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1165




 朝食後、米を採りに行く事を伝えダンジョンへと出発する。迷宮紋に乗って中に入り、まずは真っ直ぐ北東へ。そこで神水を作ったら、13層まで一気に進んで行く。隠密の4つの技は使ったままだ。


 13層~15層で米を総浚いしたら16層へと進み、美味しい肉をゲットしていく。ヘビーブルはステーキ系の魔物だし、レッドカウはどちらかと言うと煮込み系かな? となると、シルバーバッファローが1番良い。


 俺はシルバーバッファローを狩っては収納していき、20頭を超えた時点で外へと脱出した。温泉地の家へと戻り、台所の近くで解体しながら干し肉作りを始める。


 良い肉の部位に旨味を集中させてから、小分けに【分離】し、1つずつ【乾燥】させていく。十分に乾燥させたら、アイテムバッグから取り出した箱に入れて収納する。それを繰り返していたら昼になっていたようだ。


 米と押し麦を半々にして土鍋で炊いていき、その横でシルバーバッファローのタンを集める。寸胴鍋に神水と乾燥椎茸を【粉砕】して入れ、野菜を煮込んでいく。タンを薄切りにして焼いていき、焼けたら半分を寸胴鍋の中へ。


 もう半分は、魚醤などを合わせた調味料を掛けながら少し炒めて皿に盛る。本来は魚を焼こうと思っていたので焼き、身と骨を【分離】してフレーク状に【破砕】した。ふりかけみたいにして食べよう。


 皆は若干戸惑っているが、さっさと昼食にしよう。それじゃあ、いただきます。



 「この薄い肉、美味しいね! 焼く前の物を見てなければ信じられないだろうけど……。これが舌だって言うんだから驚きだよ。そんな物を普通は食べないし、食べようとも思わない」


 「良いじゃないですか、現に食べられるし美味しいんですから。しかし、舌が美味しいのは確かに驚きです。今まで無駄に捨ててきていたと考えると惜しい事をしました」


 「俺も詳しくは知らないが、牛以外の舌が食べられるかどうかは分からないからな。訳の分からない奴の舌を食べようとはしないでくれよ。持ってこられても困るから」


 「そんな事はしないけれど……。確かに他の生き物の舌も食べられるかも、とは思ってしまうかもしれないわね。とはいえ、不思議に美味しいから探す人の気持ちも分かるわ」



 別に不思議でも何でもないんだが、それは俺が知っているからか。タンの事を今まですっかり忘れていたが、これからは余す事無く食べよう。勿体ないし。


 昼食後、シルバーバッファローの解体と干し肉作りを続ける。タンも凍らせて収納し、次は竜の腸をかす肉にする作業だ。台所から外に出て焼き場を作り、そこでかす肉を作ろう。匂いが凄いし。


 残り少ない古い竜の脂は捨てて、竜の腸を揚げていく。どんどんと揚げていき、かす肉を【乾燥】させてカラカラにしたら袋に入れていく。乾燥して【浄化】もしているので、布の袋に入れても問題ない。


 かす肉作りが終わる頃には、既に夕日が出ていた。ダリアとフヨウは五月蝿くしていたので、出来立てのかす肉を与えていたからか、お腹はそこまで減っていないらしい。俺は減ってるけどね。


 全粒粉と米粉を混ぜて、塩と神水で練っていく。生地が出来たら【熟成】を使った後で寝かせ、野菜とタンを【破砕】する。寸胴鍋に神水を入れ、シルバーバッファローの骨で出汁をとっておく。


 そこに野菜とかす肉を入れて煮込んでいくのだが、並行して餃子を作っている。メルとフォルも手伝ってくれていて早く済んだので、別の鍋で出来た餃子を茹でていく。


 椀に野菜とかす肉のスープを入れたら、茹で終わった餃子を入れて完成だ。どんどんと餃子を茹でて、好きに食べていってもらうスタイルにした。スープのおかわりも寸胴鍋に残っている。どうせ最後にはフヨウが全部食べてくれるだろう。



 「少し前も餃子だったけど、茹でた餃子はまた趣が違うね。これはこれで好きなんだけど、お酒を飲むのはこれじゃないんだよ。お酒を飲むなら焼いてある方なんだけど、今日はいいか」


 「そうですね、この料理は大人しく味わうべきでしょう。かす肉は久しぶりですけど、やっぱり美味しいです。今回も結構な量を作ったそうですから、それなりに長く楽しめそうですね」


 「腸って聞くと驚くけど、この美味しさを味わうと些細な事にしか思えないのよね。結局、美味しければ何でもいいのよ。本当に美味しいと気にしなくなるものだって、よく分かるわ」



 久しぶりの腸だが、皆は美味しそうに食べている。とりあえず、これで保存食はそれなりに増えたな。こんな事は暇がある時にしか出来ないから、出来る内にやっておかないと面倒になる。


 それよりも、シルバーバッファローを始めとした皮はどうしよう? 今までの物も含めて相当余ってるんだよな。何かに使う訳でもないし、使い道も無い。そもそも余っている皮だしなー……本当にどうしよう?。


 考えていてもしょうがない。どこかで使う時が来るかもしれないし、無いなら捨てよう。シルバーバッファロー20頭以上の皮だし、それ以外にもグレイトシープの皮も大量に余っている。まあ、あれは羊皮紙ぐらいにしか使えないけど。


 夕食後、後片付けを終えたら、皆で風呂に入る。ダリアは縁に顎を乗せて浮いているし、フヨウは風呂の底に沈んだままだ。いつものスタイルで風呂を楽しんでいる。


 皆のスキンシップが激しいが、俺はスイッチを入れてないのでピクリとも反応しない。ある意味で悟りを開いた感じなんだろうか? とりあえずスキンシップには応じているが、皆の方が大変そうだ。


 風呂を楽しんだ後、縁側でゆっくり2匹と涼んでいる。2匹ともゆったりしていて、気分は良いらしい。汗が引くまで涼み、その後は冷える前に部屋に戻る。皆は酒も飲まずにダラダラしていた。


 何故か既に目線が怪しいので、風呂のスキンシップで皆のスイッチが入ったみたいだな。何でウチはこう、普通とは逆なんだろう? これが俺達だと言ったら、それまでなんだが。


 ダリアとフヨウが眠った後、丁寧に優しく撃沈して寝かせる。皆の体などを綺麗にしたら、<浄化の三道具>を使って邪気を吸い込んで【浄化】した。これでようやく寝られる。それじゃ、おやすみ。



 <異世界540日目>



 おはようございます。今日も特に何も無い日です。米は結構ストックが溜まったから、今日は採りに行かなくてもいいかな。あんまり無理に採りに行ってもしょうがないし、米が復活しなくなっても嫌だし。


 朝の日課を終えたら、台所に行って朝食を作る。面倒だったのでタコスモドキにし、さっさと作っていく。隠し味として、ミンチの中に【粉砕】したかす肉が入れてある。丁度出来上がったくらいで、皆は起きてきた。


 外で小雨が降っている音を聞きながら、皆と朝食を食べる。今日は雨が降っているので、家の中でダラダラしておくらしい。まあ、体を動かす練習は無理なので仕方ない。


 昼までダリアやフヨウと遊びながら、俺もダラダラと過ごした。2匹も遊ぶというよりは、くっついているだけだ。今日は動き回る気分の日じゃないらしい。まあ、雨が降っている日ってそんな感じだな。


 昼食はうどんを作り、食べ終わったら後片付けをする。またダラダラと過ごしていたら、いつの間にか夕方だった。雨は上がってないが、今日は時間が進むのが早いなー。何もしてないからか?。


 夕食は、チーズ饅頭とレッドカウと野菜のスープだ。シルバーバッファローの骨で出汁をとって、煮込んでいけば完成という手軽なものにした。【熟成】を何度も使っているので、手軽な割には美味しい物に仕上がっている。


 好評だった夕食後、風呂に入って今は涼んでいる。2匹と一緒のゆったりした時間を過ごし、部屋に戻ると酒を飲んでいた。とはいえ、大人しく飲んでいるだけなので問題なし。


 そろそろ手持ちの酒が無くなりそうなので、明日晴れていたら買いに行くそうだ。まあ、おかしな飲み方をしないなら、好きにしてくれとしか言えない。作るのも慣れたからなぁ。最初は大変だったのに。


 皆は酒を飲んでいたが、気付いたらディル以外は寝てしまっていたので布団に寝かせる。ディルも撃沈して布団に寝かせた後、部屋と皆を綺麗にしたら俺もさっさと寝よう。


 今日も一日お疲れ様でした。



 ▽▽▽▽▽


 1165終了時点


 大白金貨46枚

 白金貨219枚

 大金貨747枚

 金貨657枚

 大銀貨540枚

 銀貨545枚

 大銅貨1551枚

 銅貨25枚


 ヒュドラーの毒ナイフ

 山羊角の杭

 キマイラの短剣

 神金のヴァジュラ

 神石の直刀

 神木の浄化棍棒

 神木の杵

 神木石の錫杖

 神木の浄化盾

 氷擲竜の棒手裏剣

 神石の勾玉

 王角竜の帽子

 王角竜の革鎧

 大海竜の半篭手

 真っ黒な指貫グローブ

 王角竜の剣帯

 王角竜の脛当

 海蛇竜のジャケット

 真っ黒なズボン

 真っ黒なブーツ

 白い大型のアイテムバッグ


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