表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1361/1948

1360




 部屋に帰ってきてからも話を聞いていたんだが、子供達はダンジョンに行っていたからか既に舟を漕いでいる。身体強化を使いながら体も動かしていた為、結構な運動量になったのだろう。


 子供達を布団に寝かせると、3匹も所定の位置についたので【昏睡】を使う。軽く使うだけにしているが、それでも強力だなと思った。効き目を少し考えていると、引っ張られて連れて行かれてしまう。


 女性陣を【房中術】と【鋭覚】と【集中】で返り討ちにして寝かせたが、やはり威力が高い。という事は集中していないというか、丁寧に技を使っていないのだろう。もう少し丁寧に精密に技を使おう。


 それはいいとして、2つの領都に行って聖人を増やしてこないといけない。早速、行動開始だ。隠密の4つの技を使ったら王都の外に出て、まずは領都バムへ。中に入り神殿へと直行する。


 偉そうな役職持ちは、大抵上の方で寝ているので助かるよ。【昏睡】を使いながら白い枷を嵌めて尋問したが、案の定アウトな人物だったのでさっさと聖人にしていく。この神殿では、副神殿長はまともだったのでスルーした。


 役職持ちを聖人にしたら下っ端を調べるものの、やる気が無いぐらいで特に問題は無かった。そのまま終え、次は領都サンドへ。距離的に近い領都サンドだが、神殿の中はある意味で珍しい状況だった。


 上層部はまともだが、下っ端が漏れなくクズという大変面白い構図だ。その理由は、貴族の子息が入ってきて下っ端を扇動しているかららしい。上層部もどうにも出来ず、頭を抱えているようだ。


 なので下っ端の連中を悉く聖人にしてやった。もちろん貴族の親類などというクズは、問答無用で最初に聖人化の栄誉を与える。これからは素晴らしい人物として生きられるんだから、感謝しろよ?。


 領都バムとサンドが終わったが、まだ時間は十分余ってるな。昨夜は中央神殿だったうえ、クズどもが多すぎたからなぁ。それに比べれば今日はそこまで多くないので、思っているより早く終わったんだ。


 どうするか……王都に戻って東に行こう。俺は王都に戻り東へと進む。レレの村を越え、サムの町に入り神殿へと行く。主要な役職の者を何人か聖人にしたら、更に東へと進む。妙にまともな神官が多かったな?。


 パグの村を越えて領都リックへと入る。ここの神殿も役職持ちの何人かを聖人にしただけで済んだ。もしかして最前線が近いから、此方の方は左遷された奴等が行かされる方なんだろうか? 妙にまともな奴が多いぞ。


 ここでタイムアップだが、少なかったので意外に多くを回る事が出来たな。とはいえ、最前線はどうしよう? もう1度攻略しておいた方が良いだろうか? 明日、皆に話してから決めよう。どっちでも良いし。


 王都の宿に戻ったら、自分を綺麗に【浄化】して横になる。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界683日目>



 おはようございます。今日は王都から東に行くか、それとも西に行くかを皆と相談します。まあ、どっちでも良いんだけど……最前線が気になると言えば、気になるんだよ。だから皆に聞くんだけどさ。


 朝の日課を終えて、ボーッとしている。紅茶を淹れて一口飲んだ後は考え中だ。最前線が気になるという事は、神様が行けと言っているんだろうか? やたらに気になってしょうがない。何かおかしいんだよな。


 自分じゃない誰かに「行け」と言われている様な、そんな気分だ。神様から何か受けているのかもしれないが、仮にそうだとしても話し掛けてくる念神じゃないな。念神なら命令すれば済むんだし。



 「つまり、どうしても気になってしょうがないし、それが怪しいから最前線へ行きたいと……。別に良いんだけどさ、神様が関わっている可能性というのが怖いねぇ。正直に言えば遠慮したい怖さだけど、行かないのも怖いし……」


 「私は行った方が良いと思います。神様が関わっている可能性が少しでもあるなら、行かない方が怖いですよ。行って何も無かった、ただの勘違いだったという方が遥かにマシです」


 「シュライアの言いたい事はよく分かるよ。もし何かあった場合、取り返しがつかない可能性すらある。それに比べれば、無駄足を踏む方がよっぽど良いよ」



 シュラとアルメアの一言で、東の最前線に行く事になった。何となくだけど、嫌な予感がするんだよな。何も無ければ良いんだけど、最悪な出来事が起きるかもしれない。東に行く前に食糧を買っていこう。


 後片付けをして忘れ物がないか確認したら、宿の従業員に返金不要とキャンセルを言って宿を出た。食堂に行き、大銅貨14枚を支払って朝食を頼んで席に座る。すると、横の席に王女組がやって来た。


 色々話すと、何故か王女組も来る事になったので、宿をキャンセルしてくるように言っておく。朝食後、王女組は直ぐにキャンセルに行ったので、俺達は食料店へ。皆は酒の原料を買っている。予想通りの行動だなぁ。


 俺は大麦と小麦と野菜を、それぞれ大銀貨1枚分ずつ買って収納した。その頃には王女組も来ていて、酒の原料を買っていく。お前等もかよ……。心なしか、食料店の店主の顔が引き攣っている気がするなー。横を向いとこう。


 その後、更に酒店で大量に買った皆はホクホク顔をしてる。子供達は呆れているものの、諦めてもいるようだ。自分達のお金で買ったアルダを食べながら、スルーする事に決めたらしい。それがいい、疲れるだけだ。


 王都を出て東へと走って行く。酒に関しては最前線についてからだ。子供達の速さに合わせて走っているが、お前さん達は碌に練習してなかったな。また感覚がスレてるぞ。しょうがないな、まったく。


 俺は王女組に厳しく指導をしながら走らせる。間違いは容赦無く指摘し、即座に修正させていく。何でズレたまま放っておくんだろうな。だから更にズレて分からなくなるんだよ。早めに矯正しておけば良いものを……。


 そうやって走り続け、昼に近い時間に最前線の町に到着した。列に並んで待っていると、担架の様な物で人を運んでいるのが見えたが、それはルタとララだった。どうも必死にファレンとサリーが手で押さえているが、出血が酷い。



 「そこの担架、止まれ!! 直ぐにこっちに連れて来い! 死なせたくなかったら、早くしろ!!!」



 俺はそう叫び、直ぐに神薬と神丹をアイテムバッグから出す。担架を運んでいる奴は訝し気にしていたが、ファレンとサリーが気付いたのか、すぐに俺の方に連れて行く様に言っている。早くしろよ馬鹿が、死なせる気か!。


 ルタは右腕が千切れて無く、ララは左足が千切れて無くなっている。この2人がこうなるなんて、いったい何と戦ったんだ? 俺は2人に【神聖八重浄化】を使いながら【浄化】の権能を使い、傷を含めて全身を綺麗にする。


 意識が無いのは分かっているので、口移しで強引に神薬を飲ませていく。ルタとララの傷が瞬く間に修復されていき血の流出が止まる。その後、【覚醒】を使って無理矢理起こしたら神丹を飲ませた。もちろん神血でだ。


 ウチの女性陣からは白い目で見られたが、気にしなくていいだろう。エルが居ないのでファレンとサリーに聞くと、昨日魔力を使い過ぎた為、宿でダウンしているらしい。生きているなら良かった。


 担架を運んでいた奴等に礼を言い多少のお金を払ったら、彼等は納得いかない顔で町に入って行った。ファレンとサリーが2人を背負って列に並ぼうとするが、周りの奴等は先に行かせる。もちろん俺達もだ。


 その後、町に入れたので宿を探し、大部屋が空いている宿を発見。銀貨2枚を払い、5日間確保した。無駄にお金を払っているが、色々な所に還元しているだけなので問題無い。


 ちょうど5人組が泊まっている宿だったので様子を見に行く。ちなみに、王女組も大部屋をとっていた。俺達が1階で、王女組は2階の大部屋だ。


 ノックをして返事があったので入ると、ベッドに3人寝ていて、残りは看病中だった。俺は2人に飲ませたのは神薬と神丹と神血だと話し、残りの3人と王女組に神血を飲ませる。


 効果が効果なので黙っているように言うと、「言えるか!」と怒られた。……そこまで怒る事か?。



 ▽▽▽▽▽


 1360終了時点


 大白金貨64枚

 白金貨356枚

 大金貨1336枚

 金貨1976枚

 大銀貨1405枚

 銀貨2517枚

 大銅貨2450枚

 銅貨242枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ