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 薪の確保や使用量など色々と問題点を含めてあるものの、小麦よりも大麦よりも収穫量が多いという1点だけで魅力ある作物だ。古い時代だから、収穫量という部分は大きい。飢えというものは地球より縁遠いとはいえ、無い訳ではない。


 米粉パンの事も教えておいたから、旦那さんなら何とかするだろう。そんな事を話しながら部屋へと戻る。お腹いっぱい食べたからか、既に蓮が舟を漕いでいるので俺がお姫様抱っこで運ぶ。しかし……軽いなぁ。子供なんだから当然だけど。


 部屋に戻ったらすぐに布団を敷き寝かせると、2匹も潜りこんだ。どうやら今日は眠たいらしい。部屋に帰って来たばかりなので聖水を飲んでゆっくりしていると、腕を引っ張られて連れて行かれた。


 慌てて蓮と2匹に【昏睡】を使い深く眠らせたら、女性陣をキメてベッドに寝かせる。全員を綺麗にしたら、<浄化の三道具>を使って周辺の邪気を吸い込んで【浄化】した。ようやくゆっくり出来るな。


 聖水を温めて飲みながらゆっくりしていると、【探知】に反応があった。外で誰か動いているので確認すると、神官が歩いている。神官服なので分かったが、見た事の無い顔のヤツだな。まあ、神官の顔なんて碌に覚えてないけど。


 ソイツは娼館の方に行くと、そのまま中に入っていった。おいおい、神官が堂々と娼館に行くのかよ。別に咎められる事じゃないんだけどさ、それにしても堂々としてたなー。ちょっと驚きだ。


 監視していても仕方ないし、そろそろ寝るか。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界613日目>



 おはようございます。今日は特に何かある訳ではありません。狩りに行く必要も無いからな、蓮の練習に付き合うくらいかな。午前中は何をしよう? 特にやる事が無いんだけど、何かあったっけ……。


 とりあえず朝の日課を終わらせたので、食堂で紅茶を飲もう。食堂に移動すると既に女将さんが居たので挨拶し、テーブル席の椅子に座って紅茶を淹れる。コップに入れて飲んでいると、いつも通り蓮が起きてトイレに行った。


 戻ってきた蓮を綺麗に【浄化】してハチミツの小瓶とスプーンを出してやり、予備のコップに紅茶を入れてやる。蓮と2人、ゆっくり紅茶を楽しんでいると、女将さんも何故か来たので紅茶を入れて出した。


 女将さんはストレートで飲める様だが、茶葉の値段を聞いたら「ウチでは出せないね」と残念がっていた。こういう時代じゃ原産地以外では茶葉の値段は高いわな。こっちでも栽培できるかどうかは知らないけど、厳重に管理されてるからなぁ。


 無理に奪ってくる気にもならないし、今のままで良いと思う。それより、そろそろウチの女性陣が起きてきそうだなと思ったら、丁度2階から下りてきた。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」 「おはよう!」


 「朝からトーカと紅茶を飲んでたのかい? 昨日も朝から飲んでたみたいだけど、イマイチ美味しいと思えないんだよね。そのうち慣れるとは聞いているんだけどねぇ……」


 「あれ? ダナさんは飲めないのかい? 私は特に問題ないけどね。何も入れなくても、普通に美味しいと思うけど……」


 「アルドも言ってましたけど、人による、というところでしょう。私もあまり美味しいとは思いません。飲み慣れていないからでしょうが、飲み慣れたいとも思いませんけどね」


 「人それぞれで良いんじゃない? 蓮は美味しそうに飲んでいるし、私も久しぶりに頂こうかしら……って、魔豊蜂のハチミツを入れて飲んでいるの?」


 「成る程、それで蓮は飲めている訳だ。主様が苦味や渋みというのも慣れてくれば味として認識できると言っていたけれど、ハチミツで消えているんだろうね。それなら飲めそうだ」



 皆が飲むみたいなので、神水を足して再び煮出す。当然茶葉を新しく入れたりなんてしない。勿体ないし、これで十分だ。皆のコップに入れて出した後、女将さんに大銅貨12枚を支払い朝食を注文する。


 ゆっくりと紅茶を飲んでいると、アルエル達と王女組も起きてきた。2組とも挨拶をしゆっくり待っていると、アルエル達も王女組も近づいてきて紅茶を入れる。もう薄い味しかしないんだが、コイツ等は……。


 そろそろ朝食が来そうなので薄い紅茶を飲んでいる連中は無視し、待っていたら運ばれてきた。食事をしていると、他の傭兵連中も起きてきたらしく食堂が賑やかになる。俺達は喧騒を無視して食事を続けよう。


 かつてはゆったり食事が出来たが、人気になるとこうなるのは仕方ないか。そう思いながら食事を続けていると、王女組が席に行き運ばれてきた食事を食べ始めた。ギリギリまで近くに居るのはどうなんだ?。


 俺達は早くに食事を終え、今はゆっくりとしている。蓮は書き取りを始めたので、それをボーッと見ている状態だ。特にどうこうも無いが、蓮の横でエリアとシュラも書き取りをしている。残念ながら2人は蓮ほど上達していない。


 元の汚い字の書き方から矯正しなきゃいけないので、覚えれば良いだけの蓮とは違い時間が掛かる。矯正ってコレだから面倒臭いんだよな。今までの事を忘れさせるか、上書きしなきゃいけないからさ。


 そんな事をボーッとしながら考えていたんだが、やる事も無いしどうしようか……。そう思っていたら、町長が今日もやってきた。何だと思ったら、剣と槍を20本ずつ、農具を各20本ずつ頼まれた。


 剣と槍に関しては鉄で頼むとの事。それと剣身だけで良いそうだ。残りはガルドルさんに頼むんだってさ。職人に対してそれは良いのか? と思ったが、ガルドルさんも抱えている仕事があるらしく構わないそうだ。


 剣と槍を鉄にするのは、流石に町の自警団が石と木の武器は見た目がよろしくない。そういう理由からだった。さすがに納得せざるを得ない。まあ、予備としてそのまま保管しておくらしいけどね。


 やはり錆びない武器というのは使い勝手が良い。汚れてもお湯を掛ければ済むし、メンテナンスも凄く楽。正直に言えば、自警団も面倒臭い武器は持ちたくないのが本音らしい。彼等は交代でやっているだけで、本業は農家だそうだ。


 門番は専業だが、他のメンバーはあくまでも”自警団”らしい。そんな事を聞いた。なお、農具は今までと同じで石と木の農具でいいそうだ。こちらは実利が全てで、今さら鉄を先に付けただけの農具なんぞ使いたくないという本音がある。


 そもそも農作業なんだし、見栄えを気にする必要なんて何処にも無いわな。依頼を請けた俺は、とりあえず石と木を拾いに町を出る。川沿いの道へと行き、川の傍を遡りながら石を拾っては【融合】と【圧縮】をしていく。


 石を十分に手に入れたら、間伐をして木をゲット。終わったので町に帰ろう。川沿いを歩きながら帰っていると、ジャン達と少年少女とすれ違った。全員が下を向いて俺を見ないようにしていたのは、彼等にとっても悪い事じゃないだろう。


 調子に乗った1回で、命を失うのも傭兵という仕事だ。武器を持つと気が大きくなる奴が居るが、武器を持っていても自分自身が強くなった訳ではない事は自覚するべきだろう。


 暇だからか、そんな事をつらつらと考えながら帰路を歩く。何事も無く町に戻ってきたので宿に行き、食堂に居る蓮達の横で農具作りを始める。鍬を20本、鎌を20本、スコップを20本、備中鍬を20本。


 作り終えた時には昼だったので、大銅貨10枚を支払って昼食を頼む。実はダナとディルはギルドに行っているらしいので、戻ってきて昼食を食べるかは分からない。なので、今は払わない事にした。


 そのまま昼食を終えても戻ってこなかったので、傭兵ギルドの仕事を手伝っているんだろう。前にもあったし。


 ギルドの訓練場に行く皆とは宿の前で分かれ、俺は町長の所へ農具を持っていく。その後はガルドルさんの所へ行って鉄を貰ってこないと。



 ▽▽▽▽▽


 1267終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1252枚

 大銀貨1319枚

 銀貨1638枚

 大銅貨2089枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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