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宿を出て、隣の食堂へと移動する。大銅貨12枚を支払い朝食を注文したら、席に座ってから【乾燥】を使い服を乾かす。雨足が強いが、今日は1日このままかもしれない。そんな話を皆とする。
朝食後、俺は王都を出てダンジョン街の浄化所へと行く。皆は宿でゆっくりするらしいので、俺だけ外だが仕方ない。浄化所に来る傭兵も多くはない筈だし、今日は練習をメインにさせるか。
浄化所に着いた俺は練習を始めさせるのだが、傭兵が少ない事もあり雨の日は人数そのものが少なかった。魔法士隊の連中は全員居るのだが、それ以外の者が殆ど居ない。まあ、居ない連中の事を考えても仕方ない。
俺は浄化所に居る連中全員に練習をさせ、たまに来る傭兵の獲物は全て俺が浄化する。昼まで練習をさせ、浄化所に居た者は全て昼食に行った。俺は全粒粉と神水と塩を混ぜて練り、生地を作ったら休ませる。
シルバーチキンの骨で出汁をとったら、大根、人参、玉葱、ネギにシルバーチキンの肉を入れて少々煮る。その横でチャパティを焼き、終わったら千切って鍋に投入し、魚醤を入れて少し煮込んだら完成。
煎餅汁っぽい感じと言ったら怒られるだろうか? 温まりそうな鍋物が完成した。俺1人なので適当料理で何の問題も無い。それじゃあ、いただきます。
「うん。寒い日には温かい鍋料理が良く合うな。体が温まって、しかも美味い。自画自賛になってるが、コレは成功だな」
今日は雨なので周りに誰も居ないし、雨音は大きいが代わりにゆっくり食事が出来る。そんな食事を終え、帰って来た連中に食休みをさせてから練習を再開した。魔法士隊の連中が殆どなので気持ちの切り替えは早いな。良い事だ。
夕方まで練習を続けさせたからか、それなりに上達したと思う。特に魔力の使用量は結構な改善が見られた。無駄な魔力消費を減らし、制御力を向上させる事でも減らす。強引に発動するのではなく、静かに精密に発動させる。
あくまでも初級~下級の簡単なものぐらいだが、それでも初日に比べれば十分な違いが出ている。それらを教え自分で確認させ、今日の練習を終える。魔力の消費量が減っていたからだろう、殆どの連中はビックリしていた。
驚いてなかった奴は、自宅に帰ってからも練習してたんだろう。それなら既に気付いていただろうし驚く事も無い。そんな事を考えながら、雨が降る中を走って戻った。宿に着いたら外で【乾燥】を使い、乾かしてから中に入る。
皆は部屋に居るようなので入ると、酒飲みどもが撃沈しており、蓮やディルも酒の臭いにやられていた。何をやっているんだと思いつつ、窓を開けて換気する。【追風】を使って換気し、部屋を綺麗に【浄化】した。
蓮とディルを起こして神水を飲ませ、気を取り戻したら話を聞く。いつも通り、飲兵衛どもが大量に飲んだだけか。俺は1人1人起こしては神水を飲ませ、アルコールを体内から浄化させていく。
起きた皆に事情を説明し、部屋を出て隣の食堂に行く。大銅貨12枚を支払って夕食を注文したら、席に座ってから【乾燥】を使って服を乾かす。運ばれてきた夕食を食べ、終わったら宿の部屋へと戻る。
宿の外で【乾燥】と【凝水】を使い、体や服に付いた水分を無くしてから入る。部屋に戻ってから今日1日の事を聞くも、予想通り過ぎて呆れるしかできない。それでも酒を飲んだのは午後からだとか言っている。そこじゃないよ。
どうして前後不覚になるまで飲んでるんだ? って事だ。酒の臭いで蓮とディルが撃沈するほど飲んでるんだが、飲兵衛どもには自覚が無いようだ。あんまり言っても仕方ないので強くは言わないが、少しは反省してほしいんだけどな。
寝ていたからか蓮も2匹も元気いっぱいだが、皆も寝ていたので同じ様なもんだ。遊びに付き合ってやりながら過ごし、蓮が眠たくなった頃には皆は既に寝ていた。いつもと逆の構図になってるな。
蓮を布団に入れ2匹が左右に入る。蓮が寝るまで横に居てやり色々話していると、気付いたら寝ていたのでそっと離れる。温めた神水を一杯飲み、俺もさっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界624日目>
おはようございます。今日は浄化所での労働6日目です。今日は晴れている様だが昨日の雨が地面に残っているので、朝方まで降っていたんだろう。朝の日課を終わらせたら椅子に座り、紅茶を淹れて飲んでいると蓮が起きた。
いつも通りトイレに行って戻ってきたので綺麗に【浄化】すると、出していたハチミツを自分で入れて飲んでいる。まったりした時間を過ごしていると2匹が起きたので、水皿に温めた神水を入れて出してやった。
2人と2匹で過ごす時間も直ぐに終わり、皆が起きてきたので朝の挨拶をする。紅茶や白湯を入れてやり、飲み終わったら食堂へと移動した。大銅貨12枚を支払って朝食を注文したら席に座り、雑談をしながら待つ。
朝食後、今日はダンジョンに行く皆と一緒にダンジョン街へと行き、迷宮紋の前で別れた。俺達は浄化所に行き、今日も練習をさせていく。昨日優秀だった奴は試験無しで浄化をさせて、他の奴は駄目なら練習をさせる。
昼前になったので麦飯をメルに頼み、昼まで練習させ続ける。昼食を食べに行く連中を見送り、今日はヘビーブルと金牙のハンバーグにする。スープは野菜の旨味を出したものだ。蓮にはマヨネーズを作ってもらう。
塩を入れた神水に野菜を入れて煮込みながら【抽出】を使い、その後に【熟成】を使う。野菜の旨味が十分出たら、野菜を追加して少し煮込めば完成。シャキシャキ野菜と旨味が出たスープの完成だ。
ハンバーグも焼き終わったのでソースを作り、上から掛けたら早速食べよう。それじゃあ、いただきます。
「おいしい! きんがとへびーぶるがあわさって、すっごくおいしいの! おにくのしるがね、すごいんだよ!!」
「確かにそうねえ……。端を切るだけでも凄い肉汁が出てくるわ。ヘビーブルは重い肉だけど、金牙の脂が包んでいるというか纏めている感じかしら? 蓮が金牙の方が良いって言う筈よ」
「本当にな。ヘビーブルの肉の旨味と、金牙の脂の旨味が合わさっていて凄く美味い。これを食うと、確かに銀牙じゃ駄目だとよく分かる。元々物足りない感じはしたけど、それどころじゃないな」
「ニャー!!」 「………」
ダリアもフヨウも大喜びで食べてるな。フヨウが喜んでいる理由はよく分からないが、ダリアは単純に美味しいからだろう。今日の昼食は十分に満足できたので、気分良く午後が始められそうだ。
夕方まで練習を続けさせた結果、大半の魔法士隊の者は目標を超える事が出来た。こいつらは業務に出しても問題ないな。他の奴等は引き続き練習だ。魔法が下手なままでは役に立たないからな。役に立つまで練習だ。
それにしても、実践させた割には理解していない奴がそれなりに居るな。邪気を浄化するという事になっておらず、単に邪気に対して浄化魔法を使っているだけだ。邪気を把握して浄化しようとしていない。
そこまで詳細に邪気を把握しろとは思わないが、せめて目の前の物の邪気ぐらい多少は把握しろよな。それに合わせて浄化魔法を使うんだろうに。何も考えず適当に使うとは思わなかったぞ。まるで練習を理解していないのが、まだ居るとはな。
出来ない奴は最後まで出来ないかもしれないが、それがそいつの選んだ道だから諦めてもらおう。まあ、ある程度は良くなっているので浄化所に残れるとは思うが……。
そんな事を話しながら宿へと戻り、部屋に居た皆を連れて食堂へと行く。皆はそれなりに儲かったらしいが、無理して稼ぐ気も無かったらしく適当に狩って帰って来たそうだ。
色違いの亜種みたいなのも何匹か見かけたらしいが、他人の獲物を奪ってもしょうがないのでスルーしたらしい。中には武器持ちも居たそうだ。
最近増えてるらしいけど、ここ素材ダンジョンだよな? 戦闘ダンジョンは侯爵領だぞ?。
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1279終了時点
大白金貨51枚
白金貨305枚
大金貨1154枚
金貨1252枚
大銀貨1321枚
銀貨1630枚
大銅貨1778枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




