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 夕食も終わったし、食堂でダラダラしていても邪魔になるので部屋へと戻る。後ろから妙な視線を感じたが、お前等はいい加減にイデアに対する態度を何とかしろ。狂信者とまではいかないが、どっかおかしいぞ。あいつら。


 部屋に戻って神水を飲んでいると、子供達は書き取りをしているようだった。そういえばウロウロしている間はあまりやってなかったな。慌しかったのもあるし、トランプで遊んでいる事も多かった。まあ、ゆっくりとやればいいさ。


 フヨウが胡坐の中に入り、ツバキは鼻を「フンフン」しながら部屋の中をウロウロしている。ダリアは久しぶりのブラッシングで、うっとりしているところだ。変わらない反応だが、本当に大丈夫かと思えてくるな。問題無いんだけども。


 そんな感じでゆっくり過ごしていると、最初にダリアが撃沈し、次に子供達が舟を漕ぎ始めた。布団は敷いてあったので子供達を寝かせ、ダリアとフヨウを所定の位置へ【念動】で動かすと、ツバキもいつもの場所へ。


 2人と3匹に【昏睡】を使うと、後ろから抱きつかれて連れて行かれた。【精気】と【集中】を使い、丹念に撃沈して寝かせていく。明日からはルーデル町でゆっくり出来るので、今日は今までの鬱憤を晴らすかの如く襲われたなー。


 まあ、皆のストレスは相当減っただろうから、これで楽になった筈だ。今までは聖王国と傭兵国家の中央神殿の連中を聖人化する目的があったからな。それは終わったので、明日からは休日だ。本当にゆっくり休もう。


 <浄化の三道具>を使って邪気の吸引と【浄化】を終えたら、おやすみなさい。



 <異世界690日目>



 おはようございます。今日は何も無い1日です。本当に久々の休日だ。馬鹿どもの所為で、動かざるを得なくなったしな。そもそもガイアルム王国に帰って来たばかりだったのにだ。本当に馬鹿は碌な事をしない。


 食堂に下り紅茶を淹れて飲んでいると、蓮が1人で起きてきた。笑顔でトイレに行ったので、早く起きられて嬉しいらしい。戻ってきた蓮に浄化魔法の事を聞き、【浄化】した後に紅茶を出した。


 ハチミツを混ぜて飲んでいるが、前と同じく途中で椅子を下りて膝の上に乗りに来た。好きにすればいいが、愛情が足りないのかね? たしか蓮の母親は生きている筈で、父親が亡くなった後に実家に戻されたらしいのは聞いた。


 とはいえ、蓮もそこまで母親が云々とは聞いた事が無いし、うなされたり等もしていない。という事は、単に甘えたいだけか。そう思い、リバーシに付き合う。新しく紅茶を入れ、飲みながら1手1手打っていく。


 何が楽しいのかは知らないが、蓮は楽しそうにしている。女性従業員が来たので、大銅貨14枚を渡して朝食を注文しておく。紅茶とハチミツを出すと、大量のハチミツをぶち込んで飲んでいる。


 そういえば、この人はこうだったなと思っていると、あまりのハチミツの量に蓮が若干引いている。まあ、気持ちは分かる。俺も昔、ブラックに砂糖6杯とか入れる人を見た事があるし、角砂糖5個とかも見た事があるからな。


 砂糖を使い過ぎていて、舌が馬鹿になってるんじゃないかと思うんだよ。そもそも飲み終わったカップの底に、溶けてない砂糖の塊を見た時には唖然としたからな。その大量の砂糖に何の意味があったんだと、本気で疑問に思った瞬間だった。


 溶けきらない量の砂糖を入れるってマジで意味不明だし、何故そんな無駄な事をするのかサッパリ分からない。こういう人とは絶対に分かり合えないと初めて思ったのが、あの時だったなぁ。その1回しか会った事ないけど。


 そんな事をボンヤリと考えていたら、手が止まってたのか蓮に怒られた。謝って素早く打つ。まだ前半だから考える必要も無いし、適当に打っていて問題無い。どうせ後で逆転出来るゲームだし、後半の方が考えなきゃいけない遊びだ。


 そう思って相手をしていると、上から皆が下りてきた。朝の挨拶をした後、皆も座ってゆっくりとし始める。女性従業員は厨房に伝えに行く為に離れた。蓮は長考しているが、幾ら考えたところで俺の勝ちは決まってるぞ?。


 何とか逆転したかったが、遂に諦めたようだ。頬を膨らませながら膝の上を下りる。そうすると、直ぐにダリアが膝の上に跳んできて丸くなる。「ここは私の場所だ」と言わんばかりだが、俺の膝なんですけどね?。


 朝食が来ると直ぐに下りて食べ始めたが、何がしたかったのやら。朝食後、俺は子供達の書き取りを見ていようかと思ったのだが、ジャンが来て手伝ってほしいと言われたので、仕方なくギルドへ行く。


 ギルドでは今も定期的に勉強会を開いていて、それなりに人が集まっている。そんな中、子供達を連れてメルとアルメアと一緒に来た。こっちの事は気にせずに勉強をする様に言い、蓮とイデアも椅子に座らせて書き取りをさせる。


 メルが蓮を見て、俺がイデアを見ている。アルメアは字が1番上手いので全体の監督だ。主に教えているのはジャンだが、ミレイアとシャローがあまり役に立っていない。俺達が手を放した事で、すぐに練習を止めたようだ。


 まあ、今はアルメアに一喝されて、必死に書き取りをやらされているが……。コツコツとやっていれば、こんな事にはなっていない筈なんだがなぁ。そんな事を考えていると、入り口の扉が開いて傭兵3人が入ってきた。


 俺達は無視して子供達に教えていたんだが、報告が終わったのかこっちに来て喧嘩を売ってきやがる。何でこう、馬鹿はしなくてもいい事をするんだろうな。



 「おーおー、ガキどもが字を習ってんのか。ガキじゃなくてよお、俺達に「とっとと失せろ」もい……」


 「聞こえなかったか? とっとと失せろ。子供達は勉強中だ。お前のようなクズにならない為に勉強をしてるんだよ、そんな事も分からないのか? いや、すまん。クズに分かれと言う方が無理だったな、悪かった」


 「………テ、テメェ……。俺に喧嘩を売るって事は死ぬ覚悟が出来てるんだろうなぁ!!!」


 「お前が死ぬの間違いだろう? お前こそ誰に喧嘩を売っているのか、分かっているのか?」



 俺は馬鹿どもが剣を抜きかけたので、即座に威圧で黙らせた。その威圧を受けた3人組は即座に腰を抜かし、ガタガタ震えながら後ずさりして逃げようとする。


 周りから「不老長寿に喧嘩を売る馬鹿」と言われ、ようやく誰に喧嘩を売ったか理解したらしい。現在この町のギルドには新規の奴等が来ては、去っていく状況だそうだ。だからこそ、俺達の顔を知らない奴等も居たんだろう。


 ミレイアがある方向を指差したが、そこに居た奴等は一斉に顔を逸らした。小さいながらも敵意や悪意を向けていた奴等だ。こっちを下っ端と侮っていたんだろう、今は俺と目を合わせない様に必死で逸らしている。


 それは横に置いといて、ジャン達のファンもちょこちょこ来るらしい。ミレイアが自慢気に言っているが、ジャンは物凄く嫌そうな顔をしているぞ? また寄生するような連中が、お零れでも貰いに来たのか?。



 「そうではないのですが、似た様なものでしょうか? ジャンに戦い方とか儲け方とかを教わりたい連中がですね、ちょこちょこ町に来るんですよ。私達もそれなりに色んな場所へ行き、人助けとかしてきましたので」


 「それ自体は正しい事だと今でも思ってますけど、儲け方とか言われても困るんですよね。自分の実力に合った所で狩りをするとか、計算して儲かる所を見つけるとか。そんな事しかアドバイス出来ませんし……」


 「そりゃ、そうだろ。そもそも実力に見合った所で狩りをするしかないし、実力の無い奴が危険な魔物の居る所に行っても、ただの餌にしかならんからな。当たり前の事だぞ」


 「そうなのだが、私達なら楽に稼げる方法を知っているのではないかとか、その方法で儲けているのではないかと考えるようなのだ。だからココ山に行って、ソードグリズリーを倒してこいと言っているのだがな」


 「まあ、それが一番手っ取り早いだろうね。この辺りじゃ、アレが1番高く売れるだろう。後はダンジョンでアーマーベアを乱獲するかさ」



 周りの傭兵の多くが渋い顔をしている。沢山金を稼げる奴は、それだけ大きなリスクを背負ってるに決まってるだろ。当たり前の事だぞ。



 ▽▽▽▽▽


 1376終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1975枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2513枚

 大銅貨2169枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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