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 宿に帰り、女将さんに大銅貨12枚を渡して夕食を注文する。蓮が無事だった事や、攫って売り飛ばそうとしていた事などを言うと怒り狂っていた。まあ、小さな子を攫うなんて普通の感性をしていたら怒って当然だ。



 「何て奴だい、まったく! こんな小さな子を攫って売り飛ばそうなんて最低だね! 地獄に落としてやるべきだよ、そんな奴は!」


 「それが当たり前なんだけど、現在実験中だから何とも言えないところさ。実験結果がどうなるかによって色々変わるだろうけど、アタシは少し怖いよ。皆はどうだい?」


 「嫌な感じはしないでもないですよね。元々アレは呪いの品ですから、何かとんでもない事が起きるのではないかと思うのは分かります。ですが……想像がつきませんね」


 「何でもいいじゃないか。確実にあのヤロウは再起不能にはなるさ。アレだけ恥を晒したうえ、出し続けるんだ。そのうち空になるだろうけど、溜まれば出る。それを延々と繰り返す筈だからねぇ」


 「エリアの言い方はアレですが、おそらくはそうなるんだと思いますよ。ただ、予想外の事は起きるかもしれません。1日放っておいた事しかありませんし、それも分かるのは姉弟の犯罪者と将軍の側近だけです。他の者は分かりません」


 「そういえば、そうだったわね。将軍の側近はフラフラしてたと思うけれど、その後どうなったのかしら? 記憶に無いわ。普通にしてた気はするけど……」


 「何も無かったな。私の記憶では、その後は反抗する事も無く普通にしていたと思う。私達の実力を知ったからか、何もする気にならなかったか。聞いていないので分からない」


 「そうだね。でも、あの時は将軍を連れていたし、襲われたりしたりで実験結果どころじゃなかったからね。仕方ないよ。あの犯罪者で何か分かりそうだし、別に良いんじゃない?」



 まあ、そうだな。実験結果はこれから出るし、焦る必要は何処にも無い。俺達はそんな事を話しながら食事をし、終わったので部屋へと戻る。最近、加熱機を部屋に出して温めていると、魔石の消費量が気になるんだよな。


 別に改良云々を考えている訳じゃなくて、魔石を補充する為にダンジョンへ行った方がいいかなと思っている。食材などを集める事を考えて、魔石を蔑ろとまでは言わないが軽視していたと思う。残りはそこまで多くない。


 もちろん魔石が足りないなんて事は無いんだが、魔石を確保しておいて損は無いしなぁ。いちいち買う気にはならないし、自分達で手に入れられる。年越しまでは町に居るとしても、来年になったら魔石を集めるかね?。


 そんな事を考えていたら、腕を持たれて連れて行かれる。慌てて蓮と2匹に【昏睡】を使って深く眠らせ、【精気】のみで全員を返り討ちにした。部屋と皆を綺麗にしたら、おやすみなさい。



 <異世界614日目>



 おはようございます。今日も特に予定はありません。朝の日課を行った後、食堂でいつも通り紅茶を飲む。蓮がトイレに行ったので、戻ってきたら【浄化】し紅茶を出す。ハチミツを入れて飲み始めた連と2人、食堂でまったりする。


 ダリアとフヨウが起きてきたので挨拶し、2匹には温めた神水を出してやる。そろそろ水を補充しておかないといけないな。そんな事を考えていると、女性陣が起きてきたので挨拶する。


 皆も紅茶を欲しがったので神水を追加して煮出していると、女将さんもこちらに来た。大銅貨12枚を支払って朝食を頼み、運ばれてくるまで雑談をして過ごす。そうしていると、アルエル達も王女組も起きてきたようだ。


 朝食後、蓮と一緒に書き取りをしているエリアとシュラのうち、エリアの方を見てやる。ダナとディルは昨日と同じく傭兵ギルドを手伝いに行った。年末が近いので忙しいらしく、手伝ってやる事にしたようだ。


 昼まで書き取りを見てやり、大銅貨10枚を支払って昼食を食べる。昼食後、傭兵ギルドの訓練場へ移動し、身体強化と闘神の体操を教えていく。完全に出来る訳じゃないが、最初に比べればスムーズに出来るようになったなぁ。


 まあ、ここからが長いんだけどさ。ある程度までは見よう見まねで出来るんだけど、そこから練度を上げていくには自分でやるしかない。自分の体と対話するというか、動かし方を体から教わる段階だ。


 1人1人骨格も違えば筋肉のつき方も違う。なので自分の体の最適な動かし方は、自分にしか分からない。徐々にそういう領域に入ってきている。ここから先はアドバイスも殆ど出来ない領域であり、女性陣と同じ領域でもある。


 だからこそ、早いと思う訳だ。やはり何も知らない子供の方が早いのか、それとも蓮が特別なのか。知神が絡んでるから何とも言えないんだよなー。まあ、横に放り投げて、教える事に集中しよう。それにしても、周りのベテランどもは変わらないな。


 タダで教えてもらおうとしているのは、本当に変わらない。いい根性してるよ本当。コイツ等を見ると、村と変わらないなと心底思えるから不思議だ。


 夕方になったので宿に戻り、食堂で大銅貨12枚を支払い夕食を注文する。席に座って待っていると、焼きたてのパン? が出てきた。千切った瞬間理解したが、これは米粉パンだ。もっちりしている感じがするので間違い無い。


 買ってきたパンじゃなくて、厨房でわざわざ焼いたらしい。こちらの方が使い勝手は良いんじゃないかと思うが、その辺りはどうなんだろう? パン文化圏で米を炊くのは合わない気もするしな。


 夕食後、部屋に戻ってゆっくりと休む。ダナとディルはギルドの会計などの書類整理を手伝っているらしい。こんな時代だから会計監査などがある訳ではないが、急に抜き打ちで査察が来たりするそうだ。


 そういうときに書類が無いと、それだけでアウトとなりギルドマスターを罷免される。ビックリだけど、「監視しているぞ!」と示すんだな。そんな事さえ、しないんだと思ってたよ。ちょっと舐めすぎだったかな。


 蓮が舟を漕いでいたので布団に入れてやり、2匹も【念動】で入れる。【昏睡】を使って眠らせたら、女性陣もキメて寝かせる。全員を綺麗にし終わると、隠密の4つの技を使い宿を出て川の方に行く。


 川に近付いたら樽を取り出して水を入れ、強力に【浄化】して神水を作り出す。十分に神水を確保した後、川の水の一部も神水にしてから戻る。水だけなら夜の間に下流に流れて行って、分からなくなるだろう。


 訓練場の囲いをジャンプで越え、中に入ると実験結果を見に行く。小さな声で呻いているが、パンツがベチャベチャになっていて、下から出るものを全部漏らしている。それでも屹立したままだが、ピクピクしているだけで何も出ないらしい。完全に弾切れ状態か。


 まあ、明日になってからの判断だな。俺は邪気”だけ”を【浄化】し、さっさとこの場を去った。定期的にヤツの邪気は【浄化】しているので、ヤツは邪生にはなれない筈だ。何より頭が性欲で汚染されているのと激痛で、怨みや憎しみなど持てないだろう。


 そんな事を考えながら、部屋に戻った俺は<浄化の三道具>を使い邪気を吸い込んで【浄化】した。全て終わったので、おやすみなさい。



 <異世界615日目>



 おはようございます。今日も何もありませんが、実験結果はそろそろ出る気がします。朝の日課が終わったので、とりあえず食堂に行くか。食堂の椅子に座り紅茶を淹れて飲んでいると、今日は女性従業員が来た。


 女将さんは朝が休みの日らしく、今日は女性従業員が朝から居るらしい。紅茶を飲みながら世間話をしていると、蓮が起きてトイレに行った。戻ってきたので綺麗に【浄化】してやり、いつも通り紅茶を出す。


 蓮も含めて三人でゆっくりしている間に、大銅貨12枚を支払って朝食を注文しておく。ダラダラしていると皆が起きてきたので挨拶し、紅茶を淹れて皆で飲む。女性従業員は仕事に戻った。


 今日は早めに朝食が運ばれてきたので食べていると、アルエル達と王女組が眠たそうな顔で起きてきた。アルエル達は違うが、王女組はヤり過ぎなだけだ。早く寝ればいいものを、遅くまで乳繰り合っているからそうなる。


 朝食後、昨日と同じくエリアの書き取りを見てやり、間違っている箇所を指摘する。コツみたいなものを教えると、意外とすんなり吸収するのはエリアの良いところだ。基礎も無く、何となくで真似て覚えただけらしいので、矯正は楽だと言える。


 逆に大変な向こうは、姉が付きっ切りなので放っておこう。



 ▽▽▽▽▽


 1269終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1252枚

 大銀貨1321枚

 銀貨1638枚

 大銅貨2031枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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