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 <異世界691日目>



 おはようございます。昨夜のようなヘタレどもが、ある意味で1番面倒臭いです。こっちに来ると思っていたら、まさかのターゲット変更なんて事をするとは。もちろん叩き潰すんだけど、本当に面倒臭い事をしてくれる。


 場合によっては非常に面倒な事になる場合もあるんで、ああいうのは厄介だ。ここの宿は女将さんと知り合いだから良いけど、知らない町の宿なんかで色々な事が明るみに出ると面倒しかない。そうなると困った事になる。


 俺もいきなりの事に万全に対処出来る訳でも無いし、何処で様々な事がバレるか分からないからな。気を引き締めて対処しよう。何でもそうだが、調子に乗ると失敗する。それは俺でも変わらない。ちゃんと反省しよう。


 朝の日課も終わったし、紅茶を……これが最後か。ちょっと多めなぐらいだから、今回で終わらせよう。それにしても、金貨を出して買ったのに無くなるかー。こういう時代だと茶葉が高いのは仕方ないのかね。


 食堂で紅茶を淹れて飲んでいると、ディルが下りてきた。どうやら目が覚めたらしい。ディルは寝つきが良いので割と起きないのだが、珍しい事もあるもんだ。そう思って見送った。


 戻ってきたディルは、紅茶を入れてハチミツを混ぜながらボーッとしている。どうやら頭まで覚醒していないらしい。放っておき、ゆっくりと紅茶を飲んでいると、2階からフヨウが下りてきた。


 朝の挨拶をした後、水皿に神水を入れて出してやると、いつも通り一気に吸い上げて首に巻きついた。少し重くなったので力を抜いたなと思っていると、ようやく頭が覚醒したのかディルが起きたようだ。


 まあ、寝起きが良くない事もあるし、恥ずかしい失敗とかしてないんだから良いじゃないか。そう慰めておいた。本人的には気が抜けていたのが納得いかないらしいが、ずっと気を張り続けるのも無理だしな。たまには、こういう事もあるさ。


 そう言いながら、ゆっくりとした時間を過ごす。女将さんが来たので神水を出し、大銅貨14枚を出して朝食を注文しておく。女将さんはジーッと紅茶を見てくるが、お腹の子に良いか分からないので諦めてもらった。


 そうしていると皆が2階から下りてきたので、朝の挨拶をしたら紅茶と神水を配る。蓮とイデアには紅茶はこれで終わりだと告げたのだが、愕然とした顔をしている。お前さん達、そこまでか? 朝は毎日飲んでたけどさ。


 そこまで紅茶にハマってる感じはしなかったんだけど、俺の勘違いだったのかな? とはいえ、紅茶を仕入れるにはエルダ海洋国まで行かなきゃならないんだよなー。今日から行くの? って思うと、面倒臭いとしか思わない。


 そもそも間の帝国が面倒なんだよ。山を2つ越えなきゃいけないし、そこまでして買いに行くのもなぁ……。悪いけど、俺はそこまでして紅茶が飲みたい訳じゃない。味付きの方が良いが、それなら麦茶でも良いし既にある。明日からはこっちだ。


 朝食が運ばれてきたので食べていると、傭兵が少しずつ来ては食事をしているようだ。何気なく観察していると、懐かしい顔が入ってきたが無視する。アレに関わりたくないし、面倒臭い。そう思っていると、向こうに見つかった。



 「お久しぶりですね、皆さん。居たなら声ぐらい掛けてくださいよ……って食事中だったんですね。すみません」


 「ウェリア。貴女も食事に来たのでしょう? 話は後にして食事をしてきなさい」



 そう言ってシュラが会話をぶった切った。何で馬人族のアイツがルーデル町に来たんだ? アイツは前に……って、よく考えたら2年前か! あの戦争からもう2年も経つんだなぁ。そりゃウェリアも来るか。


 それにしても久しぶりに見たが、どうせ男か女を漁りに来ただけだろ? コイツの行動原理はソレしかないからな。逆に分かりやすくて助かるけどさ。2年も経ってたら新しいのを漁りに来ても仕方ないか。


 朝食後、傭兵ギルドに行くので食事中のウェリアに伝え宿を出た。今日は勉強会があるかどうか知らないが、子供達の勉強をさせるにはあそこが1番良い。食堂だと邪魔になるからな。


 まあ、朝の客が捌けた後なら問題無いだろうが、それがいつかは知らないし。食堂も2年前とは違って客が多いから、席に座ったまま勝手な事をする訳にもいかないんだよ。他の客の為に席を空けないといけないし。


 ギルドに入って席を確保し、子供達に字の書き取りをさせる。ダナ達は訓練場に行って、色々訓練をしてくるようだ。近接戦闘、闘気術、魔法。練習しなきゃならない事は沢山あるからなぁ。だから一生では足りないんだけど。


 それでも暇潰し感覚でやれば、いつか極みに達するだろう。とはいえ高みに行けば行くほど、そこから先が地獄になっていくんだけどね。コレばっかりは、そこに到達しないと分からない事だから、伝えようとしても伝わらない。


 そんな事を考えながら子供達に教えていると、ウェリアがギルドにやってきた。ダナ達は訓練場だと言うと、さっさと訓練場に行ったので俺はスルーする。アイツに関わると大体が下ネタになるので、関わりたくないんだよ。


 時折、訓練場から「キャーキャー」聞こえるがスルーして、子供達の書き取りの指導に集中する。今日は勉強会の日ではないらしく、ジャン達は居なかった。そこは別にいいのだが、何故かちょこちょこ字を習いに来る奴が居るのは何故だろう。


 もちろん習いたい奴には教えてやるが、俺達が教えるのは臨時でしかない事を伝えておく。あくまでも子供達の勉強のついでであって、本格的に教える訳じゃない。そこは説明しておかないと、俺達がずっと居ると思われても困る。


 昼まで子供達と共に教え、昼食を食べに食堂へと行く。食堂で大銅貨14枚を支払い昼食を注文したら、向こうの席にウェリアは座ったようだ。そもそも3匹を除いても俺達は11人居る訳で、いつも2つのテーブル席を使っている。


 11人座れるテーブル席なんて無いので、6人と5人で2つのテーブル席に分かれている訳だが、その1つにウェリアが加わったという事だ。それは別に構わないのだが、その周りに女性傭兵が居て「キャーキャー」言ってるんだよ。


 正直言って迷惑なんだが、ダナ達が注意しても治まらないのがなー。女将さんが一喝しそうな気が……って、一喝されたな。他の客の迷惑なんだからしょうがない。何より、ダナ達が注意したのに聞かないんじゃなぁ。


 昼食後、再びギルドに行って字の練習をさせる。ウロウロしていた時には実戦なんかをさせたが、代わりに字の練習はあまりさせていなかった。なので今はこちらの練習に集中させたい。ただ、迷惑になってるのは間違い無いし、どうしよう?。


 明日からはギルドで字の勉強は止めた方がいいな。イデアのオーラに引き付けられる奴が多過ぎる。昨日はそこまでじゃなかったんだが、あれは俺達が囲んでいる形だったからか? 今日は引き付けられている奴が多い。おまけに男女関係無いし。


 明日からは部屋でやるかと告げると、2人も了承した。周りは声に出さないが睨んできたので、「だから部屋でやるんだろ」と言っておく。自分達の態度くらい自覚しろ。夕方だったので片付けて、さっさと宿へと戻ろう。


 食堂で大銅貨14枚を支払い、夕食を注文する。席に座って待っていると、何故かウェリアも座っていた。



 「それにしても、あの子凄いですね。何だか妙なオーラも感じますし、もしかして魅了系の能力でも持ってるんですか? 確かサキュバスってそういう力があった筈ですし、男のサキュバスも居るって聞きますし」


 「それはインキュバスでしょう。それとイデアは関係ありませんよ。イデアは新たに創られた呪人族の始祖であり、私達と同じ不老長寿です。手を出すと容赦しませんよ?」


 「いやー、手を出すとか以前の問題です。アレに近付こうとは思いませんよ。綺麗過ぎて作り物みたいですし、オレの好みからは1番遠いです。流石にアレは無い」


 「それはそれで、どうなんだい。せめて言い方ぐらいマシなものにしな。子供に対する言い方じゃないよ、まったく。それで……聞いてなかったけど、何しに来たんだい?」


 「何しにって……フラフラして村、じゃなかった町に来ただけですよ。ここが町になったっていうのは噂で聞いてたんで、2年ぶりに来てみようかと思っただけです」



 フラフラって……相変わらずな奴だなぁ。



 ▽▽▽▽▽


 1379終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1975枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2513枚

 大銅貨2085枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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