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 樹海国に行く事が決まった後、悩む事も無く皆は酒を飲んでいる。蓮と勝負をしていたイデアも、今はダリアと対戦しているが、いったい何戦目だ? 随分負け越しているみたいだが、まだ続けているぞ。


 蓮は早々に飽きたのか、木簡に絵を描いて遊んでいる。相変わらずの子供の絵なので何を描いているのか分からないが、楽しそうな子供に何か言うほど野暮じゃないので放っておく。フヨウが首に居るが、定位置でダラーっとしている。


 皆、自由に過ごしているが、ダリアが勝った後こっちに来た。もう疲れたらしい。そして、イデアはオレに勝負を挑んできた。結構な負けず嫌いだなぁ。まあ、受けて立ちましょうかね。


 2戦した辺りでイデアは舟を漕ぎ始めたので、布団に寝かせてやる。蓮も舟を漕いでいたのでメルが布団に入れ、リバーシで疲れたダリアも布団に入った。フヨウは動く気配が無いので多分だけど既に寝てる。


 そのフヨウを布団に突っ込み、纏めて【昏睡】を使っておく。終わったら襲い掛かってくる女性陣をキメて寝かせ、部屋と体を綺麗に【浄化】した。<浄化の三道具>を使って周辺の邪気を綺麗にしたら、おやすみなさい。



 <異世界656日目>



 おはようございます。今日からコーレン樹海国に出発します。流石に荒れているっぽいので、リク達は連れて行きません。俺達だけなら蓮やイデアが居ても問題は無い。それよりも、女性陣がキレて暴れないかの方が重要だ。


 破壊の限りを尽くされると、被害がシャレにならない事になる。その辺りは幸運を祈るしかない部分もあるからなー。何も無い事を祈ろう。


 朝の日課を終えて紅茶を淹れていると、蓮とイデアが起きた。2人とも部屋を出たので準備をし、戻ってきたので浄化魔法の事を聞き【浄化】しておく。紅茶とハチミツとスプーンを出したら、後は好きにさせる。


 3人でゆっくりした時間を過ごしていると、何か心境の変化があったのかエリアが起きてきた。神水の白湯を出して飲ませていると、久しぶりに盗賊団の頃の夢を見たと話してくれた。それでか。


 そのまま4人で静かに過ごしていると、皆が起きてきたので朝の挨拶をする。その後は部屋を綺麗に【浄化】してから後片付けをし、全て綺麗にしたら部屋を出た。宿の女将に宿を出る事を言い、返金しなくていいと伝えたら食堂へ。


 大銅貨13枚を支払って朝食を注文したら席に座る。運ばれてきた朝食を食べたら、食堂を出て王都の門へ。王都を出て少し離れたら、木像に乗って南へと移動していく。まずはエリアを買ったアデルの町まで行こう。


 王都の南にあるサウンズの町を横目に更に南下していく。アノ村、イノ村を越えてマデルの町へ。そこから東に向かい、キノ村とコノ村を通り過ぎて、辺境伯の街であるマードスの街に到着した。


 街が見えた所で木像を降り、後は子供達を背負って進んで行く。イデアは俺が、蓮はメルが背負って走っている。街の前では昼前だからか結構な連中が並んでいたが、入る為にその後ろに並ぶ。


 蓮やイデアは周りをキョロキョロ見ながら楽しんでいるが、前の方を確認すると兵士が随分警戒しているようだ。そういえば、樹海国から兵士が侵入したりしてるんだっけ? 辺境伯領ならそりゃ警戒するわな。


 俺達の順番が来たので冒険者証を見せ、マードスの街に入る。適当に近くの人にオススメの食堂を聞き、教えてもらった食堂に行く。大銅貨13枚を支払って昼食を頼むと、味付けされた具材の多い粥が出てきた。


 粥だが具材が多くて温かく、思っているよりも美味しかった。聞いた店は当たりだったと思いながら、邪気をを吸引して【浄化】しながら街を出る。マードスから少し離れて木像に乗ったら、コーレン樹海国を目指して進む。


 すぐに国境の監視所が見えてきたので、目的を話して樹海国に入る。目的は樹海国のダンジョンだ。これは攻略する予定なので嘘じゃない本当の目的となる。そのついでにエリアの諸々を解決するだけだ。


 木像で走っていると、樹海国の辺境伯領が見えてきた。街が見えた段階で木像を降り、背負って走り列に並ぶ。直ぐに順番が来たので中に入り、適当な店を見て回る。サンズ王国に比べて街の人の警戒心が薄い気がするな?。


 気にせず適当に見回りながら邪気を【浄化】し、買う物が無かったのでさっさと街を出る。樹海国に詳しいエリアが居るので、情報収集を1つずつしていく意味は無い。目的の公爵領は王都の手前だそうで、そこまで遠くないようだ。


 樹海国の王都は国土の西に作られている。理由は樹海からの魔物だ。去年もスタンピードで町が滅んでいるので、樹海の近くに王都は作れないという事情がある。それと、ダンジョンの近くに王都があるからだ。


 何処の国でもそうだが、ダンジョンからの利益は大きいと言わざるを得ない。それはともかく進んで行こう。更に東へと進むと、クムの村が見えた。ここからは子爵領だが、さっさと通り過ぎていこう。


 邪気を全力で【浄化】しながら、クムの村、ヴェムの村、モウラムの町、ホスムの村を越えて、公爵領のクェンタの街の近くまで来た。ここがエリアの実家とも言える公爵領の街だ。丁度夕方近くなので、さっさと街に入ろう。


 冒険者証を出し、時間が掛かったものの入る事が出来た。時間が掛かったのはエリアだ、巨人族は珍しく色々根掘り葉掘り聞かれたが、左腕が義腕な事と奴隷だという事で通された。しかし、相当疑われてたな。


 入って直ぐ、街の人にオススメの宿と食堂を聞く。大銅貨3枚ずつを3人に払いながら【白痴】で聞くと、大きな宿を教えてくれたのでそこに決めた。穴場の良い宿も教えてくれたのだが、襲撃を考えるなら大きい宿の方が都合が良い。


 大きい宿に入り大きな部屋を5日間借りる。銀貨2枚と大銅貨10枚を支払い部屋を確保した俺達は、早速教えてもらった食堂へと移動する。もう夕方だし、子供たちはお腹が空いているからな。待たせるのも可哀想だ。


 食堂に入り大銅貨13枚を支払って注文する。テーブル席に座って待っていると、怪しい目つきの奴が入って来て、入り口近くの席に座った。此方を監視しているのが丸分かりだが、本人は上手くやっているつもりなんだろう。



 「下手な監視だねぇ。顔を向けなくても分かるってどうなのさ。【気配察知】を使わなくても怪しいのが分かるし、何とも言い辛くなるよ。大真面目に修行をし直せと言いたくなってくるね」


 「まあまあ、分かりやすくて何よりですよ。それに、監視の監視も居ないようですし。おそらくは、その程度なのでしょう。問題はアレが公爵家の暗部かどうかですが……」


 「サンズ王国に入ってきていた公爵家の暗部も大した事が無かったから、あのレベルが普通なんだろうなー。呆れてくるが仕方ないんじゃないか?」



 【止音】を使いながらそんな話をし、食事が終わったので宿に戻る。あからさまな監視は、俺達の泊まっている宿を確認したら、街の奥にある公爵家の屋敷まで一直線に向かっていく。少しは隠せよ!。


 1番奥の部屋の先代公爵であろう男に報告しているようだが、絵に描いたような小者の顔だな。エリアと全く似ていない気がするんだが気の所為か? エリアには欠片も小物の血が入っていないと思うんだが……。


 流石に宿の部屋からだと遠いので、何を話しているかは分からない。俺は読唇術が使える訳じゃないからな。全ては夜になってからだろう。どのみちバカが暗殺者を送り込んでくるだろうし、ついでに根こそぎ頂くか。


 そんな話を皆にしていると、全員がジト目で見てくるぞ? ウチに来たばかりのイデアまでか……。そこまでかね? 暗殺者なんぞを嗾けてくるのが悪いんであって、俺は悪くない筈だが。


 自分が悪くない形を作ってから叩き潰してるんだろうと言われたら、「その通り」と言うしか無いんだけどね。これみよがしにエリアを見せて歩いたのも事実だけどさ。


 それでも暗殺者を嗾けた奴が悪いんだよ? 俺は悪くない。



 ▽▽▽▽▽


 1316終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1706枚

 大銅貨2076枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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