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0120




 「ディアーナ様、大変申し訳ありませんでした。お怒りはエイルズより伺っております」


 「まぁ、そこまで怒ってるのはバカどもに対してだけさ。アタシが<剣の踊り子>だと理解してないのか実感が無いのか……」


 「申し訳御座いません。若い者達はどうにも……」


 「アタシだって傭兵ギルドのギルドマスターを長くやってたんだ、その辺りは良く分かるさ。若いバカどもは力で押さえるのが1番な事もね」


 「その……中には私どもでは手に負えない者が幾人かおりまして……」


 「その所為で、跳ねっ返りどもが便乗して騒いだんですよ。それが面倒で、アタシはさっさと逃げたんです」


 「成る程ねぇ……。その跳ねっ返りどもを集会所の前に集めてくれるかい? 理解出来ないなら、理解させてやろうじゃないか」


 「わ、分かりました! 直ぐに連れて参ります!」



 集会所というのは里の真ん中にある建物らしいので、そこまで皆で移動する。何故か里の人間が集まり始めたんだが、どういう事なんだ? 何か楽しそうだなー。



 「さーて、バカどもが集まったら公開処刑だね」


 「公開の決闘ですか? 周りに観客の人達が現れ始めてますが?」


 「そうだよ。里では決闘が認められててね、公開で叩き潰しても良いのさ」


 「ダナ相手に戦っても勝てませんから、大恥にしかならないですね」



 向こうから大柄な奴等が子分を連れて歩いてくるが、随分弱そうな連中だな。粋がってるのは魔眼族2人に鬼人族1人か。何か素人とプロの戦いみたいだな、勝つ方が最初から分かる。


 アイツ等こっちを見てニヤニヤしてるな。相当ダナを見下してるらしく、ふんぞり返っている。ただ、その光景は驚くほどのザコ臭が漂っているが……。



 「アンタ達が騒いだバカどもかい? いちいち面倒な事をしてくれたねぇ……?」


 「はぁ? 今さら数百年前の婆がしゃしゃり出てくんなや。黙って俺達の命令に従ってろよ!」


 「あ? オマエ達、どうやら死にたい様だね。3人纏めて来な! 皆殺しにしてやるよ!!」


 「「「………」」」



 あーあ、ダナは殺気と殺意が全開だ。3バカは殺気と殺意を受けて完全に腰が退けてるな。あれじゃあ、まともな戦いにもならない。いったいどうするんだ? 腰抜けどもは?。



 「あっさり腰を抜かす程度のクズどもが、いったい何をイキがってんだい! そんな事は100年早いんだよ!!」


 「「「……グ………クソ」」」


 「結局、戦う事も出来ない腰抜けのクソガキどもが。大人しくそこで震えてな!」


 「「「フッザケンなーーーっ!!!」」」



 あーあー。挑発にあっさり引っ掛かってるなー、バカは所詮バカか……。ダナは身体強化が上手くなったなぁ、正しい身体強化が使えるようになってる。御蔭で3バカがボッコボコだが。


 ダナは武器も持たずに素手で3バカを執拗にボコってる。それはもう大変”イイ笑顔”で全身をボッコボコにしてる。あれは一ヶ月ぐらいは回復に時間が掛かるんじゃないかな。


 間違いなくワザとやってるな、あれは。怪我が治るまで恥を晒し続ける事になるだろう、いい気味だ。………ん? 何か屈強な体”だけ”のオッサンが割り込んだぞ?。



 「そのような若い者達に力を振るって、恥ずかしくないのですかな?」


 「あん? なんだい、このバカは?」


 「その者は、そこの魔眼族2人の父親です」


 「あぁ、成る程。父親がクズだから子供もクズなんだね」


 「なっ!? 幾ら神眼族だからといっても、言って良い事と悪い事がある事も分かりませんか!?」


 「言っちゃいけない事を言ったのは、お前等が先だろうが? あんまりアタシを舐めるんじゃないよ?」


 「グッ………」



 言い合ってる2人の近くに妙な鬼人族が居る。【空間把握】で調べると毒の付いた吹き矢を手に持ってるぞ? おいおい、ソレをどうする気だ。俺の目の前で許すと思ってんのか?。


 俺はその男の背後に回り、苦無を背中から心臓に突き刺して捻る。その後、苦無を抜いて浄化した。ゴミはさっさと死ね。



 「ガハッ……ガッ………グブッ……」


 「ん? どうしたんだい、アルド?」


 「あぁ。このゴミが吹き矢でダナを狙ってたんでな、殺しておいた」


 「なっ!? 何だキサマは!? いったい何をやっている! 人殺しめが!」


 「コイツの持ってる吹き矢には毒が仕込まれてるんだが? どっちが人殺しだよ」


 「そんな証拠がどこにある!? キサマが勝手に言ってるだけだろうが!!」


 「ここに毒の付いた吹き矢という証拠があるだろうが。オマエこそいったい何を言ってるんだ?」


 「毒が付いてる証拠なぞ無い! キサマが勝手に言っているだけだ!!」



 俺は面倒になったので、身体強化を行い一気に接近して中の矢をオッサンに突き刺した。オッサンは自分に矢が刺されたと理解したのか、顔を真っ青にして震えている。



 「証拠、証拠とホザくんでな、オマエに突き刺したぞ? なーに、毒の証拠は無いんだろ? なら問題ない筈だよなぁ?」


 「キ、キサ……ギサ………マ。コ……ゴンダ………ジヌ……バタジガ………」



 オッサンは全身を痙攣させながら、体がドス黒くなって死んでいった。何の毒なんだろうな? 体が紫色になる毒とかは地球で聞いた事があるが、こんなのは初めて見るぞ。



 「体がドス黒く……これはワイヌーの毒か!? 何という物を! これ程の危険な毒をディアーナ様に向けようとしていたなど、万死に値する事ぞ!!」


 「ワイヌーの毒ねぇ……。随分と手の込んだ事をやるもんだ。誰かに使うつもりだったのか、最初からアタシに使うつもりだったのか」


 「手が込んでるのか、この毒?」


 「ワイヌーの毒は危険極まりないんだけど、色んな素材が要るうえに、2季節ぐらい熟成させないと完成しない毒なんだよ」


 「2季節って……驚く程に手が込んでるな。そもそもこのアホどもは、何故ダナを強硬に連れ戻そうとしてたんだ?」


 「我等もよく分かっておりません……。この者達は粗暴ではありましたが、ここまでの事をする者達ではありませんでした」


 「何かキッカケがあったのか、それとも狂わせる何かがあったのか、もしくは誰かが唆したのか……」


 「真相は闇の中だけど、明るみにする気にもならないね。こいつ等のやった事が無かった事になる訳でもないし」


 「全くだ。危険極まりない毒を作り、それを使おうとしたんだからな。殺されても文句は言えない。まぁ、言ってきたら殺すが……」



 ボコられた3バカがこっちを睨んでいたので脅しておく。殺すと言われた程度で萎縮するなら最初からイキがるなよ、クズどもめ……。


 そういえばこの3バカはどうなるんだ? ちょっと聞いてみるか。



 「ところで、そこの3バカはどうするんだ? 知ってる事があるかもしれないが……」


 「こやつ等の体に聞いた後は、里からの追放ですな」


 「「「そんなっ!?」」」


 「いや、殺されないだけ感謝しろよ。お前等の父親がやった事を考えれば、普通は連座で死刑だぞ? 不老長寿に対する罪は重いからな」


 「オマエだって人殺しだろうがっ!」 「「そうだ!」」


 「俺は犯人を殺しただけなのと、証拠とホザいてた奴を証拠にしただけだ」


 「それが人殺し何だろうが1」 「「フザケンな!」」


 「もう一つ言っとくと、俺も不老長寿な」


 「「「「えーーーっ!?」」」」


 「そういえば驚く事だったんだっけ……」


 「そもそも不老長寿は神様の祝福を受けているので、当然と言えば当然なのですが」


 「私も魔神様の祝福を受けて不老長寿になったわ。神の祝福を持つ人しか不老長寿になれないというのは正しい事ね」


 「「「「神の祝福……」」」」



 神の祝福ねぇ……。そういえば下界に来る前に魔神が、普通は泣いて喜ぶ事だとか言ってたっけ? 元々の肉体が不老長寿なうえ、神様の祝福も貰ったんですが……。



 ▽▽▽▽▽


 0120終了時点


 大白金貨1枚

 白金貨2枚

 大金貨14枚

 金貨50枚

 大銀貨37枚

 銀貨15枚

 大銅貨27枚

 銅貨5枚


 ヒヒイロカネの矛

 アダマンタイトの小烏丸

 真っ黒な金砕棒

 剣熊の爪のサバイバルナイフ

 オリハルコンの苦無

 アダマンタイトの十手

 王角竜の分銅鎖

 二角の角の戦斧

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 剣熊の骨の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 強打猪の革のジャケット

 強打猪の革のズボン

 真っ黒なブーツ

 大型のアイテムバッグ


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