1302
俺はリク達の部屋へと侵入しようとしている奴等と、俺達の部屋に侵入しようとしている奴等を、同時に【衝気】で気絶させる。その後に【昏睡】を叩き込んだら、即座に部屋を出て動いていく。
手枷と足枷を嵌めて動けなくし、6人を俺達の部屋に放り込む。次に、隠密の4つの技を使って窓から宿の外に出たら、外の連中の後ろに居る監視役の背後に回り【衝気】を使って気絶させた。
【昏睡】を叩き込んで手枷と足枷を着けたら、【念動】で連れて行き宿の外の連中の背後に回る。外の連中4人を【衝気】で気絶させ【昏睡】を叩き込んだら、手枷と足枷を着けて完了だ。総勢11人かよ。
宿の部屋から【念動】で6人を外に出し、そのままアズ町の外まで出て尋問を開始する。1人1人【覚醒】で起こしては【白痴】で聞き出していくと、去年殺した貴族のボンボンの父親が使っていた組織だと判明した。
確か2つの暗殺組織を使っていて、面倒だから潰すのを諦めたんだったかな。そうか、思い出した。確かにこの子爵領にアジトがあるとか言っていたが、まさかアズ町にあったとはな。ついでに潰すか。
ちなみに暗殺組織が動いた理由は、兵士達からの情報があったかららしい。つまりは情報の横流しだ。そのうえ、こいつらは手を出した相手が自国の姫だと知らなかったらしい。完全に兵士どもに都合良く利用されてるな。
穴を掘り、殺した11人を【浄炎】で焼いた後に【粉砕】して埋める。宿に戻った俺は、手始めに近くにある従業員の寮に侵入した。その建物に居る連中全員に【昏睡】を使い、1人1人【覚醒】で起こして尋問していく。
【白痴】以外に【忘却】も使っているので、覚えている事は無い。3人が暗殺組織と関わりがあったので始末し、死体をアイテムバッグに収納する。次に聞いていた暗殺組織の場所に行き、入り口から次々に殺害していく。
スラム近くにある商人の店。そこがスラムにあるアジトに地下で繋がっている場所だった。スラムの中は暗殺組織の下部組織が牛耳っていて、表向きには別々の組織らしい。当然、裏では繋がっているという、よくある構図だった。
スラムへの通路を進みつつ、手当たり次第に殺戮している。既に30を超えたが気にせず進み、スラムのアジトの連中も淡々と殺していく。弱過ぎて作業にしかならないので、さっさと済ませよう。
一応ボスっぽい奴には話を聞き、ボスだと認めたので洗い浚い全てを吐かせた。その後、殺害して収納したら慰謝料を貰っていく。今度は逆走しつつ、手当たり次第に慰謝料を徴収して商人の店の前まで戻った。
後は兵士を始末すれば終わりだな。この組織が好き勝手に出来たのは、兵士の中にも組織の者を潜ませている為だ。まあ、連携は上手くいっているとは言い難いんだろうけども。
兵士の宿舎に着いたが、このアズ町は子爵領の中では小さい方なので、そこまで兵士は多くない。なので【昏睡】を使って眠らせ、【覚醒】で起こしたら【忘却】と【白痴】で聞いていく。
14人の兵士が組織の連中だったが、兵士長を始め主要な役職を牛耳ってやがった。どうりで好き勝手に出来る筈だ。まあ、全て始末したので多少は良くなっただろう。人が減って大変だろうけどね。
再び町の外に出たら、遠くに行って穴を掘る。死体を入れては【浄炎】で燃やしていき、灰と骨になったら【粉砕】していく。それを繰り返し、全て終わったら穴を埋めた。結構大きな穴だったんだが、流石に100人近いと大変だ。
自分を何度も綺麗に【浄化】し、終わったので宿の部屋へと戻る。久しぶりだったが、今回も大変だったなー。慰謝料を数えるのは明日にしよう。それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界648日目>
おはようございます。今日はサンズ王国の王都への移動4日目です。昨夜の面倒な奴等の所為で、あまり眠れていない。まあ、仕方ないと言えば仕方ないので諦めよう。
朝の日課を終わらせて、神水の白湯を飲みつつ慰謝料を数えていく。それにしても大銅貨が多いな。気持ちは分かるが、何でこんなに大銅貨”だけ”多いんだろう? 変な組織だ。しかし、間違いなくあそこが本拠地だぞ。証拠もある。
大白金貨10枚、白金貨25枚、大金貨30枚、金貨50枚、大銀貨40枚、銀貨100枚。そして大銅貨1219枚。何でこんなに大銅貨だけ異常に多いんだ。挙句に他の貨幣はキッチリ揃った数だし。
訳が分からないが、慰謝料として貰っとこう。【探知】や【空間把握】で調べているので、偽物ではないし、スパイ映画みたいな極小の発信機なども付いていない。呪いなどが付いていても【浄化】しているので、とっくに消えている。
慰謝料を仕舞い終わり、ボーッとしていると蓮が起きてトイレに行った。準備して待っていると戻ってきたので、浄化魔法の事を聞く。すると忘れていたので使わせる。その後【浄化】しているのだが、これは当然言わない。
蓮は紅茶を入れてハチミツを溶かすと、美味しそうに飲んでいる。そのまま2人でボーッとした時間を過ごしていると、皆が起きたようだ。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」 「おはよう!」
「ん~………アルドが眠そうって事は、昨夜の面倒な奴等を始末してたって事だね。それはいつもの事とはいえ、大丈夫だったかい?」
「特に問題は無いな。ただ、表向き商人の店を利用してたんで、そこからスラムのアジトまでという面倒臭さはあったよ。ついでに宿の従業員の1部が組織に情報を渡してたのと、兵士の中にも浸透してた」
「面倒な連中ですね。兵士という事は、公権力を利用してたって事ですか。ここの子爵は何をやっているんでしょう? 案外その組織とグルだった、なんて可能性もありそうです」
「さて、そういった証拠は見つからなかったな。ただ、この国の王都で去年ブッ殺した貴族のボンボン。その父親が嗾けてきた暗殺組織の片割れだったよ。ほら、2つの暗殺組織が地方にあるので報復は止めたって言ったろ?」
「あー……そういえば、そんな事あったね。私達が知らない間に主様に殺されていたボンボン。確か、リクと会って直ぐの頃じゃなかったかな? 王都の門の前で、リクの身体強化の訓練をしていた筈」
「ああ、思い出した。地面が血だらけで、剣聖と杓子定規な男に初めて会った時だ。確かにその後、アルドを暗殺しようとして始末されたんだったな。王都に本部が無いから諦めたと言っていたが、この町にあったのか」
「<黒の右手>とかいう名前だったから思い出したんだよ。もう1つの暗殺組織は<灰の乙女>という名前の組織だった筈だ。それが何処にあるかは知らないが、そっちも俺達に手を出してきたら潰せばいいだけだしな」
「<灰の乙女>って、女性がボスをやっている組織なのかな? こういうのって、娼婦を隠れ蓑にしている場合もあるしね。そういう組織を作られると、真っ当な娼婦や男娼が困るんだけど……」
「そういう仕事をしている者は、とにかく疑われやすいですからね。私も潜入している際は、疑われる事が多かったです。まあ、諜報員なんて疑われるのが当たり前の仕事ですが……」
「そろそろリク達も起きそうだし、会話は止めて片付けよう。今日中に王都に着くとはいえ、面倒事に巻き込まれたくは無いしな」
俺の一言で、皆も片付けに動き出した。いつまでもウダウダしていられないし、さっさと宿を出て食堂に行こう。加熱機を止めて仕舞い、布団なども仕舞って忘れ物が無いか確認。
全て完了したのでリク達を確認すると、起きていたので入り口で合流する。リク達の部屋も忘れ物は無かったので食堂に行き、大銅貨12枚を支払って朝食を注文したら席に座って待つ。
雑談しながら待っていると運ばれてきたので、さっそく食べていく。朝食後、止められる事も無く町を出たら、王都へ向けて出発だ。
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1302終了時点
大白金貨61枚
白金貨330枚
大金貨1183枚
金貨1305枚
大銀貨1355枚
銀貨1712枚
大銅貨2390枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




