1192
<異世界559日目>
おはようございます。今日は米を採ってこようと思います。朝の日課を終わらせて台所に行き、朝食を作り始める。もう少しで出来上がるというタイミングで皆が起きてきたので、朝の挨拶の後で配膳を頼んだ。
朝食後、皆にダンジョンへ行って米を採ってくる事を伝え屋敷を出る。迷宮紋からダンジョンへと入り、13層~15層で米を採っていく。相変わらず人が全く居ないなー。ここまで来れる奴が殆ど居ないんだろうけど。
米を採ったので屋敷に戻り、皆の指導を少ししてから昼食作りを始める。昼食後、後片付けをしたら皆の指導を夕方まで行う。指導は順調に実を結びつつあるが、まだ時間が掛かるだろうな。
夕方になったので終わり、夕食作りを始める。夕食後、皆が食休みをしている間に後片付けを終え、その後は風呂に入った。今日は何もしてこなかったので、女性陣が興奮する事は無い。
縁側で涼んだ後に部屋へ戻ると、酒の肴にブラックコブラを要求された。別に良いんだけど、珍しいな。そう思いながらも部屋で焼き、皿に出すと皆が食べ始める。2匹は止めなさい、これ結構危険だからさ。
【浄化】を強く2匹に使いながら撫でてやると、直ぐに瞼が下がってきたので、そのまま寝るまで撫でてあげた。布団に2匹を寝かせると、我慢出来なくなった女性陣に襲われたが、あっさりと返り討ちにする。
毎度そうだが、ブラックコブラを食べると弱いなぁ……。部屋と皆を綺麗に【浄化】したら、<浄化の三道具>を使って周辺一帯を【浄化】する。ふぅ、そろそろ寝よう。今日も一日お疲れ様でした。
<異世界560日目>
おはようございます。今日から水の季節です。心機一転とはならないが、これから寒くなると同時に戦が起こりやすくなる。小競り合いも増えるだろうし、厄介な季節に入ったと言えるだろう。
俺達としては、無闇矢鱈に戦などには介入しないが、【浄化】はしていかなきゃいけない。そういう立ち位置なので少々面倒かもしれないが、上手くやっていくしかないな。とりあえず起きるか。
朝の日課を済ませ、台所で朝食を作る。今日はチーズ入りの饅頭と、かす肉と野菜のスープだ。シンプルでいて温かい朝食にしよう。全粒粉と塩と神水を混ぜて練りながら、かす肉と野菜を神水で煮込む。
かす肉を使う場合は旨味が十分出るので、骨から出汁をとる必要があまりない。もちろん使っても良いのだが、竜の脂が滲み出てくるしなぁ。圧倒的に竜の脂が強いから、どうしようもないんだよ。
饅頭を余る程度に作ったら、ちょうど皆が起きてきた。それより早く2匹が足元に来てじゃれてくるので、水皿に温かい神水を出してやる。
「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」
「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」
皆が起きてきたので饅頭を蒸し始め、その間は温かい白湯を出しておく。麦茶でも良いんだが、あれは体を冷やすって聞くしな。寒い季節は飲まない方がいいと思っている。去年は飲んでいた記憶があるが……。
饅頭の1回目が蒸し上がったので、2回目をセットして蒸しながら朝食にする。修行の事を話していると、誰かが来たようだ。……っていうか、この気配は3人かよ。
俺が3人を中に入れてやると、皆は呆れたようなジト目を向ける。また朝食の時間にやってきたからだろう。面倒なので饅頭とスープを出してやり、なぜ来たのか話を聞く。
「実は……色々ありまして。……すみません、食べながら喋るものではありませんでしたね。前回から今までで動いた事が幾つかありまして、その報告に行ってこいと言われたので来ました」
「行ってこいって事は、信秀さんか。それで、動いた事っていうのは何だ? わざわざ人の家に朝食を食べに来てるんだ、下らない情報じゃないんだろ?」
「ええ。まず1つ目は、穢れ者になった管領です。どうやら皆さんの予想通りに越前へと行ったようで、加賀からの連中を殺して一部の者を食べたそうです。傷つけたにも関わらず治ったとか……」
「生きている肉を喰らい、邪気を吸収して肉体を修復してるんだろう。どんどん怪物になっていくが良いのかねぇ……? 細川家に残る汚点になりそうな気がするが、細川京兆家は動くのか?」
「さあ、その辺りは何とも……。細川京兆家の中も内紛状態のようですから、なかなか後継者は決まらないのでは? 今までは細川晴元という人物が、良くも悪くも強権を持って当主の座に着いてましたけど」
「その人物が穢れ者になってしまった。それは死んだ事と変わりませんから、いきなりの当主交代を余儀なくされた訳で。……そうなると当主の座を巡って内紛となるのは仕方がないかと」
「おそらくだけど、京の三好家が誰を担ぎ上げるかで変わるでしょうね。いまは三好に接触している最中じゃないかしら? 自分を当主にしろと。まあ、そこまで偉そうには言えないでしょうけどね」
「三好が細川を割ったからか。細川の力の大部分は三好が持っている、となれば三好の下に納まらないと細川京兆の当主は継げない……。父親の復讐は成っていると思うが、三好としては足りないかもなー」
「1番強い憎しみを持つ相手が穢れ者になっていますからね。肩透かしを喰らったというか、微妙な気分になっているかもしれません。管領に手を出した以上は、三好の恨みの矛先が向くかもしれませんよ?」
「別に向いたら向いたで、処分するからどうでもいい。俺にとっては大した相手じゃないし、管領の代わりに手を出してくるなら大した奴じゃないって事だ。余計にどうでもいい」
「まあ、それは確かにそうだね。恨みの相手が無くなったからって、関係の無い相手に突っ掛かるような奴は所詮その程度さ。少なくとも力のあった相手を蹴落としたんだ。そんな小さな事はしない筈だよ」
「2つ目ですが、1つ目にも関わりがあって……穢れ者になった管領が乱入した事で、越前と加賀の戦は滅茶苦茶になっています。越前側が裏切った村を攻めたり、加賀の側が同士討ちを始めたりと、見るに耐えない状況だと聞きました」
「攻めた神殿と唆された連中はともかく、越前の側は裏切った奴を攻めているのかい? 気持ちは分かるけど、それは加賀の奴等を追い出してからだと思うんだけどね。何かおかしな事をやっている気がするんだけど、ヤシマの国では普通なのかな?」
「父上が言うには、朝倉教景殿が亡くなったので、まともに戦の仕方も知らない者が仕切っているのではないかと……。あそこの現当主は戦が不得意で関心が無いらしいから、家臣に丸投げしてるって聞くし」
「朝倉延景殿ですね。歌会が好きな御仁でしょっちゅう開いていると聞いた事があります。風雅典雅が好きな方ですが、果たして当主として優秀かどうかは……」
朝倉延景って事は、足利から<義>の字を賜っていないって事か。確か、朝倉延景って朝倉義景の事だった筈。越前朝倉の最後の当主であり、朝倉景鏡に裏切られて自刃した人物か。
確かに戦が下手なイメージがあるが、当時の戦は五月蝿いバカを黙らせる事が必要だからな。それをやっていた朝倉宗滴が亡くなった以上は難しいだろう。朝倉宗滴だから従っていた連中も多かったのは簡単に分かる。
この世界だと越前ってどうなんだろう? 元の世界と同じく<北の京>と言われているそうだが、先帝の<大喪の礼>や今上帝の<即位の礼>に金を出したんだろうか? ちょっと引っ掛かるな。
儲かっていても出す気が無い。まあ、気持ちは分かるんだが、大事な式典に金も出さないんじゃ、軽く扱われても仕方ないんだがなぁ。元の世界だと官位や官職を与えられていたけど、この世界では国司の官位と官職しか賜れない。
だからこそ余計に金を出さないんだろうかね。こういう小さな部分が大事だったりするんだが……ってあれ? 西部さんは<弾正小忠>の官位を持ってるぞ? あれは何故なんだろう。
会った時に聞いてみるか、忘れてなければ。
▽▽▽▽▽
1192終了時点
大白金貨46枚
白金貨219枚
大金貨737枚
金貨656枚
大銀貨524枚
銀貨538枚
大銅貨1539枚
銅貨25枚
ヒュドラーの毒ナイフ
山羊角の杭
キマイラの短剣
神金のヴァジュラ
神石の直刀
神木の浄化棍棒
神木の杵
神木石の錫杖
神木の浄化盾
氷擲竜の棒手裏剣
神石の勾玉
王角竜の帽子
王角竜の革鎧
大海竜の半篭手
真っ黒な指貫グローブ
王角竜の剣帯
王角竜の脛当
海蛇竜のジャケット
真っ黒なズボン
真っ黒なブーツ
白い大型のアイテムバッグ




