1308
ひたすら近衛の連中に基本を教えていると、夕方になっていたので練習を終える。今日のは基本中の基本であり根幹の部分なので、暇なら練習しておくように言っておく。何も無くても出来る練習なので、ふとした時に出来る。
こういう小さな練習の積み重ねで、大きな差が出来るんだと教えておいた。全員が聞いていたようには思えないが、そこは放っておく。上がれない奴というのは、往々にしてそんなものだ。
食堂に行き、大銅貨12枚を支払って夕食を注文する。意外にも早く出てきたので、少々忙しない食事を終えて部屋へと戻った。最近は段々と温かくなってきているので、加熱機を出すのは止めるか。
シュラも特に何も言わないので大丈夫なようだ。蓮は部屋に戻ってすぐに絵を描き始めたので放置し、俺は神水の白湯を飲んでゆっくりする。サーサ集めも順調だし、そこまで大量に集める必要も無いだろう。
エリアとも話すが、20層が広くサーサが大量に生えているので、最終日まで採り続けると2人とも1トンを超えるだろう。流石にそれは多過ぎるし、俺のアイテムバッグも結構色々入っているので勘弁してほしい。
その結果、エリアのアイテムバッグに1トンほど入れる事になった。そんなに入れるのもどうかと思うが、無くなるよりは良いそうだ。まあ、好きにしてくれ。そんな話をしていると、他の女性陣に連れて行かれた。
既に蓮と2匹は布団で寝ていたらしく、慌てて【昏睡】を使って深く眠らせる。皆を【房中術】と【精気】で満足させたら寝かせていき、終わったら椅子に座って休む。
白湯を飲みながらボーッとしていると段々眠たくなってきたので、逆らわずに寝てしまおう。それじゃあ。おやすみなさい。
<異世界651日目>
おはようございます。今日は魔法兵への指導2日目です。昨日ボコボコにしたし、自分達の立場がヤバいと理解しただろうから真面目にやるだろう。それでも真面目にやらない奴が出たら終了だ。無理にやる必要は無い。
確かに神様から浄化を命じられているが、60人程度なら誤差でしかないし、そこからの波及もどのくらい広がるかは謎だ。近衛だし、結局秘匿する可能性が高そうなんだよな。それだと浄化は殆ど進まない。
何でも秘匿する時代だとはいえ、浄化魔法に関しては秘匿されても困るというのが本音だ。できれば傭兵ギルドや冒険者ギルドが広げるべきなんだが、両者共に信用出来ないというオチがつく。困ったもんだ。
朝の日課を終えて紅茶を飲みながら考えていると、蓮が起きてきたので準備をする。戻ってきた蓮に浄化魔法の事を聞き、使った事を確認した。【浄化】した後で紅茶を出すと、さっそくハチミツを入れて飲み始める。
2人で静かに飲んでいると2匹が起きたので、神水の白湯を入れて出してやった。フヨウはいつも通り吸い上げた後、直ぐに俺を登り首に巻きつく。ダリアは諦めたのか、ゆっくりと飲んでいるだけで反応しない。
なので落ち着いた時間を過ごしていたんだが、急に足をペシペシ叩き始めた。どうやら起きて直ぐだったので、ボーッとしていただけらしい。気が付いたら叩き始めたんだが、それはお約束なのかと言いたくなる。
皆が起きたので朝の挨拶をし、部屋を片付けたら食堂へと移動する。大銅貨12枚を支払って朝食を注文すると、リク達がやってきた。今日もまた来たという事は何かあるのかと思ったが、何もないらしい。
強いて言えば、城から宿に移るだけのようだ。朝食後、俺達が泊まっている宿で部屋をとるみたいだが、理由はセシルの我慢が限界だからだそうな。昨夜、城でシようとして2人が必死に止めたらしい。……いや、聞いてないし、どうでもいい。
若干セシルの目が血走っている気はするが、俺は大人の態度でスルーした。心の中でリクにエールは送っておくが、触らぬ神に何とやらだ。しかしまさか、ヴェスタよりセシルの方が我慢が出来ないなんてなー。
朝食を食べ終わったので別れ、俺達はダンジョンへと出発する。昨日と同じく沼地の層である17層まで一気に進み、サーサをどんどんゲットしていく。全ての範囲に敷き詰められているように生えている訳では無いので、移動しながら収穫する事になる。
とはいえ1層が10キロもある以上、それなりの量のサーサは生えている。しかも20層は20キロの広さだ。尾張のダンジョンより量が多いのは間違い無いが、それは攻略回数が少ないからだろうか? 何となくそんな気がする。
サーサをゲットして帰って来たが、明日か明後日までやれば目標に達しそうだ。嬉しい誤算と言うべきだろうな。地味に面倒臭いんだよ。俺1人なら気楽にやるんだけど、蓮の守りを考えながらだからな。収穫に集中出来ない部分はある。
ダンジョンを脱出し宿の部屋に戻ってきたんだが、女性陣がニヤニヤしながら特定の方角を指差している。いや、言わなくても分かるけどさ。物凄く荒ぶってる奴が、リクの上で踊ってるのは知ってるよ。気配で分かる。
「いやー、若いねぇ! 城に行って3日ぐらいだろ? それで我慢出来なくなるなんて、若さとしか言い様が無いよ。もしかしたら城で嫌な事でもあったか……もしくは我慢しなきゃいけなかったから余計にかな?」
「どちらかと言えば、我慢していたから耐えられなかったのでは? 好きに出来ると気になりませんが、我慢を強いられると溜まりますよ。それは私達でも同じでしょう?」
「そうね。愛し合う男女に我慢なんて必要無いもの。それを我慢させられたのでは、その分激しく燃え上がるのは仕方のない事よ」
「それでも3日なんだけどね。やはり王女と言うべきか、堪え性が無いのかな? それとも別の我慢があって、それを性欲に置き換えているのかもしれないね」
「ああ、王女ともなれば柵は大量にあるだろうしな。鬱陶しい貴族に嫌味を浴びせられ続けたなら、あの荒ぶり方も分からなくは無い」
「だね。リクやヴェスタが気を使ってたのも、その辺りに理由があるのかな? もしくは孫の姿が云々とか言われたのかも。それでも17歳なんだから、まだまだ余裕はあるのにね」
「そうですね。そもそも年齢で子供がどうこうと言うのも貴族ぐらいですし、庶民は特に気にしませんからね。気にするのは男の子かどうかぐらいでしょうか? 男性は少ないですから」
「まあね。ウチの盗賊団でも圧倒的に女が多かったし、親父から大変だったって聞いた事あるよ。人肌恋しい女は多いからね、親父は順繰りに相手をさせられてたんだ。一時期やつれてた事もあったよ」
「そこまで搾るのもどうかと思うけど、仕方がないとは言えるか……。アタシ達だって今は満たされてるから良いけどさ、それまでは大変だったし」
「「「「「「「うんうん」」」」」」」
俺は蓮と2匹の相手をしているので聞こえないフリをしている。というか、本当は聞きたくないんだが、聞こえるんだからしょうがないと諦めた。蓮は理解してないし、2匹は話に興味が無い。
昼になるまで蓮の書き取りを見ながら2匹の相手をしていたんだが、そろそろ昼食を食べに行こう。未だ荒ぶっている奴は放っておいて、俺達は食堂に移動した。
大銅貨12枚を支払って昼食を注文したら、席に座ってゆっくりと待つ。雑談をしていると、慌てたリク達が食堂に入ってきた。別に俺達だけで近衛の本部に行っても良かったんだがな。
「流石に居なかったら何を言われるか分かりません。ただでさえ面倒臭い愚か者どもが囀るんです。その度に何度殺してやろうと思ったか! 私の愛しいリクを侮辱するなんて……!」
「その所為で先ほどまで姫様が荒ぶっていたのです。相手は貴族ですし、私達の立場では口を出す訳にもいきませんので……。リクが沢山愛してくれた御蔭で多少は落ちつかれましたが、未だにこの調子です」
「まあ、気持ちはよく分かるさ。アタシ達だってアルドを侮辱した奴を許す気なんて欠片も無いしね。愛しい人を侮辱するようなゴミは、その都度処分するべきさ」
「ええ!! まったくもって仰る通りです!!」
まだ荒ぶってるのかよ。お前さんの愛しい人は、横で苦笑いしてるぞ?。
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1308終了時点
大白金貨61枚
白金貨330枚
大金貨1183枚
金貨1305枚
大銀貨1355枚
銀貨1708枚
大銅貨2282枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




