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 領都パームの神殿に侵入し、駄目な奴を聖人に変えている。駄目な奴が多いものの、何と言うか変だな。上の地位の奴にも、下っ端にも駄目な奴が居る。それ自体は普通なんだが、何故か割合的に変わらない感じだ。


 どちらにも腐った奴が居るんだが、今まではどちらかの方が多かった。上が腐っているとか、下が腐っているとか。ここは両方平均的に腐っていると言えば伝わるだろうか? 下っ端の方が人数が多いので、下が腐っている様に見えるが……。


 多分だけど割合として見た場合、然程変わらないと思う。だから奇妙なんだが、こういう場合もあるって事で流そう。別に答えが知りたい訳でもないし、神官の腐り方なんていう論文を書く気も無い。なので、さっさと終わらせて行こう。


 聖人にしながら尋問していると、複数の連中から辺境伯のところの執事の名前が挙がった。となると、何かしらの悪行をしているんだろう。後で辺境伯の屋敷にも行くか。聖人にしておくべき奴等は、聖人にしておかないとな。


 神殿の連中が終わったので、次は辺境伯家だ。まずは母屋の外にある、執事やメイドの宿舎からとなる。ここに件の執事が居るかは分からないが、1つ1つ話を聞いていかないといけない。情報の取り溢しは困るからな。


 白い枷を着けて話を聞いてみるも、やはりそこまで駄目な奴は居ない。執事やメイドといえど立派で安泰な仕事だし、誰も手放したくはないわな。だからこそ腐った奴等は少ないんだろうが、其処にも毒虫は居る。


 そんな毒虫を聖人に変えながら話を聞いていき、母屋の方に移る。どうも、神殿と関わりのある執事は詰めているらしい。母屋で寝泊り出来るのは信頼されている証なんだが、ここの辺境伯家も入り込まれているようだ。


 1人1人話を聞いていくと腐った奴は見つかったが、どうやらコイツ、元々はヴェスティオンから派遣されていた奴みたいだな。聖王国の辺境伯家を切り崩す際に使う予定だった奴。ところが内部で揉めて、前王は失脚した。


 結局、使われないまま忘れられているらしく、神殿の者を唆して我欲を満たしていたらしい。まあ背景事情が分かれば用は無いので、さっさと聖人にしてしまおう。他に問題のある奴は居たが、金を盗んでいる奴とかぐらいだったしな。


 もちろん聖人にしたが、大きな問題という訳でもない。ヴェスティオンから派遣されたいた奴以外は小悪党ばかりだった。もちろん駄目ではあるんだが、この程度で良かったというべきだろう。辺境伯がしっかりしてるからかね?。


 とりあえず終わったんで、帰って寝るか。大きな家の大部屋に戻った俺は、布団に入ってさっさと寝る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界686日目>



 おはようございます。ここの神殿なども終わったので、今日からはヴェスティオンの掃除を始めます。紅茶を淹れてゆっくりと飲んでいるが、今日は誰も起きないかな? と思っていると、最初に起きたのはイデアだった。


 戻ってきたイデアに浄化魔法の事を聞き、【浄化】した後で紅茶を出す。2人でゆっくりしていると、暇になったのかトランプを頼んできたので出した。静かにしながら<スピード>で遊んでいると、負けず嫌いに火がついたらしい。


 その後も皆が起きるまでやっていたが、俺は意図的に手を抜かなかった。手を抜くと、子ども扱いされたと感じるだろうからな。結局イデアは1度も勝てず悔しそうにしていた。そして俺は皆から追及を受けている。


 理由は知らない遊びをやっているからだ。とはいえ<スピード>は2人でやる遊びなので、大勢では出来ない。その事を話すと納得したようだ。部屋の中を片付けて、アイネとフィレネが起きるまでゆっくりと待つ。


 その間はトランプで遊んでいたが起きてきたので終了だ。文句を言われても困るし、俺達はヴェスティオンに移動しなきゃならないんだっての。部屋を出てアイネとフィレネに挨拶したら、金貨1枚を渡しておく。


 遠慮されたが、金貨の1部をアイテムバッグから出すと、黙って受け取ってくれた。流石に500枚を超える金貨を見ると、問題無く受け取ってくれたなぁ。強引にでも渡しておきたかったし、やり方としては悪くないと思う。


 だからこっちをジッと見るの止めてもらえませんかね? 別に悪い事をした訳でも無いんだしさ。それよりも食堂に行くぞ。そう言って食堂に移動し、大銅貨14枚を支払って朝食を注文する。ここも大した情報は無いなー。


 朝食後、西に向かって進んで行く。ルマスの村を越えて国境に差し掛かると、懐かしの検問所があった。ただ、かなりギスギスしているみたいだが……。どうやら聖王国側が相当警戒しているらしい。気持ちは分かる。


 ダンジョン攻略の為にヴェスティオンに行くと言い、検問所を通った。逆にヴェスティオン側では、そこまで調べられる事も無かったな。聖王国としては最大限、警戒せざるを得ないのだろう。傭兵ギルドの本部も聖王国にあるし。


 俺達は無視してヴィムの町、アウブの村と進み、分岐路から南西のムディの町に行く。かつてゾンビダンジョンがあった所だが、今は陰鬱な雰囲気は無く、活気に満ち溢れている。俺達は列に並んで待ち、登録証を見せて中に入る。


 まずは宿をとってから昼食に行こう。すでに昼なので早めに宿を確保したい。大部屋が3つある宿があったが埋まっていた為、分かれて泊まる事になった。大銅貨7枚を支払い部屋を確保した俺達は、食堂へと行く。


 大銅貨14枚を支払って昼食を食べたら、俺だけ部屋に戻る。皆は子供達をダンジョンに連れて行くそうだが、俺は夜中にムディとヴィムの町を掃除しなきゃいけない。その為、休ませてもらう事にした。


 宿の部屋に戻り、【浄化】した後に布団を出す。<浄化の三道具>で邪気を吸引して【浄化】したら、おやすみなさい。



 「ニャー!!」 「………」 「ブルルルッ!!」


 「う……ん、3匹か……ああ、すまん。もう夕方だったんだな。起こしてくれて、ありがとう。皆も帰ってきているみたいだが、食堂に出る準備をするか」



 俺は全身の【浄化】をして綺麗にしたら、布団を収納してアイテムバッグを持ち部屋を出る。宿の玄関付近に居た皆に声を掛けて、食堂に移動していく。子供達の戦闘訓練はそれなりに上手くいったそうだ。魔法だけで倒せたらしい。


 そんな事を聞きつつ大銅貨14枚を支払い夕食を注文したら、席に座って子供達の話を聞く。子供達にとっては大変だったみたいで、やはり武器を持って戦うのが難しいのがネックになっているようだ。まだ体が小さいからなぁ……。


 それ自体はどうしようもない事だし、無理に早くから武器を持っても意味が無い。体も出来ていないのに練習しても、ズレるだけだ。ある程度は体が出来ていないと危ないし、今は体の動かし方と魔法だな。威力なら【土魔法】が良いだろう。


 夕食後、部屋に戻った蓮とイデアは、熱心に魔法の紙束を読んでいる。魔法もそうだが勉強する事は良い事だ。なので俺は何も言わない。


 向上心が出てきた時にやらせればいい。ずっと向上心を持ち続けられる奴なんて滅多に居ないんだし、普通の奴は向上心が出てきた時に沢山頑張れば良いんだよ。それを繰り返せば上達するんだからさ。


 そんな事を考えていると、子供達は舟を漕いでいた。魔法の紙束を回収し、メルとフォルに2人を任せる。アイテムバッグに収納したタイミングで、3匹もいつもの所に寝転がった。


 【昏睡】を使って眠らせたら襲ってくるのは、特に変わり映えの無い日常だ。【法悦】でキメて寝かせたら、部屋と体を綺麗に【浄化】しておく。少し休んだ後、隠密の4つの技を使って外に出た。


 まずはムディの町の神殿だが、流石はゾンビダンジョンのあった町の神殿と言うべきなんだろう、かなり腐っている。それでもヴェスティオンと神殿の癒着が発覚しているからか、そこまでお布施は高くない。


 代わりにスラムの裏組織と結託してやがるけど……。悪化したのか元からなのか、判断に迷うところだ。



 ▽▽▽▽▽


 1368終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1975枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2517枚

 大銅貨2303枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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