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まだ朝早いというのにザワザワしているので、【空間把握】で音を拾う。すると、三好と細川が京の近くで争っている事が分かった。どうやら昨日辺りにぶつかったらしい。どちらが勝つか知らんが素通りするか。
皆を【覚醒】で起こし、朝の挨拶をする。三好と細川の話をしたら、部屋を片付けて綺麗に【浄化】し宿を出た。食堂に入り大銅貨12枚を支払って朝食を頼んだら、ゆっくりと朝食を待つ。
運ばれてきた朝食を食べたらさっさと店を出て、クサツの町から離れる。木像を出して乗ったら、一気に西へと進んで行こう。三好と細川なんぞ知った事じゃないしな。俺達には一切関わりの無い事だ。
オオツから京の都には行かずにイタミへ。ハリマ、ヒメサキ、アコウ、ビゼンまで行き昼食にする。大銅貨12枚で昼食を食べたら、再び西を目指して木像で走って行く。
ワト、アカオカ、クラシマ、カサグチ、フツヤマ、フネミチ、ヒロハラ、クマサカ、アキの町で夕方となったので、入って宿をとる。しかし1日でビックリするほど移動したな。流石は神木の木像だよ。
大銅貨9枚で宿をとり、食堂で大銅貨12枚を払って夕食にする。運ばれくるまでゆっくりと待っていると、周りの話が聞こえてきた。
「アキの町もどうなるかって思ってたけど、町には何にもされなくて良かったな。陶って方が来た日にゃ、この世の終わりかと思ったぜ」
「まったくだな。まあ、腐れ神官どもにとっては地獄だろうけどよ。聞いたか? 神殿の奴等が莫大にお布施を取ってたって話」
「聞いた、聞いた。金貨が大量にあって、馬鹿げたほどの銭を持ってたってやつだろ? 俺も初めて聞いた時には、怒り狂っちまったぜ。大して効果の無い浄術を使って、俺達から銭を巻き上げてたって聞いたらなー」
「ああ、俺も周りに止められるぐらい怒り狂っちまったよ。結局、陶の奴等が持っていっちまったけどさ、小さな神殿の銭は奪った奴等が居るんだってな」
「そう聞いたが本当かどうかは分からねえな。殆どは持って行かれてるんだ。俺達の怒りが向かわないように噂を流してるんじゃねえかって言ってる奴もいるし」
へー、ここらは陶の領地になったのか。気付いたら毛利が消えてるか、追い込まれてるな。まあ、陶と尼子を同時に敵に回したら、1番勢力の小さかった毛利は喰われるわな。
幾ら謀略に長けていても、もともとの地力の差は埋められないしなぁ。挙句、陶だけじゃなく尼子までが敵じゃ、どうにもならなくても仕方がない。<厳島の戦い>も起こらず、陶の主敵は尼子だから戦にも出て来ない。
大将の首を取れれば一気に変わるだろうけど、大将が出てこないんじゃズルズルと負けていくだけだろうな。まあ、ある意味で仕方のない負け方をしてるんだから、諦めるしかないだろう。神殿の裏切りの所為だし。
もう聞く事も無いし、宿の部屋に戻ってゆっくりしよう。皆は酒を飲みながらダラダラとしているが、メルと蓮は楽しく話しているようだし、ディルはフヨウとリバーシをしている。俺はダリアにブラッシング中だ。
うっとりしているダリアを見たからだろう、蓮が近付いてきて自分がやると言い出した。俺は蓮にブラシを渡してやり、ダリアのブラッシング役を交代する。蓮が梳いてもダリアの反応は変わらず、蓮も楽しそうだ。
今日は珍しく、フヨウが1番最初に布団に行き寝てしまった。それを追うようにダリアも限界が来たらしく、蓮も移動で疲れていたんだろう舟を漕ぎ始めた。メルが蓮を布団に入れてやると、すぐに蓮は寝息を立てる。
1人と2匹に【昏睡】を使い、皆を【極幸】でキメてさっさと寝かせていく。全員を綺麗にしたら、<浄化の三道具>で周辺を綺麗に【浄化】する。神水の白湯を飲んで少しゆっくりしたら、おやすみなさい。
<異世界601日目>
おはようございます。今日は安芸から更に西へと行きますが、どのみち小早の様な舟を作る必要があります。木像で海を越える事は可能だが、トイレとかどうすんだって話だ。ついでに食事も。
結局、舟のような物は必ず必要になるので、思い切ってアイテムバッグに収納出来る舟にしようかと思っている。何度も作っては壊したり、あげたりするのも勿体ないし。バラして収納すれば問題無いと思うんだよな。
朝の日課を終わらせた後、皆を【覚醒】で起こして朝の挨拶をする。部屋を片付けて【浄化】したら、食堂に移動して大銅貨12枚を支払い朝食を注文した。運ばれてくるのを待っていると、直ぐに持ってきたぞ。……早いよ。
急かされる様な朝食を終えてアキの町を出たら、離れた場所で木像に乗って出発する。シマ、イワキ、カサマツ、ムカイ、ウベ、セキの町から水面を走ってモンの町まで移動した。木像なら楽勝だ。
九州に入ってすぐのモンの町で、大銅貨12枚を支払い昼食を食べていく。モンの町の近くから木像に乗り、コクラ、クラ、そしてハタの町までやってきた。大銅貨9枚を支払って、早めに宿の大きな部屋を確保する。
皆を宿の部屋に残したまま、俺は隠密の4つの技を使って外に出て移動する。近くの森に行き、木を間伐しては丸太にしていき必要な木材を手に入れた。あとは【融合】と【変形】で小早を作るだけだ。
そうして完成した小早を、4分割にしてからアイテムバッグに収納して帰る。これで明日の準備は完了だ。部屋に戻ってゆっくりしよう。
部屋に戻ると皆は魔法の練習をしていて、蓮は書き取りをしているようだ。字は書けるが、かといってお手本ほど綺麗に書けるわけでもない。まあ、お手本のレベルがおかしいんだけど、蓮としては納得がいかないんだろう。
こういう時には何も言わないのが1番だ。何かを言うと、子供がやる気を無くすかもしれない。子供が頼ってきた時だけ、それにしっかり応えてやればいい。あれだ、余計な事はするなって事だ。
夕方になったので食堂に行き、大銅貨12枚を支払って食事にする。夕食後、部屋に戻ると再び魔法の練習を始めた。今度は蓮も魔法の練習をしている。といっても、使おうと頑張っているのは【清潔】の魔法なので問題なし。
流石に属性魔法は駄目だが、浄化魔法なら被害を出したりしないので安心していられる。子供が暴発させたりしたら危ないからな。そんな事を考えていると、蓮が舟を漕ぎ始めたのでメルが布団に入れてしまった。
2匹も既に寝ていたので【念動】で移動し、【昏睡】で寝かせる。全員を【精気】のみで大満足させたら、綺麗に【浄化】して布団へ。<浄化の三道具>で周辺の邪気を【浄化】したら、おやすみなさい。
<異世界602日目>
おはようございます。今日から舟で海の上を移動です。ここのショートカットは無理なので、時間をかけて移動するしかありません。朝の日課を終わらせたら【覚醒】で起こし、部屋を片付けたら食堂に行く。
大銅貨12枚で朝食を食べたら、港に移動して小早を取り出す。4分割にしたのを【融合】したら海に浮かべ、全員が乗り込んだら出発する。まずは無人島に向かって出発だ。
蓮は初めてなのかハシャいでいるが、1時間もすれば寒いだけなので飽きたらしい。それでもひたすら移動し続け、昼には舟の上で料理をし、夕方前には無人島に辿り着いた。前よりも早くなってるな。
無人島に上陸したら舟を降り、土の所まで舟を上げておく。蓮は初めての無人島に楽しそうだ。走って行ってしまい、メルが慌てて追いかけていった。この無人島には危険な生き物とかは居ないから大丈夫だろう。
俺はカマクラと焼き場を作ったら、少しゆっくりする事にした。毎回そうだが、舟を高速で移動させているのは俺だからな。集中力が必要だし大変なんだよ。だからボーッとしているくらいは良いと思うんだ。
うんうん、分かったから落ち着こうな。ここは無人島だから、色々見てきなさい。……子供は元気だなぁ。
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1251終了時点
大白金貨51枚
白金貨305枚
大金貨1154枚
金貨1259枚
大銀貨1322枚
銀貨1646枚
大銅貨2405枚
銅貨50枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




