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 竜の肉を堪能した後、食休みをしながら手に入れたアイテムバッグの中を調べる。あんな湖を越えてゲットしなくちゃいけない物だ、何か良い物が入ってそうな気がするんだよな。さて、それじゃあ中を……?。


 何だコレ? 白い盾が3つに、イヤホン? コードレスイヤホンか補聴器みたいなのが1つ入っているのと説明書。それと赤い枷が10個に青い枷が10個、白い枷が20個と説明書が入っていた。……よく分からない物があるな。


 白い盾は神木で出来ていて、どうやらアイギスと同程度ぐらいの呪いと邪気に対する浄化と防御力があるみたいだ。ラウンドシールド、カイトシールド、スパイクシールドの3つになっている。


 スパイクシールドはカイトシールドの形で、前面にトゲが沢山ついている盾だ。体当たり用の盾と言うべきかな? それを嬉々として振り回しているシュラ。間違いなく殴打武器として使う気だろうが、アレは放っとこう。


 残りの2つはダナとディルが受け取っていた。ダナがカイトシールドで、ディルがラウンドシールドだ。アルメアとフォルは盾を持ってないが、アルメアは大太刀を、フォルは矛を使う事が多いので両手を空けておきたいそうだ。


 次はイヤホンと言うか補聴器みたいな物だが、これは【念話】を手助けしてくれる魔道具らしい。代わりに魔力を多く消費するらしいが、念力が扱えなくても【念話】が出来る道具だ。コレは迷わずイデアへ。


 問題は枷なのだが、説明書を読むとバカげた効果が書いてある。白い枷を着けると精神が浄化されるらしい。1つなら問題ないようだが、2つ着けて1時間ほど放っておくと無欲な聖人が出来上がる。浄神の自信作みたいだ。


 ここに居る全員の顔が引き攣っているのが答えだろう。聖人”作製”魔道具ってナニ? これって存在してもいいの? 【世界】が否定していないのが何とも言えなくなってくる。まあ、何を言っても駄目な奴っているけどさー。


 しかも枷の中で1番数が多いのが、そこはかとなく浄神の怒りを感じる部分なんだよ。ちなみに赤い枷と青い枷だが、赤い方は着けている間は痛みを、青い方は着けている間は恐怖を感じる物らしい。これは拷問用かな?。


 赤青を1つずつ着けても効果があり、2つ同じ色を着けると効果が倍増する。考えて使わないといけないな。いつもの枷も残しておこう。どちらかと言うと、赤と青の枷は人前で使う用だと思える。


 流石にこのままウダウダしていては居られないので、椅子やテーブルに焼き場を壊して出発する。アイテムバッグを探ったりしながらも、後片付けはしてたからな。ここからは入り組んだ川の層を攻略だ。


 川幅は大体20メートルから30メートルほど。普通の冒険者なら絶対に迂回しなければいけないが、俺達には関係無い。川を渡って一気に進んで行く。湖の層と違って、魚が飛び出してきたりはしないので楽ではある。


 21~24層を突破し25層へと進むと、そこは草原だった。周りに大量の魔物の気配がするので、ここが最奥なのは間違い無い。



 「皆、木像から降りろ。ここが最奥だ! 周りには色違いのゴブリンとオークが大量に居る! 一気に来られると厄介だから、動けなくする事をメインに戦ってくれ!!」


 「「「「「「「「了解!」」」」」」」」


 「ニャー!!」 「………」 「分かった!」 「分かりました!」



 完全にラッシュだが、色違いは元の魔物より強いんだよ。しかも今回は冗談でもなく数が多い。軽く300以上居る。これが一斉に襲い掛かってくるんだから、全くもってシャレにならない。完全に殺す気で来る。


 蓮とイデアにも爆音の角笛を吹かせるのだが、神木の象を出して2人を上に乗せる。仲間に当たらないように頼むと言って任せた。色違いだが最奥だからか、【神聖世界】を使っても敵の勢いが衰えない。どうやら効いてないな。


 皆は初級魔法で牽制しつつ、近付いてきた奴等を一振りで切り捨てたり、叩き潰したりしている。俺は直刀と浄化棍棒の二刀流で、敵の数を減らす事を優先して動く。ここの連中は死んでも死体のままなので良かった。


 これで邪気に変わられると、俺は<浄化の三道具>で戦いどころじゃなかっただろう。皆も必死に戦っているが、木像の上からの爆音が地味に効いているらしく、集られて負けるというところまでは攻められていない。


 そうやって数を減らし続ける事30分ほど、ようやく数が減ってきて楽になった。ゴブリンとオークの背の高さが違うので、オークに集中すると下からゴブリンの攻撃が飛んでくる。これが地味に厄介で面倒臭かったんだ。


 殆ど攻めて来る敵が居なくなったので、目の前の死体を処理する。まだ完全に終わった訳ではないので、皆には気を引き締めるように言っておく。そうして死体を【浄炎】で処理していると、モンスターが急に増えた。


 やっぱりトラップか何かがあったな。増えたのは30体ずつ。ただし、どちらも身長4メートルを超える大きな個体ばかりだ。そいつらが残っていたゴブリンやオークと共に、一斉にこっちを目指して突っ込んで来る。


 普通のゴブリンやオークが足元に居て邪魔なんだろう、蹴り飛ばしたり踏みつけながら大きな奴等が突っ込んで来たが、小さい奴等を【念動】で転倒させて邪魔をする。何体かは小さい奴等に引っ掛かって転倒したので上手くいった。


 皆は足を切ったりして、まともに戦えないようにしている。4メートルもの身長をしている奴等だから、足を切らないと頭が下りてこない。その場合は魔法で何とかするしかないしな。それでも爆音の御蔭で何とかなっている。


 全て倒し終わって一息吐いたら、大きな死体の全てが邪気になって襲い掛かってきた。とはいえ、トラップを予想していたので勾玉で全て吸引してやる。最後の最後まで気を抜くなって事だろうが、コレ系は本当に止めてほしい。


 残っている死体を皆に処理してもらい、その間に俺はアイテムポーチを取りに行く。このダンジョンでは、中型のアイテムバッグとアイテムポーチか……。そもそも無駄に余ってるんだよなー、どうしたもんか。


 皆の下に戻ってアイテムポーチの中身を確認すると、樽が2つと説明書が入っていた。それを読むと呆れるやら、頭が痛いやら。神様達は本当に暇を持て余して遊んでいるらしい。いや、実験か? どっちでもいいが、何だよコレ。



 「アルド、何だか厄介な物なのかい? 呆れる様な顔をしてるけど」


 「呆れる様なじゃなくて、実際に呆れてるんだ。神様達は余程暇なのか、また実験してくれってさ。今度は薬神だ。前に皆に飲ませた薬、それを改良したらしい。皆に飲ませるんじゃなくて、敵に飲ませろってさ」


 「「「「「「「「敵……」」」」」」」」


 「今回の薬は、塗った部分が敏感になってしまう薬と、腹を下す薬らしい。ただし腹を下す方は媚薬の効果もあるそうだ」


 「「「「「「「「???」」」」」」」」


 「薬神いわく、「どんな相手でも、この2つの薬でお尻の開発は完了よ」……だそうだ」


 「「「「「「「「………」」」」」」」」



 まあ、呆れるわな。特にフォルの呆れが酷く、呆れを通り越して怒っている。気持ちは分かるが、神様達だしな。また深夜のノリでやったんだと思うが。



 「そうじゃないよ。お尻もね、2人で開発していく楽しみがある訳だよ。それを薬なんかでアッサリ終わらされたら、情緒も何も無いじゃないか。楽しみを奪うようなものさ!」



 ……何だろう、聞くんじゃなかったな。まだ何か言っているが、フォルなりの拘りなんだろう。俺は聞く気も無いのでスルーするけど。適当な奴を見つけて実験すれば、神様からも文句は言われまい。


 あと、俺に使っても無意味だぞ、【浄化】の権能で消せるからな。聞いてるのか、メル? 蓮とイデアも居るんだから、おかしな事は考えないようにな。教育に悪いし。



 ▽▽▽▽▽


 1330終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1699枚

 大銅貨1892枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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