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 情報を伝え終わったので、3人はそれぞれの仕事に行った。何をしているのかは知らないが、きっと活躍しているんだろう。それはいいとして、俺はこれから海に行くが皆はどうする?。



 「アタシは今日はもうゆっくりするよ。身体強化のズレを修正するのと、基本の練習かねぇ。足運びや体重移動もズレてる可能性が高いし、基本の基礎がズレてると後が全てズレるからさ」


 「私も同じですね。また妙なのが攻めてきて、私達が出る事になる前に修正しておきたいところです。実戦での練習前にズレを修正するのが先でしょう」


 「ダンジョンに行って牛系の魔物も手に入れてきたから、私は燻製肉を作るわ。海に行く前にアルドに処理をお願いしたいんだけど……良いかしら?」


 「血抜きと【浄化】か? それぐらいなら構わないが……。そういえばダンジョン内ではどうしたんだ? 俺は先に進んでしまったが、血抜きなどの処理もフォルが出来るんだから、処理して収納したんじゃないのか?」


 「僕1人で全ては無理だよ。皆は好き勝手に得物を獲るしさ。1人で4頭は収納している筈。まあ、僕も他人の事は言えないんだけど、それでも全ては無理だよ。【冷却】はしてあるんだけどね」


 「成る程な。とりあえず裏庭でやるから、皆はアイテムバッグを取ってきてくれ」



 俺はそう言って台所から裏庭に出ると、穴を掘って準備をする。皆がアイテムバッグを持って出てきたので獲物を出してもらい、血抜きからやっていく。フォルの場合、慣れていないので、血抜きの具合がバラバラだったりする。


 出し過ぎると良くないし、出さないと腐るし味が悪くなる。血抜きも自然に任せるならともかく、【抽出】でやる場合は1番良い状態を把握しなきゃならない。それを横に居るフォルに教えながら行っていく。


 【浄化】の部分は、面倒なら【神聖八重浄化】を使えばいい。それで十分に綺麗になる。【聖潔】でも問題は無いが、少し強めに使っておくのがコツだろうか? そういう事も合わせて皆に教えていく。ついでに燻製機を作っとこう。


 全て終わったので、俺はさっさと出発し海へと向かう。海に近付くと【水歩】を使って海の上を走っていき、港から離れたら海産物をゲットしていく。十分に獲れたら港に戻り、小樽の中に塩と【浄化】した魚と少量の神水を入れる。


 後は【発酵】と【熟成】を使って調整していけば、魚醤の完成だ。藤に頼まれていた物は完成したが、自分の分を作り直しておくか。魚醤の樽に入っている残り少ない魚醤を穴を掘って捨てて綺麗に【浄化】したら、新しく作り直す。


 それも終わったので、最後に塩を補充して屋敷に戻った。港に居た連中が呆然としていたが、俺の知った事では無い。屋敷に戻ると皆は練習していたり、燻製肉を作ったりしている。


 丁度その場に居た藤に魚醤の樽を渡し、大銀貨1枚を受け取った。メトムを呼んで小樽を渡しているが、保存する場合は【冷却】してから保存するようにな。塩を大量に使っているとはいえ、長く放置しても大丈夫な訳じゃない。


 腐る時には腐るから気をつけてくれ。カサーラやメトムにキチンと伝えておけば大丈夫だろう。元々食堂を営んでいたんだし。


 それよりも皆の燻製の方は上手くいってるんだろうか? ソミュール液を使っていたり、使わなかったりしているが……フォルなんて【乾燥】を使って水分を抜いて試している。自分で試さないと分からない事も多いし、やれば良いんだが……。


 皆が色んな事をし過ぎていて、カオスな状態になっている。俺は家の中に退避して、ダリアやフヨウとゆっくりする事にした。2匹もあのワチャワチャした空間から脱出したかったのか、大人しく俺についてくる。


 部屋に入り寝転がると、ダリアもフヨウも俺の上に乗ってきた。何がしたいのかと思ったら、俺の上で寝る2匹。流石に邪魔なので下ろし、代わりに布団を敷いて寝ると、近くに潜り込んできた。狭い所が好きだなぁ。


 久しぶりだけど、夕方まで寝るか。それじゃあ、おやすみなさい。



 「アルド。そろそろ起きなよ、アルド。もう夕方だよ」


 「ん……ああ、すまん。ありがとう、エリア」



 今回は寝ている間に襲われる事も無かったらしい。布団の中でピッタリ貼りつく様に2匹が寝ているからな。フヨウは何故か腕と腰の間で、ダリアは股の下で寝ている。結構怖いので、そこ止めてもらっていいですかね?。


 そんな事を考えつつ起き上がり、2匹を布団の中に残したまま台所に移動した。夕食の料理を始めなきゃならないんだが、今日はデスボーアの味噌漬けステーキだ。米と押し麦をメルに、野菜のスープをフォルに任せて、俺はステーキを担当する。


 デスボーアの肉を1人前に【分離】していき、味噌をたっぷり塗って【熟成】する。全員分が終わったら、後は焼いていくだけだ。ある程度の厚さなので中からジックリと焼き、旨味を逃さないように焼いていく。


 十分に火が通ったら、最後に外側を強めに短時間焼いて出来上がり。外側の味噌に多少焦げている部分があるのがポイントだ。麦飯もスープも出来ているので早速食べよう。



 「うん。久しぶりだけど、味噌漬けの肉もデスボーアも美味しいね。スマッシュボーア以上の脂の旨味が、舌を直撃するよ。これが堪らないねぇ」


 「ええ、本当に。食べ慣れても、少し食べないと元の感動に戻りますね。蕩ける様な脂は角煮でないと味わえませんが、融けた脂は焼かないと味わえません」


 「まあ、結局は美味しいの一言で終わるのだけれど、それにしても本当に美味しいわ。味噌で熟成されているからかしら? 最初はこういう物として食べたけど、今は味噌に漬ける意味も分かるわね」


 「そうだね。味が染み込むだけじゃなく味噌と共に熟成しているから、普通に熟成させた物とは違う味わいになっているよ。これはこれで美味しいから、新たな発見でもあるかな?」



 他の皆は会話もせずにモリモリ食べている。やはり美味しい肉は強いと言わざるを得ないな。それはともかくとして、ダリアは面倒だったのか一纏めにしてほしかったみたいなので、麦飯とステーキを細かくして混ぜてやった。


 いつもはそんな事を頼まないのだが、今日は頼んできたので見ていると、味が丁度マイルドになるのか美味しそうに食べている。味噌の塩分が強かったのか聞いてみたが違っていて、単に混ぜて食べたかっただけらしい。


 好きにしてくれて良いんだけどさ、丼物みたいなものなのかな? ダリアにとっては。フヨウは触手みたいに伸ばしながら先端で溶かして吸収している。味が分からないフヨウは、フヨウなりの好みがあって難しい。


 そんな事を考えながら食事を終え、藤達に先に風呂に入るように言っておく。まあ、食事後すぐに入れとは言わないけどね。俺はその間に後片付けだ。


 後片付けを済ませた辺りで風呂から上がってきたので、次に俺達が入る。いつも通りにダリアは顎を縁にかけていて、フヨウは沈んで身動きしない。特にフヨウは大丈夫かと心配になるが、毎回無事なので大丈夫だろう。


 ただ、のぼせると自力で風呂から出られなくなったりするからなぁ。今日も大丈夫だったが、心配にはなる。体の表面の水分を飛ばし、服を着たら縁側で涼む。ダリアとフヨウの前に水皿を置いてやり神水を入れると、ゆっくりと飲み始めた。


 俺もコップに入れてゆっくり飲むが、随分寒くなってきたな。そろそろ土の季節も終わりかけているし、これからは寒い水の季節だ。熊のきぐるみは早いと思っていたが、そろそろ準備をしておいた方がいかな?。


 皆が待っているし、そろそろ部屋に戻ろうか? そう2匹に言って、俺達は部屋に戻る。水皿の中の神水を急いで飲んだ2匹は、直ぐに部屋へ戻っていった。俺は2匹の水皿を綺麗に【浄化】して、コップと一緒に収納したら部屋へと戻る。


 そろそろ本格的な戦のシーズンかぁ……。



 ▽▽▽▽▽


 1187終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨737枚

 金貨656枚

 大銀貨530枚

 銀貨541枚

 大銅貨1539枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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