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 <異世界662日目>



 おはようございます。今日は湖の国へ行きますが、まずはダンジョン攻略です。最奥に何が出てくるかは分からないが、ダンジョンの難易度を下げておけば、それだけ浄化も進むだろう。


 難易度を下げなきゃいけない時点でアレだけど、その辺りは仕方ないと諦めよう。冒険者どもの能力不足の所為だが、命が懸かってる以上は仕方が無い。無理をしろなんて誰にも言えないしな。


 朝の日課を終えて紅茶を飲んでいると、子供達2人が起きてトイレに行った。その間に準備を終えて、戻ってきた2人に浄化魔法の事を聞いてから紅茶を出す。2人はハチミツを溶かした後で美味しそうに飲んでいる。


 いつもの静かな時間を過ごしていると、フォルが起きてたっぷりのキスをしてきた後、部屋を出て行った。戻ってきたフォルに紅茶を出して、今日は4人でゆっくりする。


 静かな良い時間が流れるも、いつも通り長くは続かない。女性陣が起きて朝の挨拶をしたら、紅茶と神水を出して少しゆっくりとする。飲み終わったら片付けを始め、忘れ物が無いか確認したら部屋を出た。


 宿の従業員には今日出る事を言い、返金しなくていい事を伝えると食堂に移動する。大銅貨13枚を支払って注文したら、席に座って雑談をしながら待つ。リク達はサンズ王国に居なきゃいけないらしいので、俺達だけで出発だ。


 いつもの気楽な旅と言ったらそれまでだが、初めての所へ行くのにお荷物を連れて行きたくはないしな。丁度良かったとも言える。そんな事を考えていたら食事が来たので、食べてさっさと店を出た。


 王都の門をさっさと抜け、少し離れたら木像を出して乗って進んで行く。ハンズの町、モイ村、ラッタの町、ソーベ村を越えて山へ突入。去年のようにまだ藪にはなっていないので、今の内に越えていこう。


 木像の速度なら魔物に襲われる事も殆どなく、仮に居たとしても轢いて行けば済むので助かる。実際、目の前に現れたオークを弾き飛ばして即死させたので、やはり木像は怖ろしい威力を出せるようだ。


 死んだオークは直ぐに回収したので、昼飯か冒険者ギルドに提出するかどちらかだな。出来れば提出にしたいが、山で1人1匹の魔物を狩っておくべきだろうか? 【念話】で確認すると木像のまま魔物を狩りに行ってしまった。


 まあ、好きにすればいいんだけどさ、長物も持ってるから問題ないだろうし。俺達は先に山越えをしておこうか。そう言って、さっさと山越えをしておく。山を越えた辺りで待っていると、直ぐに皆はやってきた。


 ゴブリンやオークを探していて少し手間取ったらしい。まだ、昼ぐらいなので特に問題でもないさ。そう言って料理を始める。小麦の全粒粉と米の全粒粉に神水と塩を混ぜたら、お子様2人に練ってもらう。


 フォルには寸胴鍋でかす肉と野菜たっぷりの豚汁を作ってもらう。豚汁じゃなくてかす汁……は、既にあるから、かす肉汁を作ってもらう。かす汁って酒粕を使った鍋物だったな。酒粕が無いんで作れないけど。


 生地が練れた様なので【熟成】を使ってから1人分に分けて、焼き網で焼いていく。ついでにヘビーブルや蛸やイカも焼いていき、その間にタレを幾つか作って用意する。後は焼けたら好きに食べていこう。



 「ん~~! 蛸が美味しい! 塩でもタレでも美味しいの! イカも美味しいけど、やっぱり蛸なの!」


 「やっぱりお肉は美味しいですね。ヘビーブルの肉は重いって聞きましたけど、そこまで重くは感じません。他の肉と食べ比べると分かるんでしょうか?」


 「そうじゃないかな。ヘビーブルを使う事が多いのは、アイテムバッグの中に多いからなんだよ。冷凍しているから良いけど、そろそろ捨てなきゃならないかもしれない。保存にも限度があるからな」


 「ヤシマの国で手に入れたお肉ですからね。こちらに戻ってきてから時間も経っていますし、駄目になっている可能性は否定できませんか」


 「それもあるけど、それ以上に味が落ちている。確かに冷凍すれば長く保つけど、時間が経てば経つほどに味は悪くなっていく。それは避けられない。水の季節の半分辺りでヤシマの国を出たからなー……」


 「今は風の季節の22日目だから、少なくとも60日以上は過ぎてる訳だ。そりゃ悪くもなるか。仕方が無いと諦めるしかないね。穴を掘って捨てていくかい?」


 「勿体ないけど、それしかないな。もしくは完全に【分解】してしまうかだ。どのみち誰かに掘り起こされても困るから、粉にはするんだけどな」



 昼食後、勿体ないが穴を掘って捨てて、【粉砕】して埋めていく。シルバーチキンにヘビーブル、金牙や銀牙に亀の肉、それに海産物や蒲鉾も捨てていった。思っていた以上に食べ物が多くて、自分でもビックリしたよ。


 ブラックコブラだけは【分解】したが、女性陣から嘆きが聞こえた気がする。たぶん空耳だろうから気にしなくていいな。卵だけは置いたままだが、凍るギリギリの温度にしてあるから、まだまだ大丈夫だ。


 テーブルや椅子に焼き場を壊し、先へと進んで行こう。嘆いてないで行くぞ。そんなに食べたかったのか? 食べようが食べまいが、どうせ勝てない事に変わりは無いと思うんだがな?。


 木像に乗って進み、ビフ村、モビの町、セアムの村、コーエの村、そしてダンジョンのあるウェオルの町に到着した。前回にも泊まった小さな宿が……あった。小さな子が客引きしていた宿だ。


 中に入り大部屋1つを5日間、銀貨1枚と大銅貨15枚でとると、大銅貨13枚を払って夕食も頼む。椅子に座って待っていると、去年会った客引きの子が持ってきてくれた。早速食べていくが、去年ほど美味しくない。


 何でだと不思議に思って近くに居た小さな子に聞くと、父親が怪我をしたらしいのだが、転んで頭を打った後で味が分からなくなったらしい。今は奥さんが味を見ているみたいだが、それから客が減っているそうだ。


 俺は小さな子に父親を呼んでくるように言って待っていると、平身低頭なおっさんが出てきた。謝罪をしようとするので止めさせ、神薬を入れて飲ませる。遠慮する父親に無理矢理飲ませると、頭を押さえて呻くので少し待つ。


 多少の時間で痛みから回復したので出された料理を食べさせると、ワナワナした後に全て回収し、頭を下げた後で厨房に戻って行った。俺は皆に干し肉なんかを渡して待っていると、今度は凄く良い匂いのする料理が運ばれてきた。


 夫婦が出てきて頭を下げてきたが、俺達が美味しい物を食べたくてやっただけだと言い、お金も何も要らない事を告げる。いや、だからいいから、ゆっくり食事をさせてくれ。何度も言う事で、ようやく納得してくれた。


 嬉しいのは分かるが、俺達は客なんだという事を忘れないでほしい。お子様2人は関係無くモリモリ食べていたが、子供はそれぐらいでいいかと思い食事を始める。………うん、やっぱり治した甲斐はあったな。


 皆は神薬を飲ませる際にジト目で見て来ていたが、今は納得している。誰だって不味いよりも美味しい料理の方が良いんだし、治せるなら治すだろうに。それでも神薬を使うなって事かもしれないが、脳なんて繊細なものを治すのは無理だ。


 神薬に頼るしか治す方法なんて無い。そんな話をしながら食事を終え、今は部屋にてゆっくり休んでいる。ダンジョン攻略は明日からだが、前に1度攻略しているので、そこまで苦労はしないだろう。木像もあるし。


 お子様たちは昨日と同じく、絵を描いたり字の練習をしているので俺は2匹の相手をしている。昨日は酒を飲んだが、今日は飲む気は無いようで元気だ。相手をするのも大変だが、付き合ってやっている。


 俺相手に暴れたからか、今は大人しくなって胡坐の中で丸くなっているダリアさん。フヨウは首に巻きついておらず、今日は頭の上に乗っている。何がしたいのかは分からないが、そっとしておこう。


 子供2人が舟を漕ぎ始めたので布団に入れ、既に寝ていた2匹を左右に入れる。昨日と同じく片付けた後で【昏睡】を使ったら、腕をホールドされて連れて行かれた。さっさと全員キメて寝かせよう。


 【法悦】【極幸】【至天】でキメて寝かせ、部屋と体を綺麗にする。<浄化の三道具>を使って周辺を綺麗にしたら俺も寝るか。一杯だけ白湯を飲んだら、さっさと布団に入った。


 それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 1328終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1698枚

 大銅貨1905枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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