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 勝家君は聞くべき事が聞けたからか、さっさと帰っていった。信秀さんに報告するんだろう。何をしようか? と思ったら誰かが来るという事が起こった為、面倒になった俺は寝る事にした。


 何故かダリアとフヨウもついてきたので、2匹も寝る気なんだろう。部屋に戻った俺は加熱機を起動して横になる。それじゃあ、おやすみなさい。



 「ん? ふぁ~あ。……今は夕方前か。誰かに起こされる前に起きたのは初めてだったかな? まあ、いいや。さっさと起きて夕食を作ろう」



 股下に居るダリアと顔の横で寝ているフヨウを起こさないようにし、俺は台所に行く。誰も居ない台所で麦飯を炊きながら、冷凍野菜と蒲鉾の味噌汁を作っていく。


 汁物が終わったらメインを作っていくのだが、今日は久々のハンバーグだ。蓮に初めて出した食事もコレだったし、子供の好きな料理なので文句は無いだろう。ヘビーブルとデスボーアの合い挽き肉に竜の脂を混ぜて【破砕】したら混ぜていく。


 混ぜるのは【念動】でやっているので手が汚れる事は無い。そうしていると裏庭から蓮達と晴達が戻ってきた。どうやら練習は終わりらしい。全員を綺麗に【浄化】したが、早速蓮が手伝いに来た。


 俺は大根、人参、玉葱、キャベツを細切りに【分離】してサラダを作っていく。マヨネーズ作りを蓮に任せたので、蓮は頑張っているようだ。メルが横で見ているので特に問題は無いし、時間が経てば完成するだろう。


 麦飯が炊ける頃には長恵とダナ達も帰ってきたので、ハンバーグを焼いていく。焼き終わった肉汁に色々混ぜてソースにし、焼けたハンバーグの上から掛けていく。次のハンバーグを焼きながら、どんどん先に食べていってもらう。


 最後に料理組のを焼き終わったので食べようか。いただきます。



 「れんね、このおにく好き! 初めて食べて、すごくおいしかったの!」


 「そういえば、蓮がウチに来て初めて食べたのはハンバーグだったわね。蓮にとっては思い出の料理になっていくのかしら? 私も作り方を習っておくべきだわ」


 「今日のコレは、いつもより肉々しいね。アタシは好きだけど何で今日に限って……って、ヘビーブルを使ってるのかい? そりゃあ肉の味が強く来る筈さ!」


 「ヘビーブルとデスボーアは今日で終わりですか? 食べれば無くなるとはいえ、残っているのは……煮込み系のレッドカウでしょう? まあ、寒い時季ですから丁度良いですかね」


 「そうだね。それに煮込み料理に合うからって言っても、必ず煮込み料理に使わなきゃいけない訳でもないしね。美味しいなら別に何でも良いよ、私は」


 「まあ、そうだな。あくまでも煮込みに合う肉質だというだけで、私達としては美味しいなら何でもいい。案外焼き方によっては合うかもしれないしな」



 そんな話の途中に挟みたくはなかったんだが、それでも言っておかなきゃいけないので話し始める。それは勝家君が言っていた伊勢で起きている事だ。北も中央も南も争っている状況で、伊勢は大きく揉めている。



 「つまり、北の神殿がお金を奪うために中央を攻めて、中央の最大勢力である長野は南の北畠とまだ争ってる。でもアルドは中央にも戦をしていない者達が居て、簡単にはいかないと読んでいる……と」


 「まあな。コウカに繋がる場所を領地にしている関氏とか、海に近い所の神戸氏とか、それから楠木氏とかも居る。そう簡単に神殿が勝てるとは思えないんだよな。それに北を留守にすると、北伊勢の連中が神殿を攻める気もするし」



 元の世界では足利に負けた楠木氏は朝敵にされてしまい、楠木を名乗れなかったと言われているが、ヤシマの国では朝敵になってはいないので楠木氏のままだ。足利と争ったらしいが、それだけなので特に強い因縁とかは無いらしい。



 「楠木家ですか……。かつて足利尊氏公と争った人物である、楠木正成公の御家。その子孫も勇猛な人物として聞いています。確かに、簡単に勝てるとは思えませんね」


 「そうですね。楠木家といえば九州でさえ広く知られている程です。それだけの実力があるでしょうし、そう易々と勝てるような甘い相手では無い筈」


 「やはり御主人様が根こそぎ奪った影響でしょうね。何かを奪ってでも手に入れないと、神殿を運営する事すら出来ないのでしょう。何より、北伊勢とやらは争っていると聞きます。奴隷を手に入れられなかったのでしょうね」


 「そうだった。北伊勢って所の奴等は人を浚って奴隷売買をしていた連中だったんだ。それも子供を手篭めにするとかいうフザケた連中だったのを忘れてた。そんな奴等はさっさと死んじまえばいいのさ」



 碌でもない連中に対する憤りは分かるが、怒りを抑えようか。ここで怒っても何にもならないからな。それにしても、伊勢騒乱って感じの状況だな。北から南まで動きまくってるし、周りの国からの介入は無い。


 多分だけど、周りの国も巻き込まれたくないんだろうとは思う。北畠と長野の戦も関わると双方から恨まれそうだし、北伊勢の争いなんて関わっても何の得も無い。更には、そこに神殿が追加される始末だ。


 周りは終わるまで大人しく見ている方が良い。そう思えるほど混沌としている。そのうち潰し合って更地になりそうな気もしないでもない。北伊勢48家もおそらく減っているだろうし、確定するまで時間が掛かりそうだな。


 ここまでの状況になると、自分の領地を増やそうと虎視眈々と狙っている奴も居るだろう。それが確定するまでは手が付けられなさそうだ。六角ですら放置してるし。とはいえ、近江も揉めてるからなー。


 今年のヤシマの冬は、本当に混沌としている。去年の尾張の混乱が波紋のように広がっている感じか……。でも、マグマの様に溜まっているのは伊勢じゃない気がするんだよな。いったい何だろう?。


 結局、考えても分からないから毎回諦めるんだが、怖い事じゃなきゃ良いんだが……。もしくは収拾が付かない事とかは本気で止めていただきたい。祈っても意味無いから祈らないけど、何か起きたら頑張るしかないな。


 夕食後の風呂までの間に考えていたが、頑張るなんていう曖昧な結論しか出なかった。長恵達が上がってきたので入るのだが、入っている最中に皆から質問を受けたので正直に答えておく。


 皆も何とも言い辛いのか何も言わなかったが、何となく俺の言いたい事も分かるらしい。何かが溜まっていて、それが爆発しそうな予感が。それが何なのかは分からないんだが、何かあると思う。


 風呂から上がり涼んだ後、部屋に戻ってダリアとフヨウにミードを出す。2匹が飲みたがったからなのだが、2匹はあまり飲もうとしなかった。何か変だなと思いつつも、2匹が飲まなかった分は捨ててしまう。


 既に蓮と一緒の布団に入って寝ているからだが、ミードを捨てた直後に襲われた。返り討ちにして皆を寝かせ、綺麗に【浄化】していく。2匹の態度が妙だったが、アレはいったい何だったんだろう?。


 考えても分からない事は、考えてもしょうがないな。長恵達は寝ていたので綺麗に【浄化】し、<浄化の三道具>で周辺を綺麗に【浄化】したら、おやすみなさい。


 ……ふと、夜中に目が覚める。珍しく夜中に起きたが、いったい何が!? 急に地面がグラグラ揺れたが、これは地震か? そこまでの揺れの大きさじゃないから皆は寝たままだが、ダリアとフヨウは起きたらしい。慌てて俺の方に寄ってくる。


 そのまま揺れは収まり、それ以上は揺れる事が無いようだ。……という事は、震源地はこっちの方じゃないな。尾張より東か西か……。今は夜中だし、分からない事が多過ぎる。起きていてもしょうがないので寝よう。


 2匹を俺の布団に入れ、【昏睡】を使って強制的に寝かせる。それぐらいしないと、怯えて寝るどころじゃなかった。野生動物は地震とかには敏感だっていうし、何かを感じ取っていたんだろうなぁ。


 考えてないで、俺も寝よう。おやすみ。



 ▽▽▽▽▽


 1227終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨234枚

 大金貨893枚

 金貨933枚

 大銀貨941枚

 銀貨1125枚

 大銅貨2148枚

 銅貨50枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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