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1310




 昼食後、近衛の本部へと歩いて行く。訓練場に入ったら第3部隊の連中を集め、再び魔力の基本から始める。魔力を扱う基本が出来ていれば、昨日と同じ魔法を使う基本へと移る。何でもそうだが、基本が出来ていない奴は大成しない。


 そんな事を話しつつ、地味な基本をひたすら練習させる。最低限の魔力で、素早く魔法陣を構築し、魔法として解放する。魔力と制御力を磨くには都合の良い訓練でもある。まずは【小浄】から使わせているが、そこで躓いている者も居た。


 とはいえ初級魔法だとそこまで難しくない。繰り返し練習しながら休憩させ、また練習させるのを繰り返す。魔力枯渇を起こさない加減を知っているのは立派だが、知っているなら日々練習しろよ。それぐらい何処でも出来るだろ。


 冒険者の中には寝る前にギリギリまで魔力を使って練習してから寝る奴も居るんだぞ。と、そんな事を話しておく。実際にそんな奴が居るかは知らないが、傭兵には居る。5人組のメンバーである神官のファレンだ。


 夕方になるまで何度も練習させたが、魔法を扱う練習で合格を出せる者は居なかった。日々練習を続けるしかないので、これ以上の訓練を俺が施す意味は無い気がするんだがなぁ。そう言うと、魔法の扱いで合格者が出るまでは続けてほしいと言われた。


 まあ、それぐらいなら良いか。とはいえ、元は強引に請けさせられた仕事だし、あんまり乗り気にならないのも事実なんだよな。そう思いながら食堂に行き、大銅貨12枚を支払って夕食を注文する。


 直ぐに運ばれてきたので食事をし、終わったらさっさと宿の部屋に戻る。皆は酒を飲んで過ごしているので、俺は蓮の書き取りを見ている。最近は手本を見ずに書き、その後に手本を見せて修正するという形だ。


 どんどん難易度が上がっているが、蓮は楽しみながらやっている。魔道具の影響もあるのか、身についている実感があると楽しいようだ。そんな蓮は舟を漕いでいるので、さっさと布団に入れて寝かせた。


 【昏睡】を使った後、酒で撃沈している皆も寝かせていく。残ったディルと酔っているエリアはリクエストがあったので、応えて撃沈しておいた。それにしてもエリアは相変わらず敏感だなー、驚く程あっさりだったぞ。


 部屋と皆を綺麗に【浄化】したら、俺も布団に入る。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界653日目>



 おはようございます。今日は魔法兵への指導4日目です。俺が指導したからといって、急に実力が急上昇したりなんてしない。もしするなら、今までの努力や知識が間違っていただけだ。


 そこら辺は既に教えてあるので、もう日々の努力で技術を向上させる段階に入っているんだよなー。なので俺達が必要とはとても思えないんだが、結果が出るまでは仕方ないのかね?。


 朝の日課を終えて紅茶を飲んでいると、最初に起きたのはダナだった。珍しい事もあるもんだと思ったら、朝から濃厚なキスをしてくる。たっぷりとして満足したのか部屋を出て行ったので、今の内に準備をしておくか。


 戻ってきたダナに紅茶を出すと、ハチミツをたっぷり入れて飲み始める。どうやら飲むものの、紅茶の渋味はあまり好きじゃないらしい。麦茶なら問題ないので好みの問題なんだろう。


 そうして2人ゆっくりとしていたら、蓮が起きてトイレに行った。準備をして待っていると、戻ってきたので浄化魔法の事を聞き確認する。問題なかったのでこっそり【浄化】し、紅茶を出した。


 蓮はハチミツを少し入れた後、美味しそうに飲み始める。そのまま3人で静かな時間を過ごしていたが、長くは続かず皆が起きてきた。朝の挨拶をし、紅茶と白湯を出してまったりする。


 皆の頭も完全に起きたようなので、部屋を片付けてから食堂に移動する。大銅貨12枚を支払い朝食を食べたら、さっさとダンジョンへ行き木像で移動する。17層~20層のサーサを収穫したが、もうすぐ1トンを超えそうだ。


 俺の方にも500キロぐらいは入っているので、そろそろサーサの収穫も終わりだな。皆と話しエリアも納得したので、サーサの収穫は今日で終わりとなった。


 ダンジョンを脱出し宿の部屋に戻った俺達は、昼まで休む。ダラダラしながら時間を潰し、昼が近くなったので食堂に行く。大銅貨12枚を支払って朝食を注文すると、リク達が食堂に入ってきた。


 注文し、隣のテーブルに座ったリク達は話し掛けてくる。今日は不機嫌じゃないな。



 「私も子供ではありませんから、いつまでも不機嫌ではありません。それに、情事に溺れている訳でもありませんので大丈夫です」


 「本当かい? 昨日までのアンタはどう考えても情事に溺れてたよ? 何だったらヤる事しか考えていない女の顔をしてたぐらいさ。昔の盗賊団にも似た顔の奴は居たから分かるんだ」



 慌てて自分の顔を触るセシルに対し、「冗談に決まってるだろ」と言うエリア。からかわれた事が分かったのか、ぶすっとした顔をするものの直ぐに笑顔になった。どうやら相当ストレスは減ったらしいな。


 昼食後、近衛の本部にある訓練場に行き、昨日と同じ様に魔力の基本からやらせていく。直ぐに魔法の基本へと移り、そのまま基本を練習させると、早速合格者が現れた。セシルはジト目で見てくるが、合格者の実力を見て納得した。


 どうやら平民からの成り上がりだったみたいだが、俺に指導されてからは毎日努力していたらしい。その結果が出たようだ。こうなると周りの連中も俄然やる気になる。無茶な事を言われている訳ではないと分かるからだろう。


 平民出身の女性には、そのまま練習を続けさせる。あくまでも基本の最低限を合格しただけで、これから先も練習は続く。そう説明していると、「パチパチ」と拍手をしながら妙に格好をつけた優男と取り巻きがやってきた。


 その優男の取り巻きをやっている奴等は、悪意を向けてきていた連中だ。おそらくは後ろ盾の奴を連れて来たんだろうけど、もしかしたらこの優男が黒幕か?。


 苦虫を噛み潰した顔をセシルがしているので、こいつがセシルが荒ぶっていた原因でもあるのか? リクとヴェスタも渋い顔をしているから間違い無いだろう。格好をつけているが、ダサ過ぎて何とも言えない奴だな。


 何と言ってもそのカボチャパンツみたいなヤツ、バカ殿以来久しぶりに見たぞ。まだ風の季節の13日目だが寒くないのかね? それとも根性で履くんだろうか? 聞く気は無いけど、バカにしか見えないな。



 「殿下。このような所においでであったとは。不肖、侯爵家の子たる私が御案内いたしましょう」


 「結構。そもそも陛下に命じられて私はここに居るのですよ。貴方こそ何故ここに居るのですか? 魔法兵の第1部隊長なのですから、自分の職責を果たしなさい」



 おいおい、あんな面白い奴が部隊長かよ。この国は他国との戦争でコントでもする気か? まあ冗談ではあるんだが……しかし部隊長が出来るような実力には見えないし、魔力も闘気も第3部隊の連中と変わらんぞ?。



 「そのような掃き溜めの連中を、陛下が救われる様な事などありますまい。どうせそこな連中に、おかしな事でも吹き込まれたのでしょう。私が正道にお戻し致しますよ!」



 バカは俺に対して【風弾】を使って来たが、こっちも【風弾】で相殺してやった。同じ威力なら綺麗に相殺出来るんだよ。やる意味は全く無いんだけどね。バカは何を勘違いしたのか再び撃ってきたので、また相殺してやった。


 2度目でやっと理解した様だが、今度は連射してくる。とはいえ、所詮は1個の発動を連射しているだけなので、相殺するのは簡単だ。俺は第3部隊の連中を指導しながら片手間で相殺し続ける。


 バカは肩で息を吐いていて、周りの連中は実力差をハッキリ理解したらしい。流石に同じ扱いをされるのはマズいと距離を置き始めた。既に遅いし、リクもヴェスタも睨んでいるぞ。


 リクは平民だが、ヴェスタは侯爵家の庶子だからな。庶子とはいえ侯爵家に喧嘩を売る訳にはいかないだろう。おまけに王女の側仕えだし。


 ただそれ以上に、ウチの女性陣がキレかけている。



 ▽▽▽▽▽


 1310終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1708枚

 大銅貨2210枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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