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 <異世界593日目>



 おはようございます。今日は京の都に移動する日ですが、一気に移動するので今日のうちに辿り着けると思います。駄目でも明日には着けるから十分間に合うだろう。さて、そろそろ朝の日課を終わらせよう。


 全員を綺麗にし終わった俺は、台所へと移動して朝食作りを始める。麦飯を炊きながらボーッとしているだけだが、今日の朝食はこれでいい。汁物は蓮が起きてきてからだ。それまではゆっくりしていよう。


 蓮が起きてきてトイレに行ったので、そろそろ準備をしておくか。戻ってきた蓮を綺麗に【浄化】したら、野菜と貝を使ったすまし汁を蓮に作らせる。もちろん俺が横で教えながらだが、蓮は手際が良くなったかな?。


 そうしていると麦飯が炊けたので、次にゴールデンバッファローの肉をベーコンの様に切り分ける。魚醤や灰持酒などを使ったタレを作り、それを絡めて肉を焼いていく。蓮は楽しそうに見ているなー。


 焼けた肉を皿に乗せていき、全て焼けたらおにぎりを作る。出来たおにぎりを肉で巻けば完成だ。肉巻きおにぎりを乗せた皿を蓮と一緒に運んで行く。卓袱台に乗せていると皆が起きてきたので朝の挨拶をし、早速食べよう。



 「久しぶりだね、肉巻きおにぎり。うんうん、噛むと肉汁が絡んで美味しいねぇ。蓮にはちょっと大きかったかい? まあ、美味しそうに食べてるから気にしなくていいか」


 「おにくといっしょは、むずかしいの。でも、これおいしい!」



 朝食後、今日から京の都に移動するが全員用意は出来ているか聞くと、問題なく出来ているとの事なので出発する。温泉地を離れたら、木像の馬、牛、狼、象、虎を取り出して、皆をそれぞれに乗せていく。


 馬にはダナとシュラとアルメア。牛にはディルとフォルと長恵。狼にはリューとエリアと千代女。象にはメルと蓮。虎には俺と2匹と晴が乗る。温泉地の南にある港から水面走行をして一気に移動し、クワナを抜けて真っ直ぐ鈴鹿峠へ。


 コウカに入って半分ほどの所で昼休憩を行い、昼食を作って食べた。その後、再び木像に乗って一気に移動し、夕方には京の都に到着。早いけど、俺達としたらこんなものだな。途中、木像を見た人に驚かれたが、気にする必要も無い。


 京の都に入ったら真っ直ぐに平氏の屋敷へと行く。蓮は記憶にあるのか周りをキョロキョロしているが、何かを言う事は無かった。平氏の屋敷に着いたので家人に取り次いで貰うと、直ぐに清常さんが出てきて中に案内される。


 俺達は台所に行き夕食作りを始めるのだが、今日はヘビーブルを焼いて済ませよう。麦飯を炊きながら蓮に味噌汁を頼み、フォルにはマヨネーズとサラダを頼んだ。メルと一緒に料理をしている蓮は、平氏の屋敷でも楽しそうだ。


 麦飯が炊けたのでヘビーブルを焼いていき、終わったら皿に乗せて食べていってもらう。最後に料理組の分が焼けたので、冷めないうちに食べようか? それじゃあ、いただきます。



 「そなた等は結構ギリギリに来たな。まあ、出場が決まっておるから良いが……。本来なら各流派の下っ端を8人抜きせねば、本戦には出られんのだぞ? まあ、余裕で勝つであろうがな」


 「そんな面倒臭い事をしなきゃ出られないんですか? 京八流は何もせずとも出られるのに?」


 「天覧試合そのものが、京八流の強さを見せつける場だと言えるのでな。とはいえだ、実際に京八流が強い以上は何とも言えんところはある。だからこそ帝は、京八流の連中の目を覚まさせたいのだろう」


 「つまり強いのが当たり前になってしまっているので、ここらで凹ませて胡坐を掻くのを止めさせようと? まあ、御主人様を始め、私達であれば余裕でしょうけど」


 「うむ。ちなみに天覧試合だが、大抵は京八流の師範代くらいで終わるな。流派の師範を出せるのは稀で、当主が出る事など塚原殿が引き摺り出した以外には無い。古き時代にはあったそうだが……」


 「そもそも天覧試合ってどういう形式で行われるんだい? 多分だけど帝が見るから天覧試合なんだろう? 内容が分からなくて困っているんだけど……」


 「ああ、すまん。天覧試合は、挑戦者が指名した流派の者と負けるまで戦うのだ。先ほど言った塚原殿は、勝ち続けて当主まで引き摺り出したという事だな。今から20年ほど前の話らしいので、私も聞いた話でしかなく詳細は知らんのだ」


 「塚原さんの事は置いといて、そもそも京八流ってどんな流派なんです?」



 俺の一言に清常さんは呆れた後、俺達が外国の者だと思い出したのか説明してくれた。京八流とは、聞いていた通り8つの流派の総称で、最初に出来たというか認められたのが<鬼一流>というらしい。


 鬼一という人物が創始したのが、京八流で最も古い<鬼一流>だ。もしかして鬼一法眼の事だろうか? たしか法眼って僧侶を意味する言葉だったような……。ヤシマの国には僧侶が居ないからなぁ。


 その<鬼一流>を学んで生み出されたのが<念流>であり、その<念流>を学んだのが<中条流>だそうだ。この<中条流>から派生したのが<一刀流>と<厳流>とあるらしい。ややこしいな……。


 それ以外に<鞍馬流>と<義経流>。それと<吉岡流>で京八流と言うそうだ。本当に面倒臭くてややこしいが、何とか把握した。正直に言って流派の特徴とかはどうでもいい。どうせ叩き潰せば終わる。


 そう言うと呆れた顔をされたが、帝が望んでいる事なので文句を言われる事は無かった。京の者にとって、京八流はやはり特別なものらしい。清常さんも<鬼一流>を習った事があるみたいなので、色々思うところはあるそうだ。


 とはいえ、「帝の願いを邪魔するほど愚かではない」みたいだけど。まあ、明日はゆっくり休んで、明後日からの天覧試合に備えよう。


 清常さんとの話を終えた俺達は、いつもの部屋へと案内されたので寛ぐ。長恵達はまさか平氏の屋敷に泊まるとは思って居なかったのか、カチカチに緊張していた。緊張が無かったのは晴ぐらいだ。


 今日は風呂に入る事も無いので布団を敷いてから2匹と遊んでいると、蓮も参加して遊び始めた。ダリアもフヨウも蓮にちょっかいを掛けている感じだが、蓮は2匹を捕まえて撫でている。


 そんな事をしていると疲れたのか、自分から布団に入り寝てしまった。2匹も蓮の左右に陣取って寝てしまったので、【昏睡】を使っている最中に連れて行かれた。もうちょっと待てませんかね?。


 返り討ちにして綺麗にしたら、<浄化の三道具>で周辺を根こそぎに【浄化】する。相変わらず京の都は汚いが、短時間で汚れるのはどうにかならないものか。まあ、俺が気にする事じゃないんだけどさ。


 下らない事を考えてないで、さっさと寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界594日目>



 おはようございます。今日は休みの日ですが、一応天覧試合に来た事を山科さんに伝えておいた方が良いので、後で行ってこようと思います。


 もしかしたらだけど、予選からやれと言われかねないし。前日まで受け付けているらしいから、今日行っても問題ないだろう。


 朝の日課を終わらせた俺は、台所に行き朝食を作る。小麦と玄米の全粒粉を練って生地にし、【熟成】を使って休ませておく。次に角煮のタレを作ったら、銀牙を漬け込み角煮を作る。後は饅頭に成形しながら中に詰めるだけだ。


 全部を作り終えてゆっくりしていると、ダリアとフヨウが蓮を連れてきた。ウチと違うからか、何処にトイレがあるか分からなかったらしい。ダリアとフヨウに連れて行ってもらい、戻ってきたので綺麗に【浄化】する。


 今日は饅頭だから蒸す作業をしてもらうと言うと、蓮は張り切り始めた。いや、まだ皆が起きてないからな? 起きてきてからだ。宥めるのにちょっと苦労したが、そこまで料理が好きなのか?。


 不思議な気はするが、自分で美味しい物が作れるなら学びたいんだろうな。



 ▽▽▽▽▽


 1243終了時点


 大白金貨51枚

 白金貨305枚

 大金貨1154枚

 金貨1263枚

 大銀貨1324枚

 銀貨1646枚

 大銅貨2527枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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