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 説明も含めて明日という事にし、今日のところはこれで解散となった。明日は朝食を俺が作る事になったが、旦那さんと女将さんから許可は出たので大丈夫だろう。今日はさっさと部屋に戻るか。


 蓮は御飯を食べたからか大変満足している様だが、エリアから若干恨めしそうな視線が飛んできている。すまないが明日にしてくれ、明日なら食べられるから。俺自身はそうでもなかったが、米から離れると厳しいみたいだな。


 大森林から南に行ったら、湖の国か樹海国で大量買いしてやろうかな? そうしたらサンズ王国に迷惑掛けずに済むし。もしくはダンジョン内を探して、毎日収穫してやろうかな。少なくとも、ガイアルム王国のダンジョンに米は出ないだろう。


 どうもダンジョン内で採れる物は地域性を反映している様だから、小麦や大麦は採れても、米は採れない。ガイアルム王国で当たり前のように米が食べられる様になれば違うんだろうが、今は間違いなく無理だろう。


 それよりも、ルーデル町でも米は育てられるという事が分かっただけでも良かったと思おう。部屋でそんな話をしているのだが、蓮も2匹も舟を漕いでいて寝る寸前だ。フヨウは首に巻きついたままアメーバ状態になっている。


 もう限界みたいなので、蓮をベッドに入れ2匹を左右に寝かせた。そのまま少し経つと寝息が聞こえてきたので完全に寝たらしい。更に【昏睡】を使うと、待ってましたと言わんばかりに連れて行かれた。


 【房中術】【喜昇】【法悦】で撃沈し、全員をベッドに入れて綺麗に【浄化】する。アルエル達を綺麗にした後、王女組は……無理だったので、<浄化の三道具>で周辺一帯から吸い込んで【浄化】した。


 全て終わったので、さっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界612日目>



 おはようございます。今日は朝から料理をする日ですが、いつも通りの料理方法で良いでしょう。朝の日課を終わらせた俺は、隠密の4つの技と【止音】を使い部屋を出た。


 食堂でテーブル席の椅子に座った俺は、鍋に神水を入れて沸かし、紅茶の葉を入れて煮出していく。紅茶が出来たらコップに入れてゆっくりと飲む。たまには1人でゆっくりするのも悪くない。


 そう思いながらゆっくりしていると、蓮が起きてきてトイレに行った。戻ってきたので綺麗にし、コップに紅茶を入れてハチミツの小瓶とスプーンを出す。今日も美味しそうに飲んでいるな。


 そんな2人だけの時間を過ごしていると、ダリアとフヨウが部屋から食堂に下りてきた。温めた神水を出してやると、美味しそうに飲んでいる。そんな時間も長くは続かず、女将さんが食堂に来たようだ。


 今はまだ町長も来ていないので、朝食は作れないしゆっくりしておくか。そう思っていると、2階から皆が起きてきたので朝の挨拶をする。他の傭兵も部屋を出てきて注文しているが、俺達は優雅にお茶をしているだけである。


 ちょっと居心地が悪いものの、町長が来ないので仕方ない。そう思っていると、町長が布の大きな袋を持って食堂に入ってきた。中を確認すると20キロの米だったので、銀貨4枚を支払って確保する。


 少なくともダンジョン米を元にした物である以上、ある程度の味は担保されている。つまり美味しい米なんだから、それだけの代金は支払うのが当たり前だ。


 さて、この米はアイテムバッグに仕舞っておき、ダンジョン米を取り出して料理を始めよう。……と思ったら、旦那さんも確認したいらしいので、他の客の朝食が終わってからになった。


 仕方なく待っているとヴェルがやって来たのだが、側に純朴そうな男性が居る。どうやら彼がイムランという人物らしい。本当に純朴な農夫というのがピッタリ合う青年だな。それ以上も、それ以下も無い。完璧だ。


 蓮が困っているので蘇と干し肉を出して我慢させていると、やっと旦那さんの仕事が一段落したらしく此方に来た。俺は石製の鍋敷きを取り出してテーブルの上に置き、その上で料理を始める。


 麦飯を炊く土鍋3つはアンクを渡したエリアとフォルに任せ、メルと蓮は寸胴鍋で豚汁を作ってもらう。今回のは汁がメインで、入れる物はこっちで決めた。俺はヘビーブルと銀牙の合い挽き肉でハンバーグを作る。


 それにしても人数が多いんで時間が掛かるなぁ。おっと、旦那さんが手伝ってくれるらしい。お礼を言いつつ手早く作り、どんどんと焼いていく。一定の火力を維持しているので焼きやすいのだろう、楽そうに料理している。


 焼けた後の肉汁でソースを作ったら掛けて出し、先に食べさせていく。俺達の分が完成するまで時間が掛かったが、ようやく食べられるな。それじゃあ、いただきます。



 「ヘビーブルと銀牙もそれなりには合うが、やはり相性がそこまで良い訳じゃないな。それでも、これだけ美味いなら十分か。もうちょっと頑張れそうな気はするが、それは本職がやるべき事で、俺がやる事じゃない」


 「十分すぎるほど美味しいですけど、それでもまだ足りないんですか!? 滅茶苦茶なぐらい美味しいんですよ!?」


 「……本当ならアルエルぐらい驚くのが普通なんだよねぇ。だけど、アタシも微妙に違うなと思ったんだから、感覚がズレてしまったんだろうさ。まあ、美味しいものが食べたければアルドに言えば済むから、別にズレても問題ないか」


 「そうですね。私達は美味しいものを食べられますから、贅沢をしても特に問題ありませんよ。たまにしか食べられない方が大変でしょうけど、私達の知った事ではありませんし」


 「はんばーぐは、いつ食べてもおいしいね。でも、きょうのはちょっとちがうみたい。たぶんね、きんがって言ういのししなら合ってたとおもう」


 「あら? 金牙なら合うのね。蓮は味覚が鋭いみたいだから、金牙で試してみた方が良いのかしら?」


 「成る程なー。実は銀牙の方が数が多かったんだよ、だから銀牙を使ったんだが……ヘビーブルの重さに銀河の肉が負けてるのが理由かな? となると、豚汁の方は銀牙の肉で合ってたんだな」


 「とはいえ、十分に美味しいと思うけどね。尾張で作ってたのはヘビーブルとデスボーアだったから良かったんだろうけど、希少な肉でも合うのと合わないのがあるようだ。料理は難しいね」


 「美味しければ、何でもいいさ。それに久しぶりの米はやっぱりいいね! リクの奴が何処に居るか分かんないから南に行けないけど、向こうに行ったら出来る限りサーサを買っておかないと!」


 「エリアは本当にブレませんね。まあ、私も米に慣れたので美味しさは分かりますけど。パンでも問題ないのは御主人様が仰る通り、パンで育ってきたからなんでしょうね。チャパティや饅頭で納得出来ていますし」


 「しかし、米というものは美味しいですね。作るのに時間がかかるみたいですが、これだけ柔らかくて甘味も感じるなんて不思議な作物です。収穫量も多いですから、頑張って育てていきますよ」


 「あまり、無理しないようにしなさい。イムランは少々前のめりなところがありますから、肩の力を抜くぐらいで丁度良いですからね///」


 「そう言っておかないと頑張り過ぎて、夜の方が減りそうだからねー。いやぁ、ヴェルさんもやっぱり女だった様で何よりだよ!」


 「やっぱりって何ですか! それに、そういう意味で言ったんじゃないですよ!!」


 「「「「「「「「アハハハ………」」」」」」」」



 和気藹々としているのは良いんだが、さっきから料理人親子の追及が激しい。とにかく米の特性を知りたいらしく色々聞いてくるんだが、俺は料理人じゃない事を理解してほしい。ついでに土鍋の作成も頼まれたよ。


 まあ、町を出て東に行った森の一部で昔から良質の粘度が採れるらしいから、採ってきて作ればいいだけなんで楽だけどさ。何故か金属製の鍋と土鍋だと、炊きあがりに違いが出るんだよなぁ。これは地球でもそうなんだが、何故なんだろう?。


 考えても分からないけどさ、何か不思議なんだよな。最新式の家電よりも羽釜、羽釜よりも土鍋らしいんだ。本当によく分からない。まあ、古いもので美味しく炊けるんだから、今の状況では助かるんだけどね。


 食事も終わったし、土鍋を作りに行くか。



 ▽▽▽▽▽


 1264終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1252枚

 大銀貨1319枚

 銀貨1638枚

 大銅貨2136枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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