表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1171/1948

1170




 美味しかった夕食も終え、今は宿の部屋で休んでいる。一応親子という事で、同じ部屋に藤が泊まりに行って護衛をしているが、それすら側近連中は良い顔をしなかった。足利家以上の家格の姫って理解してるのか? コイツ等。


 俺はずっと【探知】と【空間把握】を絶やしていない。今のところは怪しい奴はいないし、ずっと居る。側近連中に怪しい奴が居るので、ずっと狙われ続けているようなものだ。


 2匹の相手をしたり、昨夜が無かった女性陣を撃沈したりしながら過ごし、全員を寝かせたら綺麗に【浄化】しておく。<浄化の三道具>を使い邪気を吸引していると、結構な量の邪気が吸い込まれてきた。


 方角で言えば琵琶湖の方だが、あっちに何かあったのか? そうそう、この時代では琵琶湖の事を<近淡海>というらしい。読み方は<ちかつあはうみ>だそうだ。単に淡海とか言われているが、海と区別する為らしい。


 邪気も【浄化】したので、そろそろ寝るか。……将軍の警護はどうしたって? 気を張っていれば寝てても目が覚めるよ。それじゃあ、おやすみ。


 ……夜中に襲ってくるなんて随分無粋な連中だ。とはいえ町だからな、こういう可能性は十分にある。宿に侵入してきたのは全部で5人か。一目散に2階へ向かっている以上は情報を持っているな。間違い無い。


 側近の1人が宿の者に文を渡していたし、他の者にも伝えていた。俺に対して悪意と敵意を向けていた3人だ。この一行は側近が10名、御台所の側仕えが3名なんだが、3人減ったところで問題あるまい。


 宿に来た5人を【衝気】で気絶させ、【昏睡】を叩き込んで眠らせる。次に、同じ部屋で寝ている怪しい側近3名に【昏睡】を叩き込む。最後にそいつらを【念動】で浮かせ、共に町の外まで連れて行く。


 手枷と足枷を嵌めたら側近3人を蹴り起こし、【白痴】を使って襲撃者から聞き出していく。すべて聞き出したら首を刎ね、穴を掘って【浄炎】で燃やしたら灰と骨を【粉砕】する。


 その光景を見て側近が恐怖のあまりに喚き出したので、3名ともの腹を蹴り飛ばす。その後、別の襲撃者から情報を聞きだして首を刎ねていく。側近3名は逃げたくてしょうがないらしいが、手枷と足枷は外れない。


 4人目でようやく側近3名に命じられた事と、その裏に細川が居る事を知っている奴が現れた。どうやらコイツ等は北近江の連中で、細川と京極に命じられて暗殺に来たらしい。暗殺相手が将軍だとは知らなかったそうだ。


 必死に命乞いをしていたが首を刎ね、最後の1人からも聞きだす。名前が遠藤だったが、浅井の家臣に遠藤って家名の奴が居たなぁ。あんまり覚えてないけど。襲撃者は終わったので、次は側近連中だ。


 ギャーギャー騒ぐが、気にせず拷問を行って喋らせていく。殺して穴を掘って燃やす度に半狂乱になって喚くが、俺の知った事ではない。結果、やはり細川に通じており、細川に将軍暗殺を命じられたそうだ。


 全ての死体の処理を終えた俺は、木狼を出して琵琶湖を横断する。行く先は小谷城だ。そこに細川晴元が居るらしいので、夜中に俺を起こした罪で指をもらいに行く。害されないと高を括っているから、いつまでも舐めた事をしやがる。


 暗殺なんぞ企めば、自分も殺されるかもしれないと思わせないと、こういう奴は止まる事が無い。小谷城の麓で木狼を降りて登っていく。史実だと堅固な城で、秀吉に分断されるまでは織田家の攻撃を防げていたらしい。


 まあ、どうでもいいのでさっさと侵入し、城の中を調べていく。調べて行くんだが、妙なところに豪勢な服を着た奴が寝ているぞ? これが細川晴元か? ……起こして【白痴】を使ったが、晴元のフリをしている奴だった。


 【昏睡】で眠らせ【忘却】で忘れさせたら、再び晴元を探して歩く。隠密の4つの技を使っているのでバレる心配は無いが、面倒臭い奴だよ、まったく。そんな事を考えていると、怪しい部屋があった。


 不寝番が部屋の外に居るのだが、部屋の中にも不寝番を置いている。訳が分からんが、ここまでの事をしているのは流石に晴元だろう。そう思い、全員に【昏睡】を叩き込む。部屋に侵入し、【人形】を使ってから晴元らしき奴を起こした。


 【白痴】で聞くと間違いなく細川晴元だったので、両手の親指と小指、両足の指全てを切り落とし、【生命活性】と【黄泉帰り】で治す。といっても、傷が治っただけで指は治っていない。


 とりあえず暗殺の責は取らせたので、【昏睡】を使ってさっさと眠らせ、俺は小谷城を脱出して麓へ下りていく。木狼を出して乗ったら、一気に琵琶湖を渡って対岸に戻る。そのままサカシタまで戻り、やっと宿まで戻れた。


 ったく余計な手間をかけさせやがって。もう1度綺麗に【浄化】した後で、布団に入り目を瞑る。それじゃあ、おやすみなさい。



 <異世界543日目>



 おはようございます。今日はサカシタを出発して、一気に北へと進んでいきます。今日中にクツキまで行ければ良いんだが、たぶん無理だろうなー。朽木谷って結構遠かったと思うんだよ。


 ヤシマの国は日本と比べて国土が2倍だから、馬に乗っているといっても時間はかかる。もう1日かければ大丈夫だろうが、流石に今日中は無理だ。とりあえず起きて朝の日課を行うか。



 「「「「「「「「チュッ! おはよう、皆」」」」」」」」


 「おはよう、皆」 「ニャー」 「………」


 「何かアルドは眠そうだね。もしかしなくても暗殺者が来たんだろうけど、大丈夫だったかい? 面倒な事をされたり、場合によっては毒を使ってくるだろうから心配だよ」


 「そもそも遠くから気絶させたからなぁ、攻撃を受けてもいないよ。怪しかった側近3人も一緒に町の外に出して、【白痴】を使って尋問と拷問をして吐かせたんだけど、管領の細川晴元とつながって暗殺者を嗾けてきてたんで、始末して捨てた」


 「やはり管領という奴が……っと、誰か来ますね」



 外から声を掛けて来たのは側近で、宿を出るという話だった。なので直ぐに準備を終えて宿を出る。食堂に行き銀貨2枚を払って早く出させ、食事を終えたら直ぐにサカシタを出た。


 木馬と木牛を出して乗せると、昨日よりも3人減ったので楽になった馬と共に進む。どうやら側近が3名いない事を早く聞きたかったらしい。



 「それでワシの側近達なのだが、いったい何があったのだ? 娘はそなたが殺したのだろう、おそらく管領とつながっていたから始末された。そう言うだけでな。いや、娘も詳しく知らぬのだから仕方ないのだが……」


 「昨夜、暗殺者が5人来てな。全て気絶させ、ついでに敵意と悪意を向けていた奴等も捕縛して、町の外に連れて出たんだよ。理由は宿の者に文を預けていたのと、暗殺者は脇目も振らずに2階へ上がっていったからだ」


 「あ~……成る程ね。将軍が2階に居るって情報が漏れてる訳だ。宿の者に文を渡した奴が怪しいってなるのは当然さ」


 「暗殺者を拷問にかけながら聞くと、そいつらに将軍の寝所を教えてもらい暗殺に来た事。裏に管領が居る事を喋ったので、側近3人にも拷問をして吐かせた。その後、首を刎ねてから処理して終わりだ。灰と骨の粉になって、どっかに埋まってるよ」


 「「「「「「「………」」」」」」」


 「しかし、あの男は碌な事をせんな。ただ、アルド殿が何もせなんだとは思えぬのだが、報復は無しか?」


 「そんな訳ないだろ? わざわざ小谷城まで行って、細川晴元の両手の親指と小指に、両足の指を全て切り落としてやったさ。そういえば、今日の朝食はどうやって食べたんだろうな?」


 「「「「「「「………」」」」」」」



 ウチのメンバーと藤のメンバー以外の顔が引き攣っている。どうやら将軍でさえも「ざまぁ!」とは思えないらしい。まあ、ワザと生かしたのは完全に悪意からだ。殺してやるほど、俺は優しくない。


 そんな話をしながら、俺達は北へと進んで行く。



 ▽▽▽▽▽


 1170終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨655枚

 大銀貨539枚

 銀貨541枚

 大銅貨1539枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ