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 神官どもをどんどん聖人に変えていく。遠慮をする必要も、手加減をしてやる必要も無い。駄目な奴を見つけては聖人に変えていく事を繰り返し、神殿を終わらせたら次はスラムだ。聖人に変えるついでに情報は収集している。


 スラムと言ってもそこまで大きい訳ではないが、ダンジョンのある町なのでそれなりの規模なのは仕方がないのだろう。スラムに行き片っ端から聖人に変えていく。問答無用で聖人化しながら情報も収集する。


 珍しく貴族は関わっていないらしい。そう思っていたら、王が交代した後の国内での揉め事の際に、ダンジョンを持つ貴族は全員失脚したそうだ。つまり、元々の領地持ち貴族とは違うらしく、新しく派遣されてきた貴族のようだ。


 だからこそ、スラムの連中と神殿が勝手な事をしているらしい。貴族が居ない隙を狙って両者が手を握ったようなのだが、どうも新しい王が厳しい締め付けを行っている事が原因のようだ。……こいつら頭がおかしいのか?。


 原因という言い方をしているが、そもそも腐った事をするなよ。犯罪をしておいて締め付けが厳しいのが悪いとか、完全に犯罪者の言い分じゃないか。スラムの連中はともかく、神殿の連中はマジでクズだな。


 そもそも犯罪だって言うのに、貴族の締め付けが厳しいから仕方ないって? 締め付けって言っても、犯罪を厳しく取り締まってるだけだろうが。貴族の味方なんぞしたくもないが、流石にこれは貴族側が正しい。どう考えてもだ。


 神殿とスラムの連中の言い分は、完全に犯罪者の言い分だからな。それを額面通り受け取る阿呆は殆ど居ないぞ。……よし、これで終わりだ。3分掛かるから仕方ないんだが、人数が多いと時間が掛かるんだよ。


 これでも10組の白い枷を効率良く使ってるんだけど、それでも限度があるんだよな。愚痴ってもしょうがないので、さっさとヴィムの町に移動しよう。木像で夜道を駆けるのも楽しいと思えるから不思議だ。俺以外に人が居ないからかな?。


 そんなことを考えながらヴィムの町に侵入し、神殿へと真っ直ぐ行く。ここでも駄目な奴を片っ端から聖人にしていき、効率良く調べて聖人化していく。もはや作業と化しているが、それぐらいの速度でしないと間に合わない。


 ヴェスティオンにはそれだけ腐った奴が多いと言うべきなんだが、この国は前王が腐っていたから余計に酷いんだろう。神殿の連中から情報収集しているから分かったが、頭のおかしい妄想にとり憑かれていたのが前王のようだ。


 正確には神殿の連中が煽てて褒めて利用しようと、幼い頃から接触していたらしいのだが、何でもかんでも褒めた所為で怪物が生まれたらしい。自分のやる事は常に正しく、自分は絶対に間違わない。そういう怪物が出来上がってしまった。


 結果として、周りの文官や宰相が抑えたり変えたりして、何とか国としての体面を保ってきたそうだ。俺が暗殺した伯爵や公爵は、数少ない王の派閥の貴族だったらしい。それらが崩れた事で、ようやく王太子が動く事が出来たんだとさ。


 神殿の連中も煽り過ぎてヤバい者を生み出してしまった自覚はあったらしく、前王とは距離をとっていたらしい。そういえば高いお布施を取る以外は、そこまでメチャクチャをやっていた訳じゃ無いのか?。


 いや、クズばかりだから、今聖人に変えている訳だしなー。神殿側の言い分として聞いておくべきだな。所詮は腐った連中の言っている事だ、事実である部分だけ覚えておけばいい。さて、次はスラムか。


 この町もスラムの連中と結託してやがる。なのでスラムの連中を次々に聖人に変えていく。こんな腐った奴等ばかりの国も珍しいなと思いつつ、機械的に淡々と聖人化していった。時間は掛かったものの、これで完了だ。


 全て終了したので、そろそろ戻るか。時間が掛かったが、元々腐っていた国だと考えるとしょうがないんだろう。貴族まで変えるのは面倒だから、新しい王が何とかすればいい。国土が狭いからか、腐った奴が蔓延り過ぎなんだよ、この国。


 ムディの町に帰ってきた、これでやっと寝られる。精神的に疲れたなー、綺麗に【浄化】したら布団に入ってさっさと寝よう。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界687日目>



 おはようございます。今日はすぐ近くのグーデンの町に行く日です。当然だが、面倒なので王都には行かない。侵入して聖人化はするけど、王都に行くと碌な事にならなさそうだからな。


 紅茶を淹れながら考えるも、王都に行ったところでメリットが無い。むしろデメリットしかない事を、改めて確認するだけだった。まあ、今日1日でヴェスティオンの掃除も終わるんだし、前向きに行こう。


 そんな事を考えながら朝の日課を終えると、そのタイミングでアルメアが起きた。朝の挨拶をすると、たっぷり時間を掛けてキスしてから鼻歌交じりで部屋を出て行く。


 よく寝るのがアルメアだから、朝早くに起きられて機嫌が良いんだろう。寝起きが悪い訳じゃないんだが、何故かよく寝るんだよ。睡眠が足りていない訳じゃない筈なんだが……と、フヨウが起きたらしい。


 水皿に神水を入れてやると一気に吸い上げて、いつも通り首に巻きつきに来る。アルメアが戻ってきたが、フヨウに気付いて驚いている。自分が1番早かったのに、トイレに行っている間に2番手が起きてしまったからな。


 それでも紅茶を飲みながら、静かな時間を一緒に過ごす。ゆっくりと紅茶を飲んでいる姿だけ見ると<女帝>という他ないのだが、先ほどからちょこちょこ俺の体を触ってくる。こういう部分は女帝とは全く違う一面なんだよな。


 そんな事を考えていると、突然体を触られてビックリしたのか、「キャッ!」という可愛い声が漏れた。少し前に起きた蓮がゆっくり近付いて、急にアルメアの体を触ったからだ。脇腹だったので声が出るのはしょうがない。


 蓮は笑いながら部屋を出て行き、アルメアは悪戯をされて怒っている。まあ、本気で怒っている訳じゃないが、蓮の気配に気付かなかったのは失敗としか言えない。部屋の中で害される事も無い為、隙を見せたアルメアが悪いな。


 そんな事を話しているとイデアも起きたので、トイレに行くのを見送った。入れ替わるように蓮が戻ってきたので浄化魔法の事を聞き、使ったのを確認したら【浄化】してから紅茶を入れる。


 その後は続々と皆が起きてきて、いつもの日常が始まった。全員が揃ったので、昨夜の話を皆にしていく。



 「………あくまでも神殿側の情報でしかないが、前王に関してはそんな感じだった。相変わらず碌な事をしない連中だが、まさか幼少の頃から洗脳紛いの事をしていたなんてな。それも王族相手に」


 「本当にね。蝶よ花よと育てられた王女と何も変わらなかった……いや、妙なネックレスを着けられていたんだから仕方ないのか。つまり、前王が1番愚かでクズだったと……」


 「それほどの怪物を生み出しておきながら、制御出来なくなったから神殿の者どもは逃げたと……。相変わらずですが、クズ過ぎませんかね? しかもヴェスティオンの前王といえば、確か次男だった筈です」


 「ああ、その通りだ。私の故郷は国境付近にあるから知っている。上の兄と下の弟2人は病死している筈だ。そして血の繋がった、前王と公爵だけが生きている。昔からずっと不審な噂はあったな」


 「それは、そうだろう。血の繋がった兄弟しか生きていないなんて、どう考えても怪し過ぎる。そのうえ前王の血筋って、確か側妃の血筋じゃなかったかい? 正妃の子は長子だけだったような……」


 「ああ、その通りだ。何故か男子は、側妃の兄弟しか残っていない。あとは流行り病とかで亡くなったと聞いたが、あまりにも怪し過ぎるので色々な噂が飛び交った筈。王になった後は沈静化したんだが……」


 「沈静化したって怪しい事に変わりないし、兄弟だけ運良く助かったっていうのもね。証拠が無いんだろうけど、どう考えても怪し過ぎる。ゾンビダンジョンがあったし、湖の国みたいに病気の元を運んでくるのは難しくないよ?」



 話は一旦置いて、そろそろ部屋を片付けようか。



 ▽▽▽▽▽


 1369終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1975枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2517枚

 大銅貨2303枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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