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 加入と言っていいのか分からないが、早速ダリアがツバキに話し掛けている。フヨウも近くに行きプルプルしているが、何を話しているのかは分からない。邪生は近くにいない為、心臓を与える事が出来ないので当面このままだな。


 そんな3匹を見ながら休んでいると、夕日が出て来たので料理を始める。サーサの麦飯をエリアとフォルに頼み、メル達には海鮮スープを、そして俺はアジフライとヒラメの唐揚げを作っていく。


 サラダとソースをそれ以外のメンバーに頼んだので、何とかしてくれるだろう。鯵もヒラメも大きいんだよな。とりあえず愚痴ってないで揚げていこう。まずは竜の脂を鍋に入れて溶かしてっと……。


 ツバキが五月蝿いがスルーして、一口大にしたヒラメの身に全粒粉を塗して揚げていく。どんどんと揚げていき、終わったら次はアジフライだ。これも大きいが、それでもアジフライの形を保って揚げていく。


 揚げ物が終わった頃にはサーサも炊けていたので、早速食事にしよう。それじゃあ、いただきます。



 「あっ! これ美味しい。中が魚なのに、りゅうの脂と混ざってとっても美味しくなってる。魚醤をちょっと付けて食べたり、お塩を掛けて食べてもおいしいよ」


 「うん。魚なのに味が濃くて美味しい。竜の脂が凄いんだとは思うけど、鯵とかヒラメという魚もきっと美味しいんだろうね。こういうのも美味しいよ」


 「相変わらずの2人だけど、確かに言ってる通りなのよね。それにしても竜の脂って本当に美味しい。どんな物とも相性が良いんじゃないかしら」


 「さあ? それは分からないけど、そう言いたくなる気持ちは分かるよ。それよりアルド、あの小さい猪も連れて行くんだろ? 真っ白だし、あっと言う間に懐いてる気がするしね」


 「まあ、ついてくるんじゃないか? ダリアが話し掛けていたし、向こうに戻って邪生の心臓を食べさせる事になるとは思ってる。問題は、特異点で浄化していた奴を連れて行っていいのかって事だが……」


 「分からないと言うしかないんだね? でも、駄目な事なら神様から注意が来るんじゃないの? 何故かアルドには矢鱈にあるみたいだし」


 「そうなんだよな。だから問題ないとは思うんだが……気にしてもしょうがないか。話題の中心は貪るように食ってるだけだしなぁ」



 ダリア達の方を見ると、ツバキが貪るように食事をしていた。余程気に入ったのか、興奮し過ぎだと思うくらい興奮しながら食べている。ダリアとフヨウが呆れている気がするが、邪生の心臓を食べていない奴はあんなもんだろう。



 「ルーデル町に戻ったら、少しゆっくりするか。今のところ、行かなきゃいけないのは遊牧民の所だけだからなぁ。あそこから西には行った事が無いから行くけど、それ以外は急いで行くべき所なんて無いし」


 「まあ、そうだね。相変わらずだけど、私達は動きすぎだと思うし休んだ方が良いよ。流石にルーデル町に追いかけて来た者達も、私達が居ないから諦めただろう。自分の命なんだから、危険に晒すのは止めてほしいんだけどね」


 「とはいえ、里のトップの方が戦って強いとなれば、憧れるのは普通の事だと思いますよ。仕方ないと言うしかないのでは?」


 「そうだろうね。何だかんだと言って、下っ端は上の者に憧れるもんだよ。まして神様の孫で不老長寿だっていうんじゃ、憧れるなって言う方が無理だよ」



 そんな話をしている横で、食べすぎてお腹が苦しいツバキに対して呆れている2匹。ダリアって呆れられる立場か? 2度か3度、君もやらかしてるよな? そんな目で見ていたら、ダリアさんに足をペシペシされた。


 食事も終わってゆっくりとしていたが、そろそろカマクラに入ろう。そう言って中に入り、入り口を閉じる。ツバキは急に鼻を「フンフン」しながら匂いを嗅いでいるらしい。なぜ急にやり始めたのかは分からないが、放っておく。


 皆と共にゆっくりと過ごし雑談していると、蓮とイデアが舟を漕いでいた。革を敷いてやり、そこに寝かせると2匹も横に寝る。足元にツバキが寝転がったので、【昏睡】を使って一気に眠らせておく。


 女性陣に引っ張られたものの、満足させて寝かせたら全員の体を綺麗にした。<浄化の三道具>を使い、周辺の邪気を吸引して【浄化】し終わったら、少し休憩する。神水を飲みながら探るも邪生の反応は無しか。


 飲み終わったので、俺も寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界675日目>



 おはようございます。今日は森の中を突っ切って行きます。400キロほどだから、木馬を使ってるし、今日中に抜けられると思うんだがなー。まあ悩んでいても仕方ない、ひたすら移動して行こう。


 朝の日課を終えてカマクラの外に出たら、焼き場で紅茶を淹れる。ゆっくり飲んでいると【探知】に邪生の反応があった。隠密の4つの技を使って現場に行くと、狼の邪生が居たので素早く【浄化】する。


 穴を掘って血抜きをし、心臓を取り出していると別の場所でも邪気を感知した。慌てて心臓をアイテムバッグに入れて急行すると、今後は熊の邪生だ。コイツも【浄化】して倒すと、穴を掘って血抜きをし、心臓を取り出す。


 心臓以外は【粉砕】して埋めて狼の邪生の所に戻ったら、こちらも【粉砕】して埋める。やっと終わったので焼き場に戻ると、ツバキが起きているみたいなので入り口を壊して出してやった。



 「おはよう、ツバキ」


 「ブルッ」



 相変わらずよく分からないが、気にせず邪生の心臓を取り出して皿の上に乗せる。神血を先に飲ませてから、水皿に神水を入れて出す。すると、早速心臓を食べ始めた。2匹分の心臓をあっさり食べたが、体の大きさに変化は無いらしい。


 何が変わったのかは分からないが、見た目の変化じゃないな。ちなみにツバキの大きさは、動画で見た猿を背中に乗せて走るうり坊と同じくらいだ。昔のニュース映像で、一時期話題になった事があるらしい。


 先ほどからツバキに話し掛けているのだが、何となくこちらの言っている事を理解している気がする。つまり心臓の力は知恵というか知能の方にいったんだろう。猪ってあんまり賢いイメージないし。


 皆が起きてきたので朝の挨拶をし、朝食作りを始める。蟹を塩茹でした後で身を取り出して、解したらサーサと一緒に炊いていく。かす肉と海老と野菜を魚醤などで味付けしながら炒める。


 メル達には野菜のすまし汁を頼んだ。終わったらサーサが炊けるまでゆっくりし、炊けたら【念動】でおにぎりにしていく。全て出来たので食べようか。いただきます。



 「蟹の身の炊きこみってどうなのかと思ったけど、美味しいね。蟹のエキスって言うのかい? それが出ていて本当に美味しいよ」


 「優しい味ですけど、だからこそ邪魔しない美味しさです。このスープも炒め物も美味しいですね。特に海老がプリプリですし」


 「ブル……」



 どうやらツバキは邪生の心臓を食べたので、あまり食べられないようだ。その反応を見てピンときたのか、ダリアがちょっと考え込んでいる。相変わらず人間みたいな反応をしているが、ツバキも直にそうなるだろう。


 朝食後、焼き場やカマクラなどを壊して出発する。木像に蓮とイデアとツバキを乗せて走り出し、どんどんと進んで行く。休憩地点や宿泊地点を通過し、お昼頃には休憩地点で昼食を食べ、再び走り出す。


 夕火が照らす中、崖の地点まで来れたので、階段を下りていきそのまま川まで行く。俺達はジャンプで越え、子供達は木像で走って越えた。ルーデル町はすぐそこだ。さっさと入って宿に行こう。


 ルーデル町の表側まで行き、犬の獣人の門番に挨拶して登録証を見せて中に入る。真っ直ぐに女将さんの宿に行き中に入ると、結構な傭兵が居た。その中を進み、いつもの女性従業員に部屋が空いているかを尋ねる。


 すると空いていたので10日間、銀貨4枚で部屋を確保した。ついでに大銅貨14枚を支払って夕食を注文したら席に座る。ギリギリだと言えるほど客が多くて驚く。たまたま多い時間だったんだろうか?。



 ▽▽▽▽▽


 1349終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1683枚

 大銀貨1389枚

 銀貨2107枚

 大銅貨2166枚

 銅貨164枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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