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 またもや転移紋の下に反応があるので、横から掘っていきアイテムポーチを回収した。皆も見ながら「またか」と思っているらしい。気持ちはよく分かるし、何でトラップみたいに設置するんだろうな? 意味が分からない。


 中を確認すると、何やら見覚えのある物が幾つか入っていた。見覚えがあるっていうより、トランプが10組と花札が2組入っていて、後は樽が5つ入っていた。


 今回も説明書付きなんだが、樽は浄水器らしい。樽の下に蛇口が付いているタイプで、上から水を入れて手を置き魔力を流せば、中の水が浄水になるという魔道具らしい。何の為に入れたのか分からないが、普及しろって事かな?。


 それよりもトランプと花札の材質が分からない。プラスチックでもないのに折れ曲がる割には元に戻る。そのうえ傷付きもしない。神様が作ったんだから当然と思わなくもないが、考えるのは止めた方がいいな。


 皆に色々聞かれたが、帰ってからにして脱出紋で外に出た。既に夕日が出ていたので早く戻るが、分厚い雲が見えていて明日は雨が降りそうな気配だ。街の食堂に入った俺達は大銅貨13枚を支払って夕食を注文する。


 席に座って待っていると運ばれてきたので、食事をしたら直ぐに宿へと戻った。部屋に戻ってようやく落ち着いたと思ったら、トランプと花札の説明を求められたので簡単に説明しておく。


 試しにババ抜きをさせると見事にハマったらしく、何度もやっている。簡単なルールだし直ぐに覚えられるからなぁ。何故か図柄は元の世界と変わらなかったので、適当に説明しておく。深く聞かれなかったのでセーフだろう。


 そのまま遊んでいたが限界が来たらしく、子供2人は舟を漕ぎ始めた。なので布団に入れてやり、左右にダリアとフヨウを入れて【昏睡】を使う。その後、襲ってきた女性陣を【精気】のみで大満足させて寝かせると、俺は一息吐いた。


 神水の白湯を飲みながら椅子に座ってボーッとしていると、眠たくなってきたので逆らわずに布団に入る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界660日目>



 おはようございます。今日は生憎の雨の様です。結構な雨音がしているし、【空間把握】で調べると土砂降りのようだ。久しぶりだな、こんな雨が降るのは。今日は移動も出来ないのでゆっくりしておこう。


 椅子に座って紅茶を淹れて飲んでいると、蓮とイデアが起きて部屋を出たので準備をしておく。戻ってきた2人に浄化魔法の事を言い、使っていたのを確認してから紅茶を出す。ハチミツを入れて、2人は飲み始めた。


 3人で静かな朝を過ごしていると、突然邪気が膨れ上がったので慌てて確認する。すると、神殿の中で邪生が暴れているのが確認できた。今回はケツの穴が関係無いようで何よりだが、なら何故邪生が生まれたんだ?。


 分からないが、子供2人が何かを感じ取っているようなので説明しておく。神殿で邪生が暴れている事、放っておけば神殿の連中が解決する事、最悪は俺が遠隔で浄化する事。それらを説明すると、安心したのか紅茶を飲み始めた。


 漠然とした不安を感じたんだろうが、こういう時には安心させてやらないといけない。子供が不安を感じているのに、それを放っておくのもな。大人としてどうかと思うし、良くない事なのは明白だ。


 そのままゆったり過ごしていると、皆が起きてきてきたので朝の挨拶をする。皆は直ぐに邪生が居る事に気付いたようで、俺に詳しい説明を求めてきた。なので、神殿で邪生が暴れている事を話す。


 神殿と聞いて質問されたが、今回はケツは関係無い事を言っておく。すると皆は何故邪生になったのかの予想を始めた。別にそんな事をしなくてもと思うが、単なる遊びとしてやっているんだろうから放っとこう。


 紅茶や神水を飲み終わったので、そろそろ食堂に行こうか。そう言って部屋を出る。食堂は近いものの、土砂降りなので出来る限り濡れないように走って移動する。食堂に入り大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら席に座った。


 冒険者連中も多いのか、中にはダラダラしている奴等も居る。客が待っている場合どうするんだろうな? それでもダラダラと居座りそうな気がするが、店としていいのかね?。


 運ばれてきた朝食を食べ、雨の中を走り抜けて宿へと戻った。今日は外に出られないので、朝から書き取りをさせている。もちろんシュラとエリアもやっているが、相変わらず上達の見えないシュラは厳しい姉に教えられていて大変だ。


 エリアに関しては順調に良くなっている。蓮とイデアは覚えている最中なので、何とも言えないかな。言い回しとか単語とか、そういったものを学ぶ段階だからだが。


 頑張って勉強に励んでいると昼になったので、再び食堂へと行く。雨足は大分落ち着いたので、朝ほど大変ではない。走って食堂に行き、大銅貨13枚を支払って昼食を注文する。


 運ばれてきた食事を食べていると、朝の邪生の話をしている奴等が居た。冒険者のようだが、何やら手伝っていたらしい。



 「まさか朝っぱらから神殿で邪生が生まれるとはなー。おかげで知り合いの神官から手伝わされるし、散々だぜ。それにしても、痴情のもつれで邪生になるなんて止めてほしいよな」


 「まったくだ。浮気が原因だったって言うけどさ、誰もケツの話なんて聞きたくねえっての。新しく入ってきた神官が凄く具合の良いケツだとか言われても、俺達ゃそっちじゃねえよ!」


 「本当にな。何で神殿ってああいう奴が多いんだろうな? いや、ちまたにも居るけどよ。何か神殿ってやたら多い気がするんだよな。この前なんて、神殿の中で体売ってる女神官の話も聞いたし」


 「何だそれ、詳しく教えろ!」


 「いや、女相手に体を売ってる女神官が居るんだとよ。俺達には、これっぽっちも関係無い話だ。まあ、男相手に体を売る女神官も居るらしいけど、口の固い奴じゃないと知る事も出来ないんじゃないか?」


 「そうか! 俺にもチャンスが……」


 「いや、だからさ。お前みたいなのじゃ、駄目だっつってんだろ。人の話を聞けよ!」



 後半の話はどうでもいいが、朝の邪生の話は結局かよ。今回はケツが関係無いと思ってたのに、やっぱりケツの話になるのか。しかも痴情のもつれって勘弁してくれ。欠片も聞きたくないわ。


 フォルはフォルで、体を売る神官の話を詳しくしてるし。その話、聞きたいか? あっ、聞きたいのね。そりゃ失礼しました。


 俺は蓮やイデアに2匹と共に、おかしなグループには入らず楽しく食事をした。宿の部屋に戻り、午後からは魔法の練習だ。イデアも魔力や闘気が増大しているので、帯を使わなくても練習を続けられる。


 なので、ひたすら最小の魔力での制御と発動の訓練をさせる。最小魔力で素早く魔法陣を構築し、魔法として使用する。【小浄】や【清潔】で練習させているが、なかなか上手くはいかないようだ。繰り返し頑張るしか、方法が無いからなぁ。


 安直だが頑張れとしか言えない。何度もお手本を見せながら、2人に練習させる。皆は【聖浄四重浄化】の練習だ。吸血鬼姉妹だけは【神聖八重浄化】の練習だが、こちらも上手くいっていない。仕方ないけどね。


 上級魔法の練度を上げるのは、そう簡単な事じゃないんだ。基本的には年単位で時間の掛かる事だから、気長にやっていくしかない。使うだけなら難しくないんだが、使い熟すのはなぁ……。ま、頑張れよー。


 ……気付いたら雨も上がってるし、夕方だ。食堂に移動し、大銅貨13枚を支払って夕食を注文する。席で待っていると、<灰の乙女>のトップと幹部がやってきた。何をしに来たんだ?。



 「すみません。食事の後に少しお話をさせて頂きたいのですが……」



 俺達は顔を見合わせた後、了承の返事をした。それにしたって、俺達に話さなきゃいけない事なんてあったか?。


 食事後、部屋に戻った俺達は、ついてきた<灰の乙女>の連中を椅子に座らせる。神水の白湯を出して話を聞き始めるのだが、面倒臭い話は止めてくれよ?。



 ▽▽▽▽▽


 1324終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1701枚

 大銅貨1985枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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