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 昼食と言っても、体感では昼を過ぎている昼食が終わり、皆も少しゆっくりしている。25層への転移紋前だが、次の層が最奥の可能性もあるので緩んだまま向かうのは危険過ぎる。なので、緊張感を戻しておきたい。


 難しいのは事実なのだが、緩んだままでは誰かが死ぬ可能性もある。流石にその辺りは皆も分かっているので、休んだ後は切り替えられるだろう。俺は後片付けをしつつ、皆の様子に注意しておく。


 俺の心配は杞憂で、皆はきっちりと緊張感を戻した。緩みすぎず、硬くなりすぎない。丁度良いバランスの緊張感を持ったまま、俺達は25層への転移紋に乗る。


 光が止んで見えたのは、山の地形だった。洞窟の前が山で、その前が洞窟だったな。互い違いになっているのは何か理由があるのか? まあ、考えても無駄か。それよりも北東に進めば、どちらかに転移紋があるだろう。さあ、行こう。


 木像で北東方向に移動していると、東に転移紋を発見した。そのまま転移紋に進み次の層へ。26~28層を進んで、29層へと移動する。29層は荒地だった。周りにジャガイモやトマトが見える、大量に。


 どういう事なんだろうと思いつつも、収穫しておく。今気付いたんだが、ここの層では両方の花が手に入る。それがジャガイモやトマトが出てきた理由だろうか? それとも浅い層とは品種が違うのかね? 俺にはよく分からない。


 ある程度収穫したら、さっさと先へと進む。ジャガイモやトマトが大量にある長閑な風景だが、ブラッドグリズリーやイビルラビットにデッドリーワームが出てくる危険な層でもある。とっとと移動しよう。


 29~32層を突破し、33層へと進む。光が止むと、目の前には1体だけの反応がある。間違いなくここが最奥だろうが、アレが最奥のボスか? 何とも言い辛くなってくるな。



 「皆! 見えているだろうが、アレがここの最奥のボスだ。何とも言い辛いが、アレを倒してとっとと脱出しよう」


 「「「「「「「「了解」」」」」」」」


 「ニャ」 「………」 「はい!」 「分かりました」



 目の前に見えているのは、いわゆるところのキメラゾンビだ。巨大な狼っぽいのだが、背中から猿のような手が2本出ていて、顔が2つある。オルトロスっぽいのだが、背中の手が見えると何とも言えない気持ちになってくる。


 しかし動きは素早いので、俺は23個同時展開の【火弾】を放って牽制しつつ、隙を見つけて神木の杭を投げつけた。杭は真っ直ぐ飛び、綺麗に狼の横腹に突き刺さる。ゾンビなので痛みは無いだろうが、動きが極端に鈍った。


 背中の腕が杭を抜こうとするが、浄化能力の失われない神木製の杭を抜く事が出来ない。今の内に全員で浄化魔法を使い、更に動けなくする。後は子供達2人の浄化魔法の練習台だ。やはり的があると違うからな。


 子供達は前回のリベンジかの如く、頑張って浄化魔法を練習していく。【聖浄四重浄化】を使えない女性陣は練習を行い、ゆっくりとだが狼は弱っていく。実際かなりの邪気を持っているのだが、神木製の杭が効き過ぎているらしい。


 その所為で動けないのだが、杭自体の浄化能力はそこまで高くない。あれはゾンビや邪生に突き刺して動けなくする道具と考えた方がいいな。使いどころが限られるが強力な道具だ。まあ、神木製なんだから当たり前ではあるんだが。


 皆が浄化魔法を連発するので大分弱まってきたな。子供達は魔力が少ないので止めさせ、女性陣は【聖浄四重浄化】がそれなりに使える様になったらしい。全員が使えれば、呪いの魔物が出てきても対処は楽になる。今のところは、あの魔物が1番危険だ。


 そんな事を考えつつ、全員で一斉に浄化魔法を使って倒す事にした。【神聖八重浄化】が4つ、【聖浄四重浄化】が6つ、【聖浄】が2つ、そして【神聖世界】が1つ。……ダリアとフヨウは【神聖八重浄化】が使えたのか。


 皆も驚いているが、ボスは完全に浄化された。可哀想に……。ダリアとフヨウへの驚きで、ボスが倒される事を殆ど誰も気にしていない。俺は邪気になるかもと警戒していたので、ボスが完全に浄化された事も分かっているが……。


 ボスが安らかに眠ってくれる事を願いつつ最奥を調べるものの、思った通り何も無かった。最近はこうなので気にもしていないが、急に何かがある可能性もあるので気は抜けない。脱出紋が出て来たので、皆に声を掛けて脱出する。


 外に出ると夕方前という時間だったので、ダンジョン街を出ようとすると周りを囲まれた。何だと思い訝し気にしていると、妙な奴が囲いの向こうから出てきた。偉そうなオッサンと、ダンジョンに入る時に声を掛けてきた奴だ。



 「お前達か、子供をダンジョンに連れ去ったとかいう奴は。……うん? 連れ去ったとか言う割には、そこに居る子供達じゃないのか。今も居るなら連れ去った訳じゃないだろう」


 「ギルドマスター! 子供をダンジョンに入れるというだけで犯罪でしょう! 今すぐあの子供達を、あの犯罪者どもから引き離すべきです!」


 「何を言ってるんだ? あの頭の悪そうな奴は。頭の中が空っぽで妄想しか詰まってないのか、気持ち悪い。世の中はお前の思い通りに動く訳じゃないぞ? それぐらい理解しておけ」


 「お前のような犯罪者が口を出すな! そこに居る女性達も子供も、お前のようなクズが言葉巧みに騙したんだろう!! お前のようなクズから目を覚まさせるのも、冒険者の仕事だ!!」


 「何を言ってるんだい、あの気持ちの悪い奴は? 自分に酔っているのか知らないけど、妄想は鏡に向かってやりな。気持ちの悪いものを他人に見せるんじゃないよ」


 「ああいう者って居ますけど、大抵はゴミ貴族の縁者だったりするんですよね。アレもそうなんでしょう。世間を勘違いした痛さとか、妄想の中に生きている気持ち悪さとか、まさにクズ貴族の典型ですよ」


 「なっ!? 私の実家であるオーデン男爵家を愚弄する気か!! お前達は許さないぞ! ここで私の剣の錆にしてやる!!」


 「ほうほう、成る程。クソ貴族の身内だった訳か。そして剣を抜いたと……ならば死ぬ覚悟があると見做す」



 俺は味方には効果が無いように【幻死】を使い、周囲の全ての連中を動けなくする。最弱でも気絶する者が殆どだが、更に強めて無理矢理起こす。気絶しなかった僅かな者にはギルドマスターとやらも含まれていた。


 ギルドマスターと呼ばれているのだから、それぐらいはしてもらわないと困る。それはともかく、俺は失禁してガタガタ震えているクズを裸に剥き、股間のモノを切り落とした。お前は宦官の刑に処す。


 もちろんだが、尿道が癒着したりしないように【念動】を使いながら、【生命活性】と【黄泉帰り】を使って傷を治した。口から泡を吹いているが、俺の知った事では無い。周りの連中は、恐怖しながらドン引きするという高度な事をしているが。



 「今回はこの程度で許してやるが、次に下らん事をすれば皆殺しにするぞ。お前等、次からは相手を選んで喧嘩を売れよ?」



 俺はそう言ってダンジョン街を去る。そもそも言い掛かりを付けてきたのは向こうなので、こっちには非は無い。今回の反撃はやり過ぎだと思うかもしれないが、奴は剣を抜いた。剣を抜くという事は相手を殺すという事だ。殺されても文句は言えない。


 当たり前の事なんだがな、クソ貴族の身内はそんな事も知らないらしい。相手を殺そうとした以上、自分も殺される覚悟があると見做される。それが嫌なら剣を抜かなければ良かっただけだ。というか、当たり前の事だぞ。何で知らないんだ?。



 「クソ貴族は何で常識も知らないんだろうな? 剣を抜けば殺されるに決まってるだろうに。俺達ほど実力があっても、あんなバカな事はしないぞ」


 「何も考えていないんじゃないかい? 妄想の中に生きていたみたいだし、きっと頭の中では悪い奴を倒してたんだろうさ。現実は、哀れにも切り落とされたけどねぇ……」


 「それにしても、子供達の目を咄嗟に手で覆えて良かったですよ。もう少しで間に合わないところでした」


 「すまん。ダンジョン攻略で疲れているところにアレだったからな。暗殺にでも来たら、まとめて聖人にしてやるか。世の中がより綺麗になるし、新たに実験も出来る。どうせ実験結果は神様達が確認しているだろう」



 俺が実験結果を確認出来なくても、問題は無い筈だ。



 ▽▽▽▽▽


 1341終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1372枚

 大銀貨1390枚

 銀貨1766枚

 大銅貨1921枚

 銅貨50枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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