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 一旦、紅茶を飲んで落ち着く事にした。白い枷が強化された事も、取り上げられた事も構わない。神木や神石の武器が取り上げられるとマズいが、それはないので問題なく戦える。だからこそ大きな被害じゃない。


 それに、最近は使いどころが無かったので、取り上げられても構わないんだ。そうではなくて、最近妙に干渉してくるのは何故なんだろうか? 干渉と言っても、物を送って使えと言われているだけなんだが……それにしても、なぁ?。


 そんな事を考えていると、全員が同じ様なタイミングで起きた。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャ!」 「………」 「おはよう!」 「おはようございます」


 「さて、アタシは久しぶりに紅茶でも……どうしたんだい、アルド? 何だか妙な表情をしてるけど。昨夜おかしな事でもあったかい?」


 「あったと言うか、何と言うか……。とりあえず結果だけ言うと、善神が俺のアイテムバッグから幾つか没収していった。薬神の薬2つ、青い枷と赤い枷、ヒュドラーの毒ナイフとキマイラの短剣に山羊角の杭。これらは無くなった」


 「ああ、あの薬は無くなったんだ。それは良い事だよ。お尻を狂わせるような薬は駄目だし、そもそも排泄すると快感を感じるって何さ!? 完全に狂ってるよ!」


 「どうどう。善神様が回収されたんですし、もう無いんですからいいじゃありませんか。それに使われたのは暗殺者でしょう? なら報復なんですから、特に問題ありませんよ」


 「それがだな、善神はやっぱり神様連中だったよ。強化された白い枷と交換されてな。今度からは2つ着けたら3分で聖人が出来るらしい。しかも1つで放心状態なうえ、質問されたらペラペラ喋るそうだ。善神と浄神が力を合わせた自信作なんだと」


 「「「「「「「「………」」」」」」」」


 「「「「………」」」」



 うん。気持ちは物凄くよく分かる。善を司る神だが、聖人を強制的に作り出す事に関しては何ら問題ないらしい。流石は神様と言うべきか、欠片も容赦が無いところは変わらないんだよなぁ。


 部屋の片付けをしながら喋っているが、皆は呆れるやら何やらといったところか。ウダウダしている訳にもいかないので、さっさと飲み終わってくれないか? そう言うと、皆はすぐに飲み干した。


 忘れ物が無いのを確認したら宿の玄関に行って、従業員に今日出る事と返金しなくていい事を説明し、食堂へと移動する。大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら、席に座って雑談しながら待つ。


 朝食後、王都を出て移動するのだが、ナンパと勧誘連中が付き纏ってくる。鬱陶しいなと思いながらも王都を出て東へと移動して行くと、ダンジョン街へと行くと思っていた連中は離れ始めた。


 一部の連中はついて来る様だが、ダリアを首に巻きフヨウを頭に乗せ、蓮とイデアを抱いたら一気に身体強化をして走る。圧倒的な速さで走って行き、後ろの奴等が見えなくなったら木像を出す。


 皆が乗ったのを確認したら、東へと走っていく。レーレント、ヤック、ピネン、テセネン、デオル、クント、ハッケ、スウ、ヴェオルの町に到着。昼を過ぎているが中に入り、前に泊まった宿に行く。


 大銅貨13枚を支払って昼食を食べたら、町を出て木像に乗り、東へと走って行く。ボーレの村、ダーグの村、メアッグの村、オルストの町、ヤムリの村、ジェームンの村、ガワックの村、そしてサレンドの町に到着。


 もう夕方だが、さっさと町に入って宿をとろう。前回泊まった小さな宿に行くと大部屋が空いていたので、5日間で銀貨2枚を支払う。宿の旦那に話を聞くと、町の人は誰も俺達の事は話さなかったらしい。


 それは助かるんだが、本当に良かったのか聞くと、「恩人を裏切る様な奴は、町から叩き出してやったぜ」との事だ。どうも男1人と女2人という情報を出した奴は、町を叩き出されたらしい。


 金に靡いた奴らしいが、生きているかどうかは知らないそうだ。そんな話が聞けたので食堂に行き、大銅貨13枚を支払って食事をする。誰も俺達に気付かなかったが、むしろホッとした。騒がれても困る。


 食堂の中を見て思ったが、冒険者が驚くほど増えていた。どうやらゾンビダンジョンじゃなくなったらしく、その御蔭で儲かっているようだ。


 儲かるのはいいけど、正妻の子は全滅したらしいし、ここの伯爵家はどうするのかね?。


 そんな事を考えながら宿の部屋に戻ったが、こちらを監視している奴が居る。伯爵家に関わりのある奴か、それとも神殿に関わりのある奴か。そのどちらかだとは思う。



 「ここの神殿は、前に祭壇のある建物を【発酵】を使って腐敗させた神殿なんだけどさ。【空間把握】で確認したら、祭壇のあった建物は取り壊されてる。どうやらアレを浄化する事は出来なかったらしい」


 「あー……そういえば、ここだったんだったね。死体を滅茶苦茶にしたのは。とはいえ、それで浄神様が喜ばれたんだから何とも言えないけど……」


 「アルドが言ってたけど、浄神様は下界のクズどもに怒り狂ってるんだろ? だったら喜んで当然だと思うけどね。神様をそこまで怒らせてる方が問題なんだし、【聖潔】が使えれば良かったんだよ」


 「ええ。結局は自分達に大した実力が無いのが原因なんです。努力すればいいのですが、ただ恨むだけ。話にもなりません。どの様な目に遭っても、自業自得でしょう」



 まあ、そうなんだけどね。おそらくだが、ここの伯爵家も神殿も同じ目に遭うよ。ローブを着た連中が3人ほど別の場所に現れた。どうやら別口で監視しているらしい。


 ここにはかつて<祈りの道>とかいう洗脳された暗殺組織があったんだが、まさか同じ様な連中が他にも居たのか? それとも2季節以上の時間があったから、新たに作ったのかね?。


 おっと、子供2人が自分で布団に入ったので2匹も入ったな。【昏睡】を使って……いる最中に連れて行くのは勘弁してくれない? 人の話を聞いてないな。


 いつも通り満足させて寝かせたら、部屋と体を綺麗にして<浄化の三道具>を使う。吸引して綺麗にしたら、相手の出方を窺いながら待つ。神水を飲みながら監視をしているが、動く気配が無いな。


 監視しているだけか? そう思っていたら、1人を残して踏み込んできた。ローブの方は待機したままだ。4人踏み込んで来て俺達の部屋に真っ直ぐ来たが、【衝気】を使って気絶させる。白い枷を手に嵌めたら放置しておいて次だ。


 ……マジで放心状態なんだけど!? コレ、怖いよ! 部屋の中に入れたら、隠密の4つの技を使って外に出る。監視に残った1人とローブの3人を【衝気】で気絶させて、白い手枷を嵌めて放置しておく。


 部屋の中の賊を【念動】で外に出し、監視の奴とローブの奴等も連れて町の外に出る。ある程度の距離を離れてから話を聞いたが、賊の方は伯爵に雇われたスラムの連中だった。こいつらは首を切り落として始末しておく。


 次にローブの方に聞いたら、こいつらは<光の道>とかいう組織だった。<祈りの道>とかいうカルトどもが使っていたアジトと地下道を、また使っているらしい。神殿の孤児院から集めたらしく、若い連中ばかりのようだ。


 聞き出すべき事は全て聞きだしたので、足枷も嵌めて放置する。その間に穴を掘り、死体を【浄炎】で焼却して【粉砕】したら埋める。3分以上経った筈なので【昏睡】を使って眠らせ、手枷と足枷を外す。


 【念動】を使って連れて行き、町のスラムに入って<光の道>のアジトへ行く。全部で14人しか構成員が居ないらしいので、そこまで時間が掛かる事は無い。【衝気】で気絶させ、手枷と足枷を嵌めながら進む。


 途中で枷が無くなったので、最初に嵌めた奴の所に戻って【昏睡】を使ってから回収する。ボスも既に気絶させているので、手枷を嵌めてから尋問の開始だ。


 ……やっぱりカルト染みた奴に聞いても無駄だな。神の敵云々しか言わない。下っ端の方が話が聞けるだけマシだったぞ? 面倒なので足枷も嵌め、3分過ぎた連中の枷から回収していく。


 どういう風な聖人になるのかは知らないが、それも含めての実験だ。上手くいけば、神殿の命令を聞かない本物の聖人集団の出来上がりとなる。


 怖い集団だなぁ……。



 ▽▽▽▽▽


 1334終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1372枚

 大銀貨1390枚

 銀貨1768枚

 大銅貨1999枚

 銅貨94枚


 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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