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 食堂に入り大銅貨13枚を支払って夕食を頼む。馬鹿どもの所為で遅れたが仕方ない。それでも大分早めたんだがな、皆も最速で馬鹿どもを気絶させていたし。ここのダンジョンは早く終わったにも関わらず、無駄に時間を使わされたな。


 明日でも良かったんだが、明日になると馬鹿が調子に乗るかもしれないし……面倒なんだよ、本当。まあ、もう終わったんでどうでもいいし、明日にはこの国の王都を去るんで気にしなくてもいいだろう。


 この国にダンジョンは2つしかないそうだし、どちらも攻略したんで問題なし。難易度が低下さえすれば、今までよりも楽に攻略出来るうえ死人も減るだろう。好循環をしていくようにするのも俺の役目かな?。


 俺達以外に攻略出来る者が居ないからなー、こればっかりは仕方ない。前向きに頑張っていこう。それに1回で済むとも言えるし、全部のダンジョンを攻略しなきゃいけない訳でもない。あくまでも浄化の為にやってるだけだ。


 ダンジョンの難易度が低下する事で死者が減り、獲物や素材を持って帰ってくる者も、それを浄化する者も増える。結果として星と周辺の浄化は進むって訳だ。まあ、ビックリするほど永い年月が掛かるだろうけど。


 夕食後、宿に帰ってゆっくりとしながら、これからの話をする。この国の東側には行っていないが、ダンジョンは攻略しているので悩んでるんだ。東に何があるのかは知らないが、国があるとは聞いていない。


 もしかしたら在るのかもしれないが、俺達がそこまで行くのかは少し考え物だ。1度帰ってから再び来ても良い筈だし、何だったら放置してもいい。別に絶対に世界中を回らなきゃいけない訳でも無いし、何百年か後でも構わないだろう。


 まあ、明日王都を出る前に情報収集してから決めればいいか。そう結論付けて顔を上げると、メルが蓮を、フォルがイデアを布団に寝かせているところだった。どうやら書き取りの最中に寝てしまったらしい。


 2匹も布団に入ったので【昏睡】を使って深く眠らせると、腕を持って連れて行かれた。久しぶりに【房中術】のみで戦うも、苦戦したが何とか勝った。やっぱり順調に伸びているな。とはいえ、ダナやシュラはもう頭打ちだろう。


 流石に【房中術】など夜の技だけでは、これ以上の技術向上は見込めない筈だ。それでも【房中術】などで、ここまでの腕になる事自体がおかしいとは言えるんだけど。


 部屋と体を綺麗にして、<浄化の三道具>で周辺を【浄化】したら布団に入る。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界672日目>



 おはようございます。今日は情報収集をした後にどうするか決めます。まあ、高い確率で帰るだろうけどね。ジャガイモとトマトをルーデル村に持って帰らないといけないからさ。両方冷やして収納しているから、まだ大丈夫だけども。


 朝の日課を終わらせて紅茶を淹れる。静かな時間を過ごしていると、ダナが起きたようだ。今日はダナが1番かと思っていたら、ニンマリした後ディープキスを満足するまでしてから部屋を出ていった。


 戻ってきたダナに紅茶とハチミツとスプーンを出すと、イデアと同じぐらい入れて飲み始める。そこまで入れるかーと思っていると、イデアが起きてきた。部屋に戻ってきた後で、浄化魔法を確認して【浄化】してから紅茶を出す。


 2人と一緒にゆっくりしていると、2匹を先頭にして皆が起きてきた。相変わらずイデアが先に起きていると膨れっ面をする蓮。紅茶を飲み始めると、すぐに笑顔になるのだが……。起きる時間は勝ち負けじゃないんだけどな。


 飲み終わったら部屋を片付けて、忘れ物が無いか確認したら部屋を出る。食堂に行き大銅貨13枚を支払って食べていると、昨日のグランドマスターをやっている不老長寿が来た。いったい何の用だ?。



 「申し訳ありません。食事が終わった後、ギルドに来て我々の謝罪を受け取って貰えませんか? 流石に昨日暴れられてから、職員も含め怯えていますので……」


 「だったら最初から喧嘩を売るなって話だが、何でいちいち喧嘩を売ってきたんだよ」


 「それが……カラッグの町からの連絡で、子供を利用してダンジョン攻略をする最低な冒険者が居ると。そう連絡があったそうで……」


 「それ、本当にあの町のギルドマスターが出したのか? お前は原文を読んだか? 昨日俺が使った威圧あるだろ、アレと同じ物をあの町のギルドマスターも喰らっている。そのうえで、そんな嘘を吐く理由が分からん」


 「えっ!? アレを受けて、ですか? ……確かに変ですね。アイツは実力で抜擢したんですが、それ以上におかしな事をしない奴だから選んだんですよ。となると……」


 「お前さんに報告した奴が嘘を吐いたんだろう。今から戻ってソイツを拘束しておいてくれ。食事が終わったら直ぐに行く」



 そう言うと、グランドマスターは出て行った。そういえば名前を聞いてないな。まあ、聞く必要も無いと言えば無いんだけど。とにかく早く食べて冒険者ギルドに行くか。子供達はマイペースに食べているから大丈夫だろう。


 朝食後、食堂を出て冒険者ギルドへ歩いて行く。周りから敵意と悪意が飛んできているが、それ以上に怯えや恐怖が多いな。俺達はそんな小さなものは気にせず冒険者ギルドに行き、中に入る。


 即座に職員全員が並んで「申し訳ございませんした!!」と謝罪をしたので、すぐに許した。グランドマスターもサブマスターも並んでたしな。それはともかく、縄を打たれている奴の脚に枷を嵌めて聞いていく。



 「お前はどうしてグランドマスターに嘘を報告した? カラッグの町から連絡があったのは事実だろうが、何故嘘を吐いたんだ?」


 「クォック一家の命令で嘘の報告をした。鼠人族のグランドマスターであるウィヘルは馬鹿だから、一度信じると疑わない。今までも何度もやっているし、バレた事は1度も無い」


 「クォックの野郎だと!? 奴はまだ生きてやがったのか! 10年ほど前に根こそぎ潰してやった筈なのに、しつこい奴等だ!」



 その後、色々喋らせるも俺達には関係ないのでスルーだ。子供達は女性冒険者に相手をしてもらっているので問題なし。ついでに2匹が側にいるので、2人に手を出しても無駄だしな。終わったみたいなので、もう1つ着けよう。



 「あー……その、それはいったい何なんだ? アイツの証言から、おそらく事実を喋っているのは間違い無い。間違い無いんだが、そうなると……」


 「コイツは白い枷。意図的にそう呼んでるが、これは浄神と善神の合作だよ。つまり神様の作った物だ。1つ嵌めれば、放心状態になって何でも喋る。2つ嵌めて3分待つと聖人になる」


 「聖人? ………ま、マジか。それって無理矢理やってるんだから、洗脳って言わないか?」


 「顔が引き攣ってるところ悪いが、洗脳より性質が悪い。何故なら洗脳は解除できるが、これは元に戻らない。つまり1度聖人にされると、聖人として生きるしかなくなるんだよ」


 「「「「「「「「「「………」」」」」」」」」」



 この場で聞いていた全員がドン引きしている。だろうね、神様謹製の強制聖人化アイテムだからその反応は正しい。グランドマスターは最初欲しそうにしていたが、今は遠ざかっているし。


 聖人になった奴はそのまま雇っておけばいい、今まで以上に立派に働く。それはともかく、俺はこの国の東側などについて聞いてみた。すると、この国の東側は海になっていて進めないらしい。


 南も海なので、これ以上は国が無い。おそらくこの国の西側は樹海国だ。ただし山が隔てている御蔭でスタンピードは起きないんだろう。もしくは此方側が強いから、魔物は西に行くんだろうか?。


 聞きたい情報は聞けたので、俺達は挨拶をしてギルドを出た。多少の時間を喰ったものの必要な情報は手に入ったので、一気に戻るとするか。それにしても、いつまで唖然としているんだ?。


 白い枷の威力を初めて見たからって、驚き過ぎだろ。王都の外に出たんだから、そろそろシャキっとしてくれ。



 ▽▽▽▽▽


 1346終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1683枚

 大銀貨1389枚

 銀貨2111枚

 大銅貨2249枚

 銅貨164枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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