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 責任の擦り付け合いをしていた阿呆どもがようやく動いたぞ。そうそう、お前等の欲を満たす為には、俺の持っている金を奪うしかないんだよ。俺達の泊まっている部屋の前まで来て、鍵を開けようとしているところに【衝気】っと。


 気絶させた阿呆6人に白い枷を着け、表に残っている2人も【衝気】で気絶させる。隠密の4つの技を使い、窓から【念動】で6人の賊を出したら俺も出た。倒れている2人にも白い枷を着けたら尋問の開始。


 ……ただの不良傭兵であり、金欲しさに襲ってきただけのようだ。予想通りなので、さっさと2つ目の枷を着けて3分待つ。終わったら、【昏睡】を使って深く眠らせてから外し放置する。さて、他には居ないようだし、領都へ行くか。


 隣の領都ディオスに到着した俺は、子爵の屋敷を探す。どうも侯爵の下で文官のような事をやっているのが子爵らしい。貴族だからといって必ず領地を持っている訳ではなく、領地を持たない貴族も当然ながら居る。


 寄親寄子の形が近いのかな? その寄子の中には文官として仕えている者も居るという事だ。で、件の子爵が寄子だという事は分かっている。とはいえ、領都の何処に住んでいるとか、そんな細かい事は分かっていない。


 現在探しているんだが、なかなか見つからないな。侵入しては子爵の屋敷を聞いているんだが、何処にも無いぞ? おっかしいなー。そう思い色々聞いて回っていると、侯爵の屋敷の右前にある屋敷が子爵家だった。


 ……侯爵の屋敷レベルにデカいんで違うと思い込んでいた。というか、侯爵の屋敷と同じほどの大きさって良いのか? 明らかにやっちゃいけない事の気がするんだが、それほど侯爵の信任が厚いのかね? まあ、さっさと侵入しよう。


 万国共通の勝手口の閂を外し、お邪魔しま~す。屋敷の連中を【昏睡】で寝かせながら、白い枷を着けて【覚醒】で起こし聞いていく。子爵の部屋も分かったので、そこに行って中に入り白い枷を着けて尋問する。


 聞き出すと、5人組を犯罪者に仕立て上げろと言った人物で確定したので、白い枷をもう1つプレゼントする。それ以外にも色々聞いて回ったが、アウトな連中ばっかりだったので聖人にしておく。


 最後に屋敷内の金を半分慰謝料として貰ってきた。コレは後で5人に渡す物だ。被害に遭ったのは5人なので、ちゃんと渡しておかないとな。それじゃあ、さっさと帰って寝るか。明日は移動日だしな。


 ゼムの町に戻った俺は、宿の部屋に戻り布団に潜る。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界685日目>



 おはようございます。今日は西に戻る日です。子供達の足に合わせて走るから、それなりに時間は掛かるが急ぐ必要は無い。聖王国の神殿に送られた子供達も、今ごろ解放されているだろう。聖人だらけになっているからな。


 後はヴェスティオンの腐った神殿を綺麗にするだけだ。それで一応は終わりとなるが、また必要に応じて聖人を作っていかないと。上の方から妙な指示をされても困るし、そんなのが来るのは御免被る。


 紅茶を淹れて飲んでいると、真っ先に起きたのはツバキだった。水皿に神水を入れてやると美味しそうに飲んでいる。しばし、ツバキとゆっくり静かな時間を過ごす。そうしているとフヨウが起きてきた。


 朝の挨拶をし、フヨウにも神水を飲ませるが、吸い込んで直ぐに体を登ってくる。首に巻きつくと重くなったので力を抜いたらしい。そのまま2匹と静かな時間を過ごすも、皆が起きてきて静寂は破られた。


 誰かさんが猛烈に足をペシペシしてくるが、起きられなかったのは自分の所為だから諦めなさい。そう言うと、更にペシペシしてくる。最後にはイデアに抱き上げられていた。ツバキもフヨウも自力で起きたんだけどなー。


 紅茶や神水を飲んだ後、部屋を片付けてから出る。従業員にはキャンセルを言い返金不要も言って食堂へ移動する。大銅貨14枚を支払って朝食を注文し、席に座って待っていると王女組と5人組が来た。


 何か話があるようなので聞くと、王女組も5人組もついてくると言い出した。お前さん達がついてくると目立ってしょうがないんで勘弁してくれないか? そう言っているものの人の話を聞かない。仕方なく連れて行く事になった。


 5人組も王女組も1日ずつの金額しか払ってなかったので、宿を出て問題無いそうだ。その事で思い出したので、後で5人組に金を渡しとこう。朝食後、町を出て西へと移動していく。ある程度離れたら、5人組に慰謝料を渡す。


 俺も幾らあるか知らないので、皆で数えるとそれなりにあった。5人組は貰っていいのか困っているが、リヴィが許可したのでもらう事にしたらしい。大金貨もあったので、慰謝料としては妥当な金額だろう。そう言うとジト目で見られたが。


 西へと走って行き、ディオス、ウェト、リック、パグ、そしてサムの町に入り、ちょっと早い昼食を食べる。大銅貨14枚を払って食事をしたら、再び西へと走って行く。


 レレ、王都ラグマイア、ザッド、ユル、領都パームで少々早いが宿をとろう。そう思い中に入ると、真っ直ぐアイネとフィレネ親子の家へと行く。駄目なら宿に泊まれば済むし。そうしていると、道端でばったり親子と会った。


 事情を話すとあっさり泊めてもらえる事になったので、俺達は親子の大きな家に行く。実際、貴族の家より少し小さいぐらいの、かなり大きな家だからなぁ。本当に大きいと思う。子供達は特に何も思っていない様だが。


 親子に聞くと、今は旦那が亡くなる前より稼げていて、何とも言えない心境なんだそうだ。生活も余裕で出来ているらしく、そこまで毎日狩りに出掛けたりはしていない。それでも十分暮らしていけるので、何とも言えないようだ。


 俺達に王女組に5人組を泊められるんだから、十分過ぎるほど大きい家だよ。そういえば、あの旦那の妹である馬鹿。どうやら離婚はしておらず、かろうじて残っているらしい。夫婦関係は破綻しているそうだが、子供が居るので離婚していないそうだ。


 俺達が居なくなった後も、アイネやフィレネに対して何かしてきた事は無いらしいので良かった。むしろ、そんなことをしている場合じゃないと言った方が正しいんだろう。向こうの旦那は怒り狂っていたそうなので、当然とも言えるけど。


 辺境伯の下で働いていたのに、大恥を掻かされたうえ仕事を失うかもしれなかったんだ。怒り狂うのは当然だろう。むしろ怒らない方がおかしい。結局それぐらいで、後は特に何かあった訳ではないようだ。


 田舎だから、そんな大きな事は無いって事か。ヴェスティオンの事も聞いたが、ゴタゴタしたのが聞こえてきたくらいで具体的な話などは知らないそうだ。まあ、ヴェスティオンの王都まで行くから、ここで情報が無くても問題無いさ。


 そんな事を言いつつ、少し早い夕食に出掛ける。食堂に行き大銅貨14枚を支払って食事をしたら、さっさと大きな家へと戻る。大部屋を貸してもらった俺達は、子供達と一緒にトランプで遊んでいた。


 王女組は真剣にやっていて、5人組は少し遠慮している。そんな遠慮は面白く無くなるだけだから止めろと言い、全力で勝負をさせると面白い事になった。意外と5人組は強かったという事だ。


 5人が力を合わせてやっているのだが、予想以上に読みが鋭い。ダウトでの的中率が、思っている以上に高くて驚く。結果的に周りの手が狭まってしまっていて、見ている分には面白い。必死に腹の読み合いをしているからな。


 そんな遊びも、子供達が舟を漕ぎ始めると終わりとなる。解散し、蓮とイデアを布団に入れると3匹も所定の位置につく。【昏睡】を使って寝かせ、女性陣は【房中術】【鋭覚】【集中】で大満足させた。


 そんな女性陣と部屋を綺麗にし、<浄化の三道具>で邪気を【浄化】したら、隠密の4つの技で窓から外に出る。神殿に忍び込み、【昏睡】を使って眠らせながら1人ずつ聞いていく。ここも結構な奴が駄目っぽい。


 神殿は変わらないねぇ。



 ▽▽▽▽▽


 1367終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1976枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2517枚

 大銅貨2352枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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