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<異世界627日目>
おはようございます。今日は浄化所での労働9日目です。もう浄化所の奴等には全員合格を出してるから、既に終わっていると言っても過言じゃないんだが、後2日だから頑張ろう。
朝の日課を終わらせて紅茶を淹れたら、ゆっくり飲みながら落ち着いた時間を過ごす。蓮が起きたので、戻ってくるまでの間に用意してやる。部屋に戻ってきた蓮は、ハチミツを入れて飲み始めた。
今度は2人の静かな時間を過ごしているが、それも2匹が起きてきたので騒がしい時間に変わる。水皿に温めた神水を入れて出してやるも、吸い上げたフヨウは直ぐに首に巻きつきに来た。それを見たダリアが俺の足をベシベシ叩く。いつもの事だな。
そうこうしていると皆が起きたので朝の挨拶をし、紅茶や神水を飲み終わったら食堂へと移動する。大銅貨12枚を支払って朝食を頼んだら、席に座って雑談をしながら待つ。今日も碌な情報は聞こえて来ないな。
朝食後、ダンジョン街まで移動して迷宮紋の前で別れる。昨日は良いリフレッシュになったらしい。今日はもうちょっと深くまで行ってみるそうだ。注意するように言っておき、俺達は浄化所へ。
浄化所の連中が浄化するのを横目で見ながら、間違っている箇所を指摘して修正させる。そんな事をしていると昼が近くなってきたので、土鍋に麦飯と神水を入れてメルに渡す。メルも御飯を炊くのに慣れたらしいので助かる。
昼になり浄化所の連中が昼食に行ったので、こちらも昼食作りを開始する。小麦の全粒粉に神水と卵を入れ、キャベツの細切りとネギを切って入れる。ヘビーブルを小さな長方形に切って入れたら、ある程度混ぜる。
混ぜたらフライパンに流し入れて焼いていくだけだ。お好み焼きにも色々あるが、これが1番楽で1番簡単だからなー。何風なのか知らないが、俺はコレでいいと思っている。自分で作るには、簡単なのが1番良い。
両面焼けたら最後に魚醤とハチミツなどを混ぜた物を塗って完成だ。マヨネーズは作ったし、味噌汁は蓮に作ってもらった。さて、そろそろ食べようか。いただきます。
「これもおいしいね。まよねーずをつけてたべるとね、ちがったあじになっておいしい!」
「色々な具材を好きに入れて焼く料理だものね。蓮の好きにさせると蛸しか入らなさそうだけど……」
「まあ、そうだろうな。海鮮のお好み焼きもあるから蛸が入っている物はあるんだが……。蛸のみは無いなぁ」
そんな話をしながら食事を終え、午後からも浄化所の連中を指導していく。既に消費魔力の低減には成功しているので俺が居なくても問題なくやっていけるのだが、コイツ等もいつか指導する側に回るだろうからキッチリ教えておかないといけない。
夕方まで指導し、浄化所を閉める時間になったので魔法士隊の者に任せる。俺達は王都の宿に歩いて戻るが、その途中で皆と会った。皆は酒を買ってきた帰りらしい。まあ、それは宿の部屋に戻ってからだ。
食堂に入り大銅貨12枚を支払って夕食を注文する。席に着いて雑談していると運ばれてきたので、この後の事を考えてさっさと食べる事にした。
夕食後、宿の部屋に戻った俺は、皆から渡された酒を作り変えている。ワインをブランデーに、エールをウイスキーに変えている横で、皆は酒を飲んで騒ぐ。メルも食事の前に買いに行ったので、今は自分の酒を飲んでいるな。
俺は気にせず作っていき、終わったら渡していく。不純物などは【念動】で持ち上げ窓の外に出し、【分解】して塵以下にしている。これなら汚さずに済むだろう。そうやって全員分の酒を作り終えた。
皆は既に酔っ払っていたのでスルーし、俺は蓮とディルが居る方向へと逃げる。ダリアとフヨウは皆から酒を貰ってとっくに撃沈しているので、既に布団の中でおやすみ中だ。俺は遊んでいる2人と一緒に遊ぶ事にする。
何故か蓮が【念話】をしてきたが、どうもディルが遊びながら【念話】を教えていたらしい。なので部屋の一角だけ、物凄く静かな場所が出来ていた。色々な事を覚える時期だし、なるべく多くを教えてやらないとな。
気付くと静かになっていたので確認すると、女性陣が酒で撃沈していた。ベッドに寝かせていくと、蓮も舟を漕ぎ始めたので布団に寝かせてやる。【房中術】のみでディルを撃沈し、ベッドに寝かせたら俺も寝よう。
今日も一日お疲れ様でした。
<異世界628日目>
おはようございます。今日は浄化所での労働10日目、つまり最終日です。今日でやっと終わるが、時間だけが無駄に掛かる仕事だった気もする。近衛に身体強化を教えた時もそうだったが、時間が余るんだよな。
朝の日課を終えて紅茶を飲んでいると、蓮が起きたのでいつもの用意をする。戻ってきた蓮を綺麗にしたら、今日はハチミツ無しに挑戦するらしい。一口飲んで渋そうな顔をすると、直ぐにハチミツを入れている。
その表情が面白かったが、笑う事はしなかった。ハチミツを溶かした蓮は美味しそうに飲んでいるので、やはり渋味と苦味は難しいみたいだな。子供時代は敏感だし、大人よりも厳しいのは仕方ない。
今日は2匹と皆が同時に起きたので、神水を出したり紅茶を出したりしておく。飲み終わったので食堂へと移動し、大銅貨12枚を支払って朝食を注文する。席に座って周りの話を聞くも、大した情報は無し。
朝食後、皆とダンジョン街に行くが何やら騒がしい。色々聞いてみると、どうやら内部構造が変化したようだ。それで騒いでいるのか。また1から内部を把握しなきゃならないのだが、いつもの事だろうとしか思わない。
毎回毎回、変わる度に騒ぐのは何故だろうな? 今までと同じなんだから対処法くらい準備しておけよ。俺達は皆と別れた後、浄化所に行き指導を開始する。内部構造が変化したから、今日は客が少なそうだな。
そう思いながら待つものの、なかなか客が来ないまま時間だけが過ぎる。昼になるまでに来た客は、僅かに4チームだけだった。これじゃあ、練習にもならないがしょうがない。浄化所の連中も昼食に行ったので、俺も昼食を作ろう。
今日は饅頭を食べるので、全粒粉を練って生地を作る。メルにはスープを、蓮には後でチーズに味を付けてもらう。蒸篭を出しプレーンの饅頭を蒸し始めたら、古いチーズを取り出して蓮に鍋で溶かさせる。
十分に溶けたら、今日はミードや香辛料を入れて味を付けて整えていく。饅頭も出来上がったので、早速食べようか。それじゃあ、いただきます。
「あちゅ! ………んー! チーズがね、すごくおいしいの。今までで1番おいしいチーズなの、これ!」
「ええ、確かに美味しいわね。いったい何が違うのかしら? ……え? ミードを使って伸ばした? ああ、お酒を入れてチーズを伸ばすのね。今日は魔豊蜂のミードを使ったと……それでしょうね」
「俺もそう思う。とはいえ、灰持酒だとヤシマの国かサンズ王国まで行く必要があるが、ミードだとハチミツが余ってるくらいだし問題ないな。今度からミードで伸ばすとしよう」
「贅沢ねぇ……」
「贅沢かどうかは、状況と環境によるさ」
俺にとったら東の先の海を越えるか、厄介な大森林を突破しなきゃ手に入らない物の方が贅沢だ。魔豊蜂のハチミツ自体は、マールの木ダンジョンに行けば手に入るからな。そっちの方が近い。
結局、贅沢かどうかは状況と環境によって幾らでも変わるとしか言えない。海産物は王国では贅沢だが、海洋国では日々の食事でしかない。世の中っていうのは、往々にしてそんなもんだ。
昼食を終えて午後からの仕事に励むと言いたいところだが、午前の感じだと客は少ないだろうなぁ。まあ、楽なので、午後からは蓮の練習をメインにもってくればいいか。
浄化所の連中には悪いけど、暇なのはなぁ……。
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1281終了時点
大白金貨51枚
白金貨305枚
大金貨1154枚
金貨1252枚
大銀貨1321枚
銀貨1630枚
大銅貨1682枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




