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0136




 北の転移紋から16層へと進む。進んだ先は湿地帯だった。これは……なかなか厳しい事になりそうだ。泥の下に蛇系の魔物が居るのと、二足歩行の奴が居る。恐らくリザードマンだ。


 相手に地の利を握られっぱなしになるエリアか。厄介だが、ここは素早く先へと進もう。俺達は北東を目指して進んで行く。魔物自体は、しょうもない安値の奴等ばかりだ。


 しかしリザードマンはなかなか厄介で、簡素な木槍で攻撃してくる。俺は問題ないが、4人は泥に足をとられて思うように動けていない。矛と金砕棒という変則二刀流で対処する。



 「厄介だねぇ……。ここまで湿地が面倒なものだとは思わなかったよ」


 「昔、旅をしていた頃に湿地帯を見た事はありますが、あんな所にわざわざ行ったりしませんからね。対処の仕方も知りませんでした」


 「一気に足を抜いて走るしかないわね」


 「アルドの動きはそんな感じだよ。後は、沈み込まないようにするしかない」


 「細かく動くと沈みやすくなるから注意するんだ」



 そんな調子で梃子摺りながら、北東へと進む。全面沼地という訳ではなく、泥が無い所もある。そういった所は代わりに魔物が多いが、始末して【浄炎】で燃やして進む。


 リザードマンは売った事が無いので回収するが、それ以外は要らない。上手く足場を渡りながら進んで行き、北東の転移紋から17層へ。


 17層の湿地帯も同じように進んで行く。回収したリザードマンの数が10体を越えたが、持って帰れるだけ持って帰ろう。東の転移紋から18層へ。


 18層も変わらず、南東へと進んで行く。転移紋近くまで行った時、再び強い邪気と呪力を見つけた。転移紋から南西に居るようなので、皆にその事を説明する。



 「ここから南西に強い邪気と呪力を感じた。俺は行くけど、注意してくれ」



 南西にゆっくりと進んで行くと、魔物を串刺しにして遊んでいる真っ黒なリザードマンが居た。使っているのは大きな三叉槍で、いわゆるトライデントと呼ばれる形の槍だ。


 そのリザードマンはこちらに気付くと直ぐに駆けて来たが、それより浄化の方が圧倒的に速い。何もさせないようにして、リザードマンを浄化して倒した。


 解体してアルメアに半分、残る半分の心臓を6等分にする。今回は多少の変化があったな。見た目が変わったのはダリアとカエデだ。


 まずはダリアだが。毛の色が薄っすらと青みがかった色に変わっている。全体的に色が変わっているので印象が随分違う。それと眼の色が薄い金色にも変わっている。大丈夫か、コレ?。


 カエデの方は、更に角が硬く重厚になった。それだけではなく、牙も硬くなって顎も強靭になっている。全体的に凶悪に変わった様だが、いつもの愛くるしさは変わっていない。



 「うぅっ……痛い………。済まない、シュライア」


 「恐らくこれが最後ですから我慢して下さい、姉上」


 「……ん? アルメアの身長、ちょっと伸びてないかい?」


 「んー? ……確かに、少し伸びてるわね」


 「本当かい!? 背が伸びる効果もあるなんて!」



 何か嬉しそうだな。………確かに170センチを超えている。……という事は、皆の身長は伸びる必要が無いって事か。適正な身長ってどれぐらい何だろうな? 180ぐらいか?。


 とりあえずアルメアの防具と下着の調整だ。アルメアの胸はEに限りなく近くなっている。最初会った時Bだったのに、今やEに近いんだから凄い。ただ、絶対にバレちゃいけないな。


 これ、本当にヤバい。人体改造の領域に確実に入っている。更に健康になり若返るともなれば、殺し合いと奪い合いになるのは簡単に予想できる事だ。


 ただ、誰にでも効果があるのかは分からない。もしかしたら、万人には効果が無いのかもしれない。例えば、神の祝福を貰っていないと効果が無い、または不老長寿でないと効果が無いとか。


 いちいち調べる気は無いけど、そういう可能性だってない訳じゃない。まぁ、だからと言って諦めるかと考えると、絶対に諦めないだろうな。女性の美への執念は怨念だからな。


 さて、調整も終わったし武器を調べるか。……って既にメルが振り回してる!? 槍だからか。だが、何か首を捻ってるな? 納得できていない感じか……。



 「メル、納得出来ないみたいだがどうした?」


 「アルド。いえ、左右の刃が縦になり過ぎていて使い難いな……と」


 「トライデントってそういう槍だからなぁ。千鳥十文字とは違う槍だからしょうがない」


 「私は千鳥十文字の形の方が、引っ掛けられるので使いやすいんです」


 「鎌の刃を引っ掛ける感じかね? それが使いやすいんだろうさ」


 「そうね。槍も深く刺さって抜けない事もあるし、傷を付けるだけの方が良い事もあるの」


 「まぁ、戦い方は様々だ。自分の戦いやすい形で戦うのが1番良い。……これ、柄までマナリア金か。しかも質が良いな……手甲鉤と混ぜて別の武器に変えるか」


 「どんな武器にするの? それなりの量になるけれど」


 「アタシ達が使える物なら良いんだけど……難しいかい?」


 「全員が納得する物は難しいだろうが、まあまあ納得できる物なら作れるかもしれない」



 この量だと2本作れるな……良し、帰ったら大太刀と小太刀を作ろう。この量なら鍔などもマナリア金で作れるだろうし、中々凄い物になるだろうな。ま、今は先へ進もう。


 転移紋の所へ戻り、19層へと進む。そろそろ帰る時間かもしれない、外は夕方くらいだろう。19層を確認して今日は帰るか。


 19層に到着したのだが、周り1面が平原だ。1層に戻ってきたような錯覚をしてしまうが、ミノタウロスが居るのでそれはない。


 ミノタウロス2体を始末して解体する。様々な部位に分けて回収し、脱出する事にした。


 外に戻ってくると、もう夕日が沈んでいく頃だったので、慌てて解体所に行き獲物を売る。アーマーベア3頭とリザードマン14体を売り、金貨3枚と大銀貨56枚になった。


 リザードマンは珍しさと鱗が高く売れるらしく、1体大銀貨4枚だった。鱗は当然ながら鎧に加工されるそうで、肉は干し肉にされるらしい。意外に美味しいそうで、人気なんだとか。


 金貨5枚と大銀貨16枚にしてもらい受け取る。5等分して、俺は金貨1枚と大銀貨4枚を受け取った。宿へと戻り、食堂で大銅貨7枚を払い夕食をとる。夕食後は直ぐに部屋へ。



 「やっと、落ち着いたね」


 「今日は疲れました」


 「19層でしたからね。大変でしたよ、特に湿地帯が」


 「ホントにね。慣れるしかないんだろうけど、大変さ」



 皆は酒を飲みながら愚痴を言っている。偶には酒を飲んでも怒ったりはしない、節度を持てば問題は無いんだ。ただ、酒は理性を低下させてしまうからな。だから酒飲みは好きじゃない。


 愚痴ってもしょうがない、大太刀作りを始めよう。刃長100センチの刀身を【変形】で作り、【分離】する。ミノタウロスの骨を持ち手に使い、鍔をマナリア金で作る。


 後は組み合わせて完成だ。鞘もミノタウロスの骨で作ったので真っ白だが、後で使う人の色にしよう。そういえばアルメアの色石を買ってないな、後で聞いて買っておかないと。


 刃長100センチで持ち手が40センチの大太刀は、見る者を圧倒する何かを感じる。何故かアルメアが持って行ってしまったが……。気に入ったんだろうか?。


 まぁいいや、次は小太刀だ……と思ったらマナリア金が足りない。この量だと、脇差を作るので精一杯だな。どうするか………素直に脇差を作るか。


 刃長50センチの刀身なら鍔も含めて作れるので、50センチの刀身に【変形】して【分離】する。鍔を作り、持ち手を骨で作ったら組み合わせて完成。鞘も骨で作り納刀する。


 脇差はダナが持って行った。ダナは大脇差と脇差の二刀流で振り回している。どうもしっくり来るようで、何度も頷きながら振ってる。一方、アルメアは刀身を見て溜息を吐いている。


 どうしたのか聞いてみるか。



 ▽▽▽▽▽


 0136終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨54枚

 大銀貨58枚

 銀貨38枚

 大銅貨181枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 アダマンタイトの十手

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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