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1182




 <異世界547日目>



 おはようございます。今日はそろそろ放置している実験生物を、【浄化】して治してやらないといけません。いつまでも平氏の屋敷の庭に放り出しておく訳にもいかないしな。怒られる前に治しておこうっと。実験結果は予想通りだったし。


 朝の日課を終えて庭の奴を治した後、台所に行って朝食作りを始める。その前に鮫を解体し、【浄化】をしてから塩と合わせて練っていく。十分に練ったら蒸していき、蒸し蒲鉾の完成だ。次の1匹で焼き蒲鉾を作り、最後の1匹で揚げ蒲鉾を作る。


 使った竜の脂を【浄化】し、今度は全粒粉を塩と神水で練っていく。今日の朝はプレーンの饅頭と、亀の唐揚げと、野菜とかす肉と蒲鉾のスープだ。まずは十分な生地を作っていると、ウチの女性陣と2匹が起きてきたので朝の挨拶をする。


 メルに亀肉の唐揚げを任せ、フォルにスープを任せる。俺は饅頭の生地を作っていき、出来たら蒸していく。その間に皆と話をし、これからどうするかを相談する。



 「京のダンジョンで手に入れるべき肉は手に入れたしねぇ。次は牛系の肉だけど、これは尾張のダンジョンに行かないといけない。藤達も一緒に行くなら東山道? って方から行くしかないね」


 「そうだな。新たに木象も手に入れたけど、あれも3人乗りだからな。流石に全員を乗せる事は出来ない。それよりも、最近なぜ木像が多いのか分からないんだよなー。神様の暇潰しって言ったら、それで終わる話なんだろうけど」


 「確かに妙だと言えば妙ですね。なぜ乗り物ばかり送られるのでしょうか? 神木製だから呪いが沢山込められるのかもしれませんが、それでも乗り物にする必要が無いような……」


 「とはいえ、ヤシマの国から帰る際には舟を作らなくてもよくなったんだから、それは悪い事では無いと思うわよ。そこはかとなく海を渡れと言われている気もするけど」


 「そうかな? 私としては都合の良い移動手段として渡している気がする。もっと色々な所へ行って浄化せよ、という神様からのメッセージだと思ったけどね」


 「あ~……浄化の為かー。確かに言われてみればそんな気もするけど、僕は遊んでるんだと思うよ。まあ、最悪は僕達のアイテムバッグに隠せばいいから、そこまで大きな問題にはならないと思うし」


 「私達も分かれて行動する事も無いとは言えません。そういう時には重宝すると思いますよ。それに、木像を使わないと戦えない最奥のボスとか居そうですし……」


 「それもあるね。色々な事の為に神様が送ってる感じなのかな? 1つの理由だけじゃなくて、もっと色々考えてさ。それか、最初は遊びだったけど今は違うとか。まあ、考えても無駄だとは思うよ」


 「そうだな。話を戻すが、尾張に戻るか? それとも京のダンジョンで、もうちょっと獲っていくか? 俺はどっちでもいいよ。京の都に居れば阿呆が手を出してきそうだからな。昨日の公卿や公家の中には、こっちに敵意と悪意を向けていたのが居たし」


 「それは勘弁してくれないか? 京の都が荒れると流石に色々マズい。まあ、手を出したあの方々の自業自得なので、我等は庇う気など無いのだが。代わりに後始末がな……こちらに言ってきかねん」


 「碌な事をせぬ御仁達だからな。そもそもヤシマの国を最初に荒らしたのは、あの方々の祖先であろうに。己らには何の責も無いと言わんばかりの顔をしておる」


 「おっ!? 清常殿も言うようになったな。私はそれで良いと思うぞ。色々な国を見て悟ったわ、如何に貴族という者が愚かかという事がな。それを思い出せば、公卿や公家など信ずるに値せぬ」


 「「………」」



 清常さんと清澄さんは、藤の話を何とも言えない表情で聞いている。おそらく……という思いはあったのだろう、自らを貴いなどと言う者ほど腐っていると。ただ、広い世界を知らないので確信を持てなかっただけ。


 知ってしまうと、何処も変わらないという答えに辿り着いてしまう。そもそも成り上がりの家系なのだから、敬ってやる必要も無い。ヤシマの国で敬われるべきは皇統だけだろう。何と言っても、建国者の血筋だからな。



 「公卿や公家とて我等武士と同じく、所詮は成り上がっただけよ。藤原など蘇我を滅ぼした功で与えられた名なのだぞ? 最初から血に塗れておるではないか。……まあ、それはいいか。それより、私としてはそろそろ尾張に戻りたいのだが、皆はどうだ?」



 ラオやシェンも都は面倒しかないので、さっさと尾張に戻りたいとの事。カサーラとメトムに関しては、特に意見は無いらしい。ただ、面倒事が無い方が良いと言っている。うん、誰だってそうだよ。


 最後にクニに聞いてみたのだが、都に居ると怖いので連れて行ってもらえるなら、連れて行ってほしいそうだ。なので共に尾張に行く事にする。


 朝食後、清常さんと清澄さんに挨拶し、魔豊蜂のミードを渡して平氏の屋敷を出た。そのまま京の都を出て少し歩き、木像を4つ出して乗らせる。藤達とカサーラとメトムにクニで2体。残りはジャンケンだ。俺は乗らないけどね。


 その結果、シュラとアルメアとフォルの組と、メルとリューとエリアの組に分かれた。ジャンケンに負けたのはダナとディルだが、2人は特に気にしていない。もう1つあれば全員乗れるのだが、流石にそこまで欲張るのはなぁ。出たらラッキーぐらいでいいか。


 俺達は走り出し、一気に進んで行く。木像は時速100キロを超える速度を出せるが、俺達がそこまで速くないので速度は抑えてもらっている。シュラの組が木象に乗って喜んでいるが、おそらく視点が高いからだろう。落ちなきゃいいけど……。


 昼になったので一旦休憩とするが、既に観音寺城を通り過ぎて坂田群という所の川近くに居る。ここから東に行くと<関ヶ原>こと<不破の関>があるそうだ。とはいえ、関としては欠片も機能していないらしい。


 そこを通り過ぎれば美濃に着く。焼き場を作り、昼食を作っている最中にそんな話をした。昼食後、少し休んでから出発する。再び一気に走って行き、美濃に入ってからの分かれ道を南に行く。


 川を2つ渡り、更に南に進んでいるとキヨカワが見えてきた。既に夕方だが今さら後には引けない。ひたすら急いで走り、何とか今日中に温泉地の屋敷に辿り着いた。既に夜だが、何とか間に合わせたぞ。


 クニが疲れ切った様子でグッタリしているが、気にしてはいけない。屋敷の門扉を開け、中に入って閉じる。【光球】を使って照らしながら家に入り、夕食作りを急ぐ。


 チャパティなどを焼いてタコスモドキを作ったら、全員で遅い夕食をとる。2度と今日のような移動はしたくないと言っているが、俺だってしたくない。ただ、夕方でキヨカワなら一気に行くだろ? 今日は仕方ないと諦めてくれ。


 食事を終えたら藤達を風呂に入れる。食事後は多少回復していたので、クニも一緒に入れてもらったのだが、風呂場から「キャーキャー」聞こえてきて五月蝿い。どうやら湯に浸かるという贅沢にテンションが上がっているみたいだ。


 風呂から上がったクニは体力が無くグッタリしていたので、藤が自分達の部屋に連れて行った。俺達も風呂に入りゆっくりするが、昨夜無かったからかスキンシップが激しい。


 何故か寝ている間は制御出来なくなるが、起きている間はスイッチを自由に変える事は簡単に出来る。現在は入れていないので、皆の方が我慢が効かなくなりつつあって危険だ。風呂でヤる気は無いぞ、のぼせるからなー。


 皆を強引に納得させて、風呂から上がらせる。縁側でゆっくり涼もうかと思ったら、全員から引っ張られて部屋に連れ込まれた。ダリアが深い溜息を吐いていた気がするんだが、気の所為か?。


 全員を【房中術】と【精気】で大満足させ、今はゆっくりと寝かせている。どこに居たのか知らないが、ダリアとフヨウが部屋に帰ってきたので、満足するまで相手をしてやろう。


 途中で思いつき、【極幸】を使って撫でてていると、5秒保たずに撃沈したので2匹にも効くようだ。2匹も含めて全員を綺麗に【浄化】したら、<浄化の三道具>を使って邪気を吸引して【浄化】する。


 俺が居ない間に溜まっていた邪気も浄化したので、寝る前に確認したら、クニが藤とカサーラに攻められていた。何やってんだか……。綺麗に出来ないので、さっさと寝よう。


 それじゃあ、おやすみなさい。



 ▽▽▽▽▽


 1182終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨737枚

 金貨656枚

 大銀貨529枚

 銀貨541枚

 大銅貨1539枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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