1335
<光の道>とかいう奴等の処理は終わったので、次に向かうのは阿呆の巣窟である神殿だ。前にも使ったボスの部屋の裏から地下道に出て、神殿の方へと向かって行く。前回と同じ物置小屋から神殿の敷地へと侵入した。
神官どもの宿舎に近付き、中に居る全員を【昏睡】で眠らせる。1人1人手枷を着けてから起こし、話を聞いていく。腐った神官は足枷も着けて放置し、僅かに居るまともな神官には何もしない。
副神殿長や神殿長にも枷を着けたが、副神殿長は前回のハゲと変わらないような人物だった。副神殿ハゲの仲間は全員殺した筈なんだが、あの時はハゲの仲間を始末しただけだからなぁ。似たような奴がまだ居たとは……。
前回は神殿長のポストは空いていたが、現在は中央から派遣されてきている。コイツもまた腐った奴でしかなかった。どうやら王都の中央神殿からして腐っているらしい。まあ、俺にとってはどうでもいいんだけど。
どのみち強制的に聖人にされるんだし、少なくともここの神殿はマシになるだろう。おっと3分経った筈だ、枷を外して次へ行こう。神殿は終わったが、まだ伯爵家が終わってない。まったく面倒臭いもんだ。
神殿を出たら一路伯爵邸へと行き、裏に回って勝手口を調べる。万国共通の閂なので、【念動】で開けて中へと侵入する。中に居る人物を全員【昏睡】で眠らせ、枷を嵌めながら聞き出していく。
まともな奴は無視し、伯爵家で問題のありそうな奴と伯爵を探す。こちらは神殿とは違い、普通の奴ばかりで助かる。一部伯爵家の金を勝手に使いこんでいる奴などが居たが、そういう奴には聖人になってもらう。
そうして進み、現在は伯爵と正妻を聖人に変えている。伯爵の正妻は子爵家の娘で、伯爵が若い頃から自分に惚れさせてコントロールし、結婚してからは薬や酒でコントロールを強化してきたそうだ。最大の原因はコイツかよ。
腐った奴は何処にでも居るなと思ったが、よくよく考えれば両方貴族なんだから腐ってて当たり前かと思いなおす。……よし、確実に3分以上経ったな。今までと同じ様に【昏睡】を使ってから枷を回収し、さっさと帰ろう。
勝手口から外へ出て、外から閂を嵌めて宿へと戻る。今日は随分時間が掛かったな。枷の実験を含めて色々あったから大変だ。窓から宿の部屋へと戻り、さっさと布団に潜る。部屋と体を【浄化】したら、おやすみなさい。
<異世界667日目>
おはようございます。昨夜の阿呆どもの所為で、思っていた通り眠たいです。朝の日課を終わらせて、紅茶を淹れてボーッとする。なかなか頭が覚醒してくれないが仕方がない。多分だけど3時間ぐらいしか寝ていないと思う。
それでも、この肉体だから眠たいという程度で済んでいるんだろう。紅茶を飲んでいると段々と頭が覚醒してきた。そうしていると2匹が起きたらしく、こちらに来たので朝の挨拶をする。
水皿に神水を入れて出すと飲み始めたので、再びボーッとしていると首に巻きつき膝に乗ってきた。そのまま2匹と一緒に静かな時間を過ごしていると、皆が起きたようだ。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」 「おはよう」 「おはようございます」
「アルドは予想していた通りに眠そうだから、昨夜の奴等が襲ってきたって事だね。ここの伯爵家の奴か、それとも神殿の奴等か知らないけど」
「両方だったな。前回スラムにあった、神殿で洗脳された連中の組織は潰したんだが、また似た様な組織を作ってやがったんだ。本当に懲りない連中だが、洗脳組織の連中は全員聖人にしてやったよ」
「「「「「「「「………」」」」」」」」
「その後は神殿に行って、僅かに居るまともな奴以外も全員聖人に変えて、次は伯爵家へと行った。伯爵家では金を使い込んでいる奴とかと、伯爵と正妻を聖人に変えたんだが……」
「何かあったんですか?」
「伯爵はコントロールされていた。正妻は子爵家の娘だったが、若い頃から自分に惚れさせて好き勝手し、結婚後は薬と酒でコントロールを強化していたらしい。おそらくコイツが、伯爵家が腐った元凶だ」
「「「「「「「「あ~……」」」」」」」」
「よくある事と言えばそれまでなんだが、伯爵家の先代とかは気付かなかったのかね? 自分の家を破滅させかねない女だが……。こういう女ほど外面が良いとは聞くけどさ」
「アルドの言う通りさ。こういう女ほど仮面を被るのが得意でね、なかなか強かで面倒臭いんだよ。化けの皮を剥がせば直ぐに終わるんだけど、こうやって成功する奴も出てくる」
「成功する者がでてくるからこそ、似た様な事を考える馬鹿が後を立たないんですけどね。そもそも成功する者は滅多に居らず、大体は失敗するものですよ。だからこそ、成功が目立つのでしょうけど」
「そうだね。成功させちゃいけないんだけど、仮面に騙される者は居るんだよ。自分に自信のある者ほど、一度信用すると疑わない。自分の目利きに間違いがあったと認められないからね」
部屋の片付けをしながら話をしているが、子供達が手伝ってくれている。珍しいと思ったが、自主的にやってくれたんだから褒めておこう。忘れ物も無いし、そろそろ食堂に行こうか。
食堂に入り大銅貨13枚を支払って朝食を注文する。席に座って待っていると直ぐに運ばれて来たので、慌てて食べ始めた。急かされるのは好きじゃないが、客が多いからしょうがないか。
食事が終わったら直ぐに店を出て、ダンジョン街へと向かう。迷宮紋の前の列に並んでいると、前の方で喧嘩をしているらしい怒号が聞こえてくる。下らない事はいいから、さっさと進めよ。
周りの連中もイライラしてきているが、俺達もイライラしてきている。どうも迷宮紋の前で喧嘩をしているらしい。他の連中も騒ぎ始めたが、男2人が取っ組み合いの喧嘩をし……迷宮紋に入ったな?。
まあ、これで進むだろ。そう思って待っていると、ようやくスムーズに進み始めた。いちいち余計な事しやがって、無駄な時間を使わせるなよな。俺達の番が来たので、いつも通り少し待ってから入る。
光が止むと、突然目の前に人が飛んできたので肘で迎撃した。これはアレか、転移の瞬間を狙われたという事で殺していいな? ウチのメンバーに怪我は無しと。それを確認し、脱出紋から少し離れる。
人を飛ばして攻撃してきた奴等をどうしてやろうかと思っていると、肘で迎撃した奴が痛みを堪えながら突っ掛かってきた。
「テメェ!! いったい何やっデェ!!」
バチィッ! という音と共に気絶した阿呆を放っておき、殺気立った馬鹿どもも全員ヴァジュラで気雑させておく。そもそも転移してきた人への攻撃は、殺されても文句は言えない重罪だぞ。舐めてるのか、コイツ等?。
1層は草原で人の流れは南に向いているので、さっさと南に向かって進んで行く。ある程度の距離を進んだら木像を出して乗り、一気に移動する。1~4層を突破し5層へ進むと、湖のある草原だった。
5~8層は東、9~12層は水溜りの平原で北、13~16層は湿地帯で西、そして17層は海だった。南東に進むも転移紋は見つからなかったので、北西に進むと見つかった。その転移紋で次の層へと進む。
20層まで進み、海に移動して海産物をゲットしていく。そろそろ昼なので、この層で海鮮バーベキューをする為に今は漁をしている。皆には、焼き場でサーサを炊いておいてほしいと頼んだ。
いつもそうだが、サーサと押し麦を渡しているので麦飯だ。皆も気にせず食べているし、最近は完全に気にしなくなった。おそらくだが本当の意味で慣れたんだろう。
イカや蛸にヒラメや鯵に鯖、秋刀魚っぽいのも居るな。それと相変わらず亀が襲ってくるんだが、コイツと鮫はセットなんだろうか? 鮫は要らないから捨ててるんだが、その血に集まってくるんだよ。鮫と亀が。
海老や蟹も獲ったし流石に戻ろう。そろそろサーサの蒸らしも終わっているだろう。あまり遅いと怒られる。
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1335終了時点
大白金貨61枚
白金貨330枚
大金貨1183枚
金貨1372枚
大銀貨1390枚
銀貨1768枚
大銅貨1986枚
銅貨94枚
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




