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 朝食後、皆と分かれて俺はダンジョンへと向かう。途中で木を5本ほど伐って収納したら、13層~15層で米を回収する。終わったら脱出し、ツシマで大銀貨1枚の濁酒を買って帰った。


 屋敷に着くとディルと3匹以外には誰も居らず、全員が伊勢に酒を買いに行ったのだと知った。唖然とするしかないが、気にしても始まらないか……。とりあえず持っている灰で、灰持酒を作ろう。


 そうそう、中華麺を作る為の灰だが、炭酸カリウムでも炭酸ナトリウムでもどっちでも良いらしい。皆、特に気にしないそうなので、簡単に手に入る炭酸カリウムで作る事にした。なので炭酸ナトリウムは捨ててしまおう。


 勿体ないとは思うが、灰だからなー。持ってても対して使わないし、灰持酒にも使わないしな。とりあえず裏庭に穴を掘って埋めてしまうか。


 台所に戻った俺は濁酒の中に灰を入れて、灰持酒を作っていく。要らないカスの部分は先ほどの穴に捨てて、出来た灰持酒をアイテムバッグに収納する。終わっても帰ってこないので、ディルの指導を始めた。


 昼が近くなり、そろそろ昼食作りを始めるかというタイミングで皆が帰ってきたが、驚くほど不機嫌だな。一部は苦笑いしているだけなんだが……。いったい何があったんだろう?。



 「アタシ達を襲って奪おうなんて1000年早いんだよ! まったく!」


 「まったくもって、愚かな者どもだった! あれが伊勢は北畠の家臣かと思うと、何処も変わらんとしか思わんわ!」



 詳しく聞くと、皆を手篭めにして金品を奪おうとした奴等が居て、叩きのめしたら上役の武士が乱入してきて同じ事をし始めたと。よくあるバカバカしい事でしかないが、そこまで怒る理由が分からないな?。


 皆なら、ある意味で慣れている筈だし……。裏庭で木像5つを回収しながら、皆から詳しく話を聞く。


 元々は大量に酒を買っていく皆に対して不良商人が目を付けたらしく、ゴロツキを嗾けてきたが返り討ちにしたそうだ。素手で叩きのめしたので拍手喝采だったらしい。そこまでは良かったんだが、その商人が木っ端武士に泣き付いた訳だ。


 その木っ端武士が皆に喧嘩を売って叩きのめされ、上役の武士が出てきて叩きのめされたと。バカ過ぎるとしか言い様がないが、そこまで怒る程の事か? 今までも似た様な事は沢山あったろう?。


 そう言うも、特に怒っているダナと藤は治まらない。まあ、放っておこう。昼食作りを手伝ってもらい、食べている間に治まってきたのかマシになっていた。それでも怒りは燻っているが、鎮火までもう少しかな?。


 昼食後、濁酒を灰持酒や焼酎にしていくのだが、こんなに大量に買ったらそりゃ目を付けられるわ。改めて詳しく聞いたら、オオミナトだけでは足りず、ウジとヤマダまで行って買ってきたらしい。どうりで多い筈だ。


 伊勢神宮の門前町は2つあり、外宮の門前町がヤマダ、内宮の門前町をウジと言う。漢字で書くと宇治だと思うが、京都にも宇治ってあるからなぁ。分かり難い。


 それはいいとして、門前町からも大量に買ったので武士が出てきたという部分はあるみたいだ。とはいえ商人が売り、適正な値段で買った以上は商売として成立しているし、文句の付けようなんて無いだろう。放っておけばいい。


 夕方になっても酒作りが終わらなかったので、諦めて夕食後にする事にして、今は夕食作りを始めるか。


 メルやフォル、カサーラやメトムに手伝ってもらいながら夕食を作り、さっさと食べていく。


 夕食が終わったら片付け、再び酒作りを始める。皆は風呂に入ったが、俺は酒作りが終わるまで入る気は無いので、先に入ってくる様に言って行かせた。それにしても多いな。灰持酒と焼酎だが、量が量だからなぁ。


 酒作りが終わった頃には、皆は部屋で酒を飲んで寝ていた。作った酒は明日渡せばいいか。そう思い、風呂に入った後でゆっくり涼んでから部屋に戻った。部屋を綺麗に【浄化】し、皆を布団に入れて寝かせる。


 既にディルすら寝ていたので、かなり遅い時間だ。さっさと<浄化の三道具>で辺り一帯を【浄化】したら、俺も寝よう。今日も一日お疲れ様でした。



 <異世界554日目>



 おはようございます。今日もやらなければいけない事はありません。ダンジョンで米を採ってくるぐらいで、他にやる事も無いんだよな。とはいえ昨日の騒動で何かあるかもしれないから、警戒だけはしておくが……。


 朝の日課を終わらせて、朝食作りの為に台所へと移動する。朝食を作っていると3匹が起きてきたので、水皿に神水を入れて出してやった。今は美味しそうに飲んでいる。


 朝食作りの途中で皆は起きてきたので手伝ってもらい、出来た物から食べていってもらう。朝食後に酒を渡したら、俺は皆にダンジョンに行く事を伝えてからダンジョンに向かう。


 いつも通り13層~15層で米を採ったら、直ぐに脱出して温泉地に戻る。屋敷に戻ると、何故か西部さんが来ていて皆に相談をしていた。俺も挨拶をした後に話に加わったが、ダンジョンの事みたいだ。


 アジロのダンジョンも盛況なのだが、死亡率がそれなりに高いらしい。何でも腕自慢を標榜する者が帰ってこない事が相次いで起こっていて、中でダンジョンモンスターに殺されたのか、もしくは誰かに殺されたのか。それすら分からないそうだ。


 西部さんもそうだが、広忠も半蔵も暇ではないので調べさせる訳にもいかない。なので調べてほしいそうなのだが、これに藤が乗り気になっていて、何とかしてくれという視線が西部さんから来ている。


 俺はスルーして諦める様に態度で示すと、ガックリと項垂れた。藤は自由なんだし、そこまで問題を起こしたりはしないさ。去年ならいざ知らず、大陸の西側で個人として生きてきたんだ。だから多分大丈夫だろう……きっと。


 とにかく西部さんと共に明日出発となるので、朝に合流しなきゃならない。明日は早めに起こすかね。そんな事を考えながら昼食を作り始める。皆にも手伝ってもらい料理を終えると、西部さんも含めて食べていく。


 昼食後、自分の屋敷に戻って行った西部さんとは裏腹に、藤は楽しそうに相手の事を想像しているようだ。ダンジョンに入った腕自慢を殺している奴が、本当に居るかどうかは分かっていないんだがな。


 藤の中では居る事になっているらしい。まあ、それはそれとして練習はしろよ? 俺がそう言うと、裏庭に出て真面目に練習し始めた。何とか足運びや体重移動は出来るようになっているが、あくまでも何とかというレベルだ。


 どうしても攻撃を主体に考えてしまっていて、基本の基礎を疎かにしているな。俺は刀を納めさせ、無手の状態で足運びと体重移動に集中させる。型のようにゆっくり動きつつ、最適な足運びと体重移動の指導をしていく。


 実際、ダナなんかはとっくにこの修行を終えていて、その先に行っている。もちろん何度も基本の基礎をやり直すのだが、少なくとも自分で修正する事は可能だ。未だに藤は停滞しているが、これは地味な修行にやる気が出ないだけだろう。


 夕方まで指導し、夕食作りの時間になったので指導を終わる。藤はあからさまにホッとした顔をしたが、だから駄目なんだと気付いていない。苦手意識を持ったままで上手くなれる筈も無いだろうに。


 とはいえ、それは自分で理解しなきゃいけない事だ。そんな事を考えながら夕食を作り、出来たら直ぐに食べていってもらう。夕食後、後片付けをしている間にさっさと風呂に入らせた。


 後片付けが終わったので雑談していると、藤達が上がってきたので俺達が入る。昨日無かったからかスキンシップが激しいが、それは自爆するだけだと気付いてほしい。また皆の方が耐えられなくなっている。


 風呂から上がり、2匹と涼んだ後で部屋に戻ると、怪しいを通り越してギラついている女性陣がいた。溜息を吐いた後、2匹に【極幸】を使って寝かせると皆の相手を始める。


 【房中術】と【鋭覚】と【精気】のコンボで納得するまで皆の相手をしたので、不満は解消されただろう。皆は大満足してピクピクしつつ、女の子がしちゃイケナイ顔を晒している。まあ、何度も見てきたし、気にもしないけど。


 皆を【浄化】して綺麗にしたら布団に寝かせ、<浄化の三道具>で辺り一帯を綺麗に【浄化】する。ここ最近は特に綺麗にしているが、これは細川晴元をこちらに来させない為だ。出来れば越前に行ってほしいんだが、どうなるかな?。


 それと、細川京兆家の次期当主は誰になるんだろう。三好の傀儡なら良いんだけど……。



 ▽▽▽▽▽


 1190終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨737枚

 金貨656枚

 大銀貨525枚

 銀貨538枚

 大銅貨1539枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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