最小魔力での【小浄】の発動。


 そこも出来ているなら、次は【清浄】の最小発動だ。【小浄】が1の基準なら、【清浄】は10の基準といったところか。そうやって段階を踏んで、自分の中に基準を作っていく。こうする事によって、どの程度で浄化可能か分かるようになる。


 その練習をさせていくのだが、真剣にやっている者が多い。昨日1日で、自分達が如何に魔法をしっかり使っていなかったか分かったんだろう。そうして指導していると、神殿長と副神殿長が来て紙束を返してきた。


 昨日1日頑張って、手分けして書き写したらしい。今は同じ物を複写中なんだそうだ。まあ、練習するには幾つかあった方が良いから複写するのは当然だし、そこに文句も何も無い。駄目なら、そもそも写させていないしな。


 うん、大丈夫だ。全て揃っている。無くされると、また書かなきゃいけないんで面倒臭いんだよな。そんな事を話していたが、忙しいのか直ぐに戻っていった。副神殿長は練習をしようとしていたが、神殿長に一喝されて渋々去っていく。


 俺としては早く居なくなってほしかったのだが、口には出さなかった。そこからは何事も無く、昼になったので一旦解散とする。今日も焼き場などを作り、まずは土鍋で麦飯を炊く。どうしようか悩んだが、今日はハンバーグにしよう。


 暴食竜とかす肉のハンバーグに、野菜のすまし汁。それと玉子焼きだ。すまし汁は子供達に任せ、玉子焼きはアルメアに任せる。俺は麦飯とハンバーグを作っていこう。


 早速タネを作るのだが、多少の香辛料を使っただけだ。かす肉で十分な旨味が出るので、余計な事はしなくていい。


 御飯がある程度炊けてきたので焼き始めるが、やはり暴力的な香りが周りに広がる。その匂いで我慢できなくなる子供達。仕方ないんだが、本当に”暴力的”な香りだと思う。周りに俺達以外が居なくて良かった。


 焼けた後の肉汁で、いつも通りソースを作ったらそれを上から掛ける。今日はフライパン2つで一気に作ったから、同じタイミングで食事が出来る。では、いただきます。



 「ん~……りゅうのハンバーグもさいこう! 中のかす肉がちいさいからね、じゃまにならないの。すごくやわらかくて、でもすっごいおいしい。やっぱり、りゅうのお肉ってすごい!」


 「本当だよね。久しぶりに食べたけど、焼いている時の香りからして違うんだよ。昨日の揚げ物は脂だけの香りだったけど、今日は肉の香りもだから本当に凄かった」


 「いつも通りとはいえ、竜のお肉って少し期間が空くと感動が戻ってくるのよね。不思議だわ。それにしても……本っ当に美味しいのよねー。これだけは、どんなお肉でも代わりは無理よ」


 「それはね。当然と言えるし、流石は生物の王者と言うしかないさ。あの極めて危険な暴食竜の肉がコレなんだから、呆れるやら感動するやら。どう表現していいか困るんだよね、色々と」


 「………」



 フヨウはプルプル震えながらジワジワ溶かしているなー。フヨウ的にも美味しい料理だったようで何よりだ。そんな美味しい料理も食べれば無くなる訳で、未練がましい顔は止めてほしい。


 子供達はともかく、大人組までその顔なのはどうよ? そうそう、流石に子供達と同じ表情は止めような。後片付けを始めた俺に落胆しているが、十分に食べたろうに。そもそも400グラム~500グラムはあった筈だぞ?。


 それだけ食べれば十分だと思うんだが……これが、竜の肉の恐ろしさか。何て冗談は横に置いといて、さっさと後片付けをしよう。全て綺麗に【浄化】し、アイテムバッグに仕舞ったら、焼き場などを壊して更地に戻す。


 さて、午後からの練習もしっかりとやっていこう。



 ▽▽▽▽▽


 1386終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1955枚

 大銀貨1405枚

 銀貨1507枚

 大銅貨1995枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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