表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1310/1948

1309




 全員が昼食を食べ終わったので、近衛の本部へと移動する。未だに荒ぶっているらしくセシルは機嫌が悪い。しっかし、何でわざわざ王女に悪態を吐くんだろうな? 貴族としては致命的なほど馬鹿だとしか思えないが……。


 それが貴族だと言われれば、その通りと言うしか無いんだけどさ。何がしたかったのか分からないんだよな。1国の王女の恋人を馬鹿にして、得なんて何も無い気がするんだが……そんな事を考えていたら、近衛の本部に到着した。


 訓練場に入ると第3部隊の連中が居たので、集合させて基本から始める。魔力をしっかり感じとる事と、それを体内で動かす訓練。それをひたすら行わせ、上手く出来ている者には浄化魔法を使わせる。


 次は発動をスムーズに行う訓練だ。最低限の魔力を用いて、一瞬で魔法陣を構築し、魔法を使用する。この3ステップをひたすら訓練させていく。この3つはどれも重要だし、魔法を使用する際の基本と言える。


 訓練を続けさせていると、何やら遠巻きに此方を見ている奴等が現れた。そいつらが来た事で集中が乱れたが、俺は気にせず練習に励むように言う。邪魔をしにきたのか知らんが、面倒な連中だ。


 セシルが近付き訓練の邪魔をしないように言っているが、謝りはするものの邪魔は続けている。訓練を受けている連中を笑っていたり、指差して何か小声で言っているので、おそらくは嫌がらせに来たんだろう。


 それにしてもセシルが注意して止めないって……この国では近衛如きに馬鹿にされるぐらい、王女の地位って低いんだなー。そう言うと、訓練を受けている連中も含めて、俺達以外の全員が固まった。


 どうやら自分達が何をやっているかも理解していなかったらしい、顔を真っ青にした連中は直ぐに逃げていった。一部の奴はこちらを睨んでいたが、おそらくそいつらが煽ったんだろう。下らん事をする。


 馬鹿どもが居なくなったので、やっと集中して訓練が出来る。そのまま夕方まで続けさせ、今日でようやく全員が魔法を使う訓練に入った。最低限であるものの、魔力を扱う基本は合格だ。本当に最低限でしかないが。


 その横で蓮さんってば、地味に高度な事をやるもんだから驚いたよ。魔力を一部分に集中したり、意図的に拡散したりしながら魔法を使ってたからな。多分だけど濃度も変えられるだろう。相変わらず才能に溢れてるなぁ。


 そんな事を考えながら帰り道を歩いている。皆に聞いても印象は変わらないらしく、近衛と蓮の差が酷すぎるという話になってしまった。食堂に入り大銅貨12枚を支払って夕食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。


 神水の白湯を飲んでいると運ばれてきたので、食事を始めよう。



 「それにしても、途中で遠巻きにしていたクズども。アレは何なんだ? 大半は煽られて来ただけなんだろうが、一部の奴は悪意と敵意をこっちに向けてたぞ」


 「あの者どもは近衛の魔法兵で第1部隊の者達です。我が国1番のエリートとも言えますが、まさかあれほど高慢だとは思いませんでした。姫様を軽んじるという、王族の方を侮辱するような事を堂々とするとは……」


 「まあ、大半の連中は顔を真っ青にしていたから理解したんだろうけどねぇ。アルドが言う一部の連中は駄目だね。王族を侮辱する事は、国家を侮辱する事に等しい。少なくとも、蛮族の謗りは免れない」


 「あの愚か者どもは、そんな事すら理解していなさそうですけどね! 近衛の中には貴族家の者も居ますが、だからといって高慢で居て良い筈がありません。あの連中は第1部隊から下げるべきです!!」


 「また荒ぶってますねー。あんなのが出てきたんですから、気持ちは分かりますけども。あんなのは国の恥でしかありませんから、腹立たしい事このうえないでしょう」


 「今日のちゃーはんは、あんまりみたい。野菜が少ないからだとおもう。それと、お肉もあぶらが少ないのかな?」


 「ええ、そうみたいね。何というか、前と比べて味が弱いみたい。まあ、こういう日もあるわよ。アルドなら竜の脂を使うから、こういう事は無いのでしょうけど……」



 あっちはマイペースだなぁ。蓮にとってはどうでもいい話だし、興味も無いか。それにしても、あの悪意を持っていた連中は必ず突っ掛かってくるぞ。今までのパターンなら間違いなくそうだ。


 問題はどう絡んでくるかだが、こればっかりは分からないな。当たり屋どもの方が有利だから仕方ないんだが、防ぐのは難しい。当たってきてから対処しても間に合うしな。当たってくるまでは放っておくか。


 夕食後、宿の部屋に戻って行動指針を皆に伝えておく。皆も仕掛ける方が有利なのは分かっているので、こちらは命を優先して守るという形で一致した。命が残っていれば、神薬などで治せるし。


 話し合いの最中に寝てしまっていた蓮と2匹を布団に入れ、【昏睡】を使って深く眠らせる。【房中術】と【鋭覚】で満足させたら寝かせ、部屋と肉体を綺麗に【浄化】した。


 <浄化の三道具>を使って吸引と【浄化】を行ったら、おやすみなさい。



 <異世界652日目>



 おはようございます。今日は魔法兵への指導3日目です。何かガイアルムと同じ事をしているので、何してるんだろうという気分になってくる。さっさと終わらせてダンジョン攻略をしよう。そっちの方が有意義だ。


 朝の日課を終わらせて紅茶を飲んでいると、2匹が起きてきたので神水の白湯を入れてやる。フヨウは吸い上げた後、何故か今日は膝の上に乗ってきた。ダラーっとしているのでリラックスしているみたいだが、心境の変化でもあったかな?。


 ダリアが首に巻きついていて楽しそうにしている。いつもはフヨウが巻き付いているからな、新鮮な気分になるんだろう。そんな2匹と静かに過ごしていると、皆が起きてきた。蓮はどうやら起きられなかったらしい。


 朝の挨拶をし、悔しがる蓮を宥めながら部屋を片付けて、食堂へと移動する。大銅貨12枚を支払って朝食を注文したら、席で雑談をしながら待つ。リク達はゆっくり寝かせておけばいい、昨日も夜遅くまで荒ぶってたし。


 朝食後、食堂を出てダンジョン街へと向かう。迷宮紋からダンジョンへと入り、木像を使って一気に17層まで進む。サーサを皆で回収し、終わったらダンジョンを出た。宿の部屋に戻ってきたので一息吐くと、女性陣がニヤニヤしている。


 またセシルは荒ぶってるのかよ。余程に怒り狂ってたのか、これを機に満足するまでシてるのか。どっちでもいいが、俺はスルーさせてもらう。関わっても面倒な話を聞かされるぐらいだろうしな。


 昼近くになったので食堂に行き、大銅貨12枚を支払って注文して待っていると、リク達が食堂にやって来た。俺達を見つけると横のテーブルに来て、注文したリクも座った。何で横に来るんだよ。



 「今日も置いていかれるとは思いませんでした。私が言える事ではありませんが、置いていかれずとも良いのでは?」


 「いちいち関わっても面倒なだけなんだから、関わらないに決まってるだろ? どこまで荒ぶってるのか、それとも都合よく利用してヤってるのか知らないが、そっちで話をつけてくれ」


 「「………」」



 リクとヴェスタがジト目で見ていて、セシルが目を逸らしている。結構珍しい光景だが、どうやらストレスを溜めている事実を利用してヤってただけのようだ。お前さんは1国の王女だろう? そんな調子で大丈夫か?。



 「大丈夫じゃなくなっても問題ありません。どうせ王太子殿下が後を継がれる訳ですし、私は市井に降りる事が決まっています。愛しい人と逢瀬を重ねても、誰憚る事は無いのです」


 「難しい言葉を使っても、開き直っただけな事に変わりは無いんだけどねぇ? 単にリクとヤりたいって言えば終わる話だろ。恋人同士なんだから好きにしな」



 皆も呆れているだけだな。そういうキャラだったのか、それとも隠していただけか……。



 ▽▽▽▽▽


 1309終了時点


 大白金貨61枚

 白金貨330枚

 大金貨1183枚

 金貨1305枚

 大銀貨1355枚

 銀貨1708枚

 大銅貨2246枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ