1331
とにかくアホみたいな薬は実験さえすればいい筈なので、その後はアイテムバッグに封印決定だ。訳の分からない薬を作って送られても困る。まあ、神薬のような薬を降ろされても困るし、大人しくしていてほしい。
多少休憩できたので脱出紋から外に出て、町の宿屋に戻る。既に夕方だったので、食堂で大銅貨13枚を支払って夕食を頼んだら席に座った。ゆっくりと待っていると、客がポツポツと入ってきたようだ。
どうやら味覚が戻った事が知られたらしく、客が戻ってきているらしい。美味しい食事が出来るなら、そっちの店を選ぶのは当たり前だよな。そう思いながら運ばれてきた夕食を食べる。宿の子供も笑顔だ。
夕食後、部屋に戻ってダラダラしているが、皆はトランプで遊んでいる。今はルールが簡単で説明がしやすい七並べをやっているのだが、どうやら誰かが止めているらしい。その所為で誰とは言わないが怒っている。
エリアが抜けたらしく、こっちに来て神水を欲しがったので入れた。向こうでは未だに揉めて……あーあー。パスは3回までなので、ダナはここで終了。最下位になって、手持ちの札が……どうやら止めていたのはシュラのようだ。
ダナもこっちに来て神水を飲んでいるが怒ってるなー。気持ちは分かるけど、そこまで怒っても仕方ないだろうに。そう思いながら残りの消化試合を見ている。エリアが1抜けなのは変わらないしな。
向こうはババ抜きを始めたのでエリアは行ったが、ダナはまだ怒っているらしく、頭を冷やす意味で参加しない事にしたらしい。せっかくなので花札を出し、ダナとする事にした。紙にそれぞれの手役を書いて始める。
ダナは紙を確認しながら札を取っているが、頭で覚えてないと難しいからなー。そんな感じで遊んでいると、フヨウがこっちに来て首に巻き付いてきた。甘えてるのか眠たいのか分からないが、放っておこう。
何回かしていると、子供達が舟を漕ぎ始めたのでお開きになったようだ。蓮とイデアを布団に入れて、ダリアとフヨウを左右に寝かせたら【昏睡】を使って眠らせる。その後、全員をキメて寝かせたら、椅子に座って神水を飲む。
一息吐くと眠たくなってきたので逆らわずに寝よう。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界664日目>
おはようございます。今日は湖の国の王都まで移動します。この国の東から別の国に移動するんだから、西側から先に攻略しないといけない。そして西は王都近郊のダンジョンだ。この国の王都ってどんな所だったかな?。
まあ、覚えてないって事はその程度だったんだろう。それより朝の日課を終わらせて紅茶を淹れるか。椅子に座って紅茶を飲んでいると、最初に起きたのはフヨウだった。そっと布団を抜け出してきたので朝の挨拶をし、神水を出す。
吸い上げたフヨウは、俺の体を登り首に巻きついたら力を抜いた。そのまま静かな時間をフヨウと一緒に過ごす。皆が起きたので挨拶し、紅茶と神水を入れてゆっくりした後で部屋の片付けを行う。
終わったら忘れ物が無いか確認し、食堂へ行って大銅貨13枚を支払った。朝食を注文するついでに今日発つ事も話し、返金は不要だとも伝えておく。席に座って待っていると、子供が少しずつ運んできてくれた。
朝食後、町を出たら少し離れ、木像に乗って進んで行く。スウの村、ハッケの村、クントの村、デオルの町、テセネンの村、ビネンの村、ヤックの街、レーレントの町、そして王都ゼーレントに到着。
手前で木像を降りて収納しているが、多くの者に目撃されている。とはいえ、奪おうとする奴は全員始末すれば良いだけの事だ。昼を少し過ぎているので、早めに入って昼食が食べたい。子供2人はお腹が減ったみたいだし。
列に並んで待っているが、王都というのと昼過ぎぐらいだからか人が多い。なかなか進まないものの干し肉や蘇を齧って順番を待つ。そうやって待っていると、やっと俺達の番が回ってきた。
冒険者証を出して門番に渡し、直ぐに確認されて冒険者証を返される。そして王都の中に入れた。たったこれだけに、何故あんなにも待たされるのか。腹が立つものの怒っても仕方ない。さっさと宿に行こう。
大きめの宿に行き、大部屋をとる。5日間で銀貨2枚を払い部屋を確保したので、前回も行った地元の者が行く食堂に行く。町並みを見て思い出したのだが、前回リクと藤が表通りの店に行ってボッタクられたんだったな。
元々表通りの店になんて行く気も無いので、路地を1つ入った小さな店に行く。大銅貨13枚を支払って昼食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。ダンジョンは明日からにして、今日はゆっくりしよう。
そんな話をしながら待っていると昼食が来たので食べ始める。昼食後、宿の部屋に戻りゆっくりしているが、皆は酒を買いに行った。そろそろ手持ちの量が少ないらしく、今の内に補充しておきたいらしい。
俺はディルに子供達と2匹を頼み、今の内に食料店に行き食材を買っておく。宿を出て近くを歩いている人達に食料店の場所を聞き、聞いた食料店へと入る。大麦を大銀貨1枚分、野菜類を大銀貨1枚分買って宿へと戻る。
宿に戻り、庭を借りて大麦を加工していく。買った大麦の半分を焙煎し、もう半分を押し麦にしたら部屋へと戻る。殻などの要らない物は、全てフヨウに溶かしてもらい処理してもらった。
子供達は字の書き取りをしているので大人しく見守り、俺達は他愛も無い雑談をして過ごす。急に宿の1階が騒がしくなったので調べると、どうやら皆が帰ってきたようだ。が、何やら妙な事になっているな。
冒険者と思しき奴等から勧誘を受けてるっぽいが……流石に宿の中まで無茶は出来ないからか、冒険者のような連中は諦めたらしい。少しして、皆が部屋に戻ってきた。
「ただいま。お酒の原料が買えたのは良いんだけど、帰りに色々あってねぇ。その所為で面倒な事になったかもしれないよ。ゴメンね」
「チンピラに絡まれている冒険者の女性が居たので、絡んでいる奴等をぶっ飛ばしたのですが、どうやらスラムの悪党連中の手下だったみたいです。それに気を付けるように忠告してくれるのは良いのですが、ついでで勧誘を受けましてね」
「何度も断っているのに、食い下がってきてしつこかったわね。あそこまでの粘りを別の事に使えばいいのに」
「よくある事と言えば、よくある事だけど、面倒な事に変わりはないからね。彼等も強いメンバーが欲しいんだろうし、分からなくはないけど。自分達のチームを鍛えてほしいところさ」
「そんな事よりも、サーサのお酒があったから灰持酒に変えてくれない? あたしはそれ以外にもね……」
エリアが自分の酒を出そうとしたら、皆も一斉に出してきた。仕方ないので皆の酒を回収し、俺は隠密の4つの技を使って部屋を出る。王都の外に出て林のある所に行き、木を伐って薪を作り、それを灰にする。
後は灰持酒を作っていくのだが、なかなかの量を買ってきている所為で時間が掛かる。何とか完成し、次は焼酎作りだ。こちらはアルコール濃度を上げて不純物を無くすだけで済むので助かる。
それが終わったら今度はアルダを使ってシードル作りだ。これらもさっさと作るのだが、それでも夕方まで時間が掛かったな。ダンジョンの攻略を明日にしておいて本当に良かった。半日が酒作りで潰れるとか……。
王都の宿の部屋へと戻ったら、皆に酒の樽などを返す。本当に疲れたが、俺が酒作りをしていた間に酒を飲んでいたらしい。良い感じに酔っているみたいだが、大丈夫か? 流石に泥酔するほど飲んでないからいいけどさ。
食堂まで歩いていき、大銅貨13枚を支払って夕食を頼む。直ぐに出てきたので食べて、さっさと宿へと戻る。宿の部屋に戻ってきた皆は、酔っているものの尾行が居た事には気付いていたらしい。
色々なものが上達しているようで何よりだ。
▽▽▽▽▽
1331終了時点
大白金貨61枚
白金貨330枚
大金貨1183枚
金貨1305枚
大銀貨1353枚
銀貨1697枚
大銅貨1840枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




