1372
女性陣に色々説明していたのだが、気付いたら子供達は寝ていた。すぐに布団を敷いて寝かせると、寝ていた3匹も【念動】で移動させる。最後に【昏睡】を使うと、すぐに連れて行かれた。
女性陣を【房中術】【鋭覚】【精気】で撃沈し、寝かせたら部屋と体を綺麗にする。<浄化の三道具>を使い、邪気を吸引して【浄化】したら準備は完了。そろそろ出発しよう。まずは、この町の神殿からだ。
隠密の4つの技を使い外に出た俺は、真っ直ぐに神殿へと向かう。敷地内に侵入し、寝ている連中を【昏睡】で深く眠らせていく。宿舎へと侵入し、1人1人白い枷を着けては【覚醒】で起こして喋らせる。
普通なら上層部から聖人にしていくのだが、ここはちょっと別だ。あの鉄の鎧の連中が居て、何やら子供を相手にしてやがるからな。既に【衝気】で気絶させて【昏睡】で眠らせているが、1つずつ丁寧に情報を聞いていこう。
ある程度の情報が集まってきたが、やはり思っていた通りだ。この国の中央神殿に売られた子供の一部がここに居る。腹立たしい事このうえないが、怒りで暴れてもしょうがないので淡々と聖人にしてやろう。
そうやって変えていっていると、貴族のボンボンどもに宛がわれた部屋に来た。中の奴等からも情報を聞いていくが、どうやら今の王に協力した家らしく、それで好き勝手をしているようだ。
聞くに堪えない醜い事しか言わないので、さっさとボンボン全員を聖人にし、子供達には【生命活性】を使っておく。ボンボンの部屋を出て、上層部の連中も聖人にしたら完了だ。次は王都の中央神殿か。時間が惜しいので、さっさと移動しよう。
王都ヴォルムに来るのは2回目だが、さっさと侵入して中央神殿へ突入だ。中に入ったら【昏睡】で寝かせて白い枷を嵌め、【覚醒】で起こす。そして情報を得ていくのだが、ここは中央神殿らしくゴミしかいない。
さっさと聖人化を進めていったが、半分以上を聖人に変える羽目になった。それでも、聖王国に比べれば神官自体の数が少ないので、あそこの中央神殿ほどの時間は掛かっていない。後はボンボンの家だけか。
リーダーをしていた伯爵の家は、どうも奴隷組織に関わりがある様なので調べに行く。既に屋敷の場所も聞いているので侵入し、同じ様に聞いて聖人化を進める。伯爵の部屋に入り、白い枷で聞くと構図が分かった。
元々は侯爵家が作った奴隷組織だったのだが、侯爵家は前王に非常に近かった為に潰されたそうだ。その侯爵家の奴隷組織を引き継いだのが伯爵なのだが、それは正妻が件の侯爵の娘だかららしい。この正妻は処刑されていないようだ。
どうも他にも色々と闇を抱えていたそうだが、侯爵家が潰えた時に秘密裏に処分したらしい。残ったのが奴隷組織であり、各国の神殿への販売網のようだ。どうもガイアルム王国だけではなく、様々な国の子供を誘拐しては売り飛ばしていた。
聞けば聞くほど怒りが込み上げてくるので、さっさと聖人にしてしまおう。もちろん正妻の方もだ。とはいえ、他の国に関しては自力でやってもらうしかないな。俺が動いてやる義理も無いし、理由も無い。
流石に結構な時間が経っているので、そろそろ帰るか。王都の外に出て木像に乗った俺は、一気にグーデンの町へと戻る。木像を収納したら町へと侵入し、さっさと宿の部屋へと戻った。神水を飲んだら、布団に横になって目を瞑る。
それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界688日目>
おはようございます。全て終わりましたので、今日からはルーデル村に帰る事になります。誰かに命じられた訳でも無く、今回の事は自発的にやっただけだしな。終わったら、さっさと帰ろう。朝の日課を行いながら、そんな事を考えていた。
紅茶を淹れて飲みながら、やっと終わったと安堵しているとツバキが起きたようだ。朝の挨拶をし、水皿に神水を入れてやると美味しそうに飲んでいる。1人と1匹でゆっくりと静かな時間を過ごしていると、フヨウが起きてきた。
フヨウにも神水を出したが、直ぐに吸い上げて定位置へと登ってくる。そのまま放っておき、ゆっくりとした時間を贅沢に過ごす。今日は長く静かな時間を過ごせたので、ちょっと気分が良い。稀にこういう日があるんだよな。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「おはよう!」 「おはようございます」
「ニャー!」 「………」 「ブルッ!」
「昨日の夜に全部終わったんだろ? だったら今日からは帰る為の移動だけだね。いい加減、帰ってゆっくりしたかったし、終わってホッとしているよ。それにしても、誘拐や拉致をする奴隷組織なんて誰が作ったのやら……」
「その事についてなんだがな、町を出てからでもいいか? 説明は1度で済ませたい」
俺はそう言って部屋の片付けを始める。皆が手伝ってくれたので直ぐに終わり、【覚醒】で起こしていた王女組と5人組に声を掛けてから食堂へと行く。大銅貨14枚を支払って朝食を注文したら席に座る。2組も直ぐに来て注文していた。
朝食を終えた俺達は、町を出て歩きながら話す。
「つまり、ヴェスティオンの前王派だった侯爵が作った組織だったって事かい? まさか、ヴェスティオンの奴等だったなんてね。通りで、ガイアルムの子供がヴェスティオンなんかに連れてこられる訳だ」
「しかも各国で子供達を攫わせるなんて事をしているとは……。碌でもないのは当然ですが、古い時代の貴族に逆戻りしたかの様な連中ですね。古い時代には、そんなクズも居ましたけど……」
「そうだね、久しぶりに聞いたかな? かつてはさ、それなりに在ったんだよ。貴族が作ったクズ組織。昨今は聞かなくなってたんだけど、やはり今でもやる奴は居るんだね。人間種の性根は変わらないという事だろう」
「それは横に置いといて、アルドが潰したのは王国、聖王国、傭兵国家だけど、他の国はどうするの? 僕は面倒だから、後は頑張ってほしいかなー」
「まあ、本来はそれぞれの国がやらねばならない事だ。今回はアルドが動いた事で叩き潰されたが、1季節に3人~4人など結構目立つ数だからな。国が見つけて潰しておかねば、面目に関わる」
「自国の民が誘拐されているのだから、本来は国が動かなければいけない事なのだけれど……。アルドが動くと本来時間の掛かる筈の事も、あっと言う間に終わるのよね。早すぎるくらいに」
「我が国で解決するなら、内偵その他に多くの時間が掛かり、その間に逃げられるか証拠を隠滅されてしまうでしょうね。ただでさえ誘拐や拉致を行うのは、転々と移動する傭兵なんです。簡単に逃げられてしまいますよ」
「それは我が国でも変わらないかな。国という組織は大きいからね、どうしても動きは遅いし目立つ。少数精鋭の部隊を作っても簡単な事じゃない。強制的に情報を聞きだしたり、聖人にする道具なんて無いから仕方ないんだけど」
「それ以前に、誰にもバレずに侵入する技が使えません。更には眠らせたり起こしたりする技まであるんです。私達には意味不明ですから、高望みをするべきではありませんよ」
「正しく<凄腕の斥候>だからな。誰にもバレずに侵入し、気付いたら聖人にされていたり、迷惑料を取られていたりする、まあ、迷惑を掛けている以上は仕方がないのだが……」
「ある意味分かりやすくなったんだから、良いじゃないか。今までは行方不明だったけど、これからは聖人だ。生きている以上は、何かに使えるだろう? 道具は使う者次第さ」
「そうだね。治安関係であったり、国内の監視組織を作ってそこに入れれば良い。聖人である以上、必ず立派に監視し続けてくれるさ。彼等は罪を許さないからね」
「何だか、怖い話をしてるね」
「政治関係はあんなものですよ」
「弟に放り投げて、本当に良かった」
「私もああいうのは、ちょっと……」
「神殿内にもあるのが、何とも言えないところです……」
「そんな事より、そろそろ走るぞ。身体強化をちゃんとしろー」
▽▽▽▽▽
1372終了時点
大白金貨64枚
白金貨356枚
大金貨1336枚
金貨1975枚
大銀貨1405枚
銀貨2517枚
大銅貨2239枚
銅貨242枚
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




