1355
<異世界678日目>
おはようございます。今日は領都まで移動する日です。そこまで眠たくはないが、それでも多少の眠気はあるな。仕方がないとはいえ、何処かで休憩しつつ聖人化していくしかない。とりあえず朝の日課を終わらせて、食堂に行くか。
食堂の椅子に座り、紅茶を淹れて飲む。少しボーッとしながら過ごしていると、イデアが起きてきてトイレに行った。戻ってきたので綺麗にしたか聞いた後、紅茶を入れて出す。ハチミツを溶かしているが量は減ったようだ。
そんなイデアと一緒にゆっくりしていると、部屋から3匹が出て来たので神水を入れて出してやる。美味しそうに飲んでいる3匹を見ながら静かな時間を過ごしていると、部屋から皆が出てきて、いつもの朝が始まる。
女性従業員に大銅貨14枚を渡し、朝食を頼むと皆に1つずつ話していく。
「昨夜、サングの町だけじゃなくゴードの町にも行って綺麗にしてきたんだが、サングの町は汚れが酷かったよ。ゴードは主要な連中だけで済んだけど、サングは下っ端にも酷いのが多かった」
「それは……大森林の素材を運ぶ商人が多いからじゃないかい? 町になる前は、サングの町から買い付けに来ているのも多かったしね。もともと、トーカの宿しかなかったくらいなんだからさ」
「今はそれなりに宿が増えましたが、確かに元はトーカの宿しかありませんでしたね。正確には前の宿ですが……。ここは大森林の壁ですからね、大半の傭兵はギルドの安宿に泊まってましたし」
「実力が無ければ生活は厳しいもの、ギルドの安宿が多かったのは村の意向でもあったのよ? 少しでも長く村に居てくれないと困るし、今では楽になったけど元々は傭兵でさえ厳しい場所なのよ」
「まあ、狩り場が森や山だからね。それが簡単な狩り場な訳が無い。もちろん平地の方もあるけど、あっちは初心者や新人が行く方だ。流石にベテランが行くような所じゃない」
「林業の護衛なんかもしていたそうだし、昔と今じゃ主要産業が異なるようだしな。まあ、それでも樵の護衛仕事は未だにあるみたいだけど」
そんな話をしながら食事を終えて、来ていた女将さんに返金不要を行って宿を出る。ルーデル町を出て久しぶりにゆっくりと歩いて進んで行く。勾玉での吸引と【浄化】を行いながら進んで行くのだが、早々に皆が飽きてきた。
とはいえ……なぁ? ここから木像に乗っても昼前には領都に着いてしまうし、どうしたもんかね? そうやって考えていると、子供達が走りたいと言ってきた。どうやら身体強化の練習も兼ねているようだ。
俺は了承して、子供達と走る事にした。サングの町、シグの村、ゴードの町、ロワの村の近くで昼食を食べる。サーサの麦飯をエリアとフォルに炊いてもらい、メルと子供達にかす肉と野菜のスープを任せた。
俺は3枚におろした鯖を焼いているが、足元の誰かさんが五月蝿い。鯖の脂が良い匂いを広げているからだろう、我慢が効かないらしい。しかしアレだな、肉よりも魚の方が冷凍に強いんだろうか? そこまで質が落ちてない気がする。
気の所為かもしれないので、何とも言えないところだが。よし、そろそろ焼き上がるな。五月蝿いのが居ても、じっくりと焼かないと美味しくならない。ダリアが五月蝿くても、俺は美味しい物が食べたいので応えません。
1人半身ずつ渡し、そのまま食べるなり魚醤を掛けるなり好きにしてもらおう。それじゃあ、いただきます。
「うん、お魚っておいしいね。脂が凄いけど、お肉の脂とちがっててサラっとしてる。それが美味しいのかな? 魚醤を掛けても美味しいけど、そのままでも美味しい」
「確かに、そうだね。何と言うか、お肉とは違う美味しさを強く感じるかな。脂の少ない魚もあるらしいけど、この鯖っていう魚は脂が多いみたいだし……。焼く場合はこっちの方が良いのかな?」
「たまには焼いた魚も良いね。香辛料で味付けしてあるけど、魚醤とお酢を混ぜたのも美味しいよ。魚の脂がしつこくなってきた時に、サラっと流せるのが良い」
「そうですね。肉の脂も魚の脂も同じです、食べているとクドくなるという意味では何も変わりません。とはいえ、流せるのはありがたいですね。ただ、このお酢はヤシマの国に行かないと無いそうですけど……」
「あそこが海に囲まれた国だというのが良く分かるわね。魚を美味しく食べる調味料はあるのよねー、お肉の料理は下手だけど。お味噌といい、魚に塗って焼いたりしたら美味しいもの」
「藤は肉料理が遅れていると言っていたけど、こちらは魚料理が遅れていると言わざるを得ないね。特に海の魚に関しては、どうにもならない差があると思う。まあ、近くに海が無いから仕方ないんだけど」
それぞれに、それぞれの良さがあるから良いと思うけどな。それぞれの良さが混じり合って新しい物が生まれるんだよ。この星は、まだその段階に入ってなかっただけだ。大航海時代とか来てないからなー。まだまだ先だ。
昼食後、焼き場などを壊して出発する。ロワの村、ナイダの村、そして領都ディムアストに到着した。登録証を見せて中に入り、料理の美味しい小さな宿に行く。中に入って女の子に聞くと、誰も泊まってなかったので貸し切りにした。
金貨1枚で5日間頼み、部屋に行ってゆっくりする。全員が1部屋に居られないので、2部屋に分かれてゆっくり休む。今は子供達の書き取りを見ているが、女性陣の殆どは向こうの部屋でトランプをしている。
夕方になったので、食堂に行き大銅貨14枚を支払って夕食を頼む。ゆっくり座って待っていると、傭兵が入って来てこちらをジロジロ見てくる。悪意を感じないのでスルーし、食事が終わると部屋に戻った。
再び部屋で書き取りをしているが、お腹が満たされて眠たくなったのだろう、2人は舟を漕ぎ始めた。さっさと布団に寝かせると3匹も左右と頭の上に陣取ったので、【昏睡】を使っておく。
もう1つの部屋に行き女性陣を満足させたら、戻って残りの女性陣も満足させて寝かせる。部屋と体を綺麗にし、<浄化の三道具>で周辺の邪気を綺麗に【浄化】したら動き出す。
隠密の4つの技を使い、窓から部屋を出たら神殿へ。領都の神殿はファレンの実家みたいなものだが果たして……。神殿長はギリセーフといったところか。それなりにではあるが、神殿を思って動いている人物だった。
ファレンの父親はセーフと。これでアウトだったら聖人化決定だからな、ファレンに恨まれていたかもしれん。恨まれてもやるんだが、別に恨まれたい訳じゃ無いからな。やらなくていいなら、聖人化なんてしないよ。
副神殿長を始め、腐っている奴等を次々と聖人に変えていく。領都は終わったので、次は南の領都リバルダまで行こう。街を出て木像に乗ったら一気に進んで行き、南の侯爵領の領都リバルダに到着した。
中に入り、早速神殿へ。神殿長から確認していくが、クズしかいないのか? という状況だったので、手当たり次第に聖人にしていく。容赦無くやったので時間がかかったが、次はグリュウ方面だ。
ディムアスト方面へ戻り、そこから東へ行く。クレの町に入ったら直ぐに神殿の連中を聖人化していくが、そこまで腐っている連中は多くない。どうやら、この地域に送られた神官は左遷された連中のようだ。
それ故に悪さをする気も大して無いらしい。多少の人物を聖人化したら、グリュウの街へ。グリュウの街の神殿も同じで、左遷された連中は野心も燃え尽きたんだろうか? そこまで悪さをしている奴は居ない。
良くも悪くも、腐ってないと上の地位には上がれないって事なんだろう。だから上の地位にあるものは組織を腐らせるんだが、上手くはいかないものだと思う。ま、腐ってる奴は強制的に聖人化するんだけどねー。
さて、思っているより少なかったグリュウも終わった。そろそろ戻ろう。辺境伯領? あっちは微妙なんだよな……。腐ってないと上手くいかない気がする。
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1355終了時点
大白金貨64枚
白金貨356枚
大金貨1336枚
金貨1976枚
大銀貨1408枚
銀貨2520枚
大銅貨2636枚
銅貨242枚
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




