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<異世界638日目>
おはようございます。勉強会6日目ですが、今日で今年の勉強会は終わりです。今日でジャンに及第点は与えられる筈だから、来年からは頑張ってもらおう。クセ字を教えたら、子供達もクセ字を覚えてしまうからな。
負の連鎖というか、それは流石に……というところだ。朝の日課を終わらせたら、食堂に行って紅茶を淹れる。飲んでいると蓮が起きてきたので準備をしておこう。戻ってきた蓮を綺麗に【浄化】してから、紅茶を飲ませる。
そろそろ良いかと思い、土鍋に麦飯と神水を入れて炊き始めた。何の変哲も無い麦飯だが、土鍋を見ながら蓮は上機嫌にしている。やはり米を食べたいんだろう。気持ちは分かるが、炊けるまではゆっくり待つようにな。
女将さんが来たので、大銅貨9枚を支払って朝食を注文する。土鍋は蓮のリクエストだと言うと、女将さんも思い出したのか納得していた。パンがあるのが当たり前だと分からないが、無くなると食べたくなるものだ。
そんな話をしていると皆が起きてきたので朝の挨拶をする。白湯や紅茶を出していると、リク達が部屋から出てきたので声を掛けた。ここ最近あまり見なかったと思ったら、食事など以外は情事に耽っていたらしい。……お前らもか。
そんなお猿さん達に呆れていると、朝食が来たので食べていく。朝食後、ギルドへ行き準備をしていると、何故かリク達もやってきた。どうやら王女組から聞いたらしい。それと字の練習ではなく、紙束を写したいそうだ。
無くさないように注意し、セシルとヴェスタに写させる。リクはこちらの字が書けないので、子供と一緒に字の練習だ。何とも言えない顔をしたが、字が書けないのは事実なので渋々受け入れた。今は子供達と一緒に字の勉強をしている。
言葉に関しては何故か分かるし喋れたらしいので、神様か【世界】が何かしたんだろうと思う。俺なんてその勉強もさせられたんだが……。もしかして俺も実験対象だったんだろうか? 聞いても答えてくれなさそうだし、聞くだけ無駄だな。
昨日と同じようにジャンに叩き込み、昼になったので宿に戻る。食堂で大銅貨9枚を支払い昼食を頼むと、リク達も注文を終えたのか話し掛けてきた。
「3人ほど居られないようですけど、何かあったんですか?」
「ダナは魔眼族の里に、シュラとアルメアは吸血鬼族の里に里帰りしたよ。向こうじゃ重鎮だから、年末年始には里に居てほしいんだろう。本来なら、そういう立場だからな」
「「「へー……」」」
よく分かっていないようだが、そんなもんだろう。俺だって2つの里の事を詳しく知っている訳じゃないし。なので詳しい事は言えないので、適当に当たり障りの無い事だけ言っておく。
昼食後、再び傭兵ギルドへ行って勉強会の続きを行う。今日が今年最後なので、何としてもジャンには一定レベルには到達して貰わないと困る。なので【集中】と【忘却】を使い、午後からも頑張らせた。
夕方になり、及第点と言えるレベルにまでなったので解除すると、疲れが出たのかテーブルに突っ伏した。お疲れさんだが、及第点になっただけ良かったろ。後はゆっくりと上達すればいいだけだ。
そう言ってフォローしておく。どのみち何処かで同じ苦労はしなきゃいけなかったんだ。短時間で無理矢理に矯正したが、普通の方法なら長い時間が掛かって大変だったぞ?。
まあ、帰ってゆっくりすればいい。今日で終わりだし、新年からはジャンに勉強会を仕切ってもらわなきゃいけないからな。そう言うと、ガバッと起き上がり「聞いてませんよ!」と騒ぎ始めた。
「そう言われてもな、俺達は南の大森林を越えてサンズ王国に行かなきゃならない。セシルとヴェスタの里帰りをさせなきゃいけないんで、町に居る事は出来ないんだよ。だからジャンがやるしかないんだ。諦めろ」
「………」
ジャンはガックリと肩を落としたが、そんな理由でも無ければ無理矢理に矯正したりなんてしないだろう。それを聞いて、どうやら納得したようだ。風の季節の5日か6日には出発するから、それまでなら相談には乗る。
そう言うと、多少は安心したらしい。そもそも俺にどうこう言うよりも、ミレイアとシャローに手伝ってもらえ。チームだろ。その一言に、2人から「余計な事を言うな」という視線が飛んできた。
俺はそれを無視し、片付けを終えてギルドを出る。黒板とチョークはジャンに渡し、全て写せたようなので魔法を記した紙束も全て返ってきた。全てあるのか確認したが、無くなった物はなかったので安堵する。
もう1度書くのは面倒だし、変な奴等に盗まれても困るからな。写した物はサンズ王国に渡るだろうが、その辺りを問題視する気は無い。どのみち修行しないと使えないし、浄化魔法は下界において必須とも言える。
浄化魔法が広がれば広がるほど浄化が進む筈なので、神様達から怒られる事も無いだろう。今はまだ言われてないが、早くしろと文句を言われても面倒臭い。なので、少しずつでも着実に進めていこう。
宿の食堂で大銅貨9枚を支払い夕食を注文する。席に座って待っていると、アルエル達や王女組も帰ってきた。今日も魔法の練習をしていたらしいが、なかなか上手くならないらしい。ひたすら練習するしかないな。
そんな事を話すとガックリしているが、一足飛びに上手くなる方法なんてある訳がない。夕食が来たので話を打ち切り、食事を始める。何か言いたかったみたいだが、そろそろ自分達で努力しなさい。
どうしても駄目なら教えてやるが、直ぐにギブアップする癖は直した方がいいぞ。今はまだ自分達だけで頑張った方がいいし、試行錯誤した事も自分の実力になる。だから無駄な事じゃない。
そう言ってから部屋に戻った。いつもの様に加熱機などをセットして起動し、白湯を飲みながら一息吐く。明日は休みだが、どうしよう? 久しぶりに1日寝ててもいいし、適当に過ごすか。
蓮とダリアはリバーシの最中に寝落ちしたらしく、布団に入れて寝かせる。フヨウも寝るのか布団に潜ったので【昏睡】を使い深く眠らせた。直ぐに俺を連れて行く皆を大満足させ、ベッドに寝かせていく。
部屋と体を綺麗にしたら、<浄化の三道具>で邪気を吸引して【浄化】をする。全て終わったので白湯を飲みながら一息吐いていると、眠たくなってきたのでさっさと寝よう。
それじゃあ、おやすみなさい。
<異世界639日目>
おはようございます。明日が今年最後の日となります。明日の夕食は年越しの為に豪勢にしますが、別に夜遅くまで起きていたりする訳ではありません。まあ、灯りが勿体ないし、魔法を使うにしても魔力に限度がある。
薪や炭を大量に使ってまで起きている意味も無いしな。年明けは早く起きたりするそうだが、俺達がいつも起きるより少し早い程度だ。気付いたら俺も太陽と共に生きているなぁ。慣れるもんだ。
朝の日課を終わらせた後、食堂に行って紅茶を飲む。ボーッとする至福の時を過ごしていると、蓮だけではなく2匹も一緒に起きてきた。最近は蓮1人だけだったのに珍しいな。
そう思いながら紅茶と温めた神水を出してやり、一緒に静かな時間を過ごす。そうしていると女将さんが来たので、紅茶を出した後で大銅貨9枚と銀貨4枚を支払い朝食を頼んだ。銀貨は宿代だ。
雑談をしていると皆が2階から起きてきたので、朝の挨拶をして紅茶と白湯を入れていく。飲み終わったタイミングで朝食が来たので、早速食べていこう。
朝食後、皆でゆっくりしていると、アルエル達や王女組にリク達が起きてきた。3チームは眠たそうな顔をしながら朝食を注文しているが、また夜遅くまで盛ってたんだろうなー。
相変わらずのお猿さん達は横に置いといて、今日は準備とか含めて何をしようか? そんな事を皆と話していく。
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1292終了時点
大白金貨51枚
白金貨305枚
大金貨1153枚
金貨1255枚
大銀貨1315枚
銀貨1616枚
大銅貨1349枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




