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 昼になったので大銅貨10枚を支払って昼食を注文する。運ばれてきたので食べていると、ダナとディルが戻ってきたので大銅貨2枚を追加して2人の昼食も注文した。



 「アルドが放置したあの犯罪者だけどね、アイツ死にかけているみたいなんだよ。で、どうするつもりだい? 若干迷惑になってきているみたいだし、色々垂れ流していて臭いんだ」


 「ああ、そういう問題があったか……。移動させなきゃ仕方ないんだろうけど、いったい何処へ移動させようかね? どこか移動させていい所とかあったっけ?」


 「どうだろうな? 町中じゃなければいいとは思うが、そうすると今度は実験よりも喰われて死にそうだ。実験結果が見られる所となると、町中になってしまうのは仕方ないのかもしれないな」


 「もういっそ殺してしまえばいいんじゃない? 杭と短剣を使う場合は、放置するのを前提に使えば良いんだよ。そうすれば、いちいち考える必要も無いし。それが1番楽だよ」


 「使った武器で苦労するなんて本末転倒と言えるし、フォルの言う通りかもしれないね。午後からはアレを解放して、少し観察したら始末しようか」



 そう決まり、俺達は昼食後にギルドの訓練場へと移動する。ヤツが固められている一角には観察している女性が数人居たが、横へとズレてもらって【神聖八重浄化】を使いながら【浄化】する。


 これで臭いなども無くなった筈だが、山羊角の杭の効果も消えていて無い筈だよな? ………ふと気付いたんだが、コイツのモノが屹立してなかったぞ? 近くに居た女性に話を聞くも、今日の朝にはそうなっていたらしい。


 全て【浄化】してから枷を全て外してやると、焦点の会わない目でボーッとしていた。やがて、ゆっくりと起き上がり体の調子を確かめたら、悟りを開いた顔で居る。どうやら完全に性欲が消えてしまったみたいだ。


 本人は意識を取り戻したようなので話を聞くも、性欲というものが感じられないらしい。ピクリともしないどころか、何も感じない状態であり気にもならないそうだ。つまり無反応。


 2日でそういう状態にまでされるらしい。という事はだ、放置した連中も2日でこうなってしまうという事になる。罰としてやるなら1日で止めるしかないな、2日やると罰を通り越した何かになる。


 コイツの実験はコレで終わりだな、これ以上は何も無いだろう。という事で、首を斬り落として始末した。そもそも犯罪者であり、コイツの死刑は確定していた事である。


 性犯罪に関してはやらなくなっていた可能性が高いが、そもそもコイツの罪が無くなった訳ではない。既に署名も行われており、刑を執行しなければいけない段階だ。


 俺は斬り落とした首を【冷却】で凍らせ、首から下は穴を掘って血を抜き出した後でアイテムバッグに収納する。血と2日間の汚れや汚物などを纏めて穴の中に放り込み、土で埋めてしまう。


 凍った首を持ったままギルドの建物に入り、ミュウさんに見せて事情を説明した後、ヴェルの居るギルドマスターの部屋に行く。ヴェルにも説明し、刑を執行した事を確認させるとアイテムバッグに首を収納した。


 俺は皆をギルドに残し、1人町の外に出る。川の傍を遡りながら橋を渡って大森林に行き、適当な場所で死体を放り出し【分解】で塵よりも細かくした。処理が終わったので町へと戻り、ギルドの訓練場で指導を始める。


 夕方まで蓮を中心にアルエル達や王女組を指導し、宿へと歩いて戻る。食堂で大銅貨12枚を支払い夕食を注文したら、ゆっくりと待つ。運ばれてきた夕食はスタンダードな物だった。


 普通の夕食を普通に食べ終わり、部屋へと戻ってダラダラ過ごす。すると蓮が明日は御飯が食べたいと言いだした。俺は了承し、明日は朝から料理をする事が決まる。まあ、別に悪くはない。


 今日は長めに起きていた蓮も、2匹と遊び疲れたのか舟を漕ぎ始めた。そっと布団に入れてやり2匹も左右に入れると、すぐに寝息が聞こえてきた。皆の雰囲気が切り替わったので【昏睡】を蓮と2匹に使った。


 【房中術】【鋭覚】【精気】で満足させ、寝かせた後で綺麗に【浄化】する。<浄化の三道具>を使って周辺を綺麗にしたので、さっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界616日目>



 おはようございます。今日は生憎の雨です。午後の訓練は無しだな。今日はいろんな意味でゆっくりしよう。朝の日課を終わらせた後、食堂に行って紅茶を淹れる。ボーッとしながら飲んでいると女将さんが来たので、朝食の事を伝えておく。


 女将さんも了承してくれたので紅茶を飲みながらゆっくりしていると、蓮が起きてきてトイレに行った。戻ってきたので綺麗に【浄化】してやると朝食が楽しみらしく随分と笑顔だ。


 女将さんが聞いているが、蓮はやっぱり御飯が食べたいらしい。主食が違うと、大きく変わってしまうからな。肉ではなく魚がメインというだけでも違うのに、主食という毎日食べる物が違うんだから、どうにもならない。


 俺は神石の土鍋で麦飯を炊きながら、そんな事を説明している。今日のは魚醤と灰持酒とハチミツを混ぜた物を入れ、一口大にした蛸とイカを入れてある。イカ飯ではないが、蛸とイカの炊き込み御飯にした。


 土鍋から漏れ出てくる匂いに蓮が早くも待ち切れないという顔をしているが、御飯を炊くのには時間が掛かるんだから待ちなさい。御飯を炊いている間に、大銅貨12枚を女将さんに支払い朝食を注文しておく。


 蓮の要望は、あくまでも御飯が食べたいというだけだったからな。それ以外は注文をしておく。そもそも食堂で自分達で作って食べるとか、嫌がらせでしかないからなぁ。女将さんが認めてくれて良かったよ。大丈夫だとは思ってたけど。


 皆が起きてきたので朝の挨拶をし、少し待っていると朝食が運ばれてきた。蓮は茶碗に自分で御飯を盛って食べている。好きな蛸が入っているからだろう、蓮のテンションが異様に高い。少し落ち着きなさい。


 そんなテンションが高い食事も、食べ終わったらまったりタイムに入ったようだ。今日は雨だし、ゆっくりしていて問題は無い。ダナもディルも、今日は傭兵ギルドに行く気は無いようだ。雨が結構激しいしな。


 蓮のまったりタイムも終わったので、これからは書き取りの時間だ。アルエル達も王女組も食堂でボーッとしているので、折角だから書き写させる事にした。それは新魔法の事だ。


 写させておこうと紙束を出すと、キューレとカイリが驚いた。そういえば、この2人は写させてなかったっけ? そう言うとジト目が飛んできた。アルエル達にも写させてなかったので、頑張って写すように言っておく。


 俺は外に出て雑貨屋に走り、紙を銀貨4枚分とインクを銀貨1枚分購入して帰る。宿の玄関の屋根下で服を【乾燥】させてから中に入った。蓮の横に紙とインクを置き、椅子に座ってエリアの指導をする。



 「あのー……。この【神聖世界】という高位魔法、コレ本当に使えるものなんですか? いえ、そもそもコレって本当に魔法でしょうか? 嘘じゃありませんよね?」



 そうキューレが困惑しながら聞いてきた。マールは魔法士団が割と有名なので気になるんだろう。なので【神聖世界】を使ってやる。町がスッポリと覆われる規模の魔法陣が現れ、一気に町中が浄化される。


 食堂に居ても分かったんだろう、ウチのメンバー以外が唖然としている。まあ、ウチのメンバーは2匹も含めてジト目で見てきてるんだけどね。実際に使わないと納得させられないんだから、しょうがないだろう?。



 「………何という事だ。これ程までに神聖な魔法が新しく創られたとは……。そうだ、こうしてはいられない。神々に感謝を捧げねば」


 「そんな事をしても意味ないぞ。神様達なら、そんな暇があればさっさと使い熟せと言うぐらいだ。無駄な事をしている暇があるのか? って、俺も何度も言われたからなー」


 「「………」」



 キューレとカイリがジト目で見てきたが、俺は無視している。そもそも神様連中は、下界の奴等に崇められようと奉られようと一切興味が無い。そんな事をしている暇があるなら少しでも浄化しろ、己の責を果たせ。そう言われるだけだ。


 そもそも下界の奴等が浄化しないから、俺が下界に降ろされたんだが? そう言うと、2人は目を逸らした。



 ▽▽▽▽▽


 1270終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1252枚

 大銀貨1321枚

 銀貨1633枚

 大銅貨1995枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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