0121
3バカとその取り巻きどもは連行されて行った。ちなみに3バカの一人である鬼人族の父親が、吹き矢を持っていた男らしい。つまり3バカの父親は両方クズだったという事だ。
これで里の問題は終わったので宿に戻る。里長は歓迎の宴を開こうとしてくれたが、ダナが久しぶりの故郷でゆっくりしたいと言ったので宴は無くなった。
皆ゆっくりしたかったのもあり、部屋に戻った訳だ。魔眼族の里は村よりも更に小規模な為、浄化はもう終わっている。今日はゆっくりして、明日吸血鬼の里に向けて出発しよう。
夕食を注文し、大銅貨8枚を支払い夕食を食べる。夕食後、部屋に戻ってきても酒を飲まずに大人しくしている。昨日は酒を飲んで寝てしまった所為で、夜が無かったからな。
それが嫌なんだろうが、毎日って男子中学生か? と言いたくなる。3人ともがそうなんだよ、驚きだよな。相変わらずだが、女性陣のエロへの執着が本当に強い。
2匹と遊んでいるが、既に3人の雰囲気が怪しい。とはいえ2匹は我関せずと楽しそうで、全くもって寝る様子が無い。3人は結局我慢出来ずに、俺に抱き付いてきた。
結局全員でイチャイチャすることになり、それは2匹の電池が切れるまで続いた。3人は【房中術】と【喜昇】で帰って来れなくしておく。浄化して俺も寝よう。おやすみなさい。
<異世界65日目>
おはようございます。今日は吸血鬼の里へ行きます。昨日のアレで魔眼族の里での揉め事は終わりだと思う。まぁ、これ以上あっても困るんだけどね。
浄化しているといつも通り2匹が起きたが、まだ眠たい様だ。睡眠が足りてないのか? それとも心地よい気温だったからかな。
「おはよう。ダリア、カエデ」
「ニャ……」 「グゥ……」
また寝てしまいそうだな。この辺りの地形とか季節とかが絶妙にマッチして、寝やすい環境を生み出したんだと思う。確かに昨日は寝やすかった、それは間違い無い。
3人もまだ寝てるし、隣の部屋のビキニアーマーズもまだ寝てる。2匹を浄化しながら撫でていると、3人が起きてきた。
「「「チュッ! おはよう。アルド、ダリア、カエデ」」」
「おはよう、3人とも」 「ニャァ……」 「ガゥ……」
「2匹は眠いのかい?」
「そうみたいだ。過ごしやすい暖かさだったからな」
「気持ちは分かります。過ごしやすい気温でした」
「確かに、長く寝ていたい心地良さだったわ」
仕方がないので2匹を強く浄化すると、どうやら完全に目が覚めたようだ。2匹を連れ1階の食堂に下りて大銅貨8枚を支払い、ゆっくり朝食を待つ。
待っている間に、ビキニアーマーズも下りてきたので一緒に朝食を食べた。今日の予定を話すも西の山の麓へ歩いて行くだけだったが、昨日より距離は短いそうだ。
里を出発し、一路西へ。道中は変わらず身体強化の訓練だ。昨日ダナがある程度の身体強化を見せた事で、皆にやる気が出ている。この調子で頑張ってほしいもんだ。
俺は道中に居たネイルラビットを4匹ほど倒して、浄化と処理をして収納した。2匹は遊びながら、5人は訓練しながら進んで行く。昼休憩出来そうな所で休憩にして料理を始める。
ネイルラビットを解体して、肉を焼いて昨日と同じサンドイッチにする。硬いパンも野菜もこれで無くなったが、吸血鬼の里まで行ければ問題ない。食事後、再び歩き出す。
3人の中でもメルのセンスは特に高く身体強化の上達速度が速い。ただ種族的に闘気の扱いがどうにも上達しない為、そこで苦戦して停滞している。やはり種族的に難しかったか……。
邪生の心臓を食べても、魔力程には闘気の量が増えてなかった。なのでおかしいとは思っていたんだが、種族的に闘気の量は増え辛いんだろう。そういう部分も加味して考えないとな。
邪生の心臓もどこまで強くなれるかは分からないので、技を磨いていくのが1番良い。十分な技術を身につければ、その分だけ命の危険は減るだろう。訓練は続けさせるべきだな。
目の前に吸血鬼の里が見える所までやってきた。昨日の魔眼族の里に着いた時間よりも早くに到着したので、距離が短いのは確かだ。ただ、そんなに変わらないという印象ではある。
「ここが、吸血鬼族の里か……」
「久しぶりに来たけど、変わってないね」
「まぁ。変わる必要も、今のところはありませんしね」
「長閑だけど、何か違うような……」
「山の方に行って、獲物をとってきたのでは?」
「獲物をとってくるとそれぞれの家に分配するので、集会所に集まっているからでしょう」
「人の気配があまり無いのは、そういう理由からか……」
「まずは私の屋敷に行きましょう」
そう言ってシュラが先導してくれるので俺達はついて行く。ずっと里の中を進んで行き、里の中で1番山に近い所にある大きな屋敷に入って行った。貴族の屋敷レベルにデカイな。
「誰か! 誰か居ないのですか!」
「お、お帰りなさいませ! シュライア様」
「連れて来た人達、全員の寝室を用意するように」
「畏まりました。御食事はいかが致しますか?」
「食事は食堂で良いよ? そこまで迷惑掛けるのもね」
「そうですね。そうしてもらえると屋敷の者も助かるでしょう」
「俺達の場合は狩りに行けば良いし。森で探せば何かあるだろう」
「お客様にそんな事はさせませんよ。吸血鬼族の恥にしかなりません」
「あくまでも最悪の場合の事だよ。サバイバルの練習と思えば良いだけだし」
「森の中も意外に食べられる物は多くあるのよね。村では偶に森の物を料理して食べていたわ。ただ、食べられるようにするまで時間が掛かって大変なのだけれど……」
「ドングリの系統はアク抜きに時間が掛かるからな。アクさえ抜けば食べられるんだけど」
案内された屋敷の、食堂のような所で今は話をしている。ゆっくりしていると果実水が運ばれてきたのだが、シュラから浄化を頼まれたので、さっさと【浄化】をしておく。
その浄化を見ていた吸血鬼族全員が絶叫を上げたので、こっちがビックリした。吸血鬼族にとって浄化が大きな意味を持つのは知ってるけどさ、絶叫は止めてくれないかな?。
浄化された果実水を飲みながら、ジトーッとした吸血鬼族以外の視線をスルーする。俺は頼まれて浄化しただけなんだから、勘弁してくれませんかね。皆も流石に諦めたようで助かった。
「アルド、屋敷の浄化をお願いします」
「まぁ、泊めてもらうんだし、それぐらいは良いんだが……。どこまで浄化すれば良いんだ?」
「できるなら、全てを強力に浄化して下さい。ただし”真っ白になる”まで浄化するのは止めて下さい」
「了解。ただ、あそこまでする気は無いよ。どうなるか分からないし、俺自身ちょっと怖いしね」
俺は玄関へ移動して、入り口から始める事にした。【浄化】の権能を強力に使いながら少しずつ浄化作業を進めていく。夕方までに玄関周りは終わったので、食堂に行こう。
里の食堂は一軒しかなかったので直ぐに見つかった。お客はそれなりに居るようで繁盛してるらしい。何でも真祖に従っている一族だと、食事の用意が面倒な事もあって需要がある様だ。
自分達の食事は適当で良いし、作るのも面倒臭いという事だろう。気持ちはよく分かる。大銅貨8枚を支払い食事にするのだが、なかなかに豪快な料理だった。しかし、思っているよりも美味しいな。
屋敷に戻って割り当てられた部屋で休む。2匹と一緒にゆっくりしていると3人が部屋に来た。結局、1つの部屋に集まってしまうので、明日からは大部屋にするそうだ。
2匹は落ち着かない様子だったが、部屋を浄化すると直ぐに落ち着いてウトウトし始めた。3人は酒を飲み始めたが、そこまで飲む気はないらしくチビチビ飲んでいる。
2匹が寝たのを確認して、それぞれの泊まっている部屋に連れて行かれる。【房中術】のみで相手をし、丁寧に優しく撃沈させた。3人の部屋もついでに浄化をして、綺麗にしてから戻る。
ようやく部屋に戻れたので、俺も寝よう。今日も1日お疲れ様でした。
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0121終了時点
大白金貨1枚
白金貨2枚
大金貨14枚
金貨50枚
大銀貨37枚
銀貨15枚
大銅貨3枚
銅貨5枚
ヒヒイロカネの矛
アダマンタイトの小烏丸
真っ黒な金砕棒
剣熊の爪のサバイバルナイフ
オリハルコンの苦無
アダマンタイトの十手
王角竜の分銅鎖
二角の角の戦斧
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
剣熊の骨の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
強打猪の革のジャケット
強打猪の革のズボン
真っ黒なブーツ
大型のアイテムバッグ