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1169




 朝食の角煮まんが出来たので、さっさと持って部屋へと戻る。藤達の分もあるので部屋で食べていると、側近連中が来て将軍が呼んでいると言ってきた。俺達は朝食の最中なんだが、将軍もそうじゃないのか?。


 仕方がないので俺と藤だけで行き話を聞くと、将軍の食事を作る台所の連中がついて行かないと言い出したらしい。俺も藤も「それでいいんじゃない?」という主旨の事を言い、さっさと部屋に戻った。


 台所の連中は将軍を通して俺達に圧力をかけたかった様だが、俺も藤も「そんな奴等は捨てちまえ」という意味で言っている。もちろん将軍にも伝わっているし、将軍は申し訳なさそうにしていた。


 プライドが高いだけの連中を切り捨てる為の茶番という事だ。流石にその程度が察せない程ポンコツではないつもりなので、将軍も望んでいる通りに乗っておいた。俺としても、あんな奴等は必要か? としか思わないしな。


 クツキにも台所の者は居るだろうし、そういう名誉はクツキの人達に与えたらいいと思う。どんな人達かは知らないが、元の世界でも何度も将軍を匿っているし問題ないだろう。そういえば、将軍の朝食は作ったのか?。


 俺には関係ないんで割とどうでもいいんだが、もし作ってないなら昼食を多めに作ればいいな。この世界では未だに1日2食が基本だし。そんな話をしながら食事を終えてゆっくりしていると、再び側近連中が来たので将軍の部屋へ行く。


 将軍の部屋へ入ると既に準備を終えていて、御台所や後の義昭までいた。既に準備は終わっているのでさっさと出発する事になったのだが、未だに台所の連中がしつこくゴネているらしい。


 将軍がそいつ等を部屋に呼んだのだが、俺を射殺さんばかりに睨みつけてきた。俺にとっては微風にもならない程度なのでどうでもいいのだが、そいつ等は自分達の今までの忠義を云々と言い始めたので、ここでゴネているお前らに忠義など無いとハッキリ言ってやった。


 ついに怒りが限界に達したのだろう、包丁を持って襲ってきたが、ヒュドラーの毒ナイフで切りつけておく。倒れて痙攣し始めた台所の連中は武衛陣の外に捨てていくとして、庭に放っおいた奴を【神聖八重浄化】と【浄化】の権能をコソっと使って治す。


 その後、腹を蹴り飛ばして起こし、今の状況を伝えて用意をするように伝える。ちなみに屹立したままだったが、浄化した瞬間に縮こまってしまった。おそらく血の流れが正常に戻ったのだと思うが、今後は大丈夫かね?。


 何か、2度と使いものにならない気がするんだが……。とりあえず考えるのを止めて、痙攣しているバカどもを武衛陣の外に放り出してくる。罰を喰らっていた奴は、頭に血が戻ってこないのか動きが鈍い。


 ほかの側近連中が助けてやりながら、何とか身支度を整えた。異臭がするほど撒き散らしていたからな、他の側近連中も流石に可哀想になったのか何も言わない。準備が出来たようなので出発しよう。


 武衛陣の外で木馬と木牛を出し、木馬に藤と将軍、木牛にラオと御台所と義昭を乗せて出発した。千歳丸と呼ばれていたので、足利義昭の幼名は千歳丸と言うらしい。初めて知ったが割とどうでもいい情報だった。


 だってこいつ一乗院覚慶だし、その後に足利義秋に……って、ヤシマの国じゃ一乗院覚慶にはならないし、なれないじゃないか。寺が無いし、神殿では名前を変えるなんて事はしていない。


 木馬と木牛に乗っているメンツは変な顔をしているが、それがそう簡単には壊れない事。魔力で動いている為、魔力が無くならない限り動き続ける事を説明しておく。そして、本来の馬や牛とは比べ物にならないほど速い事も。


 側近連中も半信半疑だったが、いちいち文句を言う事も無くついてくる。京の都を出発し、一路東に進んで行くのだが、殆どが何かに乗っているので移動はそれなりに速い。俺達はそもそも速いので速度を上げても良いくらいだ。


 東にある山科郷に着いたものの、何も無く更に進んで行く。どこで狙ってくるか分からないが、ついてきている奴等も怪しいからなぁ。そう思いながらも進み、山科郷を出て少し進んだぐらいで昼になった。


 見晴らしの良い所があったので一旦休憩とし、その間に焼き場やテーブルや椅子を作る。アイテムバッグから神水の樽を出し、予備のコップを渡したら飲むように言っておく。さて、昼食は何にしようかな?。


 米と押し麦を半々にして土鍋で炊き、メルとフォルにカサーラとメトムには餃子を作っていってもらった。俺は野菜とかす肉とでタネを作ったら、蒲鉾と野菜の味噌汁を作る。出汁は乾燥椎茸と乾燥松茸を【粉砕】した物だ。


 俺達が昼食を作っているのを驚いた目で見ているが、藤がウチの日常を説明している。1日3食を食べていたり、出先で料理をしていたりなど。色々語っているが、何故か敵意と悪意を向けていた奴等が怯えているぞ?。


 よく分からないなと思いながらも、出来た餃子を焼いていく。焼けた餃子を皿に乗せてタレを出した辺りでご飯も炊けたので、さっさと食べていってもらう。将軍は律儀にも待とうとしてくれたが、後が支えるからさっさと食べてくれと言っておいた。


 側近連中や、ついてきた側仕えなどにも食わせてやっているからか、興奮が凄い。落ちついて食えよと思いながらも、仕方がないかと諦めてもいる。藤達も初めての時の自覚があるのか何も言わない。流石に掘り返されたくないみたいだ。


 俺達の分も出来たので、さっさと食べていこう。俺達の食事で待たせてもしょうがないし。



 「うん、まあまあだな。かす肉だけじゃ足りなかったかもしれないが、合う肉と言えば竜の肉だけだから現状はこれ以上無理だな。代わりに竜の脂との相性は抜群だが……」


 「そうね。皮がパリッとしているけれど、竜の脂の旨味を皮が吸い込んでいて美味しいわ。桁違いの美味しさになるのは良いんだけれど、初めてがコレだと後が大変だと思うわよ?」


 「うんうん。餃子という料理を勘違いしそうではあるね。普通はここまで美味しくないんだよ。使っている材料が桁違いだからビックリする程に美味しいけど」



 そんな話をしながら食事を終える。一足早く食べ終わっていた連中はゆっくり休んでいるが、俺達はさっさと後片付けをし準備を整え終わった。焼き場などを壊してから出発し、ここからはオオツより北を目指して進む。


 出来ればサカシタまで行きたいところだが難しいかね? そう思いながらもどんどんと進み、オオツを横目に見て北へ。俺達ならもっと早く進めるが、側近連中の馬には側仕えも乗っているので速度が出せない。


 仕方がない事ではあるが、2人乗っている馬に無理をさせる訳にもいかないからな。元の世界の馬よりも強靭な足腰をしているけど、それでも限度というものがある。それでも2頭の馬が空いた分、馬に乗れているが。


 もともと何人かは歩いて行く筈だったのだが、どうせそんな事だろうと思っていたので、木馬と木牛を出したんだ。遅い奴に合わせるなんて、襲ってくれと言っているようなもので危険過ぎる。


 おそらく今回の旅は、最初から裏切り者の想定を外しまくっている筈だ。だからこそ何処で動くかと言えば、おそらくはサカシタの町の宿だろう。そこが1番襲撃しやすいからな。後は村ぐらいしかなく、余所者はバレやすい。


 今回は琵琶湖の側を北に行くルートを通っていく。京の都から北に進んで行くルートもあるらしいのだが、向こうは山の中を進むようなルートらしく、刺客が簡単に襲えるので却下となっている。


 そうこう考えていると、夕方になる前に辿り着けた。大銀貨1枚を払って宿をとり直ぐに休むのだが、将軍達は宿の2階で俺達は1階となる。非常に守り難いのだが、これはワザとか?。


 そう思ったものの、守り方は色々あるので了承しておいた。俺はサカシタの町に出て食べる物を購入していく。野菜だったり鯉だったりという様々な物を買い、全部で金貨1枚を使った。根菜類があって良かったよ。


 ホクホク顔で買って戻り、将軍達も連れて食堂へと行く。食堂で銀貨2枚を支払い、俺達一行の夕食を頼む。こういう時はパーッと使った方が、相手も気を使ってくれるもんだ。いちいち面倒な詮索とかされたくないからな。


 前に来た時と同じ、魚の入った雑穀粥だが美味しいなぁ。



 ▽▽▽▽▽


 1169終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨655枚

 大銀貨539枚

 銀貨543枚

 大銅貨1539枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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