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 町長の家に行き農具を全て預けたら、ガルドルさんの所へ行く。ガルドルさんの家は少しも移動していなくて同じ場所にあった。まあ、炉の場所を移動させるのは難しいだろう。一旦壊して移動してとなれば、使い勝手も変わるだろうし。


 職人はそういうところを気にしそうだしな。そう思いながらガルドルさんの所へ行くと、炉の前に居るガルドルさんの横で仕事をする羽目になった。どうやら鉄の量が多くないので、細かく指定する形にするそうだ。


 剣身の幅や厚みを細かくチェックされ、槍の穂全体の形や穂先の形も細かくチェックされる時間も終わり、やっと解放された時には結構時間が経っていた。手直しが簡単にできるからって、幾らなんでも細かすぎだろう。


 そう思えるような苦行だったぞ。分かりやすく言うなら、職人の拘りが爆発した感じだった。自分の手で出来ないからこそ余計に熱が篭るんだろうが、自分の仕事そっちのけだったぞ。あれは、いいのかね?。


 町長の家に行き、終わった事を報告すると大銀貨2枚が支払われた。コレも俺が寄付した金なんだよなー、と思いつつ受け取る。変な顔をされたが手を振って、町長の家を後にした。


 まだ夕方には早いが宿に戻り、食堂でゆっくりしているとダリアとフヨウが近寄ってくる。どうやら2匹は部屋で寝ていたらしい。温めた神水を出してやると美味しそうに飲み始める。


 そんな2匹を見ていると、慌てたように女将さんが帰って来た。俺を見つけるや近付いてきて、蓮が訓練場で襲われた話を始める。俺はすぐに【探知】と【空間把握】を使い調べたが、蓮に怪我をしているところは無い。


 何で女将さんが慌てて……と思ったら、近くに股間を押さえて蹲っている奴が居て、周りに呆れている傭兵達が見える。何となく事情は分かったので、ゆっくりと歩いていけばいいや。そう思って移動する。2匹もついてくるらしい。


 俺は傭兵ギルドに入り、訓練場への扉を抜け、人だかりの方へと歩いて行く。周りの傭兵を離れさせると、中央には蓮と女性陣と蹲っている傭兵が居た。また馬鹿が余計な事をしたんだろうが、一応話を聞いておくか。



 「宿の女将さんが慌てて俺の所へ来てさ、蓮が襲われたって言うから来たんだけど、いったい何があったんだ? まあ、この状況を見れば何となく分かるけど」


 「いつも通りの練習をさせていたんだけどさ、近くを通ったこのバカが、アタシ達の気が逸れたのを見計らって蓮に手を出したんだよ。蓮は警戒してたんで、避けてからのアッパーを喰らわせたみたいだね」


 「私達の気は逸れてましたが、周りで見ていた者は沢山いる訳で……。コイツはいったい何がしたかったのでしょうか? 無駄に苦しんでるだけですよ、バカバカしい」


 「まあ、馬鹿だからこんな事をするのだと思うわよ。蓮はまだ4歳なのに、そんな小さな子に手を出すとか頭がおかしいのでしょうね。股間のモノを切り落とした方がいいかしら?」


 「そうだな、その方が良いだろう。小さな子に欲情するとか、正気の沙汰とは思えん。被害が出る前に切り落としておくべきだ。他の子が被害を受けない為にもな」



 それを聞いた周りの傭兵の気配も剣呑なものになる。すると、近くに居た傭兵を前に押し出した奴が居た。何かと思ったら、蹲っている馬鹿のチームメンバーらしい。その男2人と女3人に素早く【白痴】を使い、真実のみを喋らせる。


 その結果分かったのは、もともと素行の悪い奴であり、別の所でも問題を起こしてばかりの奴だったそうだ。ならチームを解散しろよと思ったら、コイツの家は名の知れた商家で結構な資産を持っている。


 そしてメンバーの実家も中小の商家だった。つまり圧力を掛けられる奴等を配下にして傭兵をしていたんだそうな。更にチームメンバー全員が、1回以上犯された事があるらしい。真性のクズだなコイツは。


 ヴェルも居たので聞くと、傭兵として完全にアウトなんだそうだ。つまり、死刑。それ以外に選択する余地が無い。そもそも傭兵ギルドには不良傭兵を断罪する権利がある。


 その場所のギルドマスターとサブマスター、そして10人以上の傭兵がサインすれば死刑にする事は可能だ。つまり俺達だけで事足りる。もちろんサインは多ければ多いほど良いので、この場の全員がサインする事を決めたが。


 クズのチームメンバーは、クズの実家が怖いらしいが、俺達が不老長寿だと知ると安堵したのか座り込んでしまった。今まで辛かったんだろう、泣くなり何なり好きにするといい。それよりも、このクズから話を聞くか。


 俺は蹲っている阿呆に【生命活性】を使って回復してやるも、直ぐに逃げだしたので背中を蹴りながら押し倒した。【念動】を使って動けなくしたら手枷と足枷を嵌め、【白痴】を使って改めて聞き出す。


 すると、蓮の白い髪が珍しく高く売れると思って襲ったと暴露した。今でも声高に喚き、「自分の実家が圧力を掛ければ、こんな町なんて」云々と言っているが、周りの傭兵連中の雰囲気が理解出来ないんだろうか?。


 ついでに俺達が不老長寿である事と、そこに4カ国の姫が居る事も教えてやると鼻で笑っている。おそらく嘘だろうと思ったのだろうが、周りの傭兵連中が可哀想なものを見る目で見ているので、段々とマズいと思い始めたらしい。


 今では「出来心だったんです」とか「こんな事をする気じゃなかった」とか言っているが、誰も耳を傾ける者など居ない。ついでにリンデはブチギレていて、絶対に極刑にしろと言っている。


 俺はリンデを宥めつつ、クズを訓練場の端に連れて行き地面に寝かせる。地面の土を最大に【圧縮】して胴体に枷を着けたら手枷と足枷を外し、土で手枷と足枷に首枷を作って地面に大の字に固定する。


 最後にパンツ1枚にすれば刑罰の完成だ。俺はここに居る全員にヒュドラーの毒ナイフと山羊角の杭を見せて効果を教え、その後にクズに突き刺した。相変わらず1ミリ程しか刺してないが、2秒で屹立して10秒で恥を晒した。………いや、早すぎるだろ。


 幾らなんでもコレは無い。コイツは”早く漏れる人”じゃなくて、”早すぎる人”だった。周りの奴等が大爆笑しているが、クズの被害を受けていたチームメンバーは、この早さで助かっていたと考えると微妙なところではある。


 何だか色々アレだが解散し、奴の刑罰執行にサインする。初めて死ぬまで放っておいていいサンプルが手に入ったので、ありがたく有効活用させてもらおう。リンデのお墨付きもあるし、死ぬまで観察してやるからな。感謝しろよ?。


 そんな事を言っておいたが、次々に恥を晒し続けている。段々と勢いは衰えているが、それにしても……という感じはする。1日放っておかれると、多分だが性犯罪を犯そうとは2度と思わないだろう。そんな性欲すら湧かないと思われる。


 2日放置された場合にどうなるかは、まだ分かっていない。悟りの境地に入るんだろうか? もしくは狂って戻らなくなるんだろうか? 今までも多分そうなるだろうという予想で言っているだけだからなぁ……。


 本当に狂うかどうかは定かじゃないんだよな。三河の吉良も、その後は調べてないし。ただ、アイツの場合は杭のみで放置したからな。毒ナイフを使っている場合と使っていない場合で、どれほどの差があるのか分からない。ま、1つ1つ実験だな。


 周りの連中はドン引きしているのと、興味津々のとに分かれているが、これもいつも通りとしか言えない。……そんなに楽しいか?。


 既に練習の気分でもない為、早めに宿に帰る事になった。それにしてもここ最近、こんな事ばっかりだな。俺達が居ない間に調子に乗る連中が来たのか、ついに町になったから来たのかは知らないが、面倒な事だ。


 まだまだ新年まで時間はあるし、今の内に掃除しておいた方が良いのかね? とはいえ暗躍すると、こっちに疑いが向くしなー。今さらと言えなくもないんだけど、女性陣だけじゃなく蓮も居るので安全を確保しておく必要がある。


 そこのところの兼ね合い次第かな……。



 ▽▽▽▽▽


 1268終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1252枚

 大銀貨1321枚

 銀貨1638枚

 大銅貨2089枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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